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妊娠6ヶ月|20~23週【助産師監修】ママのお腹の大きさ・体重増加
妊娠6ヶ月(20~23週)は妊娠期間の折り返しに入った妊娠中期。胎盤は完成し安定期と呼ばれます。比較的ママの体調は安定している時期ですが、体重増加には注意。またお腹の赤ちゃんはどんどん成長し、ママのお腹は大きくなり、外見からでも段々と膨らみが目立つようになります。
目次
妊娠6ヶ月のお腹の大きさ
妊娠5ヶ月頃からお腹は少しずつ大きくなり始め、妊娠6ヶ月にはさらにお腹の膨らみが目立つように。赤ちゃんは速いスピードで大きくなる時期です。妊娠6ヶ月の後半には、赤ちゃんの身長は約30cmで「大人の頭大」と言われます。体重は約400~700gにまで成長しますよ。
妊娠6ヶ月は多くのママが胎動を感じる
初めての妊娠であれば、胎動を感じるようになる時期は20週頃。経産婦であれば、それよりも少し早い妊娠18週~19週頃が平均です。
初めの頃は「これが胎動なの?」と迷うことでしょう。「ピクピク」する感覚、「腸の動きに似ている」感覚など、胎動の感じ方は人それぞれです。
また、胎盤の位置や羊水の量、ママの皮下脂肪の厚さなどによって、胎動に気づく時期は変わります。初めはっきり分からずに不安になるかもしれません。ですが、徐々にはっきり感じられますので、ゆったりした気持ちで胎動を待ちましょう。
妊娠6ヶ月はお腹が大きくなり様々な症状も
妊娠6ヶ月にもなると、子宮も赤ちゃんもどんどん大きくなり、お腹の大きさも日々変化する時期。それにより様々な症状を感じることがあります。その代表を見てみましょう。
腰・背中の痛み
お腹が大きくなることで重心が前にかかるため、ママはバランスを取ろうと反り腰になりがち。これが妊娠期によくある、腰痛の原因になることがあります。まっすぐな姿勢を心がけ、重いものを持つ動作、前にかがむ動作は避けましょう。適度な運動やストレッチもおすすめです。
頻尿
妊娠中は子宮が大きくなり膀胱を圧迫するため、排尿の回数は増えるのが一般的。夜中に何度も起きて苦痛かもしれませんが、水分を控えることも良くないので、しっかり摂るようにします。
頻尿や残尿感などの症状が強ければ、膀胱炎などの可能性もあるので医師に相談してくださいね。
足のむくみ
妊娠するとホルモンバランスの変化で、むくみが出やすくなります。また、子宮が大きくなるにつれて足から心臓に戻る血流が圧迫され、特に足がむくみやすいと感じるママもいるでしょう。
適度な運動やストレッチ、ゆっくりと湯船に浸かるなどして、血液の循環を良くしましょう。妊娠中は体を冷やさないことも大切。弾性ストッキングを履くのもおすすめです。
横になるときには足の下に枕などを置き、少し足先を上げて休むと良いでしょう。
妊娠6ヶ月の体重増加は1ヶ月1kgを目安に
妊娠6ヶ月ごろの赤ちゃんは、かなりのスピードで大きくなります。またママの体も、お腹はもちろん乳房が大きくなったり血液量が増えたりと、様々な変化が起こっています。そのため体重増加するのは自然なこと。
ただし急激に体重増加してしまうと、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病という病気のリスクが高まり、ひどい場合には母体への悪影響だけでなく、赤ちゃんの成長を妨げることもあります。
この時期の体重増加の目安は、1ヶ月1kg程度。妊娠6ヶ月が終わる頃に、妊娠前からの体重増加が3~4kg程度に抑えられると理想です。
妊娠中期にはつわりがなくなり、つい食べ過ぎてしまう時期ですが、過度な体重増加には注意しましょう。
おすすめ情報
妊娠6ヶ月の食事は1日3食を規則正しく
妊娠6ヶ月ごろは、ママの食事が胎盤を通して赤ちゃんに影響します。まずは1日3回規則正しく、バランスの良い食事を心がけましょう。不規則な食事は、太りやすく痩せにくい体を作り、体重増加などコントロール不良を招きやすいのです。
妊娠中の栄養は「食事」から
様々なサプリメントが販売されていますが、これに頼ると栄養素が偏りやすいですので、基本的には、食事から栄養を摂りましょう。
妊娠中に意識すべき「葉酸・鉄分・カルシウム」
