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生後1ヶ月|【医師監修】赤ちゃんの成長とママの身体の状態

生後1ヶ月が経過すると、赤ちゃんのお世話や、赤ちゃんのいる生活にもある程度慣れてくる頃です。そこで気になるのが、今後の赤ちゃんの発達や、生活リズムがどう変化していくのか?ということではないでしょうか。この記事では、生後1ヶ月頃の赤ちゃんの発達の目安や、生活リズムの例を紹介します。今後のイメージをつけるためにもぜひ参考にしてください。

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生後1ヶ月の赤ちゃんの身長・体重・発達

生後1ヶ月

生後1ヶ月頃の赤ちゃんは身長、体重ともにどんどん成長していきます。特に体重はぐんぐん増えていきます。

 

生後1ヶ月の赤ちゃんの身長・体重の目安

生後1ヶ月頃になると、赤ちゃんの身長はおおよそ5センチ程度成長します。また体重は出生時から1〜2kg程度増加します。個人差が大きいので、参考程度にしてください。乳幼児の時期は身長・体重ともに発達スピードが速く、月齢が経過するごとに身長の成長スピードは鈍化します。

 

生後1ヶ月の赤ちゃんの発達

生後1ヶ月頃になると、赤ちゃんの成長が様々なところで見られます。具体的には以下のものが挙げられます。

 

・追視(色々なものを目で追うようになる)

・喃語(なんご)を話すようになる

・手足をバタバタ動かす

・首を自発的に動かせるようになる

 

また赤ちゃんの個性も少しずつ出始める時期でもあります。甘えたり、ぐずったりと赤ちゃんの個性を受け入れてあげてください。

 

色々なものを目で追うようになる(追視)

追視とは目の前にあるものや人に反応し、目で追うような様子を言います。赤ちゃんの目はまだぼんやりとしか見えておらず、30〜40cmと近いところに焦点が合うため、寄り目になったりします。近いところしか見えていないため、抱っこした時に顔をじっと見つめることがあります。ママが顔を動かすと顔を追うように上下左右に目で追うのです。

 

喃語(なんご)を話すようになる

生後1ヶ月頃になると、感情表現が少しずつ見られます。そのため、機嫌がいい時には喃語という「あ〜」「う〜」などの言葉を発するようになります。これが言葉の始まりです。ママやパパも赤ちゃんが言った言葉を「あ〜」「う〜」など繰り返して返事をしましょう。

 

手足をバタバタ動かす

生後1ヶ月頃になると、赤ちゃんの手足の動きがとても活発になります。まだ自分の意思で動かしているわけではありませんが、このバタバタした動きがとても大切です。今後の「触りたい」「足で地面に立ちたい」といった行動は、バタバタする動きを経て学習していくのです。足をバタバタと動かすため、洋服も長肌着だとはだけやすくなります。手足の動きが活発になってきたら、コンビ肌着やカバーオールがおすすめです。

 

首を自発的に動かせるようになる

赤ちゃんの運動機能は、脳に近い場所から首、手、腰、足と遠い場所へ発達していきます。この時期は首の運動を司る中枢部分が発達してくるので、自力で頭を左右に動かせるようになるのです。頭を左右に動かしながら頭をまっすぐ中心の位置に保てるようになり、光や音に反応してその方向を向こうとします。ママやパパの声に反応して声のする方、ママのいる方を向こうとします。

 

生後1ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間と注意点

生後1ヶ月の睡眠

 

生後1ヶ月を過ぎると、睡眠時間はどのように変化するのでしょうか。基本的には、新生児の時から生活リズムが大きく変わることはありませんが、まだ睡眠のリズムが整っていないので、昼夜の区別がついていません。生後1ヶ月頃の睡眠についての注意点をお伝えします。

 

昼夜のリズムをつけるようにする

まだ今の時期は昼に起きて夜寝るというリズムはできていません。しかし今後のことを考え、少しずつ昼夜の区別をつけていきましょう。たとえば以下のようなことを続けることをおすすめします。

 

・朝起きた時にカーテンを開け、日光を浴びる

・夜寝る時には部屋を暗くする

・夜赤ちゃんが寝たら大きな音を立てないようにする

 

