【専門家監修】
妊娠・育児を楽しく学べるママ向けメディア

お知らせ 《ママの食生活》減塩に関するアンケートでギフト券が当たります!

2024.03.26

粉ミルクはいつまで?やめる時期と手順・フォローアップミルクの必要性

離乳食が少しずつステップアップすると、粉ミルクはどのくらい与えればいいのか迷いますよね。いずれは、ミルクをやめるタイミングも気になるでしょう。フォローアップミルクの必要性やその切り替え時期についても、疑問に思うママが多いはず。この記事では、粉ミルクのやめ時や、フォローアップミルクの活用について学んでいきましょう。

  • facebook
  • twitter
  • line
  • hatena

4


 

粉ミルクはいつまであげる?

粉ミルク

 

生後5ヶ月ごろになり離乳食が始まると、粉ミルクはいつまで、どのくらいあげればいいのか気になる人もいるでしょう。粉ミルクをやめるタイミングについて、先輩ママの体験談を交えて解説していきます。

 

粉ミルクをやめる一般的な時期

粉ミルクをやめる一般的な時期は、生後12ヶ月~18ヶ月とされています。この頃には離乳食が進み、普通のご飯をはじめ様々な食材を食べられるように。必要な栄養分やエネルギーを、離乳食から摂取できるタイミングで、卒乳を考えていきます。

粉ミルクは、赤ちゃんの成長に必要なエネルギーを補うための栄養補助食品です。離乳食をしっかり食べるようになっていれば、生後12ヶ月~18ヶ月を目安に、粉ミルクをやめていきましょう。

 

しかし、これはあくまで一般的な知識として捉えましょう。これぐらいの時期で粉ミルクをやめても大丈夫ということで、絶対にやめる必要はありません。赤ちゃんの食事の具合や、ママの仕事復帰の都合などもふまえながら考えましょう。

 

【体験談】粉ミルクはいつまであげていたか

粉ミルクのやめどきは、離乳食が3回食になってから食べる量によるようです。実際にどのくらい食べているのかを、しっかり見極めてくださいね。

 

生後1歳になる前から、だいぶ食事の量が増えていった。すると食後のミルクの量は減っていき、自然と飲まなくなり、1歳3ヶ月には寝る前のミルクも必要なくなった。
どちらかというと小食で、それほど食べる量が多くなったわけではなかったが、生後1歳で牛乳を気に入って飲むようになったのが卒業タイミングだった。
生後9ヶ月頃からフォローアップミルクに切り替えた。3回食になってからは、フォローアップミルクも少しずつ減らして、生後11ヶ月頃にほぼ完全にやめた。牛乳は嫌いなようで、もうすぐ1歳半になる今もまだ飲めていない

 

【体験談】粉ミルクをやめた理由

粉ミルクをやめる理由も、様々です。

 

離乳食をスタートして、食べる事が大好きになったので、自然とミルクの量が減った。生後10ヶ月にはミルクをあげなくても泣くことはなくなったので、正直少し寂しいがそのまま卒乳した。
もともと母乳育児だったが仕事復帰に向けて、生後10ヶ月から夜間断乳を開始。生後11ヶ月には母乳をやめて、一時的に粉ミルクに切り替え、1歳になってから牛乳に替えた。なんとか保育園の入園までには準備が整った。

 

 

粉ミルクはどうやってやめる?

「そろそろ粉ミルクをやめたいけど、どうやって?」と悩むママは多いでしょう。粉ミルクをやめる方法や、その流れについて説明します。

 

粉ミルクをやめる方法・流れ

もし順調に離乳食が進んでいれば、食べる量も増えていくので、それに合わせて授乳回数を少なくしていきます。

 

《例》

生後5ヶ月8ヶ月で離乳食が1日1回食から2回食の場合、ミルクは5回ほど

生後9ヶ月11ヶ月で離乳食が1日3回食なら、ミルクは2回ほど

 

