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2021.05.24

【助産師監修】新生児の期間はいつまで?乳児との違い・1日の生活を知ろう

新生児とは、いつまでの期間の赤ちゃんを指すのでしょうか。この記事では、新生児期の赤ちゃんの生活の様子、身体の特徴を解説します。またこの時期の育児において気をつけること、お世話のポイントなどをまとめました。

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「新生児」とは?いつからいつまでの期間?

新生児

新生児とは生後28日未満

生まれた日を0日として、生後28日未満つまり生後4週に入る前までの赤ちゃんを、「新生児」と呼びます。新生児の期間でもさらに、0〜6日までを「早期新生児」、7〜27日を「後期新生児」といいます。

 

 

外の世界に適応していく不安定な時期

子宮の羊水の中で生活していた赤ちゃんは、出産とともに全く違う環境で生きていくことになります。心臓の動き、呼吸の方法が急激に変わるため、慣れるまで身体の状態は不安定です。

 

「乳児」「幼児」との違い

「乳児」とは、生後1ヶ月11ヶ月までの赤ちゃんをいいます。心身ともに発達が著しく、脳は最も発達する時期です。日々できることが増えていくでしょう。

 

「幼児」は、満1歳〜7歳未満の小学校入学までをいいます。自我が芽生え、自分でできることが増えていきます。感情のコントロールや社会性が身についていく時期です。

 

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新生児にみられる特徴

1. 生理的体重減少

赤ちゃんは、ママの母乳分泌が軌道に乗るまでの数日間、身体を維持するためのたくわえをもって生まれてきます。新生児の体中にある水分や栄養分は、尿や便以外にも皮膚や呼吸でもたくさん失われていきます。

この頃は母乳やミルクを飲む量よりも、失う分が多いです。こうして一時的に赤ちゃんの体重が減る現象を、「生理的体重減少」といいます。生後2〜3日間は減りますが、その後は体重は増え、生後7~14日くらいには出生時の体重に戻るでしょう。

退院するまでの赤ちゃんの体重は、その減少スピードと程度、全身の状態を注意深く観察しながら、助産師がサポートします。

 

2. 生理的黄疸

赤ちゃんは子宮の中にいる時、胎盤からたくさん酸素を取り込むために、赤血球という血液の成分を多く持っています。しかし出生後は呼吸で酸素を取り入れられるので、たくさんの赤血球は必要なくなり、壊れて体の中に蓄積することで皮膚が黄色く見えることがあります。これを「生理的黄疸」といいます。

 

生理的黄疸は生後3〜7日ごろがピークで、2週間程度で落ち着きます。

黄疸の成分は、尿や便で自然に排泄されるのがほとんど。ただし出生後の赤ちゃんの健康状態やお産の経過、ママと赤ちゃんの血液型の違いなどが誘因として、やや強く黄疸症状が出ることもあります。

また母乳で育つ赤ちゃんは、「母乳性黄疸」といって、少し症状が長引くことがあります。軽快しているか観察しますが、生理的なものなので心配する必要はありません。もしも上手に排泄できない場合は、光線療法などが必要になります。

 

3. 新生児微笑

感情がまだ発達していない新生児でも、自然に微笑むことがあります。これを「新生児微笑」といいます。このメカニズムはまだ解明されていませんが、疲労が蓄積している産後ママは、天使のような笑顔に癒されるでしょう。

 

 

新生児の授乳や睡眠・1日の過ごし方

新生児の1日

 

新生児は授乳・排泄・睡眠を短い間隔で繰り返し、1日を過ごすのが特徴です。

 

授乳

新生児期は、昼夜を通して頻繁に授乳が必要です。母乳栄養の場合は一般的に、1日8回以上行う必要があります。必要なエネルギーを効率よくとれるまでは、しばらく時間がかかります。

「授乳したばかりと思ったらまた授乳」と大変に感じるでしょうが、体重が増えて身体がしっかりしていくと、少しずつ間隔が空いてくる赤ちゃんもいます。退院後に授乳の負担で困ったときは、産院や地域の助産師に相談してください。

 

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【新生児の哺乳量】飲みすぎ?足りない?助産師が教える赤ちゃんのサイン

 

排泄

新生児はおしっことうんちの回数が多く、授乳のたびに排泄するでしょう。最初のうんちは胎便といって、黒緑色のどろっとしたもの。それが2〜3日ですべて排泄されると、黄色の水分が多いうんちに変わっていきます

うんちにはたまに、白いつぶつぶが入っていて心配するママもいますが、母乳のタンパク質が固まったものなので大丈夫です。また黄緑色のうんちの時もありますが、腸のなかで発酵したうんちの色ですので様子をみてよいでしょう。

白〜灰色のうんちの場合は、胆嚢の病気やウイルス感染の恐れがあるので、病院を受診しましょう。母子手帳の中にある、うんちの色の見本を目安にすると良いでしょう。

 

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《医師監修》赤ちゃんのうんちで健康チェック!注意が必要な色とは

 

睡眠

新生児期は1日のうち、16〜18時間ほど睡眠に充てられます。細切れの睡眠で、起きたり寝たりを繰り返します。

最初は昼と夜の区別がついていませんが、環境に影響を受け、成長にしたがって昼夜の区別がつきやすくなります。

・朝の光を浴びる

・夜に強い光を避ける

必要量を哺乳する

・不快を取り除いてあげる

これらが、よい睡眠リズムのポイントとなるでしょう。

 

