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2022.05.20

【助産師監修】生後1ヶ月の赤ちゃん外出はいつから?お出かけ時の持ち物は?

出産後は赤ちゃんと一緒に、お出かけしたいと考えている人も多いでしょう。赤ちゃんはどのくらいの時期から外出できるのか、外出時の注意、準備しておくと安心な物などを、助産師が解説します。

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赤ちゃんとのお出かけはいつからOK?新生児は?

赤ちゃんの外出

 

生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ外の環境に適応するのが難しいと言われています。ママの身体の回復もまだまだ途上段階。長時間の外出をすると、子宮収縮が悪くなり悪露が増えたり、疲労が強くなることもあります。

1ヶ月健診が終わるまでは、赤ちゃんとママがゆっくり、マイペースに休息できる環境で過ごすのがいいでしょう。不要不急な外出は控えるようにしましょう。

 

生後6ヶ月までの赤ちゃんは、母体免疫があるため風邪をひかない」と聞いたことがあるかもしれません。しかしこの母体免疫は、すべての感染症に対してカバーされているわけではありません。

赤ちゃんにとって心配な感染症のうち、いくつかは定期予防接種として、生後2ヶ月になると接種が開始します。そして接種後2週間くらいから、接種した感染症に対する免疫ができ始めます。

 

感染を避けるため、はじめは近所への買い物も家族に頼んだり、ネットスーパーを利用するようにしてくださいね。生後1ヶ月くらいまでは、自宅の庭やベランダなどで、5~10分程度の外気浴をして気分転換してみましょう。外気浴に慣れてきたら、暖かい日の朝や、夕方の日差しが強すぎない時間帯に、近所の散歩をしてみるのも良いですね。

 

時にはもちろん、上の子の用事、病院の受診・相談など、外出が必要な場合があるでしょう。状況に合わせて、必要な範囲で外出してくださいね。

 

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生後1ヶ月の赤ちゃんと外出するときの注意点

それでは実際に、生後1ヶ月の赤ちゃんと外出するときには、どのようなことに注意すればよいかお話していきます。

 

赤ちゃんと外出時の注意1. 長時間は避ける

生後1ヶ月ごろはまだ、外の環境に適応することが難しい時期。赤ちゃんは体温調整が未熟なため、体が温まり過ぎることがあります。また抱っこでずっと同じ姿勢でいると、負担もかかってしまいます。長時間寝てしまい授乳のタイミングを逃すと、脱水の心配も。外出するときには、長時間にならないように気をつけましょう。

 

赤ちゃんと外出時の注意2. 生活リズムを崩さない

外出時の赤ちゃんは、いつもより多く寝ることが多いです。いつもと似た行動ができるようなタイムスケジュールで、授乳などのタイミングも決めておきましょう。

夜遅い時間に外出すると、目に強い光を受けます。これにより、夜の入眠リズムに影響すると言われています。赤ちゃんとの夜遅い外出は、なるべく控えましょう。

 

赤ちゃんと外出時の注意3. 時間に余裕をもって行動

生後1ヶ月の赤ちゃんとのお出かけでは、おむつ替え、授乳、理由がわからないぐずりなど、途中で何が起こるかわかりません。慣れない場所へ行くときや、飛行機や新幹線などを利用する場合は注意。時間に余裕をもって行動しておくと、気持ちに余裕が出て安心できます。

 

赤ちゃんと外出時の注意4. 混み合う時間帯は避ける

赤ちゃんと電車やバスに乗って出かけるときは、通勤ラッシュなど混み合う時間帯を避けましょう。赤ちゃんは免疫力が低いです。細菌やウイルスから守るためにも、外出の時間帯を検討してくださいね。

 

赤ちゃんと外出時の注意5. 季節により時間帯を変える

季節によって、赤ちゃんが過ごしやすい時間帯は変わってきます。夏は日中の日差しが強いので、朝夕の涼しい時期に出かけるといいでしょう。秋・冬は日が暮れる時間が早いので、午前中に外出しておくのがいいですね。体温調整が未熟な赤ちゃんに、負担がかからないように行動しましょう。

 

赤ちゃんと外出時の注意6. こまめに健康状態を観察

生後1ヶ月ごろの赤ちゃんは外出すると、普段よりもよく寝てくれた、という声を多く聞きます。赤ちゃんが寝てくれていると、ママはほっとしますね。ただし外出中は特に、こまめに赤ちゃんの様子を確認しましょう。

 

□抱っこ紐で手足が圧迫され、肌の血色が悪くないか?

□呼吸はできているか?

□いつもより授乳のタイミングは遅れていないか?

□おしっこはでているか?

