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生後11ヶ月|【医師監修】赤ちゃんの成長とママの身体の状態
生後11ヶ月の赤ちゃんは1歳を目前に控え、個性がはっきりと出てくる時期ですね。自己主張もどんどん激しくなります。この記事では生後11ヶ月の赤ちゃんの様子と生活、ママの状態について紹介します。
目次
- 生後11ヶ月の赤ちゃんの身長・体重・発達
- ・生後11ヶ月の赤ちゃんの運動能力
- ・生後11ヶ月の赤ちゃんの体の発達
- ・生後11ヶ月の赤ちゃんの心の発達
- ファーストシューズを選ぼう
- ・サイズはしっかりと計測する
- ・足に負担のかからないものを
- ・まずは室内で練習してから
- ・つたい歩きの時期は危険物に注意
- 生後11ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間
- ・昼寝が1日1回に
- 生後11ヶ月の赤ちゃんのミルク・授乳・離乳食
- ・ミルクや授乳回数の減らし方
- ・離乳食から必要な栄養を摂取
- ・食事の時間やルールを教えよう
- 生後11ヶ月の赤ちゃんの生活スケジュール
- 生後11ヶ月の赤ちゃんのお世話・遊び
- ・同じぐらいの赤ちゃんと遊ばせよう
- ・一人遊びを見守ってあげる
- ・訴えを言語化してあげよう
- ・しっかり歯磨きを
- 産後11ヶ月のママの状態
生後11ヶ月の赤ちゃんの身長・体重・発達
生後11ヶ月頃の赤ちゃんの成長の目安は以下の通りです。
身長 | 体重 | |
男の子 | 69.4cm〜78.5cm | 7510g〜10.82kg |
女の子 | 67.4cm〜76.7cm | 7020g〜10.27kg |
生後11ヶ月の赤ちゃんの運動能力
赤ちゃんは下半身の筋肉がしっかりとついてくると、つかまり立ちができ、つかまり立ちに慣れるとつたい歩きができるようになる場合が多いです。つかまり立ちが安定してできると、支えなしでも一人で立てるようになります。
つかまり立ちに慣れるまで、初めのうちは不安定ですぐに転げたり、尻もちをついたりすることも多いです。
一度転げると一歩足を出すのに緊張して、すぐにやめてしまう場合も。慎重な性格の赤ちゃんは特に、つたい歩きをすぐにやめてハイハイをすることもあります。
無理に進める必要はないため、赤ちゃんがしたいと思うまで気長に待ってあげましょう。他の赤ちゃんと比べて焦る必要はありません。
もしも赤ちゃんがやりたいと頑張る様子がみられたら、ママやパパが手を持って歩く練習を一緒にして、できたら褒めてあげてください。成功体験を積み重ねることで、赤ちゃんは徐々に自発的にできるでしょう。
生後11ヶ月の赤ちゃんの体の発達
生後11ヶ月ごろ、ハイハイやつたい歩きをすることで、筋肉がつき、体はどんどん引き締まります。ただし成長スピードや食事量、体格にも個人差がみられます。周りと比べてふっくらしている赤ちゃんもいますが、徐々に引き締まってくることが多いです。気にしすぎる必要はありません。
つたい歩きができたら、ファーストシューズ(赤ちゃんが初めて履く靴)を検討してもいいでしょう。
■指に力を入れて、細かい作業ができるようになる
生後11ヶ月、これまでよりさらに細かい作業ができるように。指先にだけ力を入れられると、簡単なふたの開け閉めができたり、スプーンをにぎって口まで運び、自分で食べようとする赤ちゃんもいます。またスイッチを押して、電気をつけたり消したりもできます。
生後11ヶ月の赤ちゃんの心の発達
生後11ヶ月の赤ちゃんは、言葉をますます理解できるように。「バイバイ」とすると真似をしてバイバイしたり、「ちょうだい」と手を出すとものを渡してくれることもあります。また「どうぞ」と言うと手を出して、ものを受け取ることもできます。コミュニケーションがどんどんとれて、笑顔でやりとりすることも増えます。
ファーストシューズを選ぼう
つたい歩きができたら、一人で歩けるようになるのももう少し。10歩ほどつたい歩きができるようになった時点で、ファーストシューズを選びましょう。
