PICK UP!
2022.11.11
【先輩ママ】胎動はいつから?どう感じた?妊娠期ごとに違う感じ方
妊娠初期の間はまだ胎動は感じられず、赤ちゃんが元気かどうか不安が続くことでしょう。安定期に入ってからは、胎動を感じるようになりますが、これには個人差があります。ここでは先輩ママの体験をもとに、胎動について学んでいきましょう。妊娠期別の胎動の特徴と、感じ方の違いも解説していきます。
目次
- 胎動はいつから感じる?妊娠何週でわかるの?
- ・胎動が始まる時期
- ・初めての胎動はいつ感じられる?妊娠何週目にわかる?
- ・【初産婦】の胎動はいつからか
- ・【経産婦】の胎動はいつからか
- 【先輩ママに聞いた】初めて胎動を感じたときの体験談
- ・Q. 初めての胎動はどんな感じだった?
- ・Q. どんな時によく胎動を感じた?
- 胎動の特徴・感じ方の違い
- ・【妊娠期別】胎動の特徴と感じ方
- ・【体型別】胎動の特徴と感じ方
- 胎動はいつから強くなる?頻度の違いは大丈夫?
- ・胎動の強さと頻度
- ・胎動とダウン症の関係
- 注意!突然胎動を感じなくなったら
- ・胎動が「1時間以上」ないときは要注意
- ・仮死状態や手遅れのことも
- ・出血や腹痛があれば受診
- ・胎動の感じ方には個人差がある
胎動はいつから感じる?妊娠何週でわかるの?
胎動を感じ始める時期には、個人差があります。経産婦さん・初産婦さんによっても異なりますので、それぞれ解説していきます。
胎動が始まる時期
胎動とは、赤ちゃんがお腹の中で動くこと。実際の胎動とはママがそれを感じるずっと前、妊娠8週頃より始まっています。羊水の中にぷかぷか浮いている赤ちゃんは、色々な動作をして自由に動き回っています。まだ赤ちゃんは小さくて動きが細かいため、超音波でしか確認することはできません。
初めての胎動はいつ感じられる?妊娠何週目にわかる?
胎動は一般的に、安定期に入る妊娠5ヶ月~6ヶ月頃、特に妊娠16週~22週の間に感じられることが多いです。早くて妊娠4ヶ月、遅くても妊娠7ヶ月にはわかるでしょう。
この頃の赤ちゃんは筋肉がつきはじめ、骨格もしっかりします。妊娠初期に比べて動きもダイナミックになり、胎動を感じやすくなります。
【初産婦】の胎動はいつからか
初産婦さんが胎動を感じる時期は、経産婦さんより若干遅い傾向にあります。それは「胎動がどんなものかわからず気づきにくい」という理由です。
初産婦さんの場合、妊娠20週以降に感じ始めるがケースが多く、早くても妊娠17週~18週でしょう。この時期、妊婦さん自身が動いている時に、胎動を感じることはほとんどありません。夜寝る前など安静にしている時間帯に、リラックスした状態でお腹を触っていると、ポコッと動く赤ちゃんを感じられます。
【経産婦】の胎動はいつからか
経産婦さんが胎動を感じ始めるのは、初産婦さんよりも2~3週ほど早いと言われています。妊娠16週~17週頃には、わかるようになります。胎動を早く感じられる理由は、過去の出産経験から「これが胎動だ」と意識しやすいからです。
