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2022.01.24

夜間断乳はいつから?【医師】断乳メリットとやり方・成功のコツ

夜間断乳とは、昼間はこれまでと同じように授乳を続けて、夜間のみ授乳をやめるということです。今回は、夜間断乳を始める時期、夜間断乳のメリット、夜間断乳の方法とコツ、夜間断乳をしたほうが良いケースについて紹介していきますので、参考にしてみてくださいね。

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夜間断乳はいつから始める?タイミングと目安

夜間断乳はいつから

 

夜間断乳は、赤ちゃんの成長に合わせて行う必要があります。まだ少量のミルクのみを定期的に飲んでいる赤ちゃんが夜間断乳をしてしまうと、栄養不足や脱水などを引き起こす可能性も。まとまった量の母乳やミルクが飲めるようになり、夜間断乳を始めてもよいとされる時期から行うようにしましょう。

それでは夜間断乳を行うタイミングとして目安にできる。赤ちゃんのサインについてお話していきます。

 

夜間断乳のタイミング1. 生活リズムが整っている

赤ちゃんの1日の生活リズムを整えて、昼夜の区別がつくようになってから夜間断乳を行いましょう。昼夜の区別がついている状態で夜間断乳を始めたほうが、短期間で夜間断乳が完了できるようになります。

 

夜間断乳のタイミング2. 離乳食をしっかり食べている

夜間断乳を行う場合、これまで夜間も母乳やミルクで摂取していたエネルギーを、日中にまとめて摂る必要があります。1日2回以上の離乳食を、しっかりと食べられることが目安となります。

 

夜間断乳のタイミング3. 水分が飲める

夜間断乳していても、のどが渇いた場合には夜間に水分を摂取する必要があります。脱水症状を避けるためにも、母乳やミルク以外の水や麦茶など水分を摂取できるようになってから、夜間断乳を始めましょう。

 

夜間断乳は生後7ヶ月~1歳ごろが多い

この3つのサインを踏まえて、生後7ヶ月頃から1歳前後に夜間断乳を行う人が多いようです。お子さんの状態を見極めて、夜間断乳の時期を決めるようにしてくださいね。

 

 

夜間断乳をするメリット

ここからは、夜間断乳のメリットについて紹介していきますね。

 

夜間に赤ちゃんがまとまって眠る

夜間に授乳のために赤ちゃんが起きなくなるので、朝までぐっすり眠ってくれるということも。まとまった時間の睡眠が取れるので、赤ちゃんの日中の機嫌も良くなることもあるようです。

 

夜泣きの回数が減ることがある

夜間断乳を始めたばかりのときには、どうして母乳やミルクがもらえないのか赤ちゃんが理解できず、大泣きして寝ない日が続くかもしれません。しかし時間がたつにつれ、夜間は母乳やミルクがもらえないものだと理解すると、夜泣きの回数が徐々に減ることがあるようです。

 

ママや家族がゆっくり休める

夜中の授乳がなくなると、ママやパパの睡眠時間を確保できるようになります。また赤ちゃんが寝た後で自分の時間が持てて、気分転換を図ることができます。ゆっくり休むことが出来ると、日中イライラしがちな人も改善がみられるかもしれません。

 

おっぱいトラブルが減る

夜間断乳すると、授乳回数が減ることで母乳の分泌を少しずつ減らすことができ、断乳の時の乳腺炎リスクも減らすことができます。また乳頭に痛みがある場合にも、休ませる時間ができるため治りやすくなります。

 

離乳食をよく食べるようになる

夜間空腹になることで、赤ちゃんが離乳食をたくさん食べてくれることもあります。特に、朝に食べる量が増えたという人は多いようです。

 

虫歯になりにくくなる

夜間断乳すると、歯磨きの後に母乳やミルクを飲まなくなるので、虫歯になるリスクも減ります。寝る前の歯磨きを入念にすることで、更に虫歯リスクを減らすことが出来ます。

 

 

夜間断乳のやり方!成功させるコツ&進め方

夜間断乳のコツ

 

ここでは、短期間で夜間断乳を成功させるための方法を紹介していきます。取り入れられるものから、挑戦してみてくださいね。

 

夜間断乳のコツ1. 生活リズムを整える

生活リズムを整えると、決まった時間に赤ちゃんは自然に眠くなり、夜に眠ったら母乳やミルクがもらえないのだと認識しやすくなります。食事・お昼寝・お風呂・起床・就寝の時間を決めて、それに合わせて行動することで生活リズムが整います。

これらができるようになってから夜間断乳を始めると、スムーズに定着します。特に、朝は同じ時間に起きて太陽の光を浴びると、ママも赤ちゃんも自然に生活リズムが整いやすくなりますよ。

 

