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2022.03.04

離乳食の手づかみ食べはいつから?赤ちゃんが食べやすいメニュー紹介

赤ちゃんが離乳食をしっかり食べられるように、メニューを工夫しているママも多いでしょう。離乳食に慣れて、赤ちゃんが自分で食べたいと思うと、手でつかんで食べる「手づかみ食べ」が始まります。この記事では、赤ちゃんが手づかみ食べをする時期や、手づかみ食べにおすすめのメニューを解説していきます。

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赤ちゃんが離乳食の「手づかみ食べ」をするメリット

手づかみ食べのメリット

 

離乳食が始まり、赤ちゃんが自分の手を使って食べようとすると、どうしても汚れが気になるママもいるでしょう。しかしながら赤ちゃんにとって、手づかみ食べは大切な成長の過程。手づかみ食べをするメリットには、以下が挙げられます。

 

・手で触ることで温度や形状を学習できる

・細かい作業ができ、手の発達によい

・五感をフルに活用するため、脳の発達にもいい影響がある

 

では、それぞれを詳しく見ていきましょう。

 

手づかみ食べのメリット1. 温度や形状を学習

食べ物を自分の手で触ることで、温かいのか冷たいのかを理解できます。また、やわらかいのか、かたいのかも触ってみないとわかりません。このように手づかみ食べでは、自分で触ってつかんで食べることで、食事や食材の感触を学習できるのです。

 

手づかみ食べのメリット2. 手の発達に良い

手でつかんで食べるためには、ものをつかみ、適度な強さで持つ必要があります。離乳食の手づかみ食べによって、自然につまむ・持つなど指を使った細かい作業が身につきます。細かい作業が徐々にでき始める時期なので、手づかみ食べは発達にもよい影響があるのです。

 

手づかみ食べのメリット3. 五感をフルに活用

手づかみ食べをするには、食材を目で見て、触って確かめて口に持っていき、もぐもぐすることで味や食感を確かめます。視覚・触覚・味覚・嗅覚といった、沢山の情報で脳を刺激することになるので、脳の発達にもいい影響があると言えます。

 

 

赤ちゃんの離乳食「手づかみ食べ」はいつから?

赤ちゃんが手づかみ食べをするメリットを紹介しました。では実際に、いつから離乳食の手づかみ食べを始めるのでしょう。ここからは時期について解説していきます。

 

手づかみ食べは離乳食後期(9〜11ヶ月頃)から

多くの赤ちゃんがハイハイをし始める生後9ヶ月以降になると、手指の細かい作業ができるようになります。そして、手でつかんで食べるという動作ができるのです。また、離乳食が進み食への興味が出てくる時期なので、この時期から手づかみ食べを始める赤ちゃんが多いです。

 

 

赤ちゃんが離乳食の「手づかみ食べ」を始めるサイン

赤ちゃんの手づかみ食べは、いつから始めたらいいのでしょうか。ここからは、離乳食の手づかみ食べを始める目安と、サインについて紹介します。

 

赤ちゃんが離乳食の手づかみ食べを始めるサインとしては、以下が挙げられます。

・食べ物や食器に手を伸ばす回数が増えた

・一人で安定しておすわりができる

・食べ物を丸飲みせず、数回もぐもぐしている

 

食べ物や食器に手を伸ばしている

手づかみ食べを始めるためには、赤ちゃんの「自分で食べたい」という欲求が大切です。離乳食を食べさせるときに、スプーンを触ろうとする、食器にある食材に手を伸ばして自分で食べようとする様子が見られたら、手づかみ食べを始めてもよいでしょう。

 

一人で安定しておすわりができる

食事をするためには、まず赤ちゃんが安定して座れることが大切です。自分で安定して座れるようになってから始めるのがいいでしょう。安定して座れていても、テーブルやイスの高さ調節など、赤ちゃんが食べやすい環境を用意してあげることも大切です。

 

丸飲みせずに数回もぐもぐしている

離乳食が始まってすぐは、口周りの筋肉が未発達のため、飲み込むことで精一杯です。徐々に舌ですりつぶせるようになり、舌を前後左右に動かせるようになります。

口周りの筋肉が発達すると、まだすりつぶす力は弱いですが、大人と同じように噛む作業ができるようになります。自分でもぐもぐしてから飲み込んでいることが確認できたら、手づかみ食べを始めてもいいでしょう。

 

 

赤ちゃんの「手づかみ食べ」何から始める?おすすめメニュー

手づかみ食べメニュー

 

赤ちゃんの手づかみ食べのメリットや開始時期がわかったところで、ここからはおすすめの離乳食メニューをご紹介します。まず手づかみ食べ開始すぐの時期は、切ってすぐに食べられるものがおすすめです。

 

小さく切って食べ始めることからスタート

最初から手の込んだ料理を用意するのは大変ですし、赤ちゃんが食べられるかもわかりません。そのためまずは、小さく切ったゆで野菜・ゆで卵や卵焼き・トーストしたパンなどから始めていきましょう。必要な分だけ準備でき、負担も軽減されます。慣れてきたら簡単レシピから始めていきましょう。

 

手づかみ食べのメニュー「フレンチトースト」

手づかみ食べのおすすめメニュー1つ目は、フレンチトーストです。赤ちゃんの小さな手でも持ちやすいように、食パンは8枚切りを使用し、食パンを6〜9個に小さく切り分けてあげましょう。

通常のフレンチトーストだけでなく、中にすり下ろしたにんじんを入れると栄養も摂取でき、アレンジにもなりおすすめです。

 

手づかみ食べのメニュー「おやき」

手づかみ食べとして定番のおやきは、食材によってごはんにおやつにとアレンジもしやすく人気のレシピも多いです。かぼちゃなどの野菜を使う場合は、柔らかく煮て、つぶしたものに片栗粉と牛乳を入れてフライパンで焼くだけ。忙しいママも手軽に作れます。

 

手づかみ食べのメニュー「おにぎり」

手づかみ食べに定番のおにぎりも、簡単にできるのでおすすめです。小さく一口大に丸めて作ってもいいですし、ラップで丸めてスティック状にするのもいいですね。海苔で巻いたシンプルなものから、しらすや小松菜などの野菜を入れたアレンジまで、様々な食材を入れて作ってみてください。

 

 

赤ちゃんが「手づかみ食べ」をなかなかしない時!原因は?