ファーストシューズとは、赤ちゃんが初めて履く靴のことです。ここからはファーストシューズの選び方を紹介します。
サイズはしっかりと計測する
ファーストシューズは、今後の成長にも大切なもの。しっかりと歩く上でのサイズ選びをしましょう。自分で計測するか、あるいは店員さんに計ってもらい、サイズ選びをするといいでしょう。
足に負担のかからないものを
成長期の赤ちゃんの骨はとてもやわらかいです。赤ちゃんの足に負担がかからないようなものを選びましょう。やわらかく、吸湿性のいい素材がおすすめです。
まずは室内で練習してから
赤ちゃんは今まで履いたことのない靴に、最初は違和感を感じて嫌がることもあります。そのため、まずは靴を履くことに慣れてもらいましょう。室内で靴を履き歩く練習をしたり、ベビーカーで外出の時に履かせたりして、練習を始めましょう。
つたい歩きの時期は危険物に注意
生後11ヶ月ごろ、つたい歩きをするようになると、赤ちゃんの行動範囲は一気に広がります。イスに登ろうとしたり、おもちゃや箱を押しながら歩いたりと、どんどん動いていきます。
部屋の中に危険なものがないか注意しましょう。転んだ時に机の角にぶつかったりしないように、コーナーガードをつけたり、床にものを置かないなど部屋の環境も整えてください。
おすすめ情報
生後11ヶ月の赤ちゃんの睡眠時間
生後11ヶ月頃、睡眠時間はこれまでと大きくは変わりませんが、日中の睡眠に変化があります。
昼寝が1日1回に
これまで朝寝・昼寝をしていた赤ちゃんが多いですが、生後11ヶ月ごろには、1日1回の昼寝に落ち着きます。その分、夜間は朝までぐっすり眠る場合が多いです。昼寝が遅くなると、夜の寝る時間に影響が出ます。昼寝は遅くとも15時までにしましょう。
生後11ヶ月の赤ちゃんのミルク・授乳・離乳食
生後11ヶ月になると、離乳食をしっかり食べられるでしょう。ミルクの回数は1〜2回程度に減ります。まだ頻度が変わらない場合は、徐々に回数を減らしていきましょう。
ミルクや授乳回数の減らし方
赤ちゃん自身がミルクやおっぱいを欲しがらず、自然に量や回数が減っていく場合があります。しかしまだ飲みたがる場合には、「どのように減らしていけばいいのか?」と疑問に思うママもいるでしょう。以下のように徐々に減らし始めましょう。
・離乳食後のミルクや授乳をやめる
・一気にやめると赤ちゃんも怒ることがあるので、まずは1回ずつ減らしていく
・慣れたらさらに1回減らす
・離乳食やおやつの量を増やす
・哺乳瓶ではなくコップで水分補給をする
・フォローアップミルクに変更する
離乳食から必要な栄養を摂取
生後11ヶ月ごろは3回食が定着し、食べられる食材が増える時期。1日に必要な栄養の7〜8割程度は、離乳食から摂れるようになります。そうめんにしらすや野菜を混ぜたり、バナナヨーグルトにきなこをかけたりなど、少し食材にも工夫すると飽きなく食べてくれるでしょう。
また苦手な食材がある場合は、好きな食材と一緒に食べさせるのがいいでしょう。かぼちゃに苦手な野菜を混ぜたり、苦手な人参はすりおろしてフレンチトーストにするなど、少しの工夫で食べてくれることもあります。
食事の時間やルールを教えよう
これまでは食事を楽しむこと、離乳食に慣れることが大切でした。しかし今後は、食事のルールを教えていく必要があります。もし遊び食べをしていれば、「もうおしまいね」と途中で食事の時間を終了させましょう。
あまり食べていないと、食後にお腹が空いて泣くかもしれません。「お腹が空くのはさっき食べなかったからだよ」「次のごはんはしっかり食べようね」と説明しましょう。
また食事の時間は、基本的には20分以内と決めておくといいでしょう。あまり長い時間かけて食べていても、次の食事までの時間が短くなって空腹になりませんし、だらだら食べは虫歯の原因にもなります。食事の時間が不規則にならないためにも、時間を区切ってあげましょう。
生後11ヶ月の赤ちゃんの生活スケジュール
ここからは、生後11ヶ月の赤ちゃんの生活リズムの例を紹介します。
7:00 | 起床・お着替え・遊び |
8:00 | 離乳食1回目・遊び・ママ朝食 |
