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生後2ヶ月|【医師監修】赤ちゃんの成長とママの身体の状態

生後2ヶ月頃になると、赤ちゃんの体格は徐々にふっくらしてきて、さらに成長が見られます。また新生児の時と比べると、表情も豊かになるころ。この記事では生後2ヶ月の赤ちゃんの特徴と生活スケジュール、ママの身体の状態などをお話していきます。ぜひ参考にしてください。

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生後2ヶ月の赤ちゃんの身長・体重・発達

生後2ヶ月

生後2ヶ月が経過すると、赤ちゃんの身長や体重はどの程度になるでしょうか。厚生労働省が発表している乳幼児身体発育調査によると、以下のような結果が出ています。

 

◆男の子:身長54.5~63.2cm 体重4.4~7.2kg

◆女の子:身長53.3~61.7cm 体重4.2~6.7kg

 

ただし赤ちゃんの成長は個人差が大きいので、その子なりに成長していれば大きな問題はありません。

 

新生児のときの「原始反射」がなくなる

新生児の頃にあった、「原始反射」と呼ばれる反射は次第に消えていきます。一方で、自発的な行動が見られるようになります。赤ちゃんは自分の手を認識してじっと見つめたり、顔の前に手を持っていく「ハンドリガード」という動作をします。最初は手を自分の体の一部と認識していません。手をしゃぶったり、口もとに持っていったりするうちに、自分の体の部分である認識するのです。

 

首が安定し始める

生後2ヶ月になると、赤ちゃんの首は徐々に安定し始めるので、うつ伏せにすると頭を上げられる子もいます。ひじで体を支える力やバランス感覚も養われます。まだ完全に首がすわっていないことも多いので、抱っこの時は注意が必要です。うつ伏せにすると嫌がり泣く赤ちゃんもいますので、様子を見ながらにしてください。

 

手足をバタバタさせる

生後1ヶ月頃から、手足をバタバタする動きをするようになります。そして生後2ヶ月頃には、ひざの屈伸運動がさらに力強くなります。おむつ替えの時に足をバタバタして、大変なことも多いでしょう。またねんねの時に布団をかけていても、すぐに蹴飛ばしてしまうことも多いです。あやされて喜び、バタバタする赤ちゃんもいます。

 

身の回りのものに興味が出始める

生後2ヶ月頃には、赤ちゃんは首が動かせるように。自分の意思で興味のあるものを見るようになると、知能もどんどん発達していきます。散歩の時に周りの景色をたくさん見せてあげたり、動物を見せたり、乗り物に乗る時などに話しかけたりしながら、たくさんの刺激を与えるといいでしょう。

また話しかけると、赤ちゃんは声を出して反応したり、笑顔を見せたりもします。かまってほしい時に声を出してアピールすることもあるので、好奇心を育てるためにも積極的にたくさん話しかけましょう。

 

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生後2ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間

生後2ヶ月になると、だんだん昼夜の区別がついてきます。昼間に起きている時間が長くなり、夜間起きている時間が短くなります。それでもまだ1日の半分程度は、寝ている状態です。この時期は大人がリズムを整えてあげる必要があるので、昼夜の区別をつけて生活を意識的に整えていきましょう。

できるだけ同じぐらいの時間に寝られるように、お風呂の時間を調整したり、大人の生活も早寝早起きを心がけるといいでしょう。

 

生後2ヶ月の赤ちゃんのミルクの量・授乳間隔

生後2ヶ月の授乳

 

生後2ヶ月頃になると、赤ちゃんがおっぱいを飲むことにも慣れてくるので、1回の授乳時間がかなり短くなってきます。またママのおっぱいの量も増えているので、赤ちゃんは1回にしっかり飲みとれるようになります。そのため授乳の間隔は、徐々に開きます。しかしまだリズムができているわけではないので、間隔が短くなったり長くなったり、多少のばらつきはあります。

 

生後2ヶ月の赤ちゃんの生活スケジュール・過ごし方

生後2ヶ月頃の赤ちゃんの生活スケジュールの例です。

 

7:00 起床・授乳
8:00 お着替え・遊び・ママ朝食
9:00 ねんね
11:00 授乳・お散歩
12:00 ねんね
13:00 遊び・ママ昼食 
14:00 授乳
15:00 ねんね
17:00 遊び・授乳
19:00 お風呂・ママ夕食
20:00 授乳・ねんね
0:00 授乳・ねんね
2:00 授乳・ねんね

