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2022.11.22

フォローアップミルクとは?飲ませるべき?【助産師】ミルクとの違い

離乳食コーナーに並ぶ「フォローアップミルク」を、一度は目にしたことがあるでしょう。母乳育児をしていて粉ミルクとは無縁だったママも、「フォローアップミルクは必ず飲ませるもの?」と疑問に思うかもしれません。今回はフォローアップミルクの必要性について、学んでいきましょう。粉ミルクとの違い、フォローアップミルクの与え方、注意点についても助産師が解説します。

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【フォローアップミルクとは】必ず飲ませるの?

フォローアップミルクとは

 

フォローアップミルクとは、離乳食では偏りがちな時期の栄養を補完するもの。いわば牛乳の代替品のようなものです。

生後9ヶ月頃になると、離乳食は完了期に近づいてきます。しかし食べむらや遊び食べなどが出現し、栄養の偏りなど食に関するさまざまな問題が生じます。またこの頃には、母乳の分泌が次第に減ってきます。そのような時期、赤ちゃんに不足しがちな栄養素を補うことが、フォローアップミルクの役割です。

 

離乳食の進み具合には、個人差があります。しっかり離乳食を食べて体重が増えていれば、フォローアップミルクは必要ありません。もし離乳食が順調に進んでいない場合は、フォローアップミルクで栄養素を補ってあげましょう。

 

 

「フォローアップミルク」と粉ミルク・牛乳との違い

フォローアップミルクと粉ミルク、牛乳に含まれる栄養素や用途について、違いを見ていきましょう。

 

「フォローアップミルク」とは栄養素を補うもの

1~3歳までは食べむらや好き嫌い、遊び食べなどの問題が起きやすい時期。この頃は脳をしっかり働かせるための鉄分、骨を作るためのカルシウムが不足しがちです。

 

フォローアップミルクには鉄分とカルシウムが多く、さらには鉄分の吸収をよくするビタミンC、カルシウムの吸収をよくするためのビタミンDが多く含まれています。

与える方法は、離乳食に混ぜて食べさせる、コップに注いで単独であげるなどして、足りない栄養素を補います。ただしフォローアップミルクのみでは、赤ちゃんの成長に必要な栄養素は補えないので、注意が必要です。

 

「粉ミルク」とは完全栄養食

粉ミルクは、赤ちゃんが生まれてから離乳を始めるまでの栄養補給に、なくてはならない存在です。「育児用調製粉乳」と呼ばれ、生乳や牛乳を原料として食品を加工したうえで、乳幼児に必要な栄養素を加えて粉状にしたものを指します。

 

粉ミルクには赤ちゃんが十分に発達できるための、様々な栄養素が含まれます。粉ミルクは母乳に代わる完全栄養食です。特に鉄分が多く含まれ、赤ちゃんの脳の発育に非常に役立ちます。

粉ミルクが必要な時期に、フォローアップミルクを使用するのは適切ではありません。その逆も適切ではありません。

 

「牛乳」は赤ちゃんの消化機能に負担

牛乳はタンパク質、糖分、脂質、ミネラルなどの栄養素を多く含みますが、赤ちゃんの消化機能に負担をかけてしまいます。そのため、満1歳を過ぎたあたりから飲ませるのが推奨されています。

また牛乳には鉄分が含まれず、赤ちゃんに不足しがちな鉄分を補うことができません。鉄が不足すると鉄欠乏性貧血を引き起こしやすいため、注意が必要です。

 

フォローアップミルクを牛乳で代用することもできなくはないですが、栄養面からフォローアップミルクの使用をおすすめします。

 

 

フォローアップミルクの与え方

完全母乳、混合栄養、完ミ(完全にミルク)における、フォローアップミルクの与え方を紹介します。

 

【完全母乳の場合】フォローアップミルクの与え方

完全母乳の赤ちゃんが離乳食を順調に食べていて、身長・体重が成長曲線内で推移している場合は、フォローアップミルクを飲ませる必要はありません。1歳を過ぎてからアレルギーがなければ、牛乳を飲ませても大丈夫です。

 

【混合栄養の場合】フォローアップミルクの与え方

混合栄養の赤ちゃんは、母乳とミルクの2種類の味を覚えています。最初は、フォローアップミルクに戸惑いを覚えるかもしれません。

できるだけ違和感なくフォローアップミルクに切り替えられるように、少しずつミルクを減らしながら、フォローアップミルクの割合を増やしていきましょう。

 

