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2022.02.07

赤ちゃんがハイハイするのはいつから?しない原因や練習方法【医師監修】

赤ちゃんが成長する過程でみられるハイハイですが、「いつからするの?」「まだしないけど大丈夫?」など不安のある人もいるかもしれません。この記事では、ハイハイをし始める時期としない場合の原因、ハイハイの練習方法について解説していきます。なかなかハイハイしないから練習した方がいいのか、と疑問に思っている人はぜひ参考にしてください。

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赤ちゃんのハイハイの時期は?いつからいつまで?

赤ちゃんのハイハイいつから

 

赤ちゃんはいつからハイハイを始めるのでしょうか。いつからいつまでハイハイするのかについて解説しますが、個人差が大きいです。もしもその時期にしていなくても、心配する必要はありません。

 

いつからハイハイを始める?平均的な時期

いつからハイハイをするかは個人差がありますが、生後7ヶ月8ヶ月頃から始める赤ちゃんが多いでしょう。ハイハイをするようになると、今までじっとしていた赤ちゃんが動き回ります。ケガや誤飲をしてしまうことも増えるので、注意してあげましょう。

 

ハイハイは1歳ごろまで

いつまでハイハイをするかも個人差がありますが、一人歩きができるようになる1歳頃までと言われています。早い赤ちゃんでは、生後8ヶ月頃からつかまり立ちを始め、1歳頃にはよちよち歩きができるようになります。自分で歩けるようになると、ハイハイすることは少なくなります。まだ一人歩きが安定しない時期には、ハイハイを多用する赤ちゃんも多くいます。

 

 

赤ちゃんがハイハイするまでの成長段階

赤ちゃんがハイハイできるようになるまで、どのように成長していくのでしょうか。赤ちゃんのハイハイは、筋力が増えて、体の協調運動ができるようになってはじめてできます。ではそれまでに、どのような成長段階があるのかをご紹介します。

 

【生後3ヶ月頃〜】首がすわる

生まれてすぐの新生児期は首がすわっていませんが、生後3ヶ月頃になると首がすわるようになります。縦抱きにしたときに、首を支えなくてもぐらぐらしないようになったら、首すわり完成の目安です。腹ばいの姿勢にするとひじで体を支えて、首をグッと持ち上げられるようになります。

 

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【生後5・6ヶ月頃~】寝返りをする

仰向けの姿勢からうつ伏せになる、うつ伏せから仰向けの姿勢になることができれば、寝返りの完成です。これも個人差が大きいので、もし寝返りをしなくても、上体を両手でグッと持ち上げることができていれば、神経の発達に問題はありません。

 

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【動画で解説】赤ちゃんの寝返りはいつから?助産師が教える練習方法

 

【生後5・6ヶ月頃~】おすわりができる

おすわりし始めの時期は、背中を丸めて前に手をつき、体を支えておすわりする状態です。

 

【生後5〜7ヶ月頃〜】ずりばいをする

一人でおすわりができていなくても、「ずりばい」をすることもあります。ずりばいはお腹と足をつけるうつ伏せの姿勢から、地面を足や手で押して前後に這うように進むことです。

手を前に出して進むには腕の筋力が十分でないため、ずりばいを始めた時は後ろに下がって動き始めることも多いです。赤ちゃんによってはずりばいをしないまま、いきなりハイハイをし始めることもあります。

 

【生後6・7ヶ月頃~】支えなしでおすわりが安定

上半身の筋肉と神経が発達していき、徐々に背筋をピンと伸ばしておすわりができるようになります。また、腹ばいの姿勢から自分で頭を起こして上体を持ち上げ、座れるようになります。これは、神経の発達が頭から下半身の背骨の先まで行き渡っている現れです。

 

【生後7・8ヶ月頃~】ずりばいからハイハイへ

ハイハイは足と手を交互に出し前に進むため、筋力だけでなく、バランス感覚も必要です。手の平と膝で体を支え、バランスを崩すことなく左右別々の動きができるようになると、ハイハイの完成です。

 

 

赤ちゃんがハイハイしないときの原因

一般的にハイハイをするはずの時期がきても始めない理由には、どのようなものが考えられるでしょうか。

 

先天性の病気が隠れている

1歳を過ぎてもおすわりが安定してできない、あるいはおすわりができてもハイハイして移動をしない場合は、先天性の病気が隠れている可能性があります。シャフリングベビーと呼ばれる赤ちゃんです。

 

ハイハイをしないシャフリングベビーだから

シャフリングベビーとは、ハイハイではなく、おすわりの姿勢のまま腰をゆすって移動する赤ちゃんのことです。うつ伏せの姿勢を嫌がることが多いのが特徴で、発達はゆっくりですが、歩き始めると通常通り発達します。なかなかハイハイをしない場合などは、一度かかりつけの小児科医にみてもらうと安心でしょう。

