「♯世界一幸せな洗濯」とは?
「世界一幸せな洗濯」は、ベビー肌着や洋服、ぬいぐるみなどの水通しをすること。そもそも水通しとは、赤ちゃんが使う前にベビー用品を洗っておく作業です。
この水通しは、妊娠中に行う準備のひとつといえるでしょう。
世界一幸せな洗濯は、妊娠中の楽しみとして、ここ数年で浸透しています。洗濯したたくさんのベビー用品を干す様子の写真を撮り、ハッシュタグをつけて投稿することが流行しています。
ベランダにずらっと並んだベビー用品を見ていると、赤ちゃんのことを想像し、ママになるんだという実感がわき、幸せな気持ちになりますよね。
SNSでの投稿を見ると、
・下のアングルから撮影する
・天気のよい日に青空を背景にする
・自分の手とベビー服の大きさと比較する
など工夫して撮影し、楽しんでいる様子がわかります。
世界一幸せ!水通しの役割
水通しは、これから生まれてくる赤ちゃんのことを思う素敵な時間ですが、とても大切な役割があります。なぜ水通しを行う必要があるのか、説明しましょう。
汗を吸い取りやすくする
新品の洋服や寝具などには糊(のり)がついているため、汗を吸いにくい状態です。赤ちゃんは大人以上に汗かきなので、吸水性が悪いとあせもなどの皮膚トラブルにつながることもあります。水通しをすることで糊を落とし、吸水性がアップして肌触りもよくなります。
付着した不純物を取り除く
洋服には、シワや縮みを防ぎ、防虫対策として「ホルムアルデヒド」が使用されている場合があります。ホルムアルデヒドがデリケートな赤ちゃんのお肌に触れると、アレルギーや肌荒れなどを起こす可能性があります。
ベビー用品には「ホルムアルデヒド」について厳しい基準が設けられていますが、「ホルムアルデヒド」は衣類に吸収されやすい性質があるため、出荷の途中や店頭などで移る可能性もあります。
ホルムアルデヒドは、水に溶けやすい性質なので、水通しを行って赤ちゃんのお肌を守ってあげましょう。
《体験談》先輩ママの「世界一幸せな洗濯」
「世界一幸せな洗濯」をしたママ達からの、幸せいっぱいの体験談です。早く赤ちゃんに会いたい気持ち、親になるという幸せな気持ちがよく伝わってきますね。
-
- 臨月直前が梅雨時期だったので、天気予報を見ながら晴れる日を待って、楽しみに、楽しみに迎えた水通し!ベランダにいっぱいに干した小さなお洋服を眺めて、「可愛いなぁ!こんなに小さい服ほんとに入るのかな…いよいよ生まれてくるんだ!」と色々な感情が湧いた。
-
- 女の子を妊娠していたので、肌着やおくるみなど、ピンク色や可愛い柄のものが中心に。天気がよい日を狙って干した洗濯物を見ると、小さいベビー服がとても可愛くて、赤ちゃんに早く会いたい気持ちでいっぱいに!
-
- ベビー用品の買い出しで手一杯で、後回しにしていた水通し。小さなハンガーに干してみたら、小さな肌着がそよぐその幸せな景色に胸がキュンとなった。ベビーベッドも組み立ててみたら、赤ちゃんがやってくるんだなと、さらに実感した。
ベビー服の水通しの方法
デリケートな赤ちゃんのお肌を守るために、とても大切な水通し。大人の服の洗い方とは違い、注意しておきたいことがあります。水通しの正しい方法をお伝えしていきます。
洗濯機で水通しする【手順】
1. 洗濯ネットを使用すると、形崩れや生地の傷みを防ぐことができます。肌着の紐はほどいておきます。
2. 洗濯機のコースは「ソフト」「手洗い」「弱洗い」がよいでしょう。水洗いで十分ですが、洗剤を使用するのであれば、ベビー用を使用しましょう。
3. 洗濯が終わったら形を整えて、ハンガーに干しましょう。
手洗いで水通しする【手順】
洗濯機が使えないアイテムは、手洗いをしましょう。手洗いで行う時には、きれいなバケツや洗面器を準備します。
1. 準備した容器に、水もしくはぬるま湯を入れましょう。必要に応じてベビー用の洗剤を入れます。
2. ベビー用品を浸して、軽くもみ洗いします。生地を傷めてしまうので、ゴシゴシと強く洗う必要はありません。
3. もみ洗いが終わったら、流水ですすぎます。洗剤を使用した場合には、すすぎ残しがないようにしましょう。
4. すすぎが終わったら水気を絞ります。シワにならないように伸ばして形を整えて、ハンガーなどにかけて乾かします。
水通しの時に気をつけること
水通しの時は、布地を傷めないようにやさしく行うこと以外にも注意する点があります。
・洗濯槽や洗面器が汚れていないか確認
洗濯槽や洗面器が汚れた状態で水通しすると、汚れやにおいがベビー用品に付着してしまう可能性があります。赤ちゃんが触れるものなので、衛生面には気をつけておきたいですね。洗う場所をきれいにしてから水通しをしてあげましょう。
特に洗濯槽には、見えない汚れやカビが付着していることがあるので、洗濯槽クリーナーなどを使用して、掃除しておくことをおすすめします。
・保管方法に注意
水通ししたベビー用品を大人の衣類と一緒に保管しておくと、ホルムアルデヒドが移る可能性もあります。保管する時には、赤ちゃん用の収納に入れておくとよいでしょう。大人の衣類と一緒に保管する場合には、ジッパー付きの袋かビニール袋などに入れておくと安心です。
ベビー服の水通しはいつからいつまで?
ベビー用品の水通しを行うタイミングに、特別な決まりはありません。出産直前だと、お腹が大きくなり動くのが大変で、陣痛が急に始まる可能性もあります。体調が比較的安定している、妊娠8ヶ月〜9ヶ月頃がおすすめ。足りない物があれば、買いに行く余裕もあるでしょう。
水通しを続ける時期
新しいベビー服を購入した後の水通しをいつまで続けるかは、特に決まりはありません。新生児のときだけの人もいれば、色落ち防止のためにしばらく続ける人もいて様々です。
敏感肌の人の場合、大人になっても水通しをしているケースもあります。赤ちゃんのお肌はとてもデリケート。赤ちゃんのお肌の状態に合わせて判断してあげるとよいでしょう。水通しを止めてもし肌トラブルがあれば、また再開してあげるとよいかもしれませんね。
《まとめ》
水通しをすることで、赤ちゃんのお肌を刺激から守り、着心地もアップします。もうすぐ出会える赤ちゃんのことを思いながら行う水通しは、まさに世界一幸せな洗濯。赤ちゃんを迎える大切な準備として、余裕を持って楽しんでくださいね。
※写真提供:PIXTA
関連ページ
✔【動画で解説】新生児のベビー服の着せ方と選び方のコツ
✔【連載記事】ベビー用品準備!失敗しないためのグッズ選び
✔【先輩ママ】ベビー布団はいる?いらない?セットで買うべきかどうか
ママのお悩みの声
冬生まれの赤ちゃんに短肌着はいる?
新生児の服はコインランドリーの乾燥NG?
1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。
2010年一般社団法人格を取得。
2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。
>詳しく見る