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生後4ヶ月|【医師監修】赤ちゃんの成長とママの身体の状態
赤ちゃんの個性が出はじめる生後4ヶ月頃。少しずつ成長が見られ、とても楽しい時期ではないでしょうか。この記事では、生後4ヶ月頃の赤ちゃんの特徴と生活リズム、そして今後始まっていく離乳食の準備について解説していきます。
目次
生後4ヶ月の赤ちゃんの身長・体重・発達
生後4ヶ月頃になると、赤ちゃんの身長と体重はどの程度成長しているでしょうか。おおよその目安を以下に示します。
身長 | 体重 | |
男の子 | 59.9cm〜68.5cm | 5670〜8720g |
女の子 | 58.2cm〜66.8cm | 5350〜8180g |
生後4ヶ月の赤ちゃんの運動能力
生後4ヶ月の時期、ほとんどの赤ちゃんは首すわりが完了します。首がすわるとどんな姿勢でも首が安定しますし、赤ちゃんも視野が広がるため、より色々なモノに興味・関心が湧くようになるのです。
また、この時期になると足の発達も進んでいます。足腰がしっかりしてきて、腰をひねって動かしたり、足を左右に動かしたり交差できるようになります。
■モノに興味を示すようになる
これまでは興味を持ったモノを、見つめることしかできていなかった赤ちゃん。徐々に発達がすすみ、モノをつかむ動作を学んでいきます。そして人の声や音に対して反応を示していたのが、徐々にモノに関心を示すようになるのです。
おもちゃは眺めているだけでなく、自分でつかもうとします。手を伸ばしておもちゃを取ろう、触ろうとする様子が見られるようになります。これは赤ちゃんの五感の発達によるもの。目で見たモノと触ったモノの感覚が発達し、知的好奇心が広がっているためです。また手を伸ばしてモノを取る動作によって、そのモノとの遠近感や位置関係も学びます。
■なめて感触を確かめるようになる
赤ちゃんは興味を持ったモノを口に入れて、なめて確かめるようになります。これは自分が興味を持ったおもちゃやぬいぐるみなどをなめることで、触感を確認し脳に信号を送っているからです。たくさん触れてなめることで感触を確認できるため、赤ちゃんが興味を示しているモノがある場合は見守ってあげましょう。
生後4ヶ月の赤ちゃんの心の発達
赤ちゃんの個性がよりはっきり出てくるようになります。喜怒哀楽、快・不快をはっきりと表現し、表情も豊かになるでしょう。あやすと声を出して喜んだり、パパやママの声に反応して笑顔を見せることも増えます。
反対に、自分の思い通りにならなかったり、伝わらなかったりすると泣いて怒ったり、手足をバタバタさせて訴えてくることもあるでしょう。
またこれまでとは異なり、微妙な感情の表現も徐々にできるようになります。不満や喜び、悲しみなど、今までとは違った表情が見られることも増えてきます。
そして言葉も発達します。今まで「あー」「うー」としか言えなかったのが、「キャーキャー」「ブー」「クーン」と唇を使った発音もできるようになり、喃語(なんご)の種類が増えます。機嫌のいい時は声を出しながら、1人で遊ぶ様子が見られます。そんな時は優しく見守ってあげましょう。
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生後4ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間
生後4ヶ月頃になると生活リズムが整ってくるため、夜に5〜6時間程度まとまって眠るようになる赤ちゃんが増えます。パパやママにとっては、夜間まとまって寝てくれるとありがたいですよね。
ただし個人差があるので、まだ夜中に何度か授乳で起きる赤ちゃんもいます。その場合はできるだけ日中に体を休めるようにしましょう。
また赤ちゃんは日中に長く起きていると、お昼寝の時間が短くなることが多いです。少しのお昼寝時間に、ママは家事を済ませ自由時間を作るといいでしょう。
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おすすめ情報
生後4ヶ月の赤ちゃんのミルクの量・授乳間隔
生後4ヶ月、ミルクの量や授乳間隔はどの程度になっているでしょうか。完全ミルクの赤ちゃんの場合は、おおよそ200mlを1日に6回程度あげていることが多いです。
母乳だけの赤ちゃんの場合、もう少し授乳の回数は増えますが、授乳間隔は3〜4時間程度。新生児の頃と比べると開いてきます。夜間にはまとまって寝る赤ちゃんの場合、4〜6時間ほど開くこともありますが、3時間程度のことが多いです。
生後4ヶ月には離乳食の準備をスタート
生後5ヶ月頃には離乳食が始まります。まだ生後4ヶ月の時点では始まっていませんが、スムーズに離乳食が開始できるよう、今の時期から準備しておくことをおすすめします。
大人の食事を見せてあげよう
まずは食事をすることに興味を持ってもらうことが大切です。大人が食事をするところを、赤ちゃんに見てもらいましょう。赤ちゃんがじっと見ている場合は、「これは〇〇だよ」と話しかけてあげてください。
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生後4ヶ月の赤ちゃんの生活スケジュール
生後4ヶ月頃になると、赤ちゃんの生活はどのように変化しているでしょうか。生活リズムの一例を紹介します。
7:00 | 起床・授乳 |
8:00 | お着替え・遊び・ママ朝食 |
10:00 | 授乳・おむつ |
11:00 | ねんね・うとうと |
13:00 | 授乳・ママ昼食 |
14:00 | 遊び・お散歩 |
16:00 | 授乳 |
17:00 | ねんね |
17:30 | 遊び |
19:00 | 授乳・遊び・ママ夕食 |
20:00 | お風呂 |