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新生児の身体と目や耳の発達

生まれたての赤ちゃんの感覚は、大人と違う部分が多く、目まぐるしく変化していきます。体重は1ヶ月で1㎏前後増え、身体の規格から考えると30%増します。新生児期はそれだけ急激な変化が日々起きていることが、想像できるでしょう。

 

赤ちゃんの目で見えるのは20センチぐらい

20センチくらいの距離でやっと見えるくらいの視力です。光を感じることはできます。黒や茶色といった濃い色、赤や黄色、青といったはっきりした原色も区別がつきます。

 

よく発達している新生児の耳

耳は胎児の頃からよく発達しています。一番よく聞いているママの声は聞き分けられます。高い声でゆっくりと抑揚をつけて話しかけると喜びます。

 

敏感な嗅覚を持つ赤ちゃんの鼻

生まれた直後から母乳の匂いを嗅ぎ分けることができます。嗅覚は敏感なので、香水やボディクリームなどの強い匂いは避けてあげましょう。

 

とても柔らかい新生児の頭

新生児の頭の骨は、大人に比べて柔らかく、脳の発達に対応できるように骨と骨の繋ぎ目に隙間があります。この隙間は大泉門(だいせんもん)といい、頭頂部の柔らかい部分で1年くらいかけて徐々に閉じていきます。

大泉門は脱水が進むと凹み、髄膜炎や脳炎の際には膨らんで盛り上がることがあります。いつもの様子を、優しくなでながら感じておくと良いでしょう。

 

 

新生児の原始反射

「原始反射」とは、赤ちゃんの意思とは関係なく、特定の刺激で反射的に起きる筋肉の動きのこと。生まれてすぐ、まだ何もできない赤ちゃんが生きていくために、必要な動きです。

 

原子反射の種類4つ

赤ちゃんには、様々な原始反射が備わっています。

 

探索反射:口の周りに何かが触れると、口をぱくぱく開けて吸うしぐさ

 

吸啜(きゅうてつ)反射:口の中に乳首など何かが入ると強く吸い始める

 

把握反射:赤ちゃんの手のひらを触ると握りしめる

 

モロー反射:音などの刺激でビクッとして、手足を大きく広げて抱きつこうとする

 

原始反射は生後3ヶ月くらいでなくなることがほとんどです。

 

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モロー反射とは?いつまで続く?激しい時の対処&発達障害との関連

 

 

大変な新生児期の育児を乗り切るポイント

 

大変な新生児期を乗り切るために、重要なポイントを解説します。

 

しっかり身体を休めて無理しない

まず大切なのは、身体をしっかり休めること。産後の身体は、交通事故と同じぐらいのダメージを負うと言われています。

新生児期は赤ちゃんのお世話が大変で、ママ自身のことを後回しにしがちですが、無理をすると身体の回復が遅くなることもあります。無理をしないよう、できるだけ身体を休めてくださいね。

 

家族や周囲のサポートを得る

家族や周囲のサポートを得ることも大切です。産後は身体の回復時期なので、体調も万全ではありません。「床上げ」という言葉を知っていますか?「産後21日までは、できるだけ横になって体の回復と赤ちゃんのお世話に集中し、産後21日を過ぎたら敷きっぱなしにしていた布団を片付け、徐々に日常の生活に戻していく」という日本で昔から伝わる言葉です。

ママ一人だけで赤ちゃんのお世話や家事をしていては、回復どころかさらに心身に負担をかけてしまうでしょう。できるだけ身体を休めるためにも、家族や周囲のサポートを得ましょう。

 

リフレッシュする

新生児期は基本的に外出できません。また、頻回の授乳やミルクで睡眠不足の人が多いです。ずっと家で赤ちゃんのお世話をしていると、ストレスがたまることがあります。

赤ちゃんのお世話を頼んで少しでも一人の時間を作ったり、ゆっくり音楽を聞いて過ごしたりして、適度にリフレッシュしましょう。

 

赤ちゃんが泣いても過剰に気にしない

育児では戸惑うことが多いですね。赤ちゃんが泣いていると、どうしたらいいの?と気になる時もたくさんあるでしょう。

赤ちゃんは、泣くことで全ての欲求を伝えようとします。新生児の間は寝る、起きる、泣くことしかしません。そのため、泣いていても過剰に心配する必要はありません。

赤ちゃんが泣いたら、少し様子をみていて問題ありません。赤ちゃんの「泣き」を過剰に気にしないようにしましょう。

 

 

《まとめ》

 

新生児とは生後28日未満までの赤ちゃんを指します。胎内から胎外環境へ適応していく期間のため、細やかなケアと観察が必要なのが特徴です。新生児の1日の過ごし方や、体の特徴を知ることは大切ですね。不安なときは、産院や地域の助産師に相談しましょう。

ママの回復もまだまだの時期です。無理しすぎず、家族や社会資源、産院や行政の事業などのサポートをうまく活用してくださいね。

 

※写真提供:PIXTA

 

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1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。

2010年一般社団法人格を取得。

2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。

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