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2021.09.03

【月齢別】赤ちゃんの睡眠時間はどれくらい?助産師が教える睡眠リズムの整え方

赤ちゃんの睡眠パターンは大人とは全く異なるため、お世話するママとパパは戸惑うことも多いでしょう。赤ちゃんの睡眠は、生まれてから3ヶ月にかけて環境に影響を受け、リズムができ始めます。大人の睡眠パターンになるのはだいたい、2歳以降と言われているようです。ここでは赤ちゃんの睡眠時間が、月齢とともにどのように変化していくかの目安をお話していきます。また大人の睡眠パターンに近づくまでの2年くらいは、折り合いをつけながらの生活になるかと思いますが、赤ちゃんの睡眠リズムを整えるポイントも紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。

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【月齢別】赤ちゃんの睡眠時間の目安

赤ちゃんの睡眠時間

 

赤ちゃんの睡眠時間とそのリズムによって、ママの一日のスケジュールも変わってきますよね。日中に浴びる光や活動が夜の入眠や覚醒にも影響するため、その時々の授乳・睡眠パターンを理解しながら、ある程度大人が組み立ててあげると良いでしょう。

これから、月齢別に赤ちゃんの睡眠時間の目安量と特徴についてお話していきます。睡眠時間は個人差があるので、目安として参考にしてみてくださいね。

 

【新生児・生後1ヶ月】赤ちゃんの睡眠時間・特徴

新生児生後1ヶ月頃、赤ちゃんの1日の睡眠時間は約15~20時間と言われています。生まれたばかりの赤ちゃんは、一般的には2~3時間おきに目を覚まして授乳することが多いですが、明確なリズムはまだないようです。

睡眠時間も個人差があり、よく眠っている赤ちゃんもいれば、起きていることが多い赤ちゃんもいます。明確なリズムが確立していない時期のお世話は、周囲と分担し、赤ちゃんの睡眠時間に合わせて休息をとるようにして、体力の回復をはかりましょう。

 

【生後2~3ヶ月】赤ちゃんの睡眠時間・特徴

生後2ヶ月3ヶ月頃の赤ちゃんの1日の睡眠時間は、約14~15時間です。赤ちゃんは生後3ヶ月にかけて、生活を通して少しずつ昼夜の区別がつくようになってきます。

日中の活動時間も、3時間前後に長くなってくるのが特徴。日中の活動時間が増え、一回あたりの哺乳量がだんだん増えてくるので、赤ちゃんによっては夜間の授乳が減ってくるようになります。

この時期の赤ちゃんは、レム睡眠・ノンレム睡眠のサイクルは短く50分程度。浅い眠りの時間が多いことから、目を覚ましやすいのが特徴です。

 

【生後4~6ヶ月】赤ちゃんの睡眠時間・特徴

生後4ヶ月6ヶ月頃の赤ちゃんの1日の睡眠時間は、約13~14時間と言われています。

1日2~3回の昼寝をし、多少ムラはあっても入眠時間や覚醒時間のリズムが確立する赤ちゃんが多くなってきます。生活リズムが整っていれば、ママも日中の予定がこなしやすくなりますね。生後4ヶ月頃からは体内時計が発達してくるので、昼夜の区別がつくようになります。生活リズムを整えてあげることが大切です。

 

赤ちゃんの体重や身長の成長は穏やかになりつつありますが、発達が著しい時期です。人見知りや場所見知りなど、変化がわかるようになると、夜覚醒して泣きが増えることも。また歯が生え始める時期、寝返りなど身体の発達が著しいときは、夜の眠りが一時的に浅くなることもあります。

 

【生後7ヶ月~1歳】赤ちゃんの睡眠時間・特徴

生後7ヶ月1歳頃の赤ちゃんの1日の睡眠時間は、約11~13時間です。生後半年以降は、昼は活動して、夜にまとまって寝る時間が長くなってきます。夜にぐっすり眠ってもらうためには、昼間に散歩に行くなど、たくさん運動してもらうことが大切です。

また夕方にお昼寝をしてしまうと、どうしても夜の就寝時間が遅くなってしまいます。午後のお昼寝は3時くらいまでに切り上げるのがおすすめです。

 

この時期も、夜泣きする赤ちゃんが多くなる特徴があります。1歳前後にはおさまることが多いようですが、個人差があると言われています。夜泣きの原因は、乳歯が生えることの違和感や、外部からの刺激やストレスなどが考えられていますが、はっきりとはわかっていません。

赤ちゃんが夜間ぐっすりと寝られるように、日中は体を動かしてたくさん遊んで、決まった時間に就寝して生活リズムを整えてあげましょう。

 

 

赤ちゃんの睡眠時間&リズムを整える8つのコツ

赤ちゃんの睡眠リズム

 

