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2024.05.15

【意外と知らない】大人が母乳を飲むとお腹を壊すって本当?理由は?

初めての出産後は、自身の身体から母乳が出ることを不思議に思うでしょう。わが子がごくごく飲む姿をみて、母乳はどんな味なのだろうと好奇心がわく人もいるかもしれません。しかし、「大人が母乳を飲むと体調不良になる」「下痢をする」などと言われることがあります。大人が母乳を飲むとこの様な症状が出るのは本当なのでしょうか。詳しく解説していきます。

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《アンケート》大人が母乳を飲んでも大丈夫だと思う?

母乳

 

母乳を飲むことに関しては、「赤ちゃんが飲むものだから、大人が飲んでも大丈夫なのでは?」という意見もあれば、「栄養価が高くて大人が飲んだら体調を崩すのでは?」という意見もあるようです。諸外国では、習慣的に母乳を飲み続けている男性もいるようです。

 

赤ちゃんが飲んでいるわけなので、大人が飲んでも大丈夫でしょう。美味しくはないと思うけど、問題ないはず。
飲んだことはないけど、栄養価が高いからたくさん飲むと太りそう。粉ミルクの栄養成分を見て、カロリーがしっかり高くて驚いたことがある。
旦那が興味本位で飲んだことがあるが、その後にお腹を下した。たまたまだったのかな?

 

 

母乳を飲むと体調不良になるのは本当!

大人が母乳を飲むと体調不良になるというのは、本当です。どうして大人は体調を崩してしまうのでしょうか?理由を詳しく解説します。

 

原因は「乳糖不耐症」

母乳に限らず、牛乳を飲むと腹部膨満感や腹痛、下痢になる「乳糖不耐症」という症状を聞いたことがあるかもしれません。

「子どもの時には大丈夫だったのに、大人になったら牛乳を飲めなくなった」という人もいるように、乳糖不耐症は大人になるにつれて、顕著に表れることがあります。

実は母乳には牛乳の1.6倍ほどの乳糖が含まれているので、牛乳ではお腹を壊さない人でも、母乳を飲むと下痢になってしまう可能性があります。

 

おっぱいが張って乳腺炎になりそうだった時、主人に吸ってもらったことがある。すると下痢になり、まさかと思ってネットで検索すると「大人が母乳を飲むとお腹を壊す」と出てきてびっくりした。
母乳の味ってどうなんだろう?とふと気になって、搾乳した母乳と粉ミルクを飲み比べたことがある。その時は特にお腹の調子は悪くならなかったが、体質によっては下痢になるという噂は聞いていた。
 

乳糖不耐症の仕組み

赤ちゃんの主なエネルギー源は、母乳に含まれる乳糖です。乳糖はガラクトースとグルコースに分解されて、栄養分として利用されます。赤ちゃんの小腸は、乳糖を分解する専用の酵素「ラクターゼ」を分泌しています。このラクターゼのおかげで、乳糖は速やかに分解・吸収されて、エネルギーになります。

 

ところが、離乳食期を過ぎて食べ物を摂るようになると、エネルギーを母乳の乳糖に頼る必要がなくなり、ラクターゼが産生されなくなっていきます。すると乳糖は小腸で分解されることなく、大腸まで進んでしまい、大腸に住みつく細菌が乳糖を分解します。

この細菌はガラクトースとグルコースからさらに代謝分解をしてしまい、水素やメタンなどの様々なガスを産出します。そのガスのせいで腹部膨満感や腹痛が発生します。

 

また乳糖は浸透圧が高いので、大腸内で水を呼び込む性質を発揮し、腸内の内容物の固形化を邪魔することで下痢の原因になります。これが乳糖不耐症の仕組みです。

地域や人種によっては大人もラクターゼが維持されますが、日本人の場合は大人になるにつれ、ほとんどの人がラクターゼを産出できなくなります。そのため母乳を飲むことで、下痢や腹痛などの症状が発生しやすいといえます。

 

 

粉ミルク・フォローアップミルクを大人が飲むとどうなる?

粉ミルク

 

一般的な粉ミルクには、母乳と同様に乳糖が含まれます。(乳糖不耐の赤ちゃん向けのミルクもあります)そのため大人が飲むと、お腹の調子が悪くなることがあります。また、赤ちゃんに必要な栄養素に合わせているので高カロリーで、たくさん飲むと肥満につながります。フォローアップミルクは牛乳に近い製品ですが、こちらにも乳糖が含まれるので注意が必要と言えるでしょう。

 

子どもが予想外に早く卒乳したため、粉ミルクが大量に余っている。シチューやスープにして大人が食べようとしていたので、量に注意しながら少しずつ試そうと思う。
 
 
 

《まとめ》

 

赤ちゃんがおいしそうに飲むママの母乳。好奇心から飲んでみたくなるかもしれませんが、大人が飲むとお腹を壊すことがあるので、要注意です。赤ちゃんの身体は、母乳をしっかり消化吸収できるように作られているというのも、生命の不思議ですね。

 

※写真提供:PIXTA

 

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監修者

山手 実佳 先生

助産師

国立福山病院附属看護学校卒業後、看護師として勤務。
第二子出産後、岡山大学医療技術短期大学部専攻科助産学特別専攻に進学し、助産師免許取得。
大学の非常勤講師、産婦人科病院、不妊治療専門クリニックなどで勤務。
現在は助産院勤務しながら、自身の出張・オンライン専門のすまいる助産院を開業中。産前産後の身体と心をサポートしてます。

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