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2022.11.24

逆子の胎動はどんな特徴?感じ方が違う?【医師】逆子の治し方

妊婦健診で赤ちゃんが逆子だと言われ、焦った経験のあるママはいるでしょう。また「そもそも逆子とはどんな状態?」「胎動で逆子かどうかわかるの?」と、疑問に思うママもいるかもしれません。この記事では逆子の解説に加え、胎動の変化で逆子がわかるのかどうか説明していきます。

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「逆子」とは?逆子になる原因

逆子とは

 

そもそも「逆子」とは、どのような状態でしょうか。赤ちゃんは通常、頭が子宮口(膣側)を向いている状態で、この姿勢を「頭位」と言います。逆子はお尻が子宮口の方を向いている状態で、医療用語では「骨盤位」と呼ばれます。

 

逆子にも種類がある

逆子の中でも種類があって、足が一番下にある「足位」、お尻が下にある「殿位」、膝をついている姿勢の「膝位」にわかれます。逆子は一番大きな頭が子宮口から遠い上の位置にあるので、安全のために帝王切開を選択します。もし経腟分娩で赤ちゃんの一番大きい部位が最後に通ると、そこで引っかかる可能性があるためです。

 

逆子で注意が必要なのは、出産時にへその緒が先に出てしまうことです。へその緒が赤ちゃんよりも先に出ることを、「臍帯脱出」と言います。

へその緒が先に出てしまうと、お腹の赤ちゃんが酸素や栄養を受け取れず、とても苦しい状態になります。こうなると赤ちゃんが大変危険な状況なので、すぐに帝王切開で分娩する必要があります。

 

逆子の原因ははっきりとしないことが多い

逆子になる原因ははっきりとしませんが、逆子になりやすい要因はいくつかあります。

逆子は赤ちゃんがお腹の中で回転し、頭を下にしようとするのを妨げられたために起こると考えられます。以下が逆子になりやすい原因です。

 

子宮筋腫

赤ちゃんが自力で回転するのを妨げる要因の一つに、子宮筋腫が挙げられます。小さなものだと基本的に問題はありませんが、大きいものや多数ある場合は子宮内がでこぼこしていて、赤ちゃんの動きを妨げる可能性が高くなります。

 

子宮の奇形

双角子宮など子宮の奇形があると、通常の洋梨形とは違う子宮の形をしています。すると赤ちゃんは頭を下にすることが難しい場合もあります。

 

羊水過多

赤ちゃんがママのお腹の中で動き回るには、羊水が欠かせません。そしてその羊水が多いために、妊娠後期になっても頭を子宮口とは反対に向ける動きをすることがあります。

 

妊婦さんの骨盤が狭い

妊婦さんの骨盤が狭く動きにくい場合や、双子などの多胎妊娠も逆子になりやすいです。

 

冷え・ストレスも逆子の原因?

妊婦さんは「冷え」に注意。特に下半身が冷えていると、あたたかい内臓の方に赤ちゃんは大切な頭を向けるため、逆子になると聞いたことがあるかもしれません。しかし、これには医学的な根拠はありません。

ただ冷えは万病のもとと言うように、妊婦さんにとって体の冷えはよくないので、改善は大切です。腹巻・靴下で保温し、レッグウォーマーであたためるといいでしょう。足首よりも上まで保温するよう意識しましょう。冷えやストレスが直接、逆子の原因にはならなくても、生活習慣の改善は体調管理のためにも大切です。

 

 

【逆子の赤ちゃん】胎動には特徴がある?

逆子の赤ちゃんの胎動に特徴はあるのか、解説していきます。

 

「胎動の位置」で逆子は判断できない

逆子の場合はママのおへそより下の位置、膀胱あたりで胎動を感じることがあります。胎動があった時に膀胱を圧迫されて尿意を感じる人、下の方で蹴られて肛門への圧迫を感じる人もいるでしょう。

肋骨の下あたりや胃をぐっと押される感じがあれば、赤ちゃんの頭で圧迫している場合があるので、逆子の可能性があります。

 

ただし胎動の感じ方は個人差が大きく、下の方で胎動を感じていても逆子でない場合もあります。また反対に、上の方を蹴られている感覚がしたのに、逆子だったというケースもあるのです。胎動で逆子かどうかを判断するのは難しいと言えます。また逆子が原因で、胎動が強くなったり弱くなったりすることはありません。

 

「しゃっくりの場所」で逆子はわからない

赤ちゃんはお腹の中でしゃっくりをして、産まれた後の呼吸の練習をしています。しゃっくりは通常の胎動と違い、ぴくぴくと定期的に動く感覚です。しゃっくりの場所で逆子の判断ができると聞いたことがあるかもしれませんが、それだけではわかりません。

 

 

【逆子が治ったか】胎動の変化でわかる?