など、健康状態に注意することが大切です。

 

 

生後1ヶ月の赤ちゃんと外出時に便利な持ち物

赤ちゃんの外出時の持ち物

 

生後1ヶ月ごろの赤ちゃんと外出する際、家まで数分で戻れるような場所であれば、口元を拭くガーゼがあれば問題ないでしょう。ベビーカーの場合、寒い時に使ったり日除けにもなる、薄手の掛け物があると便利ですね。

すぐには自宅に戻れない場所へ外出するときには、日々の授乳や生活リズムを考慮して、赤ちゃんに必要なものを持ち歩きましょう。ここからは家から離れた場所へ外出する際に、便利な持ち物についてお話していきます。

 

母子手帳・健康保険証・乳児医療証

外出先で赤ちゃんが怪我をしたり、体調が悪くなった場合に、いつでも病院へ行けるようにしましょう。母子手帳・健康保険証・乳児医療証はセットで持ち歩くようにしましょう。

 

おむつセット(おむつ・おしり拭き・おむつ替えシート・ビニール袋)

外出時に赤ちゃんが排尿や排便するほか、ママが焦っておむつ替えを失敗してしまうことも。おむつやおしり拭きは、多めに持ち運ぶようにしましょう。おむつ替えシートは必須ではありませんが、外出先で周りを汚さないためにも、タオルなど敷いておむつを替えるのがよいでしょう。

また汚れたおむつを入れるビニール袋は、多めに持ち運んでおくと便利。おむつ以外にも、汚れた服やスタイ、ゴミを入れて持ち帰ることもできます。

 

粉ミルクとお湯・湯冷まし・哺乳瓶

普段からミルクを与えているママは、赤ちゃんへの授乳の準備が必要。どこでもすぐにミルクを作れるように、保温性のある水筒やボトルにお湯を入れ、持ち歩くと安心です。湯冷ましがあると、ミルクの温度を調節して、すぐに飲ませられますよ。

 

ミルクは液体ミルク、小分けになったスティックタイプ、キューブタイプを使うと便利です。粉ミルクを1回分ずつ、小分けにできるケースも販売されています。チェックしてみてください。

最近では、お湯と混ぜる必要がない液体ミルクが、紙パックや缶で販売されています。活用してみるのもよいでしょう。また外出時に持ち運ぶ哺乳瓶は、瓶よりもプラスチックのものが軽くておすすめです。

 

授乳ケープ・ブランケット

母乳を与えているママは、授乳ケープを持ち歩いていれば、授乳室がない場所でも安心です。ブランケットや大きめのタオルは、授乳ケープ代わりになります。さらに気温に合わせて、赤ちゃんの体温調整に役立つアイテムとしても便利です。

 

赤ちゃんの着替え

赤ちゃんがお漏らしや、ミルクを吐いてしまった場合などにそなえ、着替えを1セットは持ち歩くようにしましょう。汚れた着替えを入れられるように、ジッパー付きの袋に入れておくと便利です。

 

ガーゼ・スタイ

外出時に赤ちゃんがミルクを吐いた場合や、よだれを拭く際に数枚あると便利です。

 

お気に入りのおもちゃ

外出時、赤ちゃんが不機嫌になることもあるかもしれません。まだ生後1ヶ月ごろであれば、赤ちゃんが泣く理由は、授乳やそのほかの不快によることが多いでしょう。月齢が大きくなるにつれて、家でよく遊ぶお気に入りのおもちゃを持っていると、機嫌が良くなることもあります。普段から、赤ちゃんのお気に入りのものを見つけておくとよいですね。

 

荷物はまとめてリュックに

生後1ヶ月の赤ちゃんを連れての外出では、リュックがおすすめです。赤ちゃんが急にぐずったときには、抱っこしやすいです。両手が空いているので、オムツ替えのときに荷物の置き場に困ることもありません。赤ちゃんと外出する際には、両手を自由にしておくと便利です。

 

 

生後1ヶ月の赤ちゃんの外出時【季節別の服装】

生後1ヶ月の赤ちゃんは、体温調節が未熟。ママが赤ちゃんの服装を調節する必要があります。

普段から着ている服で構いませんが、寒暖の差に合わせて柔軟に調整できるようにします。足先までの洋服ではなく、末端が着脱できるものが良いでしょう。他にも上着やおくるみ、帽子、靴下などを持ち運ぶようにしましょう。

特に春や秋は、昼夜の寒暖差が大きいです。赤ちゃんに厚着をさせないようにして、着脱しやすいカーディガンや上着、掛け物などで調整するといいですよ。

 

 

生後1ヶ月の赤ちゃんとの外出先の選び方

これまで述べてきたように、生後1ヶ月の赤ちゃんと外出する際は、感染リスクを避け、混雑していない場所を選んで行くことをおすすめします。ベビールームや赤ちゃんのオムツ替えスペースがあるか、授乳できるスペースがあるか、事前に確認しておくと安心です。

 

 

《まとめ》

 

生後1ヶ月ごろは少しずつ赤ちゃんとの生活に慣れてきて、病院での受診や健診の他にも、家族で外出する余裕が出るころ。外出する前に知っておくと良いことや、準備すると安心なことをまとめました。子育て中のママや赤ちゃんの発育にとって、外の風を感じることは大切。未熟な赤ちゃんの特徴を知り、ママ自身の産後の回復を考慮しながら、無理なく少しずつ外出を楽しんでくださいね。

 

※写真提供:PIXTA

 

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1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。

2010年一般社団法人格を取得。

2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。

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