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2022.02.18
産後の骨盤ベルトはいつからいつまで?【動画で簡単】正しくつけるコツ
骨盤ベルトには様々な種類があり、どれを選んだらいいのか、どのように着けたらいいのか悩みますよね。ここでは産後に骨盤ベルトを着ける時期や役割、正しく着けるコツ、さらに骨盤ベルトを選ぶポイントをお話します。骨盤ベルトの正しい着け方は、わかりやすいように動画を交えて説明していきますね。
目次
【産後の骨盤ベルト】いつからいつまでつける?
女性の身体は妊娠すると、赤ちゃんが生まれてきやすいように、骨盤を支える靭帯や関節がリラキシンというホルモンの作用で柔らかくなります。そして骨盤が緩みやすくなっています。
出産後、この緩んだ骨盤を歪みなく戻すために作られたのが「骨盤ベルト」です。骨盤ベルトは、基本的に産後すぐから着用し始めるのが効果的です。一般的に産後2ヶ月~3ヶ月までは特に骨盤が緩みやすく、この時期までは骨盤ベルトを使うことをおすすめします。
また骨盤の緩みがなくなるのは、産後6ヶ月頃です。骨盤の緩みが気になる人は、この時期まで骨盤ベルトで支えてあげましょう。ただし、骨盤ベルトの着用は絶対ではありません。着用して心地いいと感じなければ、無理に使用するのはやめましょう。
産後なぜ骨盤ベルトをつける?役割とは
産後に骨盤ベルトを着用すると、どのような効果があるのか説明します。
産後の骨盤ベルト役割1. 腰痛の予防改善
骨盤ベルトで骨盤を支えると、腰まわりの筋肉への負荷が軽くなると言われています。この腰回りの筋肉への負担を減らすことにより、産後の腰痛の予防改善効果が期待できます。
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産後の骨盤ベルト役割2. 恥骨痛の予防改善
産後は骨盤が緩むことで、恥骨やその周辺、足の付け根に違和感や痛みがでることがあります。骨盤ベルトで骨盤を支えることで、恥骨痛の予防改善が期待できます。
産後の骨盤ベルト役割3. 産後太りの予防
産後6ヶ月かけて、骨盤は自然に元の形に戻ろうとします。この時期に骨盤を整えることで、産前の体型へ戻りやすくなり、産後の下半身太りや体型崩れを予防できます。
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【動画】産後に骨盤ベルトを正しくつけるコツ
産後の骨盤ベルトと聞くと、腰につけるものだと思う人が多いのではないでしょうか。実は、骨盤ベルトを着ける正しい位置は、腰よりも少し下です。骨盤ベルトは骨盤を支える助けをするものなので、着ける位置を少しでも間違えると、全く効果がなくなってしまいます。言葉だけではわかりにくいので、動画を交えて解説していきますね。
産後の骨盤ベルト「正しい着用位置」
お臍からまっすぐ下の方に指を移動させた所に、「恥骨」という骨があります。また、そこから指を水平に移動した所に触れる骨(足を動かすと動く骨)が「大転子」です。この「恥骨」と「大転子」と、お尻の真ん中にある「仙骨」を覆う場所が、骨盤ベルトを着ける正しい位置です。
仰向けになって着用する
骨盤ベルトは、必ず仰向けになって着けましょう。その理由は、仰向けになることで内臓を正しい位置に戻してから、骨盤を支えるためです。骨盤が緩んだり広がったりしている場合、それに伴い内臓の位置も下に移動している可能性があります。その状態のまま骨盤ベルトを着用すると、内臓の働きが悪くなることがあります。
仰向けになって、下がってしまった内臓を元の位置に戻してから骨盤ベルトを着けると、内臓を正しい位置に保てます。
お尻を持ち上げて着用する
仰向けの状態になったら、内臓を元の位置に戻すため、お尻を床から20cmくらい持ち上げます。お尻を持ち上げたまま骨盤ベルトを着けるために、クッションなどでお尻を支えながら着けるのがおすすめです。
強く締めすぎない
「骨盤ベルトが緩まないように」と、強く締めすぎないようにしましょう。骨盤ベルトを締める強さは、ベルトと身体の間に指がすっと入る程度です。座ってみて、きつく感じるようであれば締めすぎなので、少し緩めるようにしましょう。
強く締めすぎてしまうと、骨盤周りの血流が悪くなり、冷えやむくみにも繋がります。途中緩んだり、ずれたりした時は着け直ししましょう。
産後の骨盤ベルトを選ぶポイント
「骨盤ベルト」という商品名でも、正しい位置に着用できなものが数多く販売されています。骨盤を支えられる、効果のある商品を選びましょう。
産後の骨盤ベルト選び1. 正しい位置に着用できるもの
骨盤ベルトを正しい位置(恥骨と大転子と仙骨を覆う)につけられるか、確かめましょう。上前腸骨棘(腰に手を当てたときに指先が触れるとがった部分)を覆う位置に巻くものは、正しく骨盤を支えることができません。
産後の骨盤ベルト選び2. 安定感があるもの
骨盤ベルトを巻いた時に、身体にフィットするようなデザインの物もおすすめです。
《まとめ》
産後に使える骨盤ベルトには、ベルトタイプからガードルタイプのものまで沢山の種類があり、それぞれに使い方や目的があります。産後は骨盤を支えるタイプのものを選びましょう。そして、正しい着け方も大事です。もし選び方、着け方など分からないことがあれば助産師に相談してくださいね。
※写真提供:PIXTA
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国立福山病院附属看護学校卒業後、看護師として勤務。
第二子出産後、岡山大学医療技術短期大学部専攻科助産学特別専攻に進学し、助産師免許取得。
大学の非常勤講師、産婦人科病院、不妊治療専門クリニックなどで勤務。
現在は助産院勤務しながら、自身の出張・オンライン専門のすまいる助産院を開業中。産前産後の身体と心をサポートしてます。
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