妊娠中はこの3つの栄養素を摂れば十分、というわけではなく、赤ちゃんの成長には多くの栄養が必要です。その中でも、葉酸・鉄分・カルシウムの3つが特に不足しやすいと言われるため、妊娠初期からより意識して摂りましょう。
・葉酸
葉酸は、ほうれん草・ブロッコリー・納豆・キウイなどに多く含まれます。ただし葉酸は水に溶けやすく、調理中に減りやすい栄養素。「茹でる」より「炒める」、「電子レンジで加熱」など、調理方法を工夫するといいでしょう。
・鉄分
妊娠中は赤ちゃんの成長のため、鉄分の必要量が増加。ママは貧血になりやすいので、食品で補うようにします。
鉄分は、お肉(赤身)・魚・貝・ほうれん草・豆腐・納豆などの大豆製品などに多く含まれます。また、ビタミンCや葉酸・ビタミンB12を多く含む食材は、鉄の吸収を高めてくれるので、合わせて摂りましょう。
逆にコーヒーや緑茶・紅茶は鉄分の吸収を妨げるので、食事と一緒に摂らない方が良いでしょう
・カルシウム
カルシウムは、お腹の赤ちゃんの骨や歯の基礎を作ります。大豆製品・牛乳・ヨーグルト・小魚・小松菜・乾燥ひじき・切り干し大根などに多く含まれます。乳製品だけでは乳脂肪を摂りすぎてしまうので、食材からも摂取できるとより良いですよ。
またビタミンDを合わせて摂ると、より吸収が良くなります。
妊娠6ヶ月の過ごし方で気をつけること
妊娠6ヶ月ごろに病院で医師に聞くと良いこと、生活で気をつけたいことはこのとおりです。
お腹の張りや痛み
妊娠6ヶ月に入ると、お腹の張りを自覚するママもいるでしょう。お腹が頻繁に硬くなる、収縮するような感覚があれば受診しましょう。万が一、お腹の張りだけでなく痛みや出血がある場合は、すぐに医師に相談し受診してくださいね。
妊娠6ヶ月の赤ちゃんは、まだ外で生きていく力は十分ではありません。お腹が張りやすい場合は横になり、無理のない生活を心がけましょう。
健診でわかる赤ちゃんの性別
妊娠6ヶ月では、超音波検査で赤ちゃんが上手く脚の間を見せてくれれば、性別は判断可能な時期。元気に産まれてくれれば良いと思いながらも、やはり性別は気になることでしょう。
もちろんまだ判定できないかもしれません。医師から性別について話がなくても、もし気になるのであれば、聞いてみても良いでしょう。
妊婦歯科検診
妊娠6ヶ月は安定期に入っているので、そろそろ歯科検診を受けましょう。治療に時間がかかることもあります。仰向けがつらくなる前に治療が完了できるように、早めに受けるようにしてくださいね。
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妊娠20週|【助産師監修】お腹の赤ちゃんの大きさ・ママの症状
赤ちゃんの体重は300gくらいに成長します。ママの体には腰痛や便秘といったマイナートラブルが現れるかも。またむくみも出やすいです。血行を良くするため運動をしたり、下半身浴で温めるのがおすすめ。塩分は控えながら水分は忘れずに摂りましょう。
妊娠21週|【助産師監修】お腹の赤ちゃんの大きさ・ママの体重管理
赤ちゃんは体重380gほどになり、活発な動きが胎動として感じられるでしょう。ぜひパパとも胎動を共有し、父親になる心の準備をしてもらえるといいですね。ママはバランスの良い食事を摂れていますか?引き続き鉄分や葉酸を意識して摂取しましょう。
妊娠22週|【助産師監修】お腹の赤ちゃんの大きさ・ママが感じる胎動
お腹のふくらみが目立つようになります。妊娠線を防ぐには保湿が大切。急激な体重増加は妊娠線をできやすくするため、体重管理も重要ですよ。赤ちゃんは体重およそ470gで、爪やまつ毛、眉毛が発達し、肺で呼吸するための準備を始めています。
赤ちゃんの聴覚が発達し、いろいろな音をお腹の中で聞いています。パパと一緒に声をかけてあげましょう。体重は約560gに増え、胎動が強くなっているかも。赤ちゃんは20~30分おきに寝たり起きたりしています。寝ている間は動かいないので、胎動にムラがあっても心配ありませんよ。
監修者
1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。
2010年一般社団法人格を取得。
2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。
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