関連ページ
✔経産婦の胎動はいつから?2人目は初産より早い?【産科医監修】
【先輩ママに聞いた】初めて胎動を感じたときの体験談
ではここから先輩ママ約150人に聞いた、「初めての胎動」にまつわる体験談を紹介していきましょう。
Q. 初めての胎動はどんな感じだった?
初めての胎動は、以下のように感じたママがとても多かったです。
◆下腹部でうにょうにょ、もにょもにょ動く感じ |
◆腸のなかで空気がポコポコしているような感覚 |
◆お腹の内側からぽこっとした動き・トンっと軽く突くような動き |
また、このような独特な表現をする人もいました。
◆お腹の中で魚が泳いでいて、それがたまに跳ねるような感覚 |
◆お腹の内側を虫がモゾモゾと這っているような不思議な感じ |
◆加湿器がお水を吸うときのようにボコッとなる感じ |
Q. どんな時によく胎動を感じた?
- 横になっている時やお風呂、寝る前のリラックス時が一番よく胎動を感じた。妊娠20週ごろにはより確実に気づくようになり、夫がさわってもわかるくらい強くなった。
- 大好きなアーティストの曲を聴いている時、特に胎動が激しかった。
- 1人目の妊娠時は白米や甘いものを食べたタイミング。そして2人目はお肉を食べた時だった。お腹にいた頃からすでに食べ物の好みがあったのかと思うほど。
- にぎやかな音楽や、友人の子どもが遊ぶ声にすごく反応し、勢いよく動き出していた。
ちなみに妊娠後期では、さらに力強い胎動のエピソードも寄せられました。
- 妊娠8ヶ月のマタニティウェディングの時、白無垢の私のお腹では興奮したようにぐるぐる回っていたのがとてもいい思い出。
- 妊娠9ヶ月ごろミュージカルの鑑賞中に、ドラムの音に合わせてドンドン動いていたことが懐かしい。あまりにも激しくて、全然リラックスして観られなかった。
- 臨月近くになると、毎日痛いぐらいに動いていて、お腹が波打つ様子が目でみてもはっきりわかるほど。あばら骨が折れるのではないかと思うぐらい。
おすすめ情報
胎動の特徴・感じ方の違い
胎動の感じ方には個人差があり、それは妊婦さんの体型によっても異なります。また妊娠時期ごとにも、胎動の感じ方に変化が見られます。
【妊娠期別】胎動の特徴と感じ方
妊娠初期・妊娠中期・妊娠後期での胎動の特徴と感じ方について、それぞれ解説していきます。
■妊娠初期
妊娠初期に胎動を感じることはほとんどありませんが、経産婦さんはまれに早期から感じることがあります。赤ちゃんの力はまだ弱く小さいので、お腹が鳴っていると感じたり、腸の空気が移動しているような感覚になります。「うにょうにょ」「にょろにょろ」のような感じ方をする妊婦さんが多いようです。
■妊娠中期
妊娠中期になると、胎動がわかる妊婦さんが増えてきます。妊娠20週の赤ちゃんは30cm程に成長し、骨格がしっかりして自由に動けるようになります。身体は大きくなりますが、まだ羊水の中に余裕があるため、部分的にお腹をポコポコ蹴るような胎動を感じます。
ぴくっぴくっと規則性のある胎動を感じたら、それは赤ちゃんのしゃっくりです。赤ちゃんがけいれんでも起こしたのかと驚くかもしれません。しゃっくりは赤ちゃんの横隔膜が発達してきている証拠ですので、心配ありません。
妊娠24週~27週の赤ちゃんは約35cmまで成長し、胎動は力強くなります。足でポコポコと蹴ったり、グーっと手で押したりと、色々な動作で楽しませてくれます。動きにはバリエーションが増えてきます。
■妊娠後期
妊娠後期に入ると赤ちゃんは約40cmに成長し、筋肉も発達。動きがさらにダイナミックになります。今までとは感じ方が異なり、ボコボコと蹴られている、もしくは殴られている、ぐーっと押されるような、時には痛みさえも感じるようになります。夜中でも動き回るため、胎動が激しすぎて眠れないほどになるでしょう。
子宮内のスペースが少なくなり、くるくる回るような動きはできなくなります。また子宮内である程度の位置が決まってくるので、どこが手でどこが足なのか、わかるようになってきます。
【体型別】胎動の特徴と感じ方
妊婦さんの体型によっても、胎動の感じ方は異なります。
■痩せている場合
痩せている妊婦さんは皮下脂肪が少ないため、赤ちゃんとの物理的な距離が比較的近くなります。そのため、早い段階で胎動を感じられます。動きの強さによっては、骨に直接痛みを感じることもあるでしょう。
■太っている場合
太っていると皮下脂肪が多く、胎動を感じにくい傾向にあります。皮下脂肪によるクッションがあるため、胎動は少し鈍く感じるでしょう。
胎動はいつから強くなる?頻度の違いは大丈夫?