昼夜の区別を少しずつ身につけていくためにも、この時期から日中は明るく、夜はだんだん暗くと変化をつけましょう。外の空気に触れる外気浴は自律神経を刺激し、体温調節の訓練にもなります。

 

関連ページ

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生後1ヶ月の赤ちゃんのミルクの量・授乳間隔

生後1ヶ月頃になると、赤ちゃんも生まれてすぐの頃よりどんどん大きくなっていきます。この時期のミルクの量や授乳間隔はどうすればいいのか、参考にしてください。

 

ミルクの量は200ml程度が目安

ミルクの量は個人差がありますが、ミルクだけの赤ちゃんであれば1回200ml程度飲みます。混合栄養の場合は、母乳の出具合によって、どの程度ミルクを足すかが変わってきます。また生まれてすぐはあまり母乳が出ていないというママでも、生後1ヶ月が経つ頃には、徐々に母乳の量が増えてくるという場合もあります。

 

赤ちゃんがゴクゴク飲んでいる、母乳だけで十分に寝てくれる、1ヶ月健診での体重の増加量が問題なければ、ミルクの量を少し減らしてみるといいでしょう。毎回授乳後にミルクをあげていた場合は、急にあげなくなる事で赤ちゃんも寝てくれない可能性があります。そのため2回に1回に減らしてみたり、1回にあげる量を少し減らして様子をみましょう。

もし授乳の間隔やミルクをどれぐらい足したらいいのか悩む場合は、1ヶ月健診の時に相談してください。

 

授乳間隔は新生児と同じ2〜3時間程度

生後1ヶ月が経つと、赤ちゃんの胃の容量も少しずつ増えてきます。1回に飲める量がだんだん増えていきますが、基本的に授乳間隔は新生児の時とあまり変わらず、2〜3時間程度に1回の授乳になります。口をパクパクする、手を口に持っていくなど、赤ちゃんのお腹が空いているサインもわかってきていることでしょう。

もし授乳後もまだ欲しがる様子があれば、授乳の後にミルクを追加で補足する、1回のミルク量を増やすなどしてください。

 

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【生後1ヶ月】赤ちゃんの授乳間隔と母乳量は?母乳が足りないサイン

 

生後1ヶ月の赤ちゃんの生活スケジュール

生後1ヶ月頃の、赤ちゃんの生活スケジュールの一例を紹介します。

 

6:00 起床・授乳
7:00 お着替え・遊び・ママ朝食
8:00 ねんね
9:00 お散歩
10:00 授乳
11:00 ねんね
13:00 授乳・ママ昼食 
14:00 ねんね
16:00 遊び・授乳
17:00 ねんね・ママ家事や食事
20:00 お風呂・授乳
1:00 授乳・抱っこ
3:00 授乳
4:00 一旦就寝

 

新生児の時と少し生活リズムが変わってきます。生後1ヶ月頃になると起きている時間が少しずつ長くなり、夜寝る時間が少しずつ長くなってきます。もちろん個人差があるので参考程度にしてください。

生後1ヶ月頃から意識して昼夜の区別をつけていくように、できるだけ毎日同じ時間にお風呂に入れるなど、リズムが確立されるようにしていきましょう。

 

生後1ヶ月の赤ちゃんのお世話・遊び

生後1ヶ月を過ぎると、赤ちゃんのお世話で大きく変わるのがお風呂です。沐浴ではなく、大人と同じ湯船での入浴ができるようになります。もちろん一緒に入れるのが不安な場合は、ベビーバスで入れても問題ありません。

赤ちゃんのお風呂で注意してもらいたいのは、できるだけきれいな最初の湯船に入浴することです。またお湯の温度にも気をつけましょう。大人が少しぬるいなと感じる、39〜40度のお湯で入浴してください。

 

慣れない間はまだ、一緒にお風呂に入るのは不安と感じるかもしれません。事前準備をし、お風呂の後すぐに着替えができるようにしておくとスムーズです。家族と分担し、お風呂で入浴させる役と、お風呂から上がって拭いたり着替えさせたりする役とで、分けるのもいいでしょう。

乳児性湿疹の予防・悪化防止のために、お風呂では石鹸をしっかり使って、顔や体を洗うようにしましょう。そして、入浴後は肌トラブル防止のためにしっかり保湿してください。