 

ハイハイをするスペースがない

ハイハイをしない原因として考えられる2つ目は、環境によるものです。ハイハイをして動き回るためには、ある程度のスペースが必要です。

安全のためにベビーサークルの中に入れて遊ばせている人もいるでしょう。しかし限られたスペースでは、なかなかハイハイをして動き回ることができないため、本当はできるのにしない場合もあるのです。

 

 

赤ちゃんのハイハイ練習方法

赤ちゃんのハイハイ練習

 

赤ちゃんがなかなかハイハイをしないと、不安になりますよね。ここからは、赤ちゃんのハイハイの練習方法をご紹介します。「そろそろハイハイしそうだけど、なかなかしないな」と思っている人はぜひ参考にしてください。

 

ハイハイの練習1. 環境を整える

まず大切なのは、赤ちゃんがハイハイをする環境を整えることです。前述したように、赤ちゃんがハイハイできるように練習するため、スペースを確保するように工夫します。もし自宅ではスペースがなく難しい場合は、児童館や地域の子育て支援センターなどを利用するといいでしょう。

 

ハイハイの練習2. おもちゃを使う

おもちゃやぬいぐるみなど、赤ちゃんが興味を持つものを近くに用意します。まずは赤ちゃんの視界に入るような高さに準備し、少し動いたら取れる場所に置いておきましょう。自分で取りに行きたいと欲求が出るように促せるといいですね。

ここで大切なのは、必要以上に大人が手助けしないことです。先取りして赤ちゃんに渡さず、赤ちゃんが自分自身で欲しいと思い、行動できるようにサポートしましょう。

 

ハイハイの練習3. 上半身を使う

上半身が起き上がらない赤ちゃんは、腕の筋力がまだ十分でないことが多いです。タオルやクッションを胸の下に置き、上半身を乗り出すような姿勢にしましょう。その姿勢のまま両手を使って遊ぶと腕の力が自然につき、上半身を上手に使う練習になりますよ。

 

 

赤ちゃんがハイハイを始めた時の注意点

赤ちゃんがハイハイできるようになったら、行動範囲が一気に広がるため注意が必要です。ここからは、注意点について解説します。

 

誤飲に注意する

赤ちゃんは好奇心旺盛なため、気になったものは口の中に入れて確認することが多いです。お金やタバコなど口に入れやすい小さいものだけでなく、ほこりや髪の毛などのゴミにも注意が必要です。

こまめに掃除したり片付けをして、床や赤ちゃんの手が届く範囲に、口に入れてはいけないものがないように注意しましょう。

 

ケガの原因を防ぐ

赤ちゃんがハイハイし、机やイスの脚にぶつかることや、ハイハイした流れでつかまり立ちをしてラグがズレて転んでしまうことがあります。多少のケガはつきものですが、ラグの下には滑り止めマットを使用したり、ジョイントマットを使用したりと工夫しましょう。

また赤ちゃんの洋服が大きいと、ハイハイするときに足に絡まり、そのままつかまり立ちをすると転倒しやすくなります。大きめの服を着せる時は裾をまくって、引きずらないようにしてあげましょう。

 

 

赤ちゃんのハイハイに関するよくある質問

ここからは赤ちゃんのハイハイに関する、よくある質問をご紹介します。

 

Q. 後ろ向きにハイハイするのはなぜ?

赤ちゃんがハイハイし始めの時期は、左右のバランスがうまくとれません。前述したように、前に手を出すよりも、手を支えに後ろに下がる方が簡単なのです。そのため、後ろ向きから始まることがよくあります。

腕の筋力がついてきて手足のバランスがとれるようになったら、前に向かってハイハイできるようになるので、心配ありません。

 

Q. ハイハイし始めが早いのは良いこと?

「ハイハイが早いと成長が早いのかな?運動神経がいいのでは?」と思う人もいるでしょう。ハイハイの時期は個人差が大きいため、ハイハイを早くしても運動神経がいいと断言することはできません。ハイハイが早くても特に心配する必要はないですよ。

 

 

 《まとめ》

 

赤ちゃんの成長が進むにつれて、できることが増えていくのは嬉しいもの。ですが、まわりと比較して悩んだり焦ったりすることもあるでしょう。赤ちゃんの成長過程には個人差が大きいので、早いからいい、遅いから悪いということではありません。早くても遅くてもできるようになったら何も問題ありませんので、安心してください。普段の生活環境を整えることで、赤ちゃんがハイハイする意欲を引き出していきましょう。

 

 

※写真提供:PIXTA

 

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1999年愛知医科大学卒業
その後大垣市民病院にて研修、勤務を経て安城更生病院へ赴任
2006年日本産婦人科学会産婦人科専門医取得
2008年やまだ産婦人科院長就任

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