胎動の強さや頻度について、説明していきます。
胎動の強さと頻度
胎動が強くなる時期は、妊娠7ヶ月~8ヶ月頃です。羊水の量が多くなり、赤ちゃんは自由に手足を曲げ伸ばしできます。強い胎動を感じられるでしょう。
妊娠9ヶ月~10ヶ月になると、ダイナミックな動きは少なく、胎動を感じる頻度は減っていきます。子宮壁が薄くなっているので、さらに力強い胎動を感じやすいです。
胎動とダウン症の関係
赤ちゃんは五体満足で生まれてきてほしい、というのが親の正直な願いですね。胎児の障害の有無と胎動には、何の因果関係もありません。しかしごく一部で、胎動とダウン症の関係が噂されています。
ダウン症は、筋肉や運動能力に影響があると言われており、妊娠期の胎動の弱さがダウン症の兆候ではないかという疑いです。また胎動が激しすぎる場合、発達障害のひとつである多動を疑う妊婦さんもいます。
特に初産婦さんは、初めて経験する胎動ひとつひとつに「これって大丈夫?」と不安を抱いてしまいがち。胎動には赤ちゃんそれぞれの個性があり、妊婦さんの感じ方にも個人差があります。おとなしい赤ちゃんも、活発な赤ちゃんもいるように、胎動もそれぞれ異なります。胎動の強弱には、ダウン症を疑う科学的根拠は全くないと理解しましょう。
注意!突然胎動を感じなくなったら
臨月ちかくには胎動の頻度が減るとはいえ、赤ちゃんは出産直前まで動き続けます。今までの胎動をいきなり感じなくなったら、注意が必要です。
胎動が「1時間以上」ないときは要注意
赤ちゃんは、1日中動き続けているわけではありません。お腹の中で眠っている時間があります。そのサイクルは30~60分で、睡眠と覚醒を繰り返しています。もし1時間以上、赤ちゃんの胎動を感じないときは注意が必要です。お腹をつついたり刺激したりして、赤ちゃんを起こして胎動の有無を確認してみましょう。それでも胎動を感じないようであれば、かかりつけの産科医を受診しましょう。
関連ページ
✔胎動カウントのやり方がよくわかる【動画】2種類の方法を解説
仮死状態や手遅れのことも
胎動を感じなくなってしばらくして受診すると、何らかの原因で赤ちゃんは仮死状態に陥り、産まれても障害が残ったり手遅れになってしまうこともあります。
何かいつもと違う状況を感じたら、必ずかかりつけの産科医に相談しましょう。何もなければ安心と思い、きちんと赤ちゃんの状態を確認してもらうことをおすすめします。
出血や腹痛があれば受診
出血がある場合、またお腹がカチカチの板のように硬く、腹痛を伴うときも要注意。「常位胎盤早期剥離」といって、胎盤が先にはがれる病気かもしれません。緊急性が高く、赤ちゃんの命に関わる重篤な病気ですので、休日・夜間を問わずすぐに受診しましょう。
胎動の感じ方には個人差がある
前述したように、胎動の感じ方は人それぞれです。強さや頻度も赤ちゃんの個性ですので、個人差が大きいことを理解しておきましょう。もし胎動について不安なことがあれば、ひとりで悩まずに、かかりつけの産科医・助産師に必ず相談してください。
《まとめ》
胎動は早くて妊娠4ヶ月以降、遅くても妊娠7ヶ月にはしっかりと感じられます。胎動の感じ方は出産経験、体型によって個人差があります。妊娠経過によっても、その感じ方はそれぞれであることを理解しましょう。もし胎動が急に感じられなくなった時は、緊急性が高い場合もありますので、必ずかかりつけの産科医に相談してください。
※写真提供:PIXTA
関連ページ
✔胎動カウントはいつから?【産科医】正しいやり方動画&受診の目安
✔【医師】臨月に胎動は減る?激しい・少ない・痛い時の胎児の状態
✔《先輩ママアンケート調査》初めての胎動は妊娠5・6ヶ月!「ポコポコ」「ピクピク」どんな感じ?
1999年愛知医科大学卒業
その後大垣市民病院にて研修、勤務を経て安城更生病院へ赴任
2006年日本産婦人科学会産婦人科専門医取得
2008年やまだ産婦人科院長就任
イベント・セミナー
妊娠・出産について学べるイベントやセミナーを紹介
-
オンライン(録画配信) 無料