このように食べる量によって、回数を変えていきましょう。

ただしこれは、離乳食がしっかり進んでいる場合の例です。なかなか進まない赤ちゃんにはこの通りでなく、個別対応が必要になります。粉ミルクがいつまで必要かは、体重など発育状況をみて総合的に判断しましょう。

 

自分でわからないことがあれば、自治体の離乳食教室に参加したり、保健師や助産師、栄養士の指導を受けたりしてみましょう。

 

 

【体験談】粉ミルクをやめたときの方法

先輩ママの体験談を見ていくと、「自然に卒乳」「フォローアップミルクに切り替え」「牛乳に切り替え」の3つのタイプがあることがわかります。

 

1. 自然と飲まなくなる

生後9ヶ月がターニングポイントとなって、自然と卒乳してしまう赤ちゃんも多くいます。食べることが好きで、しっかり食事を摂れるようになったパターンですね。

 

生後9ヶ月頃、いきなりミルクを飲まなくなった。哺乳瓶を見ただけで嫌がるし、おえっとした表情をする。食べることへの興味が高まり、新たな食材やメニューもどんどん食べたがった。
離乳食のほうが好きなようで、時々ミルクを飲むが、すごく欲しがる様子も拒否する感じもない。

 

2. フォローアップミルクに切り替える

生後10ヶ月で、いったんフォローアップミルクに切り替えた。栄養士さんに相談したところ、牛乳が飲めればわざわざフォローアップミルクにしなくても問題ないと言われたが、牛乳はなかなか受け入れてもらえず…。1歳をすぎてようやく牛乳へ移行できた。

 

3. 牛乳に切り替える

保育園では牛乳を飲むので、1歳になったら牛乳にチャレンジ。初めはあまり好きではないような反応だったが、慣れてきたら飲めるようになった。

 

一時的にフォローアップミルクを与えるケースもありますが、牛乳が飲めるようになってきたら必要ありません。アレルギー反応には注意しながら、少しずつ飲ませていきましょう。

ただし牛乳を飲ませすぎると、腸への刺激でお腹を壊してしまう可能性があります。様子を見ながら、必ず適量を守るようにしましょう。

 

ミルクを飲む赤ちゃん

 

余った粉ミルクを活用する方法

ミルク卒業が近づくと、買っておいた粉ミルクが余ってしまうこともあります。でも、捨てるにはもったいないです。

粉ミルクにはタンパク質、ビタミン、ミネラルを含む栄養素が多いので、ぜひ離乳食に取り入れてみましょう。特に亜鉛や鉄分は、日ごろの食事で意識していないと摂取しづらい栄養素です。

 

【粉ミルクを使った離乳食メニューの例】

・クリーム煮

・ポテトサラダ

・ミルクプリン

・クッキー

 

もちろん大人用の料理にも使用できます。またその他にも、大人が飲むコーヒー、ココアなどの隠し味にも使えます。ただし粉ミルクには乳糖が多く含まれ、この乳糖を分解する酵素が少ない大人が直接飲むと、下痢などを起こす場合があるので注意しましょう。

 

 

ミルク卒業にまつわる疑問

粉ミルクの卒業にまつわる、ママのよくある疑問をまとめました。

 

Q. 夜間のミルクはいつまで?

およそ生後7ヶ月頃までは、夜間もミルクを欲しがって泣くこともあるでしょう。生後7ヶ月8ヶ月頃になると、離乳食をしっかり食べられるようになり、自然と夜間のミルクが減ることもあります。夜間に欲しがらなくなってきたら、飲ませなくても大丈夫。ただしこれは一つの目安です。個人差が大きいので、赤ちゃんのペースに合わせましょう。

 

一方でこの頃はまだ、お腹がすいていなくても、寝かしつけにミルクが必要な赤ちゃんもいるでしょう。寝かしつけのミルクをいつまであげるか、いつやめるかは様々です。卒乳に合わせたり、ミルク以外の寝かしつけ方法も試してみるのもいいかもしれません。

 

