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妊娠中期|5~7ヶ月【助産師監修】 赤ちゃんの成長・ママの症状と過ごし方

妊娠中期である妊娠5ヶ月〜7ヶ月は、いわゆる「妊娠安定期」にあたります。ママのお腹も膨らみ、つわりも落ち着いてくる頃。この妊娠中期が妊婦さんとしてもっとも楽しく過ごせる時間と言われています。とはいえ、妊娠中期には気になる症状がまったくないわけではありません。お腹の赤ちゃんの体もどんどん成長し、そんな赤ちゃんの成長を支えるママの体にも変化やいくつか不快に感じる症状も出てきます。ここでは妊娠中期に知るべきママの体や赤ちゃんの成長、過ごし方について説明します。

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妊娠中期とは-安定期に入りひと安心

妊娠中期とは

 

妊婦生活にもだいぶ慣れた妊娠5ヶ月7ヶ月は妊娠中期、いわゆる「妊娠安定期」といわれます。赤ちゃんもますます成長するため、お腹の大きさもだいぶ目立ってくる時期です。妊娠初期の終わりころから感じる赤ちゃんの動き(胎動)も、妊娠中期になると多くのママが実感するようになるでしょう。

 

妊娠初期に悩まされたつわり症状もだいぶ治り食欲が増してくるのもこの時期です。妊娠中期はつわりがなくなって楽になった分、今度はママの体重が増えすぎないように注意することが大切です。妊娠安定期に入ったとはいえ油断はできません。ママの体重管理や食事摂取、運動など気をつけることがたくさんあります。

 

妊娠中期のお腹の赤ちゃん-胎児の成長・大きさ

妊娠中期にはママの体の調子が安定するのと同じく、赤ちゃんの体も基本的な器官が整うころ。胎盤もほとんどができあがってきます。

お腹の赤ちゃんは、平均身長35cm・体重1,000gほどの大きさに成長。髪の毛や爪、眉毛も生え、妊娠6ヶ月ころには子宮のなかでおしっこをするようにもなります。

妊娠中期の終わりころには目鼻立ちも整って、耳もよく聞こえるようにもなります。お腹の中の赤ちゃんに話しかけると、赤ちゃんにも聞こえているかもしれません。 

赤ちゃんの心臓の音もより大きくなり、妊娠6ヶ月ころには聴診器で聞くこともできます。このころになると、赤ちゃんの性別も分かることが多くなります。

 

ママの体の変化と体重増加

妊娠中期にはるとママのお腹が膨らみ、胸もより大きく、丸みも帯びた妊婦さんらしい体つきになります。 しかし、赤ちゃんの成長にともなうママの体の変化は、嬉しいことばかりでもありません。子宮が大きくなり、体も丸みを帯びて体重増加することで、便秘、痔、動悸、息切れ、貧血といった妊娠による「マイナートラブル」も起こりやすくなります。

 

妊娠中期の症状-マイナートラブルへの対処

妊娠中期に起こりやすい主な「マイナートラブル」と対処法をご紹介しましょう。

 

便秘や痔

妊娠中のママはホルモンの働きによって胃腸の動きが弱まったり、大きくなった子宮が腸を圧迫したりするため、便秘が起こりやすくなります。硬い便にもなりやすく、排便のときのいきみで肛門周りの静脈がうっ血しやすくなります。それが痔につながるのです。

便が硬くなったり、便秘や痔になったりしないように、普段から水分をたくさん飲む・食物繊維の多い食事を摂るなどちょっとした工夫が大切です。

 

動悸や息切れ

妊娠するとママは、お腹の赤ちゃんに十分な血液を送らなければいけません。ホルモンの影響も受けるため、心臓が送り出す血液量が増えます。そのため、動悸や息切れを感じやすくなります。動悸や息切れの対処法としては、生活動作をゆっくり行うことが大切。動悸や息切れを感じるときには適宜休むように工夫してくださいね。

 

貧血

妊娠中は赤血球をつくる鉄が不足する「鉄欠乏性貧血」が起こりやすくなります。貧血の症状を感じないママもいますが、貧血によって動悸やめまい、たちくらみが起こることもあるでしょう。症状がひどくならないように、貧血予防の食事を心がけましょう。できれば魚介類、大豆製品、そして鉄の吸収を助けたり、赤血球を作る役割のあるビタミンも補うために野菜もしっかり摂りましょう。

 

妊娠中期の過ごし方-体重管理が大切

妊娠中期の体重

 

妊娠中期になるとつわりの症状がなくなり、これまでのように食欲が戻ってくると、美味しいものを食べたい気持ちになりますよね。しかし、妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群といった病気を予防するために、カロリーや塩分の過度な摂取は控えて、なによりも食べ過ぎないようにすることが大切です。

 

栄養にも気をつけて、たんぱく質やカルシウム、鉄分などバランスの取れた食事を心がけましょう。特に「まごわやさしい」の食品を取りいれた食事がおすすめです。これは食品の頭文字を並べたものです。

 

●ま…「まめ」大豆食品

●ご…「ごま」ごまやナッツ類

●わ…「わかめ」わかめ、ひじきなど海藻類

●や…「野菜」

●さ…「魚」

●し…「しいたけ」しいたけ、しめじなどきのこ類

●い…「いも」さつまいも、じゃがいもなど芋類

 

食事だけを気をつけていても、ママの体重管理はできないため、妊娠中期は適度な運動も欠かせません。体調が良いときは、ウォーキングやマタニティヨガなどを行ってみましょう。これらの適度な運動は気分転換だけでなく、マイナートラブルを減らすことにも役立ちますよ。

 

注意すべき行動

ママのお腹がより大きくなる妊娠中期では、普段の生活のなかでも注意をしたい動作や行動があります。

動作として、仰向けの姿勢を長く続けないように注意してください。仰向けの姿勢でいることで、子宮が背中の静脈を圧迫します。それにより血液が流れにくくなり、血圧が急に低下することがあるためです。寝るときは横向きにするなど姿勢も工夫しましょう。

 

さらに自転車での移動も避けた方がよいでしょう。妊娠によって反射力などが低下しているので、バランスを崩して転倒しやすくなります。なるべく移動には徒歩や公共交通機関などを使う方が安全です。

 

 

《まとめ》

 

ママの体調が安定しやすい妊娠中期。のびのびと過ごして、いろいろと動きたい気持ちも出てきますよね。体調がよければ長時間の外出や、入院・出産・育児用品の買い出しに出かけてみてください。気分転換にもなり、適度な運動にもなります。上手に気分転換をしながら、体重管理には気をつけ、できるだけ毎日規則正しい生活を送りましょう。どんどん成長する赤ちゃんとの絆もより深めながら、安心して出産・育児が迎えられるような準備を進めていきましょう。

 

 

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妊娠5ヶ月・6ヶ月・7ヶ月の基礎知識ページ

 

妊娠5ヶ月|16~19週【助産師監修】ママのお腹の大きさ・お腹の張り

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※写真提供:PIXTA

1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。

2010年一般社団法人格を取得。

2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。

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