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2022.09.26

【生後1ヶ月】赤ちゃんの授乳間隔と母乳量は?母乳が足りないサイン

退院後の赤ちゃんのお世話で多い悩みは、授乳間隔や回数ではないでしょうか。母乳がどれぐらい出ていて、それが足りているのかわからない人も多いでしょう。この記事では、生後1ヶ月の赤ちゃんの授乳間隔や回数、母乳が足りているかどうかの目安を解説します。

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【生後1ヶ月】赤ちゃんの授乳間隔と量(母乳・ミルク)

生後1ヶ月の授乳

 

離乳食が始まる前までの赤ちゃんは、1日あたりの哺乳量の目安が、体重1kgあたり150~200mlです。例えば体重4kgの赤ちゃんであれば、1回80ml、1日トータルで600~800mlが目安となります。

 

母乳のみ(完母育児)の授乳間隔・回数

生後1ヶ月の授乳間隔は、赤ちゃんによって個人差があります。母乳のみ(完母)の場合は一般的に、ミルクよりも授乳間隔が短くなる傾向。母乳はミルクに比べて、消化が早いことが原因だと言われています。この頃の授乳間隔は2〜4時間程度。間隔が短い赤ちゃんもいれば、長い赤ちゃんもいます。

また1日の中でも、授乳間隔が長い時と短い時があります。特に生後1ヶ月の時期は、1回に飲めるのがまだ少量。多く飲むための体力がないので、1日に8回以上(多ければ15回ほど)と、頻回授乳となることが多いです。

 

混合栄養(混合育児)の授乳量

混合栄養の場合は、メインが母乳かミルクかによって、ミルクを足す量が変わってきます。まずは母乳をあげて、その後ミルクを足すようにしましょう。ミルクの補足量について迷う時は、母乳外来や自治体の産後ケア事業などで、助産師に相談しても良いでしょう。

 

ミルクのみの授乳間隔・量

ミルクのみの場合は、1回あたり80〜150mlの間で調整しましょう。ミルク缶の裏には、必要量と授乳間隔の目安が書いてあるので、参考にしてください。

ただしミルクの適量も個人差があり、体重によって必要量が変わります。まずは100ml程度から始めてみて、足りないようであれば徐々に増やしながら調整するといいでしょう。

 

 

【生後1ヶ月】母乳は足りている?足りていないサインとは

生後1ヶ月の母乳量

 

生後1ヶ月ごろだと、母乳が足りているかどうかがわからない、何を基準に判断すればいいのかわからないママもいるでしょう。ここからは、母乳が足りているサイン・足りていないサインについて解説します。

 

母乳が足りているサイン

赤ちゃんに母乳が足りているかどうかを確認するポイントは、以下の通りです。該当する項目があれば、母乳が足りていると考えてよいでしょう。

 

□1日に7~8回は母乳を飲んで、飲んだ後は満足そうにしている

□授乳中に赤ちゃんがごくごく飲んでいる音が聞こえる

□おしっこの回数が1日6回以上ある

□赤ちゃんの皮膚に弾力があり張りも良い

□体重が1日25~40g前後の範囲で増えている

 

母乳が足りていないサイン

逆に母乳が足りていない時には、以下のようなサインが見られます。

 

□いつまでもおっぱいに吸い付いて離れず、離すとすぐに泣く

□授乳後も口をパクパクするなど、欲しがる様子がある

□赤ちゃんのおしっこの回数が1日5回以下

□うんちの回数が少ない、硬い、苦しそうにしている

□授乳の時間が30分以上かかる

□1日の体重が25gも増えない

□機嫌が悪くグズグズしている

 

母乳は足りている?わからない場合

赤ちゃんに母乳が足りているかどうか、チェックするポイントについて解説しました。しかし、しっかりごくごく音を鳴らして飲んでいても、授乳間隔が短かったり、授乳後も手を吸うなど口をパクパクする様子が見られることもあります。

 

しっかり飲んでいてもなお授乳間隔が短い時は、ママの抱っこや、体に触れて安心したい気持ちの現れかもしれません。母乳が足りているとしても、口さみしくて手を吸ったりすることもあります。授乳中しっかりと母乳を飲んでくれて、機嫌がよく、体重が増えていれば、基本的に心配はないでしょう。

 

 

【生後1ヶ月】授乳間隔が短い・長い時はどうする?