 

起きている時間が長くなり、日中に遊ぶ時間が増えてくる頃です。また赤ちゃんによっては夜泣きがあったり、夜泣きはなくてもグズグズの時間があったりと様々です。一日の中で機嫌のいい時間帯が大体決まってくる頃なので、その時間帯に家事ややるべきことを済ませてしまうといいですね。

 

生後2ヶ月からの赤ちゃんとの外出

1ヶ月健診が終わると、赤ちゃんとの外出デビューです。ここからは、赤ちゃんとのお出かけのポイントと注意点を解説します。

 

・まずは近場から始めましょう

・赤ちゃんの生活リズムをできるだけくずさない

・移動中や目的地に関するリサーチをしておく

・お出かけ前に必要な持ち物を確認する

 

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

 

まずは近場から始めましょう

赤ちゃんを連れての外出は、ママもドキドキですよね。はじめは赤ちゃんを連れての外出に慣れるためにも、近所の公園でお散歩や買い物、児童館など近場でお出かけするようにしましょう。何度か近場での外出に慣れてくると、赤ちゃんとの外出に必要なものや、事前に確認することがわかるようになります。すると遠くへ外出することになっても安心です。

またベビーカーでの移動を嫌がる、慣れない場所での授乳やおむつ交換を嫌がるなど、赤ちゃん自身の性格も知ることができます。

 

生後2ヶ月頃には少しずつ外出に慣れてきたら、バスや電車など交通機関を使っての移動や車移動など、少し離れたところへのお出かけに挑戦してみてください。赤ちゃん連れでの外出はイレギュラーなことが起こりやすいので、時間には余裕を持ってスケジュールを考えましょう。

 

赤ちゃんの生活リズムをできるだけくずさない

外出する時に大切なのが、赤ちゃんのリズムをなるべくくずさないようにすることです。授乳やミルクの時間、お昼寝の時間がずれてしまうことがないように、スケジュールを調整しましょう。できるだけ長時間の外出は避けて、夕方頃までには帰宅できるのが理想です。

 

移動中や目的地のことをリサーチしておく

赤ちゃんとの外出では、下調べがとても大切です。ベビーカーで移動する場合はどこにエレベーターがあるのか、授乳室はあるか、混雑する時間帯ではないかなどを確認しましょう。

また外食先のレストランや料理屋さんが子連れOKなのかなど、目的地でのサービス内容も知っておきましょう。ホームページを見たり問い合わせをして、事前に確認しておくと安心です。

 

お出かけ前に必要な持ち物を確認する

基本の持ち物はおむつ替えのセット、着替え、授乳やミルクセットです。目的地や外出時間によって、必要な持ち物は変わるので調整しましょう。

 

生後2ヶ月の赤ちゃんのお世話・スキンケア

赤ちゃんは体温調節が未熟で、とても汗をかきやすいです。また母乳やミルク、よだれで肌が汚れやすく、肌のバリア機能も未熟であることから、肌トラブルが起きやすいのです。そのためスキンケアをして、清潔を保つように心がけましょう。

 

生後2ヶ月に知っておきたいポイントを紹介します。

・1日に1回は石けんでしっかり洗う

・保湿剤を使用し、しっかり保湿する

・部屋の温度・湿度を調整する

 

1日1回は石けんでしっかり洗う

新生児の頃には沐浴剤を使用し、沐浴をしていた方も多いかもしれません。沐浴剤では汚れをしっかり落としきれないため、石けんで丁寧に洗うようにしてください。おむつかぶれの予防や汗をたくさんかく時期など、お風呂の時間以外で体を洗う場合もあるでしょう。その時は石けんをつけず、お湯で洗うようにしましょう。何度も石けんを使って洗うと、肌が乾燥して肌トラブルの原因になります。

 

保湿剤を使ってしっかり保湿する

赤ちゃんの体はしっかり保湿を行うことで、アトピー性皮膚炎などの肌トラブルを予防できると言われています。そのためお風呂上がりや着替えの時には、丁寧に保湿をしてください。保湿をすることで肌のバリア機能を補いましょう。