 

生後1ヶ月の赤ちゃんとの上手な遊び方

生後1ヶ月頃の赤ちゃんは、ママやパパの声かけに反応し、笑顔を見せ喜びます。他にも以下のような遊びに反応し喜ぶ様子が見られます。

 

お腹に口をあてて息を吹きかける

お腹に口をあてて息を吹きかけると「ぶぶぶー」と音がします。くすぐったさもあり、赤ちゃんも喜びますよ。

 

体をこちょこちょする

着替えやおむつ替えの時など、体をこちょこちょすると喜びます。体や手足を話しかけながら触ることで、スキンシップだけでなく脳の発達にもいいですよ。

 

1ヶ月健診を終え赤ちゃんとの外出がスタート

生後1ヶ月の外出

 

生後1ヶ月頃には、1ヶ月健診があります。1ヶ月健診が終わると、赤ちゃんと一緒に少しずつ外出し始めてもいいでしょう。

 

1ヶ月健診で確認すること

1ヶ月健診では、主に赤ちゃんの発達・発育を確認します。身長・体重・頭位・胸囲の4つの計測を行い、1ヶ月間でどの程度成長しているかを見ます。厚生労働省の乳幼児身体発育調査によると、1ヶ月健診では以下のような成長結果が出ています。

 

◆男の子:身長50.9〜59.6cm、体重3.53〜5.96kg

◆女の子:身長50.0〜58.4cm、体重3.39〜5.54kg

 

ただし個人差が大きいので、生まれた時から1kg程度成長していて、医師から何も言われなければ大きな問題はありません。また追視や原始反射など、この時期に見られる特有のものも確認しています。

 

赤ちゃんとの外出での注意点

1ヶ月健診で特に結果が問題なければ、外出の許可が出ます。赤ちゃんにとっては初めての外出になるので、いきなり長時間の外出は負担です。そのために、まずは家の中で窓を開けて外気に触れたり、光を浴びたりしてみましょう。そしてはじめはお散歩や買い物など、近場に短時間で外出し、少しずつ慣れていくといいでしょう。

 

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産後1ヶ月ごろのママの状態

産後1ヶ月頃のママは、少しずつ赤ちゃんとの生活にも慣れている頃です。この時期のママの心と体の状態はどうなっているのでしょうか。

 

悪露(おろ)と呼ばれる出血に注意

出産後すぐから、「悪露(おろ)」と呼ばれる出血が出ます。産後の健診頃まで続く方もいますが、徐々に量が少なくなり、出血はやがてなくなります。

この「悪露」は、ママが少しでもいつもより動いて家事をしたり、上の子どものお世話をすると、一時的に出血量が増える場合があります。今まで出血量が減っていたのに急に増えると驚くでしょうが、出血量が増えた場合は横になりしばらく安静にしてください。横になって出血が増えなければ、問題ありません。もし出血がどんどん増えてきて止まらない場合は、すぐにかかりつけの産科を受診しましょう。

 

産後すぐに無理をしてしまうと、この「悪露」が長く出続けてしまうことがあります。できるだけ産後健診までは病院と同じような生活をして、体を休めるようにしましょう。

 

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ホルモンバランスの変化で落ち込みやすくなる

産後はホルモンバランスの変化で気分の落ち込みや、涙もろくなるなどの症状が、多くの方に見られます。また慣れない育児でのストレスや睡眠不足から、余計に気分の落ち込みが出やすいです。

協力してくれる人が近くにいる場合は、できるだけ周りの人に頼りながら、心も体も休めるようにしましょう。もしも涙が止まらない、赤ちゃんのお世話ができないほどつらい場合は、迷わず病院に相談してください。

 

 

《まとめ》

 

生後1ヶ月頃は、ようやく赤ちゃんとの生活にも慣れてくる時期です。日々目まぐるしく過ぎていきますが、赤ちゃんにたくさん話しかけたり、スキンシップをとったりして、楽しく触れ合える時間になるといいですね。

 

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1999年愛知医科大学卒業
その後大垣市民病院にて研修、勤務を経て安城更生病院へ赴任
2006年日本産婦人科学会産婦人科専門医取得
2008年やまだ産婦人科院長就任

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