9:00 | お散歩 |
10:00 | 遊び |
12:00 | 離乳食2回目・ママ昼食 |
13:00 | 遊び・お散歩 |
14:00 | ねんね |
15:00 | 遊び・おやつ |
18:30 | 離乳食3回目・ママ夕食 |
19:00 | お風呂・遊び |
20:00 | 授乳・ねんね |
お昼寝の回数が少なくなるため、夕方にグズグズする赤ちゃんもいます。抱っこであやしたり、なだめて遊んだりしてあげましょう。
生後11ヶ月の赤ちゃんのお世話・遊び
ここからは、生後11ヶ月頃の赤ちゃんのお世話や遊びについて紹介します。
同じぐらいの赤ちゃんと遊ばせよう
生後11ヶ月ごろには、社会性が少しずつ芽生え始めます。同じぐらいの月齢の赤ちゃんと遊ばせてみるといいでしょう。自分より少し大きい赤ちゃんがしていることに興味を持ち、真似して遊び、できることが増えていきます。
おもちゃを取ったり取られたりはよくあるので、危険なことをしていなければ、遊んでいる様子を見守ってあげましょう。おもちゃを投げたりたたくなど、相手にケガをさせてしまう可能性がある時は、すぐにやめさせてください。危ないものは危ないと、しっかり怒って伝えることも時には大切です。
一人遊びを見守ってあげる
生後11ヶ月ごろはママと遊ぶことも多いですが、静かに一人遊びをする時間も増えるでしょう。指先が器用になります。積み木を重ねたり並べたり、今までよりも一人で上手に遊べることも増えてきます。
夢中で一人遊びをしている時は、赤ちゃんは目の前のおもちゃにとても集中しています。集中力が身についてきた証拠なので、ママは見守って一人遊びの時間を大切にしましょう。集中力が切れたり遊びが一段落したところで、「すごいね〜」「上手にできたね」と褒めてあげましょう。
訴えを言語化してあげよう
赤ちゃんは指をさしたり、物を持ってきたりと、訴えることが多くなるでしょう。そんな時は「あれが欲しいの?」「これが読みたいの?」と、赤ちゃんの訴えを言語化してあげましょう。コミュニケーションをとりながら、赤ちゃんと遊んでください。
しっかり歯磨きを
生後6ヶ月頃には2本だった赤ちゃんの歯。個人差はありますが、生後11ヶ月には4〜8本生え始めます。また離乳食が1日3回、本格的にスタートしているため、この時期の歯の手入れはとても大切です。
できたら1日2回、朝晩に歯磨きするのが理想です。むずかしい場合は夜寝る前に、必ず歯磨きをしましょう。歯が何本も生え始めたら、痛くないように磨く順番を決めておくのも、スムーズにできるポイント。やわらかい歯ブラシを使い、なるべく痛くないように手早くしてください。
産後11ヶ月のママの状態
生後11ヶ月、育休中のママは職場復帰を目前に控えているでしょう。職場復帰後の生活をイメージして、慣れていきましょう。
・何時に起きて何時に家を出るのか
・家に帰ってきてからの家事
・送り迎えはどちらがする?
・買い物のタイミング
これらを家族としっかりと話し合い、シミュレーションしておくといいでしょう。
赤ちゃんは予定通りに動いてくれず、泣いたりすることも。想定外のことで時間がかかったりとトラブルも多いので、時間に余裕を持って行動しましょう。
また職場復帰してすぐは、久しぶりの仕事での疲労と、帰宅後の家事や育児で疲弊しきってしまうママも多くいます。時短家電を取り入れたり、ある程度の家事は妥協するなどして、心身の健康を保つためにも無理をしないことが大切です。
《まとめ》
徐々に赤ちゃんから幼児へと変化が見られる時期です。昨日できなかったことが、今日できるようになるなんてことも多々あります。赤ちゃんの日々の成長を楽しみながら、見守っていきましょう。
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1999年愛知医科大学卒業
その後大垣市民病院にて研修、勤務を経て安城更生病院へ赴任
2006年日本産婦人科学会産婦人科専門医取得
2008年やまだ産婦人科院長就任
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