 

部屋の温度・湿度を調整する

部屋が乾燥していたり、温度が高く蒸し暑いと、汗や乾燥により肌トラブルの原因になります。そのため、部屋の温度・湿度を調整しましょう。赤ちゃんは暑いのが苦手です。部屋は暖め過ぎず、特に冬場は乾燥しやすいので十分に加湿しましょう。

 

生後2ヶ月の赤ちゃんとの遊び方

生後2ヶ月の遊び

 

生後2ヶ月頃になると、赤ちゃんの視覚や聴覚が発達してくるので、ひとり遊びもできるようになります。

 

楽しいときに笑顔がみられるように

視覚や聴覚が発達してくるため、あやすとニコニコほほえんだり、声を出して反応したり、コミュニケーションがとれるようになります。忙しい育児の中の癒しにもなりますよね。生後2ヶ月にもなると、動くメリーや音のなるガラガラに反応して目で追うことも。おもちゃを使って遊ぶのも、この時期からはおすすめです。

 

たくさん話かけてあげて

赤ちゃんはお腹の中にいる時から聴覚が発達しているため、特にママの声に反応することが多いです。また赤ちゃんの口の動きが発達し、「あ〜」「う〜」などクーイングと呼ばれる反応がはっきりするようになります。

絵本の読み聞かせをしたり、手遊び歌を歌ったり、赤ちゃんのクーイングに応じて話したりなど、たくさん会話をしてあげてください。

 

生後2ヶ月は予防接種がスタート

予防接種には2種類があります。ひとつは定期接種といって、ある月齢になると積極的に接種が勧められる、公費負担の予防接種です。もうひとつは任意接種という、希望者が自費で受ける予防接種です。

 

病気には赤ちゃんがかかると重い後遺症が出るものや、命に関わるものもあります。赤ちゃんが感染しないように、また感染しても軽症ですむように予防接種を受ける必要があるのです。早いものでは生後2ヶ月から始まります。

3歳までに受けたい予防接種のうち、多くは1歳までに受けることになっています。予防接種は種類や回数が多いので、計画的な接種が必要です。

 

予防接種のスケジュールは小児科に相談を

多くの自治体で赤ちゃんの月齢ごとに、集団接種の日程が決められています。そのためスケジュールを組む時には、集団接種から始めるようにしましょう。また予防接種には接種の推奨時期があるので、その時期がきたら可能な限り早めに接種してください。予防接種の内容によって、接種間隔が異なるため、次回までの接種間隔も確認することをおすすめします。

 

接種開始時期が遅れると、打てなくなってしまうワクチンもあります。生後2ヶ月までには近くの小児科で、予防接種のスケジュールを相談しましょう。赤ちゃんの急な発熱や、ママのスケジュールで日程変更が必要な場合も、早めに小児科へ相談してください。

 

予防接種後は様子をみましょう

赤ちゃんの予防接種後は、普段通りの生活をしても問題ありません。お風呂に入れても大丈夫です。ただし出かけたりはせず、自宅で様子をみるようにしてください。予防接種後には副反応で熱が出たり、接種部位が腫れたりしますが、2〜3日で改善することが多いです。

 

産後2ヶ月のママの身体の状態

産後2ヶ月頃になると、悪露がなくなり、早いと生理が始まる人もいます。ママの体は妊娠前の状態に戻ってきています。徐々に家事をしたり、赤ちゃんとお出かけをしたりと、活動範囲を広げても大丈夫です。

 

産後2ヶ月から徐々に運動再開も

出産後、体型を元に戻すため運動をしたい場合は、この時期から徐々に始めてください。ただし妊娠前と比べると体力が落ちているので、無理のない範囲で始めましょう。食事制限は授乳や育児の体力にも影響が出るので、過度な制限はしないようにしてください。

 

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《まとめ》

 

生後2ヶ月は、ママもパパも徐々に育児に慣れてくるころです。赤ちゃんが日々成長していくのを見るのはとても楽しいですが、心配や不安もつきものです。息抜きをしながら育児を楽しんでください。

 

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1999年愛知医科大学卒業
その後大垣市民病院にて研修、勤務を経て安城更生病院へ赴任
2006年日本産婦人科学会産婦人科専門医取得
2008年やまだ産婦人科院長就任

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