【専門家監修】
妊娠・育児を楽しく学べるママ向けメディア

お知らせ 【味の素】詰め合わせセットやアマギフが当たる★Instagramレシピキャンペーン

2024.08.14

【医師監修】つわり中にげっぷが増える!妊娠初期のげっぷの原因と対処法

妊娠すると多くの人が悩むつわり。症状には個人差がありますが、つわり中はげっぷが増えてつらいという声もあります。この記事では、つわりの時期にげっぷがなぜ増えるのか、その原因を学んでいきましょう。げっぷが増えるときの対処法を知り、「げっぷつわり」を乗り越えていきましょう。

  • facebook
  • twitter
  • line
  • hatena

2


 

つわりで「げっぷ」が増える原因5つ

妊娠中のげっぷ

 

つわり中はなぜ、げっぷが増えるのでしょうか。その原因を5つ紹介していきます。

 

1. ホルモンバランスの変化

妊婦さんの体内では、妊娠を継続させるために多くのホルモンが変化していきます。特に、妊娠中に増加する女性ホルモンの「プロゲステロン」は、腸の働きを抑える作用があります。そのため胃腸の働きが弱り、消化不良を起こしやすく、お腹の中で発生したガスがげっぷとして出てしまうようです。

 

2. 自律神経の乱れ

妊娠中はホルモンバランスの変化に加え、生活リズムもかなり変わります。すると自律神経が乱れ、心身に大きな影響を及ぼしてしまいます。

「げっぷが出そうで出ない」といった経験があるかもしれません。喉に何かが詰まったような感覚は、自律神経の乱れが原因とされています。

 

妊娠による心身の不調でストレスを抱えると、さらに自律神経が乱れ、胃腸の働きが鈍り、消化不良を起こしてげっぷが出やすくなることがあります。特に妊娠初期は、妊娠に身体がまだ慣れておらず、自律神経が大きく心身に影響します。

 

3. 子宮の成長

妊娠週数が進むにつれて、お腹の赤ちゃんがどんどん成長して大きくなります。それに伴い子宮も増大するため、大きくなった子宮が腸を圧迫し、腸の動きが悪くなりがち。ガスが溜まりやすくなって、それがげっぷとして出ることがあります。

 

4. 食事回数の増加

つわり中は、1度に多くの量を食べられないため、必然的に食事の回数が増えます。その分、食べ物と一緒に空気を飲みこむことも多くなるため、溜まった空気がげっぷとして出ます。

食べづわりなど、空腹で気分が悪くなってしまう妊婦さんもいます。すると食事回数の増加しに伴い、げっぷが増えるでしょう。

 

5. つばを飲み込む回数の増加

つわりで吐き気がある時、無意識につばを飲み込むことがあるでしょう。頻繁につばを飲み込むと、同時に空気も飲みこんでしまいます。そしてお腹の中に空気がたまり、げっぷの回数が増えます。

またつわりの種類で、よだれつわりというものがあります。よだれが異常に出てくるので、口の中がよだれであふれ、飲みこんでしまいます。口の中が苦く感じることや、ねばつくような不快感もあるので、つばを飲み込む回数が多くなりげっぷが増えます。

 

 

「げっぷつわり」の可能性も

妊娠中にげっぷが多いとき、げっぷつわりの可能性もあります。げっぷつわりとは何か、解説していきましょう。

 

げっぷつわりとは?

妊娠すると、ホルモンの影響で全身の筋肉が緩みやすい状態になります。

空気や胃の内容物を逆流させないための、食道と胃の境目にある「下部食道括約筋」も緩むので、げっぷが出やすくなってしまいます。げっぷが出そうで出ない感覚や、空気を必要以上に飲み込むことによるお腹の張りもあります。

 

つわり中は、食べ物の匂いや空腹感によっておこる気分不良感、吐き気などがあり、酸っぱい液がこみあげる呑酸も伴うため、げっぷは非常に不快でしょう。

 

なぜげっぷつわりが起こるのか

食事や水分を摂るときに一緒に空気を飲み込むため、不要な空気を外に出そうとげっぷが起こります。妊娠していない時は、空気の逆流を防ぐ弁がしっかりと活躍しているので、それほど気にならないでしょう。

しかし妊婦さんの場合、筋肉の緩みや必要以上の空気の飲み込みにより、頻回なげっぷやげっぷつわりが起こりやすくなります。

不安やストレスもげっぷを助長させます。ストレスや過度な緊張を感じると、無意識につばを何度も飲みこむためです。

 

関連ページ

【医師監修】喉が詰まって苦しいのは「喉つわり」?違和感の原因と対処

えづくだけで吐けないつわり!苦しい時どうする?おすすめ対処法

 

 