【完全ミルクの場合】フォローアップミルクの与え方

完全ミルク(完ミ)では、離乳食がしっかり進み、3回食で栄養が摂れるようになる生後9ヶ月10ヶ月頃、フォローアップミルクに切り替えることが多いです。

この場合もミルクの量を少しずつ減らし、その分フォローアップミルクの量を増やすなどの工夫をしましょう。もし赤ちゃんがその味に抵抗があり、飲まないようであれば、離乳食やおやつに混ぜて与える方法もあります。

 

このように完全母乳・混合栄養・完ミルクにおいて、フォローアップミルクを与える時期に大きな違いはありません。飲ませ方には少し工夫が必要です。ここまでお伝えした工夫を上手に取り入れてみてください。

また寝る前にフォローアップミルクを飲んだら、虫歯予防をしましょう。必ず歯磨きをするか、濡れガーゼで口腔内を拭うようにしてください。

 

 

注意!フォローアップミルクのデメリット

フォローアップミルクのデメリット

 

フォローアップミルクは、赤ちゃんの栄養補完には非常に重要なもの。しかし注意が必要な場合もあります。

 

デメリット1. 離乳食を食べなくなる可能性

フォローアップミルクには、赤ちゃんが飲みやすいようにオリゴ糖が含まれています。甘く味付けされているため、赤ちゃんにとってジュースのような感覚かもしれません。食べむらや偏食がある場合、赤ちゃんがフォローアップミルクばかりを好み、さらに離乳食が進まなくなる可能性があります。

 

フォローアップミルクは栄養を補完するものですが、含まれている栄養は完全とは言えません。余計に栄養が偏る可能性がありますので、注意が必要です。

 

デメリット2. 虫歯リスクが上がる

フォローアップミルクは糖類を含むため、注意しないと虫歯になってしまいます。哺乳瓶で飲ませると歯の裏側にミルクかすが残りやすいため、ストローやコップと比較しても虫歯になりやすいです。

フォローアップミルクを飲ませた後は、お茶や水を意識的に飲ませる、こまめな歯磨きをする、もしくはキシリトールタブレットの使用を検討しましょう。

 

デメリット3. 栄養バランスが不完全

通常のミルクとフォローアップミルクの違いは、その栄養バランスの差にあります。ミルクは赤ちゃんの食事代わりとなり、成長発達に必要な栄養素がまんべんなく入っています。

しかし、フォローアップミルクはあくまでも栄養を補完するもの。栄養バランスが完全ではないことを覚えておく必要があります。フォローアップミルク単体を栄養源として赤ちゃんに飲ませるのは、絶対にやめましょう。

 

 

フォローアップミルクをやめる方法

離乳食が進んでくると、フォローアップミルクは自然と飲まなくなることがほとんどです。しかしまれに赤ちゃんがフォローアップミルクの味を好み、なかなかやめられないケースもあります。

そのような時は、徐々に飲む量を減らしていきましょう。具体的には牛乳の割合を少しずつ増やし、フォローアップミルクの量を減らす方法がもっとも効果的です。

 

またフォローアップミルクをやめることに関して、「ご飯が食べられるようになったからミルクはもうバイバイだよ」「たくさんおいしいご飯を食べようね!」などと、必ず説明をしましょう。無理やりやめさせようとせずに、本人がやめたいと思ったタイミングでの終わりを手助けするのも大切です。

 

 

余ったフォローアップミルクの活用法

フォローアップミルクの使用をやめて、たくさん余ってしまった場合、捨てるのがもったいないですよね。そんな時は離乳食やホットケーキなどのおやつに入れて、上手に活用しましょう。

赤ちゃん用のおやつだけでは量が少ないため、大量消費はできないでしょう。フォローアップミルクは牛乳の代用品ですので、シチューに入れたり、フレンチトーストやハンバーグなどに使用してもいいでしょう。大量消費でき、鉄分も補給できるので一石二鳥です。

 

 

《まとめ》

 

フォローアップミルクとは、あくまでも栄養素の補完が目的ですので、必ず使用しなければいけないわけではありません。虫歯リスクが上がったり、離乳食を食べなくなるデメリットもあります。離乳食の進み具合や、体重増加をみながら慎重に進めていきましょう。またミルクとは違い、バランスよく栄養素は含まれていません。フォローアップミルク単体で使用するのは避けましょう。

 

※写真提供:PIXTA

 

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監修者

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