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2022.02.14

【医師監修】赤ちゃんが奇声をあげる理由は?意外と知らない月齢別の正しい対処

初めての子育てでは特に、赤ちゃんが奇声をあげる理由がわからず、不安になることもあるかもしれません。実は赤ちゃんの奇声は、声を出せるようになってきたことや自我が芽生えてきたことなど、順調に成長している証です。今回は月齢別に見た、0歳児の赤ちゃんが奇声をあげる理由、奇声をあげるときの対処法、受診すべき赤ちゃんの奇声について解説していきます。

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0歳児~【月齢別】赤ちゃんが奇声をあげる理由

赤ちゃんの奇声の理由

 

赤ちゃんが奇声をあげる理由は、時期によって違います。ここからは0歳児の赤ちゃん~幼児が、奇声をあげる理由について説明していきます。

 

生後3~4ヶ月頃の赤ちゃんの奇声の理由

この頃の赤ちゃんは、夕方に機嫌が悪くなることが多く、奇声をあげて泣き続けることがあり、「黄昏泣き」と呼ばれています。

黄昏泣きは海外ではコリックと呼ばれており、はっきりとした原因はわかっていません。ぐずるような泣き方ではなく、激しく泣くことが黄昏泣きの特徴です。生後3ヶ月4ヶ月頃から始まり、5ヶ月頃にはだんだんおさまってくることが多いです。

 

生後6~7ヶ月頃の赤ちゃんの奇声の理由

黄昏泣きの時期が過ぎて、生後6ヶ月7ヶ月頃になると、聴力や発語力が発達してきます。この頃の赤ちゃんは、自分の出す色々な声が聞こえるのが楽しくて、大きな声を出したり奇声を発したりします。この頃に奇声を発するのは、しっかりと耳が聞こえている証拠とも言えます。

 

生後8~10ヶ月頃の赤ちゃんの奇声の理由

赤ちゃんに自我が芽生え始めるのが、生後8ヶ月10ヶ月頃です。この頃の赤ちゃんは「もっと~したい」「~したくない」など、自分の思い通りにならないときに、奇声をあげて気持ちを伝えようとすることがあります。自我が芽生え、順調に成長している証なので心配はいりません。

 

1歳頃の子どもの奇声の理由

生後1歳を過ぎて知能が発達してくると、様々な周りの状況を理解できるようになってきます。ママや周囲の人に何かを伝えたいけれど、言葉でうまく伝えることができずに、奇声を発する場合があります。

 

2歳頃の子どもの奇声の理由

2歳頃の幼児期の子どもが奇声をあげる原因は、自分に注目をしてほしい場合が多いようです。両親や周りの人に褒めてほしいとき、自分がすることを見ていてほしいときなどに奇声を出すことがあります。

 

 

0歳児~【月齢別】赤ちゃんの奇声をあげる時の対処法

ここからは、実際に赤ちゃんが奇声を発したときの対処法について、月齢別にお話していきます。

 

生後3~4ヶ月頃の赤ちゃんの奇声の対処法

この頃の黄昏泣きの対処法は、赤ちゃんがリラックス出来るような環境を整えることです。夕方には、暗くなる前に室内を明るくしておくとよいでしょう。またベビーマッサージをしたり、絵本を読んだりして、ママとパパも一緒になって赤ちゃんとリラックスできるといいですね。

 

規則正しい生活を整えて、お昼寝をしっかりさせると、黄昏泣きがおさまったケースもよく聞きます。生活リズムを整えてみましょう。また、夕方に家族が余裕を持って過ごせるといいでしょう。黄昏泣きの時期は日中のうちに家事を済ませたり、家事は最低限にするなど割り切って、心や時間に余裕を持って生活するのがおすすめです。

 