手づかみを始めるようになるのは、生後10ヶ月頃からになります。食べ物に興味をもち、食べ物の感触を楽しむ時期です。いくら個人差があるといえども、1歳を超えても手づかみ食べをしない様子をみると心配になってしまいますよね。ここでは、手づかみ食べをしない原因について紹介していきます。

 

手づかみ食べしにくいメニューになっている

手づかみ食べが難しいメニューの場合、意識的に手づかみ食べをしないことがあります。おかゆやどろどろした液体状のものは、手づかみ食べにふさわしくありません。食パンの耳、ゆでた野菜スティック、おにぎりなどは、歯茎でもかみちぎりやすく、つかみやすい食べ物です。

手づかみ食べをしない場合は、一度メニューを見直してみることをおすすめします。手づかみ食べをしやすい食べ物を準備しつつ、介助できる食事も準備しておくと、赤ちゃんも戸惑いが少ないかもしれませんね。

 

そもそも食欲がわいていない

手づかみ食べというより、そもそもお腹がすいていない可能性があります。食事と食事の間に間食を摂りすぎている、食事直前にジュースやパン、ミルクなどを飲み食べしてしまうと、決まった食事時間に食べないこともあります。

食べられないというより、食べたくないという状況です。これは、大人でも同じですよね。手づかみ食べをしてほしい場合は、空腹になるように食事時間を調整するとよいでしょう。

 

食べさせてもらう方が好き

今までママに食べさせてもらっていたことに慣れてしまって、自分で食べるよりも、食べさせてほしいと思っている赤ちゃんもいます。また、ママに甘えたくて、食べさせてもらうのを待っているという赤ちゃんもいます。

赤ちゃんの想いを大切にしつつも、できるだけ赤ちゃんのやる気が出るように声かけや食事の内容を工夫していきましょう。時間的な余裕をもって、赤ちゃんの意欲が出てくるのを待つことも大切です。

 

手を汚したくない・感触が不快

自分の手が汚れるのを嫌う赤ちゃんもいます。べたべたする感触や食材に触るのが気持ち悪いという感覚をもつ赤ちゃんもいます。これは、赤ちゃんの個性でもありますので、出来るだけ手が汚れないような食材を準備して、一緒に食事を楽しむようにするとよいでしょう。つかみやすい食べ物を準備して、好みの食材を見つけてみましょう。

 

 

赤ちゃんの離乳食「手づかみ食べ」の練習方法

手づかみ食べの練習

 

ここからは、赤ちゃんが離乳食の手づかみ食べをするための、練習方法をご紹介します。

 

手でつかむことに慣れてもらう

手づかみ食べをするためには、まずつかむことに慣れてもらいましょう。まだ力の調整がうまくできないので、最初は食べ物をつぶさずに持つことが難しいかもしれません。色々な食材を持ち、練習することで徐々に習得していきます。自分で触って温かい・冷たいを感じてもらいましょう。

 

一口大の大きさで用意する

はじめのうちは、赤ちゃんは自分の口に持っていくことがうまくできませんし、自分の口にどれだけ入るかもわかりません。そのため、まずは一口大の大きさで準備しましょう。

おにぎりや野菜は小さくスティック状にし、魚などはほぐして丸めて一口大にします。食材をつまむ練習にもなりますし、自分の口に入れる量も徐々にわかってくるでしょう。

 

手づかみ食べしやすい姿勢にする

手づかみ食べをしやすい、やや前傾の姿勢になるように、机とイスの高さや位置を調整しましょう。うまく姿勢がとれない場合は、足台を準備したり、背中にクッションを入れることで食べやすい姿勢を整えてください。

また手づかみ食べを始めると周りが汚れるので、机やイスの下にシートや新聞紙を敷いて、掃除しやすい環境にしておくといいでしょう。

 

大人が食べている様子を見せる

子どもは大人の真似から始めることが多いです。そのため、まずはママやパパがお手本を見せてあげながら、赤ちゃんに「おいしいね」「やわらかいね」と声をかけてあげてください。上手にできたら「上手にできたね」とほめてあげましょう。

 

 

《まとめ》

 

手づかみ食べは、赤ちゃんの脳の発達においてよい影響をもたらします。せっかく作った料理を手で投げたり、遊んで食べなかったりすると悲しくなるかもしれませんが、赤ちゃんが順調に成長している証拠です。赤ちゃんがある程度自由にできることで、食への興味・関心が出てくるので、温かい目で見守りながら進めていきましょう。

 

※写真提供:PIXTA

 

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1999年愛知医科大学卒業
その後大垣市民病院にて研修、勤務を経て安城更生病院へ赴任
2006年日本産婦人科学会産婦人科専門医取得
2008年やまだ産婦人科院長就任

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