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2021.01.04

いつまで続く?新生児の育児が辛い時【助産師アドバイス】乗り越える方法

退院したら、いよいよ日常生活での育児が始まります。想像よりも忙しいのが、新生児と言われる生まれてから約1ヶ月間の赤ちゃんの育児。

育児は待ったなしの24時間態勢です。無理をし過ぎず、元気なママライフをスタートさせましょう。

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新生児の育児が辛いと感じる理由

新生児育児

 

産後のママの心と体がまだ回復しない中、自分のペースではなく赤ちゃんのペースに合わせて生活するというのは、想像以上に大変で辛いと感じてしまう時があります。

 具体的にどんなことが辛いと感じてしまうのか見ていきましょう。

 

慣れない育児による辛さ

■1~3時間ごとの授乳

 

新生児の胃の大きさはピンポン玉くらいで小さく、一度にたくさんの母乳やミルクを飲めないため、すぐにお腹が空きます。

母乳はミルクに比べて消化が早いため、短い人は1時間くらい、長くても3〜4時間で次の授乳になります。

授乳にかかる時間は人それぞれですが、20分~1時間くらいかかります。

 

ミルクの場合は準備や後片付けにも時間がかかりますので、実際は授乳が終わったと思ったらまたすぐに授乳といった感覚です。

1日24時間のうち、多い人では授乳に12時間費やしているとも言われています。

 

■授乳ごとにおむつ替えがある

 

新生児は1日に10回以上、おしっこやうんちをしています。そして、授乳前におむつ替えをします。

うんちやおしっこはおむつかぶれの原因にもなりますので、少しの量でもきれいにしてあげなければいけません。

 

赤ちゃんは常に動いていますし、新米ママは慣れていないのでおむつ替えにも時間がかかります。

おむつ替えの時は泣いていることも多いので、「早く替えてあげなきゃ」と焦りながらでは、心にも負担がかかりますね。

 

■寝かしつけに時間がかかる

 

赤ちゃんは、眠たくなったら自分で寝る、というわけではありません。

ママやパパが寝かしつけをして、眠りやすいように誘導してあげないと眠れないのです。

 

ママやパパの腕の中ではスヤスヤ眠っていても、ベッドに寝かせると起きてしまうことも多く、せっかく時間をかけて寝かせたのに、また一から寝かしつけでがっかりしてしまうママ、パパも多いですね。

 

赤ちゃんはモロー反射といって、体が急にびくっとしたり、両手をバンザイのように大きく広げて何かにつかまるような動きを突然します。

これがすぐに起きてしまう原因とも言われています。

おくるみで包んだり、赤ちゃんには自然な姿勢とされているおへそを覗き込んだような姿勢を崩さないように寝かせると、眠る時間が長くなります。

 

新生児の1日の平均睡眠時間は14時間程度で、それを8回くらいに分けて眠ります。

授乳を卒業するまで夜中も何度か起きるので、しばらくはママも付き合うことになりますね。

 

■赤ちゃんの泣く理由がわからない

 

おむつが汚れているわけでもなく、授乳もしたばかり。さっき起きたばかりだから眠たいわけでもないし、いつものように抱っこしてあやしているのに泣き止まない。

ある時期が来ると何をしても泣く時があります。

 

ママもイライラして前向きに育児ができず、そんな自分は母親失格なのではないかと落ち込むこともあるでしょう。

 

環境の変化による辛さ

■今までのように家事が十分できない

 

赤ちゃん中心の生活で、授乳とおむつ替えに1日の多くの時間が費やされ、体の疲れもある中、今までと同じように家事をこなすのは難しいことです。

 

新生児期は産後のママの心と体の回復期でもありますので、なるべく安静にしている必要があります。

この現状をぜひ、パパや家族にも知ってもらい、授乳以外のお世話や家事をお願いしましょう。

 

■社会と切り離された感覚になる

 

新生児期は、家の中で過ごすことがほとんどです。

家族以外の人と接することが極端に少なくなり、孤独を感じやすい時期でもあります。

 

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新生児の育児が大変なのはいつまで?

新生児育児が辛い

 

新生児とは、生後28日までの赤ちゃんを言います。

新生児期は呼吸や体の機能が不安定な時期で、昼夜のリズムがまだできていません。この24時間態勢の育児がいつまで続くのか、気になるところですね。

 

個人差はありますが、昼夜のリズムができ始め、授乳の間隔もペースができてくる生後3ヶ月くらいになると、少し楽になるママが多いです。

 

 

新生児育児をうまく乗り越えるために

新生児の育児は、ママの心にも体にも大きな負担がかかります。

一人で全てをやろうとするのではなく、家族の協力を得たり、自治体や専門機関を活用したりしましょう。

 

新生児の育児はママだけのものではない

育児休暇を取得するパパは増えてきましたが、日本の社会はいまだに育児は母親がするものという考えが強いです。

ママしかできない育児は母乳を飲ませることだけですから、おむつ替えやミルクを作って飲ませること、寝かしつけ、沐浴、遊びなどは、パパも積極的に行っていきましょう。

 

新生児育児を積極的にした父親は、父親役割の適応が早いという研究結果も出ています。

これからの長い育児を共に楽しみ、新しい家族の役割分担を一緒に作っていきましょう。

 

辛い時は産後ケアなど社会のサポートを

産後ケアと言って、各自治体や民間の施設で助産師などが産後のママをサポートする事業があります。宿泊、訪問、デイサービスの3種類があり、育児支援とママの心と体の疲労回復のためのケアをします。

積極的に利用して、産後の不安を軽くしましょう。

 

また、家事代行サービス、シッターマッチングアプリなどママの負担が軽くなるサービスもたくさんありますので無理をせずに活用していきましょう。

 

ママだけが育児と家事を抱え込むのではなく、周りのサポートを得ながら、あなたらしく幸せな育児ができると良いですね。

 

 

《まとめ》

 

24時間赤ちゃんと向き合うことで、今まで通りの生活とはいかなくなります。それがストレスとなったり、両立できないことにプレッシャーを感じたりする人も少なくありません。

でも、新生児の時期は28日しかありません。その時期を大切に、ご家族みんなで赤ちゃんを愛おしみながら生活してみてください。

 

※写真提供:PIXTA

 

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1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。

2010年一般社団法人格を取得。

2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。

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