赤ちゃんの奇声の対処

生後6~7ヶ月頃の赤ちゃんの奇声の対処法

自分の出す声が聞こえるのが楽しくて、奇声を発するこの時期。パパやママも赤ちゃんと同じ音を出したりして、いっぱい声をかけ思いきり一緒に遊んであげましょう。赤ちゃんはママやパパとお話するのが楽しいと、たくさんお話してくれるかもしれませんね。

また外出時や公共の場では静かにするようにと、この時期から徐々に教えていくのが効果的です。はじめはなかなか理解が難しいかもしれませんが、根気強く教えていくことで徐々に学んでくれるでしょう。

 

生後8~10ヶ月頃の赤ちゃんの奇声の対処法

自我が芽生えてきたことにより奇声を出すこの時期には、どうして大声を出してはいけないのかをしっかりと説明して注意しましょう。

自我が芽生え始めたことはとても喜ばしいことです。大声で叱るのは避け、「大きな声を出すと、ママの耳が痛くなるよ」「寝ている人もいるから、静かにしようね」など理由を伝えながら、優しく教えてあげるのがおすすめです。

また公共の場所に行くときには、家を出る前に「家の外では大きな声を出してはいけないよ」と声をかけておくのも効果的でしょう。

 

1歳頃の子どもの奇声の対処法

生後1歳を過ぎ、周囲の人に何かを伝えたいけれど、言葉でうまく伝えることができずに、奇声を発することがあります。その場合はまず、子どもの要求を探ることから始めましょう。

「お腹が空いたのかな」「〇〇が欲しいのかな」「抱っこしてほしいのかな」など、優しく声かけすることで、気持ちを受け止めながら、子どもの要求を具体的に言葉で示してあげるのがおすすめです。言葉が伝えられるようになると、徐々に奇声を発することも少なくなりますよ。

 

2歳頃の子どもの奇声の対処法

2歳頃の子どもが奇声をあげるのは、自分に注目をしてほしい場合が多いようです。そのような時には、子どもが「ママ(パパ)はいつも見てくれている」という気持ちになることが大切です。

家事などでどうしても手が離せない時には、「今〇〇をしているから、ちょっと待っていてね」と声をかけましょう。そして待てた時は「待っていてくれてありがとう」と褒め、遊んであげましょう。

約束を守って、しっかりと向き合い一緒に遊ぶことによって、子どもは自分が愛されているという気持ちが育ち、安心感を得ることができます。子ども自身が安心感を持つようになると、徐々に奇声も減ってくるでしょう。

 

 

受診すべき赤ちゃんの奇声

自分の子どもが急に奇声を発すると、心配になるでしょう。しかしこれまでお話したように、赤ちゃんの奇声は成長過程で一般的によく見られることで、ほとんどの場合は心配する必要はありません。

奇声をあげることは、順調に成長している証。肺活量や腹筋を鍛えられると、プラスに捉えるようにしましょう。

 

3~4歳の幼児になってくると、言葉でコミュニケーションを取れるようになり、公共の場で静かにすることも理解できます。もしもこの時期を過ぎても頻繁に奇声をあげる場合や、奇声以外にも手足を突っ張っている、白目を向いているなどの症状がある場合には、かかりつけの小児科医に相談してみましょう。

またその他にも視線があわない、コミュニケーションが取れない、こだわりが強いなどの反応がある場合も同じです。ママ一人で悩まずに、まずはかかりつけの小児科医を受診してみるのがよいでしょう。

 

 

《まとめ》

 

赤ちゃんの奇声は、順調に成長している証だとも言えます。月齢別の奇声を発する原因と対処法を知ることで、自分の子どもが奇声を発する時に、慌てずに対応できるでしょう。もし3~4歳を過ぎても奇声が続いていて、かつその他の症状がある場合には、一人で悩まずにまずはかかりつけの小児科医に相談してみてくださいね。

 

※写真提供:PIXTA

 

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1999年愛知医科大学卒業
その後大垣市民病院にて研修、勤務を経て安城更生病院へ赴任
2006年日本産婦人科学会産婦人科専門医取得
2008年やまだ産婦人科院長就任

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