21:00 | 授乳・ねんね |
2:00 | 授乳・ねんね |
昼夜のリズムができ始める
生後4ヶ月頃になると、赤ちゃんは昼夜のリズムができ始めるため、日中に起きている時間が長くなります。また日中ご機嫌に起きて遊ぶ時間が増え、お昼寝の時間や回数が新生児の頃と比べると徐々に減っていきます。夕方に少し寝ているタイミングで、夕食の準備などの家事ができるようになると、少し気持ちに余裕が出てきますよね。
外出では気候に合わせ衣類を調節
生後4ヶ月頃になるとお出かけにも慣れ、お散歩や児童館へのお出かけなどの機会も増えることでしょう。赤ちゃんとずっと家にいると、ママもストレスが溜まってしまうことがあります。適度に外出すると気分転換になり、赤ちゃんも日中にお出かけすることで生活リズムが整っていきます。
外出の時には、夏であれば帽子を被ったり、ベビーカーに日除けをするなど紫外線対策を行いましょう。冬であれば、防寒用にブランケットやおくるみを準備するといいでしょう。外出先によって衣類やおくるみなどで調整し、室内でも暑さや寒さへの対策をしてあげましょう。
生後4ヶ月の赤ちゃんのお世話・遊び
生後4ヶ月頃になると、赤ちゃんの遊びはどのように変化しているでしょうか。この時期は発達も進んでいるので、ひとりで機嫌よく遊ぶことも増えていき、モノに興味を示すようにもなります。
誤飲に注意
赤ちゃんは興味を示したモノを、つかんでなめるようになります。おもちゃなどであれば問題ありませんが、時に大人が予想しない危険なモノもあります。たとえば電池やお金、タバコ、針などの尖ったモノなどです。
何でもなめて確かめる時期なので、赤ちゃんの手の届く範囲内にできるだけ危険があるモノを置かないように注意しましょう。また遊んでいる時に危険なモノを持っていないか、触っていないか確認するようにしてください。
ママやパパの声に反応する
ママやパパの声が徐々にわかってくるため、声に反応して笑顔を見せることも多くなります。話しかけたり、おもちゃで遊んだりすると、笑顔を見せてくれるでしょう。家事など何か作業をする場合でも、「今〇〇をしているよ」「これは〇〇だよ」と話しかけながらするといいでしょう。
テレビは短時間ならOK
赤ちゃんが色々なモノに興味を示すようになるため、テレビをつけておいてその間に家事をしたいママも多いでしょう。生後4ヶ月頃で短時間であれば、赤ちゃんへの悪影響はあまりないため、気にしなくでも大丈夫です。
ただし一日中つけっぱなしにしていると、発達に影響が出る可能性があると言われています。そのため家事の時間だけ、1日30分だけ、など時間を決めて見せるようにしましょう。
テレビをつけることに罪悪感がある場合は、テレビをつけながら赤ちゃんに話しかけるなど、コミュニケーションをとるといいでしょう。
産後4ヶ月のママ心身の状態
産後4ヶ月頃になると、赤ちゃんの生活リズムが確立されてきます。また夜にまとまって寝てくれるようになるので、ママも気持ちに余裕が出てきます。この時期になると心身ともに安定してくるママが多いので、自分の体と心の状態に目を向けて、セルフケアを始めましょう。
産後4ヶ月のママの心の状態
少しずつ睡眠時間がとれるようになって、睡眠不足からくるイライラや不安は落ち着いてくるでしょう。ただし赤ちゃんが成長するにつれて、自分のしたいことをアピールするようになるので、対応に疲れてしまうこともあるでしょう。
また自分が目を離している間に何かあったら、という不安感や緊張感は、育児をしている間少なからずあります。知らず知らずのうちにストレスが溜まっていることもあるでしょう。
そして育児にある程度慣れてきて、少し余裕が出てくる時期でもあるため、大人と会話できないことにストレスを感じることもあります。
そんな時には赤ちゃんを少しパパに預けて、美容院に行ってリフレッシュをしたり、軽い運動をするといいでしょう。パパは仕事が忙しくて頼れない、近くに頼れる人がいない場合は、地域の子育てサービスで短時間預かってくれるところもあります。
赤ちゃんのお世話から少し離れると気分転換ができ、「また育児がんばろう」と切り替えもできるでしょう。公共の育児サポートなどを上手く使いながら、ママの心も健康に保てるようにしたいですね。
産後4ヶ月のママの体の状態
産後4ヶ月が経つと、妊娠前の体調にほぼ戻っています。産後に体型を戻していきたいというママは、この時期から少しずつ運動やケアを始めていきましょう。
最初からジムでのトレーニングなどは難しいこともあるので、ヨガやフィットネスなど軽い運動から始めるのがいいでしょう。また赤ちゃん連れでもできるママ用の教室や、フィットネスなどもありますので、できそうなところで初めてみてください。
運動をするとストレス解消にもなりますし、産後太りの解消にもなり一石二鳥です。赤ちゃん連れOKのところでは、同じ境遇の人に出会える確率も高くなるので、ママ友もできるかもしれません。
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《まとめ》
赤ちゃんの成長が見られ、育児の楽しみが増える反面、目が離せなくなる場面も増えてきます。少し赤ちゃんのお世話にも慣れてきたので、家事も余裕を持ってできるようになるでしょう。赤ちゃんとコミュニケーションをとりながら、ママもパパも健康に楽しく育児ができることを願っています。
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1999年愛知医科大学卒業
その後大垣市民病院にて研修、勤務を経て安城更生病院へ赴任
2006年日本産婦人科学会産婦人科専門医取得
2008年やまだ産婦人科院長就任
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