《体験談》つわり中のげっぷに悩んだ先輩ママ

ここで、つわり中のげっぷに悩んだママの体験談を紹介していきます。

 

「げっぷが出なくて気持ち悪さが倍増」

げっぷが出そうなのに全然出ないときが、本当につらかった。胸にたまった空気が出れば楽なのだが、じんわりと溜まっていく感じが苦しくて大変でした。ようやくげっぷが出ても、またすぐに空気が胸にたまっていき、キリが無くてイライラした。

 

「げっぷの勢いで吐く」

そもそも吐き気が治まらないなか、頻繁にげっぷをしていたが、それでもスッキリ出てこない。やっと大きなげっぷで出ると、一緒に吐いてしまうこともあった。口の中がとても酸っぱくなってさらに気分が悪くなる一方。安定期になってやっと治まっていったが、本当につわりの時はつらかった。

 

「吐くかと思ったらげっぷだけ」

吐き気はあるけど吐けないつわりのタイプ。トイレに駆け込んではげっぷだけ出る、というのを毎日繰り返していた。仕事中はしばらく話せずに黙り込んでしまうことも多くなり、周りに心配をかけた。

 

「常に口に何かを入れるのが逆効果」

口の中がずっとまずいので、いつでも水を飲んだり、飴やガム・タブレットを舐めたり、氷を口に含んだりしていた。その時は気が紛れるが、そのせいでげっぷも増えていたのだと思う。

 

 

気持ち悪いげっぷを楽にしたい!対処法とは

妊娠中に増えていく、つらいげっぷの対処法を紹介します。

 

食事をゆっくり食べる

早食いすることで、空気を飲む量も多くなります。できるだけ、食事はゆっくり摂るようにしましょう。

 

妊婦の食事

 

炭酸を控える

炭酸飲料は口がさっぱり爽快になると思うかもしれませんが、お腹に空気が溜まりやすくなります。できるかぎり控えた方がいいでしょう。

 

背中をさすってもらう

げっぷが出そうで出ないときや、げっぷが多いときは、背中をさすってもらうようにしましょう。軽くたたいてもらうのもおすすめです。

 

食後は深呼吸してリラックス

食後は楽な姿勢で、胸やお腹を意識しながら深呼吸をします。食後3時間くらいは横にならないようにすると、空気が溜まりにくくなります。

 

気分転換を図る

ストレスや緊張が強い状態でいると、交感神経が働き、無意識につばを飲み込んでしまいます。リラックスできる音楽を聴く、マッサージをするなど、気分転換をはかりましょう。

 

睡眠をしっかり

妊娠中は、生活リズムや体調の変化で様々なストレスを抱えます。睡眠不足で脳が疲労するとさらに心身の不調が悪化しますので、しっかり睡眠をとるようにしましょう。

好きなアロマをたいてみる、あるいは寝室の湿度や温度を見直してみることで、質のいい睡眠がとれるかもしれません。眠る前には、コップ1杯のホットミルクを飲んでもいいですね。

 

 

《まとめ》

 

つわり中は、ホルモンの影響や食事回数の増加により、げっぷが出やすくなります。ゆっくり食べるように意識しながら、リラックスする時間を取り入れ、生活環境を整えることがおすすめです。

 

※写真提供:PIXTA

 

関連ページ

「つわりがつらい!」先輩ママの乗り越え方は?タイプ別の対処法

先輩ママはコレを食べた!つわりでつらい時のおすすめ食べ物・飲み物

【助産師監修】つわりには波がある?時間帯や時期による症状の変化

 

ママのお悩みの声

妊娠中ガスが溜まりやすくお腹がパンパン

吐き気があってゲップが頻繁に出る

           

1999年愛知医科大学卒業
その後大垣市民病院にて研修、勤務を経て安城更生病院へ赴任
2006年日本産婦人科学会産婦人科専門医取得
2008年やまだ産婦人科院長就任

>詳しく見る

イベント・セミナー
妊娠・出産について学べるイベントやセミナーを紹介

>イベント・セミナー一覧
  • オンライン(ライブ配信) プレゼント 無料

    9月24日開催 初心者ママ向けマネーセミナー『ママFPから学ぶ!子育て世代、家族の幸せのための資産形成術』(無料)

    開催日
    2024/09/24(火)
    10:00~11:00
    詳細
    開催日
    2024/09/25(水)
    14:00~15:00
    詳細
    開催日
    2024/09/26(木)
    20:00~21:00
    詳細
  • オンライン(録画配信) 無料

    10月10日開催 助産師が教える<赤ちゃんのすやすや睡眠 らくらく寝かしつけ講座>(無料)

    開催日
    2024/10/10(木)
    10:00~10:30
    詳細
    開催日
    2024/10/11(金)
    14:00~14:30
    詳細
    開催日
    2024/10/11(金)
    20:00~2030
    詳細