もし同じ時間に赤ちゃんを寝かしつけるのが難しい場合には、寝る前の決まった時間に絵本を読んだりするなどルーティンを決めることで、その後の寝かしつけ方法がスムーズになります。また、寝る少し前から明かりを少し暗めにしておくと、自然に赤ちゃんが眠くなることも期待できます。

 

夜間断乳のコツ2. 寝る前にスキンシップをとる

寝る前に赤ちゃんに優しく話しかけながら、マッサージするなどのスキンシップをとることで、赤ちゃんがリラックスして眠りやすくなります。赤ちゃんがぐっすりと眠れるように、たくさんスキンシップをとってあげてください。

 

夜間断乳のコツ3. 昼間にしっかり動く

昼間にしっかりと活動すると、赤ちゃんは疲れて夜間ぐっすり眠ってくれます。特に外遊びは身体を沢山動かし、太陽の光を浴びることで体力を消耗します。一緒に遊ぶママも大変かもしれませんが、夜間ぐっすり寝てもらうための方法として、身体を動かすことが一番です。

 

夜間断乳のコツ4. 始めて数日は泣いても我慢

夜間断乳を始めて数日間は、母乳やミルクがもらえないので赤ちゃんは激しく泣き、寝ないことが多いです。しかし、ここで母乳やミルクをあげてしまっては逆効果。激しく泣き続ければ、母乳やミルクがまたもらえると赤ちゃんが学習して、次回以降さらに激しく泣いてしまうことになります。

 

断乳すると決めたら、絶対に母乳やミルクを夜間はあげないと、心に誓って始めるようにしましょう。もちろん赤ちゃんやママが体調を崩してしまった場合には、無理に継続する必要はありません。その場合は時期を改めましょう。

 

夜間断乳のコツ5. 周りに協力してもらう

前述したように、夜間断乳を始めて数日は、赤ちゃんが激しく泣き続けることがあります。数日間ママ一人が赤ちゃんを抱っこし続けるのは、身体的・精神的にとても大変です。家族が交代で抱っこするなど協力して、夜間断乳の時期を乗り切るようにしましょう。

 

夜間断乳のコツ6. ママ以外が寝かしつける

今まで母乳をあげながら寝かしつけしていた場合には、ママが寝かしつけるとなかなか眠ってくれないこともあります。そんなときは、ママ以外の家族に寝かしつけをしてもらう方法も有効です。

ママが寝かしつけを行うと母乳のにおいがして泣いてしまう赤ちゃんも、他の家族が行うことで、母乳を諦めて寝てくれる可能性もあります。

 

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夜間断乳をした方が良いケース

夜間断乳を始められるサインが赤ちゃんに見られたとしても、もう少し後でも良いかなと迷うママも多いでしょう。ここでは、夜間断乳を行ったほうがよいケースを一つずつ見ていきましょう。

 

職場復帰を考えている場合

ママが職場復帰を考えている場合です。夜間の睡眠時間を確保するために、夜間断乳という方法をとる人が多いようです。夜間断乳すると赤ちゃんの夜泣きが少なくなることもあり、ママの睡眠時間の確保がしやすくなります。

 

睡眠時間が確保できずママが精神的に辛い場合

睡眠時間が確保できないまま無理をして育児を続けると、ママが精神的に不安定になる場合もあります。睡眠不足で精神的に辛い場合には、夜間断乳をしてみるという方法があります。赤ちゃんが寝てからまとまった睡眠時間を確保でき、自分の時間を持つこともできるので、精神状態を改善することができますね。

 

卒乳を考えている場合

そろそろ卒乳をしようと思っている人は、夜間断乳から始めるのがおすすめです。夜間断乳すると、授乳回数が減ることで母乳の分泌を少しずつ減らすことができるので、卒乳をする際の乳腺炎リスクを減らすことができます。

 

虫歯リスクを減らしたい場合

母乳やミルクを飲んでそのまま寝てしまうと、どうしても虫歯リスクは高くなってしまいます。夜間断乳をすることで、歯磨きの後に母乳やミルクを飲む機会がなくなります。そのため寝る前の歯磨きを入念にすることで、虫歯になるリスクを減らすことができます。

 

 

《まとめ》

 

夜間断乳をすることで、家族も赤ちゃんもぐっすり眠れたり、赤ちゃんが離乳食をよく食べてくれたりと様々なメリットがあります。夜間断乳を少しでもスムーズに行えるように、始めるタイミングやコツを参考にしてみてくださいね。

 

※写真提供:PIXTA

 

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1999年愛知医科大学卒業
その後大垣市民病院にて研修、勤務を経て安城更生病院へ赴任
2006年日本産婦人科学会産婦人科専門医取得
2008年やまだ産婦人科院長就任

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