育児中には、ママもしっかりと休息をとることが大切です。赤ちゃんの昼夜のリズムの獲得は周囲の環境に影響を受けることが前述からわかりますね。大人も一緒に、朝起きた時に日光を浴び、決まった時間にお風呂に入れ、だいたい決まった時間に部屋を暗くして静かな環境で眠る生活をしていくと良いでしょう。

 

ここからは、赤ちゃん入眠リズムを整えるコツを紹介していきます。ご家庭の状況や赤ちゃんの個性もありますので、できそうなことから取り入れてみてください。

 

赤ちゃんの睡眠のコツ1. 決まった時間に日光浴

人間のバイオリズムは、もともと24~25時間のようです。またメラトニンとセロトニンと呼ばれるホルモンの分泌が、自分の体内で睡眠の調整と関係があります。

これらのホルモンは、目から入る光によって0.5時間を調整し、24時間に収めることに役に立ちます。朝の光によって短縮し、夜に強い光を受けることで延長します。このバランスが大切で、ズレが生じると徐々に入眠時間が遅くなり、昼夜逆転が起きてしまうようです。

 

朝起きて日光を浴びることで、メラトニンと呼ばれるホルモンの分泌が抑えられ、すっきりと目覚めることができます。起床時間が遅くなってしまうと、1日の生活リズムが乱れやすいので、決まった時間に起きて日光を浴びるようにしましょう。

 

赤ちゃんの睡眠のコツ2. 決まった時間に食事

赤ちゃんの授乳時間まで決める必要はありません。ですがご機嫌によって多少ずれたとしても、離乳食が始まっている場合には、大体の時間を決めてあげるようにしましょう。

 

赤ちゃんの睡眠のコツ3. 日中にたくさん活動

夜の睡眠には、日中の活動量が影響します。天気のいい日は日光を浴びてお散歩したり、できる限り赤ちゃんの体を動かす遊びも取り入れましょう

 

赤ちゃんの睡眠のコツ4. 午後のお昼寝は3時まで

赤ちゃんが午後に遅くまでお昼寝していると、どうしても夜に眠くなりにくく、就寝時間が遅くなってしまいます。夕方まで寝てしまって、いつも就寝時間が遅れてしまう赤ちゃんは、午後3時位にはお昼寝を切り上げる工夫をしてみましょう。

 

赤ちゃんの睡眠のコツ5. 決まった時間にお風呂

赤ちゃんの生活リズムを整えるためには、夕方頃など決まった時間にお風呂に入ることも大切です。決まった時間に入浴ができるように時間の調整や、入浴の準備をしておきましょう。

また人間は体温が下がる時に眠気を感じやすいので、お風呂に入った直後よりも、体温が下がり始める時に入眠しやすくなります。お風呂時間を調整して、寝る時間にちょうど眠気を感じるようにするとスムーズに入眠できるでしょう。

 

赤ちゃんの睡眠のコツ6. 寝る前のルーティン

寝る前に絵本を読む、子守唄を歌うなどのルーティンを決めましょう。寝るまでの流れを赤ちゃんの体に覚えてもらうことで、スムーズに入眠しやすくなります。

また眠る直前までテレビをつけている人は、テレビの光と音の刺激で赤ちゃんが眠りにくくなっている可能性があります。早めに消す習慣をつけましょう。寝る少し前の時間から、部屋を少し暗くしておくこともおすすめです。

 

赤ちゃんの睡眠のコツ7. 寝る場所を決める

寝る場所を決めることで、活動・睡眠のメリハリが生まれます。赤ちゃんでも、この部屋に来たら寝る時間だと認識しやすくなるのです。また寝室には、おもちゃなどの赤ちゃんが興味を持つもの、刺激になりそうなものは置かないようにしましょう。

 

赤ちゃんの睡眠のコツ8. 睡眠中の環境を整える

赤ちゃんが寝るときには、できるだけ暗くて静かな部屋で就寝するようにしましょう。人間は暗い場所にいることで、睡眠を促すメラトニンというホルモンが分泌されます。光を遮断したり、照明の明るさを調整したりして、できる限り暗い場所で寝かせるようにしましょう。

また部屋の温度や衣服を調節することで、快適に眠れるような環境を整えると、良質な睡眠をとることができます。

 

 

《まとめ》

 

赤ちゃんによっては、昼間ほとんど寝ないが夜ぐっすり眠る子、昼夜ともに寝る子、細かいサイクルで寝る子、周囲環境に敏感な子、そうでもない子などさまざま。時期によっても眠りが安定していたり、一時的に敏感になる時もあるでしょう。その時期、子ども個性に合った睡眠を探してあげるためのヒントになれば嬉しいです。

お世話をしているママが睡眠不足で疲労が強く、疲れがとれないなどのご負担が強いときは、地域の助産師や保健センターなどにご相談ください。なにか工夫できることがないか一緒に考えていきたいと思います。折り合いをつけながら、母子で良いリズムができるよう応援しています。

 

※写真提供:PIXTA

 

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1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。

2010年一般社団法人格を取得。

2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。

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