Q. 哺乳瓶でのミルクは虫歯になりやすい?

「哺乳瓶でミルクを与え続けると、虫歯になりやすい」と聞いたことがあるかもしれません。

赤ちゃんは生まれてから、母乳やミルクを飲んできました。しかし次第に食事を口にし始め、口の中に食べたものが残るようになります。すると口にたくさんの菌が常在するので、虫歯のリスクは上がります。

哺乳瓶でミルクを飲み続けた場合、1歳半を境に、虫歯の発生率がさらに上がるとされています。これはミルクのせいだけではなく、口腔内の環境が変わってきたことが原因です。

 

哺乳瓶の乳首の菌も影響します。

またお菓子を食べるようになると、プラークという歯垢ができやすくなり、その状態で就寝前にミルクを飲むことで、さらに虫歯になりやすくなります。眠っている間は唾液の量が減り、菌が洗い流されないことも要因です。

 

1歳半のタイミングで卒乳できるのがベストですが、そうでなければしっかりと歯磨きをしましょう。歯が生えそろっている場合は、虫歯予防のシートを活用したり、またこまめに歯磨きをして虫歯予防をしましょう。

 

Q. 牛乳はいつから与えていい?

牛乳を飲ませ始めるのは、1歳を過ぎてから。冷たいまま飲むのは身体を冷やし、下痢の原因になるのでやめましょう。乳製品によるアレルギーのリスクもあります。初めはスプーン1杯の牛乳から始めて、様子を見ながら量を増やしていきましょう。

 

人肌程度にあたためて飲ませるのがおすすめです。哺乳瓶だとごくごくと一気に飲んでしまう可能性があるので、コップを活用しましょう。

 

 

《まとめ》

 

生後12ヶ月~18ヶ月を目安に、ミルクを卒業していく赤ちゃんが多いようです。離乳食で食べられる量をみながら、授乳回数を調整していきましょう。1歳を過ぎて牛乳が飲めるまでの間は、粉ミルクやフォローアップミルクで対応していくのもよいです。卒乳タイミングには個人差が大きいので、ママは神経質になりすぎないようにしましょう。

 

※写真提供:PIXTA

 

関連ページ

フォローアップミルクとは?飲ませるべき?【助産師】ミルクとの違い

フォローアップミルクはいつからいつまで?【医師監修】必要性と飲ませ方

赤ちゃんの急な哺乳瓶拒否!理由は?【産科医】月齢別の克服法

夜間断乳はいつから?【医師】断乳メリットとやり方・成功のコツ

 

ママのお悩みの声

1歳で牛乳はどのくらいあげて大丈夫?

寝る前のミルクはいつやめる?

         

監修者

山手 実佳 先生

助産師

国立福山病院附属看護学校卒業後、看護師として勤務。
第二子出産後、岡山大学医療技術短期大学部専攻科助産学特別専攻に進学し、助産師免許取得。
大学の非常勤講師、産婦人科病院、不妊治療専門クリニックなどで勤務。
現在は助産院勤務しながら、自身の出張・オンライン専門のすまいる助産院を開業中。産前産後の身体と心をサポートしてます。

>詳しく見る

イベント・セミナー
妊娠・出産について学べるイベントやセミナーを紹介

>イベント・セミナー一覧
  • オンライン(録画配信) 無料

    11月14日開催 助産師が教える『妊娠の壁』 ~赤ちゃんを無事に迎えるための過ごし方~(無料)

    開催日
    2024/11/14(木)
    10:00~10:30
    詳細
    開催日
    2024/11/15(金)
    14:00~14:30
    詳細
    開催日
    2024/11/15(金)
    20:00~20:30
    詳細
  • オンライン(録画配信) 無料

    11月21日開催 安心して赤ちゃんを迎える! ママのためのお片づけ講座(無料)

    開催日
    2024/11/21(木)
    10:00~10:30
    詳細
    開催日
    2024/11/22(金)
    14:00~14:30
    詳細
    開催日
    2024/11/22(金)
    20:00~20:30
    詳細