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2021.11.01

臨月の恥骨痛は出産間近のサイン?出産前の兆候と対策を助産師が解説

妊娠後期に入ると、出産前にどのような兆候があるのか知りたくなりますね。ここでは妊娠後期に感じやすい恥骨痛と、出産前にどのような兆候があるのか、兆候が出た場合の対処法について助産師が説明していきます。出産間近にやっておきたいこと、やらないほうがいいことについてもお話していきますね。

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臨月に起こる恥骨痛

臨月の恥骨痛

 

一般的に、臨月の妊婦さんが感じやすいのは恥骨痛です。出産間近には、赤ちゃんが下がってきて恥骨が圧迫され、恥骨痛が強くなる人が出てきます。恥骨痛とはどのような痛みか、詳しく見ていきましょう。

 

恥骨とは

 

恥骨とは骨盤を構成する骨の一つで、骨盤の前側に位置します。恥骨は骨盤の一部として体重を支え、内臓を守るのが役割です。また恥骨は左右に分かれており、恥骨結合という靭帯の組織でつながっています。

 

 

妊娠後期にはホルモンの作用で骨盤周囲の関節が柔軟になるため、恥骨結合もゆるみ、産道が開きやすくなりスムーズにお産することができます。

 

恥骨痛の原因と対処法

恥骨痛は、妊娠子宮を支える重みや赤ちゃんの下降によって、緩みやすくなった恥骨結合に負荷が加わることで起こります。妊婦さんの腰が反りやすい姿勢も痛みを助長しています。強い恥骨痛を感じるときには、楽と感じる姿勢を見つけて休みましょう。

 

妊婦用の骨盤ベルトや腹帯を使用して、姿勢を正したり、緩くなった骨盤の結合を支えたりして負担を少しでも減らすこともおすすめ。使い捨てカイロや湯たんぽで、恥骨部分を温めると和らぐでしょう。

 

恥骨痛を感じやすい時期

恥骨痛の感じ方には、個人差があります。恥骨結合は妊娠初期から広がり始め、恥骨周辺にチクチクと痛みを伴う人も。妊娠後期になると、恥骨結合はさらに広がり骨盤がゆるむため、恥骨痛を感じる人が増えます。

妊娠36週頃から恥骨痛を感じはじめる人が多いです。そして分娩時期が近づいてくると、赤ちゃんの頭が下りてきて恥骨を圧迫し、更に恥骨痛が強くなります。

 

その反面、ふとした瞬間に恥骨痛が治まる人もいます。たとえば赤ちゃんの頭が恥骨を抜けて、骨盤内さらに下降すると、ふと楽になったと感じる妊婦さんを見かけます。お産が近いうちにはじまる準備が整っているサインの一つです。

また分娩進行中に、恥骨の痛みからより下への痛みが強くなり、痛む部位が変化します。それにより、助産師はお産の進行を内診しなくても推測し見極める観察ポイントの一つにもなります。

 

 

臨月でもできる恥骨痛対策4つ

ここからは、臨月でも簡単にできる恥骨痛対策について説明していきます。

 

臨月の恥骨痛対策1. 姿勢に気をつける

妊娠後期は、ホルモンの影響で骨盤が歪みやすくなっています。さらに妊娠によりお腹が大きくなると、妊娠前と比べバランスが取りにくく、反り腰や前かがみになり、姿勢が崩れやすくなります。姿勢を整えることを意識して生活することで負担を減らし、腰痛や恥骨痛を和らげるようにしましょう。

 

臨月の恥骨痛対策2. 骨盤高位の姿勢をとる

骨盤高位

 

骨盤高位とは、仰向けに寝た状態でお尻の下にクッションなどを入れて、15cmほどお尻を高くした姿勢です。骨盤が歪みやすい妊娠中は、重力の影響で子宮などの内臓が下がりやすくなるため、これらが恥骨結合部への負担となっていることも。骨盤の位置を高くすることで、重力で内蔵が元の位置に戻りやすくなり、恥骨痛が軽減する可能性があります。

 

つらいと感じたら姿勢を変えましょう。仰臥位(ぎょうがい)の姿勢によって、仰臥位低血圧症候群という循環不全によって気分不快がおきたり、胎児への血流が大きいお腹が、背中側の血管を圧迫することで起きる症状があります。

 

臨月の恥骨痛対策3. 骨盤ベルトを使う

骨盤ベルトを使って骨盤の歪みを整えることで、恥骨痛が和らぐ可能性があります。骨盤ベルトは使い方で効果がかなり変わってきますので、助産師に正しい使い方を教えてもらいましょう。

病院によっては、産後にも使える骨盤ベルトをおすすめしてくれる場合もあります。骨盤ベルトを購入する際には、助産師に相談するといいでしょう。

 

関連ページ

妊娠中「骨盤ベルト」の正しい位置&付け方動画【整体師が教えます】

 

臨月の恥骨痛対策4. 体を温める

体を動かすことも辛いほどの恥骨痛がある場合には、体を温めて血流を良くして痛みを和らげるのがおすすめです。湯船に浸かって全身を温めたり、恥骨部分にカイロや湯たんぽを当てたりする方法もあります。