逆子の胎動

 

赤ちゃんが逆子だとわかると、胎動の変化も気になるでしょう。胎動の変化によって、逆子が治ったかどうかわかるのでしょうか。

 

【逆子が治ったか】胎動だけではわからない

胎動によって、「赤ちゃんが動きまわって蹴る位置が変化した」「頭のような硬いものが下にある気がする」と感じるママもいるでしょう。実際に胎動の変化で、逆子から頭位に戻ったことがわかるケースもあります。

しかし胎動の感じ方は個人差が大きいため、胎動だけで逆子が治ったかどうかの判断はできません。産科医によるエコー検査で、赤ちゃんの状態を確認するのが確実です。

 

 

逆子を治す方法&時期

妊娠中期は逆子の状態だとわかっても、赤ちゃんはまだまだ動き回り、頭位に戻ることも多くあります。次の健診では逆子が治っていることはよくあるので、逆子と指摘されても大きな心配はいりません。

ただし妊娠後期になっても逆子の状態が続くと、赤ちゃんの動くスペースがだんだん狭くなるため、頭位へ戻りにくくなります。

 

また逆子の場合は一般的に、分娩方法は帝王切開です。妊娠30週を過ぎても逆子が続くと、「逆子体操」をすすめる病院もあるでしょう。そして妊娠34週を過ぎても逆子であれば、帝王切開に備えた検査や手術の説明を受けることもあります。

 

逆子の治し方【逆子体操・鍼灸・外回転術】

逆子で帝王切開になってしまうのは、できれば避けたいと考える人もいるでしょう。逆子を治すための方法をいくつかご紹介します。

 

逆子体操

まずは逆子体操です。逆子体操は妊娠30週を過ぎても逆子の場合に行います。実際に行ってみましょう。

 

(1) 赤ちゃんがどの向きにいるのかを確認します。

(2) 膝をつきおしりを骨盤より高くあげて、体を横にします。この時赤ちゃんが回るように、赤ちゃんの背中と反対の方向に体を倒します。背中が動く方向に横になるイメージで行いましょう。

(3) そのまま数分姿勢を保ちます。慣れてきたら徐々に時間を延ばし、15分程度体勢を保ちます。

(4) しばらく横になってから、体を起こしましょう。

 

もし逆子体操の最中にお腹が張ってくるようであれば、その時点で終了してください。できれば1日に1~2回程度行いましょう。

 

関連ページ

【逆子体操1】助産師による動画「胸膝位(きょうしつい)体操」やり方

【逆子体操2】助産師による動画「ブリッジ体操」の正しいやり方

 

鍼灸をする

逆子には鍼灸がよいと聞いたことがあるかもしれません。西洋医学的な根拠はありませんが、逆子を治すツボをお灸や鍼、指圧によって刺激すると、血流が改善し赤ちゃんが回転してくれることもあります。ただし妊娠中に押すとよくないツボもあります。自己判断で行わず、必ず鍼灸院などでしてもらいましょう。

 

外回転術

外回転術とは、産科医が妊婦さんのお腹に両手を当て、赤ちゃんを回転させる方法です。お腹の上から赤ちゃんのおしりを持ち上げたあと、頭とおしりを支えた状態で、赤ちゃんの向きをくるくると回転させます。

外回転術には常位胎盤早期剝離のリスクがあるため、必ず緊急手術に備えた管理のうえで実施します。そして産婦人科医でも熟練したスタッフのみが行います。外回転術はかなりのリスクを伴うため、実施している施設が少ないのが現状です。

 

また外回転術を行っても、必ずしも逆子が改善するわけではありません。かかりつけの産科医とよく相談して、外回転術を受けるかを決めましょう。

外回転術の前には、エコー検査で赤ちゃんの様子を確認し、子宮収縮抑制剤を使用しながら処置するのが一般的です。処置中にもしもお腹の張りや痛みを感じたら、すぐに産科医に伝えましょう。

 

 

《まとめ》

 

妊婦健診で逆子だと言われると、不安になる妊婦さんも多いでしょう。ほとんどの場合は、赤ちゃんが動いて自然に頭が下に戻るもの。胎動の変化で赤ちゃんの向きを感じるのは難しいので、健診で確認しましょう。逆子を治すための方法は色々ありますが、リスクが伴うものもあります。かかりつけの産科医に相談してみてください。

 

※写真提供:PIXTA

 

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監修者

山田 勢 先生

医療法人尚生会 やまだ産婦人科

産婦人科医師

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