生後1ヶ月の授乳間隔

 

生後1ヶ月ごろ、授乳間隔が短い時や長い時はどうすればいいのか、悩むママも多いでしょう。授乳間隔が気になった場合、まずは赤ちゃんの体重の増え方を確認します。体重の増え方を考慮しながら、対処を行いましょう。

 

授乳間隔が「短い」原因とは

授乳間隔が短い原因として考えられるのは、以下のようなものです。

 

・母乳量が足りていない

・ミルクの補足量が足りていない

・授乳以外の不快な状況がある

 

それぞれについて見ていきましょう。

 

授乳間隔が「短い」原因1. 母乳量が足りていない

まず考えられるのは、母乳の量が足りていないということ。ミルクとは異なり、母乳は1回にどれだけ飲んでいるのかわかりません。そのため、必要な量の母乳を飲んでいるか判断するのは、難しいかもしれません。

母乳を飲んだ後すぐに泣いて欲しがるのは、生後1ヶ月の赤ちゃんではよくあること。ですがあまりにも頻回に泣く、あるいは飲んでもずっと泣き続けて欲しがる場合は、上手に飲みとれていないか、母乳量が足りていない可能性があります。まずは産院や地域の母乳外来、産後ケアなどで相談してみましょう。

 

授乳間隔が「短い」原因2. ミルクの補足量が足りていない 

混合栄養の場合は、母乳の後にミルクを足すママが多いでしょう。赤ちゃんはまだ1回の授乳で一定量を飲むわけではないので、ミルクの量にもムラがあります。そのため、毎回同じ量で足りているとは限りません。

母乳の後にミルクを飲んでもまだ泣き続けたり、もっと欲しそうに探す様子があれば、ミルクの量が少ない可能性があります。

 

授乳間隔が「短い」原因3. 泣いている原因が授乳以外のことも

赤ちゃんが泣いていると、まずはおむつが濡れていないか、授乳が必要かどうか確認するのが一般的。しかし泣いている原因は、その他にある場合もあります。衣類が濡れて気持ち悪い、抱っこをして欲しい、便やおしっこが出る前で不快、甘えたいなど、泣いている原因は多岐に渡ります。

授乳後すぐに泣いていて、母乳もミルクもあまり欲しがらない場合は、赤ちゃんの環境を整えてみましょう。

 

授乳間隔が「短い」時の対処方法

まずは、赤ちゃんがなぜ泣いているのか確認しましょう。授乳時に正しい姿勢になっているか、赤ちゃんがきちんと飲めているか、体重が適正に増えているかどうかチェックします。

母乳育児の場合は、明確な哺乳量がわかりにくいもの。混合授乳の場合も、ミルクをどの程度足したらいいか悩むこともあるでしょう。

 

どのくらいの量を哺乳できているか心配なママは、母乳外来や自治体の新生児訪問、産後ケアなどを利用しましょう。そこで乳房の状態をチェックしてもらい、1回の母乳量を測ってもらうと安心でしょう。

 

関連ページ

助産師による【動画】正しい授乳の姿勢&赤ちゃんの抱き方のコツ

 

授乳間隔が「長い」原因とは

授乳間隔が長い原因としては、以下のことが考えられます。

 

・母乳やミルクを飲みすぎている

・赤ちゃんの体調が悪い場合もある

 

授乳間隔が「長い」原因1. 母乳やミルクを飲みすぎている

授乳間隔が長い原因として多いのが、母乳やミルクの飲みすぎです。赤ちゃんが泣いていると、どうしても「母乳が足りていないかな」「もっとミルクが欲しいかな」と心配になることがあるでしょう。

しかし赤ちゃんが泣く原因が空腹ではない場合、授乳間隔が伸びすぎてしまうことも。するとママは母乳を与える機会が減ったり、飲みすぎで吐き戻しが増えたり、唸るなど赤ちゃんの機嫌が悪い頻度が増すかもしれません。

生後1ヶ月程度の赤ちゃんは、胃の容量がまだ大きくないので、こまめに飲んで栄養を摂取しています。授乳間隔が長くなることで頻度が減ると、母乳分泌量が低下する可能性があります。

 

授乳間隔が「長い」原因2. 赤ちゃんの体調が悪い場合もある

授乳間隔が長い原因が、赤ちゃんの体調不良であるケースもあります。普段起きて泣いてくる時間になかなか起きてこない、起こしてもあまり飲まない時は、何か欲しがらない原因があるので、小児科医に相談しましょう。

 

授乳間隔が「長い」時の対処方法

授乳間隔が長い場合、赤ちゃんが4時間ほど経過しても眠っていれば、起こしましょう。寝ているところを起こすのはかわいそうと感じるかもしれませんが、授乳間隔が開きすぎて、赤ちゃんが低血糖になってしまうほうが心配です。

 

まずはおむつを確認し、汚れているようであればゆっくり交換し始めましょう。おむつの交換で起きる赤ちゃんがほとんどですが、それでも起きないケースもあります。その時は授乳前に赤ちゃんの足の裏をこすったり、背中をくすぐったりして刺激します。そして赤ちゃんが起きたら、授乳やミルクをあげましょう。

 

 

《まとめ》

 

授乳間隔や母乳・ミルクの必要量は、多くのママが悩むところ。赤ちゃんによって必要量が変わり、ママの母乳量も個人差が大きいです。人と比べてしまい、どうしたらいいのかわからない時もあるでしょう。不安になったら、産院や地域の助産師、行政による産後ケアなどで相談し、成長具合や飲めている量を相談してみましょう。安心して子育てができるよう、ママをサポートしてくれる場所はたくさんあります。不安なときは活用してください。

 

※写真提供:PIXTA

 

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1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。

2010年一般社団法人格を取得。

2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。

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