ただし皮膚に直接カイロや湯たんぽを長時間当てると、低温やけどになる可能性があります。腹巻きや、布で覆うなどして皮膚を保護しましょう。

 

 

出産間近の体の変化

出産前の変化

 

出産間近になるとママの体には、分娩の前兆とよばれる症状がでてきます。

 

分娩の兆候1. お腹の張り

妊娠後期や臨月になると、お腹の張りも頻繁に感じやすくなるでしょう。

 

お腹の張りの原因

子宮は妊娠初期から、子宮腔内を大きくさせるために不規則な収縮をしています。ですが微弱なため自覚する人は少ないです。妊娠週数が進むと子宮収縮の実際の頻度は減りますが、収縮の強さが増すため、お腹の張りとして自覚する人が多くなります。

 

お腹の張りを感じやすい時期

お腹の張りの感じ方も個人差がありますが、妊娠36週頃になると、自覚する人が増えてくるようです。

 

分娩の兆候2. 食欲が増す

出産前に赤ちゃんが下がってくることで、胃への圧迫が軽減し急に食欲がでてくることがあります。出産のためのエネルギー補給として、良質の食事をとりましょう。

 

分娩の兆候3. 頻尿

赤ちゃんが下がってくると、子宮近くにある膀胱が圧迫・刺激され、頻尿になることがあります。外出の際は、いつでもトイレへ行けるように、トイレの場所を確認しておくことをおすすめします。

 

分娩の兆候4. 前駆陣痛

分娩のための陣痛が始まる前段階として、前駆陣痛を感じることがあります。前駆陣痛は不規則で、1時間に2~3回程度の軽度のお腹の張りのことをいいます。それまでの妊娠中のお腹の張りに比べ子宮収縮が強く、分娩陣痛へ移行する場合も。

前駆陣痛は子宮の入り口を広げる効果はありませんが、子宮の入り口を熟化させ出産準備をしています。痛みが強くなり間隔が短くなる場合は、陣痛の可能性もありますので、陣痛間隔を測り始めましょう。

 

分娩の兆候5. おしるし

粘液に混ざった少量の出血はおしるしと呼ばれ、子宮壁から子宮卵膜の一部が剥がれることで起こります。このおしるしは、子宮の入り口が開く兆候とされています。おしるしがあった場合には、清潔を保つためにナプキンを使用しこまめに交換するようにしましょう。

 

分娩の兆候6. 膣分泌物(おりもの)の増加

分娩が近づいてくると、子宮頸管が成熟し、それに伴い膣分泌物(おりもの)が増加します。下着が汚れるようであれば、ナプキンを使用するようにして清潔を保ちましょう。

 

 

出産間近にやっておきたい・やってはいけないこと

ここでは、出産が近づいてきた兆候が現れた時にどのような行動をとればいいのか、説明していきます。

 

ナプキンを多めに用意しておく

出産が近づいてくると、おりものの量が増え、おしるしが出てくる場合があります。この時に陰部の清潔を保つためにナプキンを使いましょう。おりものやおしるしが出たからといって、すぐにお産になるとは限りません。お産まで数日間続く可能性もありますので、トイレに行く度に交換できる量のナプキンを用意しておきましょう。

産後に悪露という出血が1ヶ月程度続きますので、余ったナプキンは産後に使うこともできます。

 

時計とメモ帳・アプリを用意しておく

陣痛を感じた時に時間や様子をメモできるように、時計とメモ帳を用意しておきましょう。前駆陣痛を感じた場合には、痛みの間隔を測る練習をするのがおすすめです。練習をしておくと、実際に陣痛が来た時に慌てずに計測することができます。

 

時計は、携帯電話のものでも構いませんが、秒数までわかるデジタル表示のものが便利です。陣痛の痛みがはじまった時間と、痛みが去った時間をメモして、痛みの長さと間隔がどのくらいかわかるようにしておきましょう。

また痛みの場所(腰・下腹部など)や強さもメモしておくと、病院で説明する時に、慌てず正確に状況を伝えることができます。最近では、陣痛を記録するアプリもありますので、必要であれば早めに準備して使い方に慣れておきましょう。

 

遠くへの外出は控える

妊娠37週以降、出産予定の病院から遠く離れた場所への外出は控えましょう。妊娠後期の遠方への外出は、かかりつけの産科医に相談してから計画してください。外出先で陣痛が始まる可能性もあるので、妊娠後期からの外出は慎重に決めましょう。

 

 

《まとめ》

 

妊娠を継続するため、大きくなる赤ちゃんを受け止められるようにと、妊婦さんの身体はいろいろな変化が起きます。恥骨痛はつらい症状ですが、お産の近さを感じる兆候の一つでもあります。姿勢を工夫したり温めたり、骨盤ベルト、腹帯などを活用しながら、上手に対処して生活できると良いですね。腹帯や骨盤ベルトの巻き方、姿勢は、産院や地域の助産師にご相談ください。もしも痛みが強く歩けないほどの状況であれば心配ですので、かかりつけの産科医にご相談ください。

 

※写真提供:PIXTA

 

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監修者

公益社団法人 東京都助産師会

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