【専門家監修】
妊娠・育児を楽しく学べるママ向けメディア

お知らせ *★まなべび公式アンバサダー★*募集中です

2024.03.26

教えて!新生児が母乳を嫌がる・泣く理由は?授乳拒否の体験談

生まれたばかりの新生児のお世話は大仕事。数時間おきの授乳や夜泣きで、ママは寝不足でしょう。そんな中、もし赤ちゃんが母乳を嫌がって泣くと、「どうしたらいいの?」「私が悪いの?」と、ママのほうが泣きたくなることも。実際、赤ちゃんが母乳を嫌がって泣くことや、暴れて嫌がることもめずらしくありません。その理由や解決策を考えていきましょう。

  • facebook
  • twitter
  • line
  • hatena

5


 

新生児が母乳を嫌がる・泣く理由8つ

授乳を嫌がる

 

先輩ママたちの体験談から、赤ちゃんが授乳中に泣く、あるいは暴れて嫌がる原因を探ってみましょう。

 

1. 眠たい

赤ちゃんは単に眠たくて泣いている時もあります。

 

眠たいときに暴れることが多かった気がする。眠たいけどおっぱいも飲みたい!と葛藤していたのかな。
眠たい時の授乳は大暴れ。寝ぐずっていたのだと思う。

 

2. それほど空腹ではない

そもそもあまり空腹でないことが考えられます。赤ちゃんのタイミングに合わせて授乳をやり直すと、何事もなかったように飲んでくれるかもしれません。

 

3時間経ったからお腹がすいたかなと思いこみ、授乳しようとすると、拒否されることがあった。時間をおけば飲んでくれた。思いのほか授乳間隔が長くなっていたみたい。

 

3. 抱き方が悪い

新生児期はママも授乳に慣れておらず、授乳の姿勢がフィットしていない場合があります。抱っこのポジションが良くないとうまく母乳を吸えないので、赤ちゃんにとってはもどかしい状態です。そのため身体をひねり、泣いてぐずることがあります。

 

抱っこの体勢がいつもと違うと、授乳を嫌がった。外出先では慣れたクッションやソファが無いので、違う環境でもうまく授乳できるまで時間がかかった。

 

4. 母乳が出すぎ

母乳の出る勢いが強すぎると、赤ちゃんが飲みにくく、むせてしまうことがあります。そうして怒ったり、嫌がったり、泣いたりします。

特に飲み始めに嫌がるのは、赤ちゃんがおっぱいを吸うことによって起こる「射乳反射」によって、勢いよく母乳が出ているからかもしれません。一気に口の中に母乳が入り、飲むスピードがついていけないのでしょう。

 

あるとき手で絞ると、母乳が飛び散るほど出ていることに気づいた。赤ちゃんの口の中におっぱいが入りすぎてしまい、苦しかったのかなと思う。

 

5. 母乳がうまく飲めていない

新生児はまだ母乳をうまく飲めていないことがあり、そうすると授乳中も落ち着きません。空腹なのにうまく飲めずに、怒りだす場合も多いです。

哺乳瓶だと割と楽に飲めるものの、母乳は一生懸命吸わないと出てこなかったり、乳頭の形や抱っこの仕方によって飲みにくかったりします。

 

母乳の量が少ないのに加え、赤ちゃんの吸う力が弱く、うまく飲めないことで暴れていた。吸ってもあまり出なくて、イライラしている感じ。
母乳は泣いて暴れて嫌がるのに、ミルクはごくごく喜んで飲んでいた。すごくショックだったけれど、哺乳瓶の方が飲みやすいからだと助産師さんに言われた。

 

6. 授乳に集中できない

赤ちゃんは刺激に敏感です。集中できない環境で授乳していると、落ち着かず泣いてしまうことがあります。周りが騒がしいと注意がそらされて辺りを見回し、暴れるような動きになることもあるでしょう。

 

とにかく周りの雑音が気になって仕方ないみたい。ショッピングセンターなどの授乳室では、全然集中して飲んでくれなかった。

 

7. お腹が苦しい

授乳中に空気を大量に飲み込んでガスがたまったり、便秘でお腹が苦しかったりすると、うなるように怒ることがあります。

 

赤ちゃんがウンチやゲップをしたがっているときに、体をひねっていた。便秘気味の時はなおさら、授乳を嫌がっていた。

 

8. 母乳の味の変化

乳腺炎と母乳の味の変化との関係を調べたある研究 で、赤ちゃんは敏感に母乳の味の変化を感じていることが示されています。調査によると、乳腺炎になったときやその予兆があるときは、赤ちゃんに母乳を拒否されることがあるようです。

 

私が前日に同じ物を大量に食べたり、ニンニクなど匂いのきついものを食べたりすると、母乳の味に影響するようで、敏感に反応された。

 

 

新生児が母乳を嫌がる・泣くときの対処法

母乳を嫌がる時の対処

 

前項で解説したように、新生児が母乳を嫌がる、あるいは泣く理由はたくさんあります。その理由によって、対処の仕方も様々です。ここでは、自宅で試せる対処法をいくつか紹介します。

 

授乳スタイルのチェック

まず大切なのは、授乳スタイルの確認です。授乳スタイルがうまくできていないと、赤ちゃんはおっぱいを飲みにくくて、泣く・暴れるなどします。以下のポイントをチェックしてみてください。

 

【授乳時のチェックポイント】

□ 赤ちゃんの頭、首、体が一直線になっているか

 

□ ママのおっぱいの高さと赤ちゃんの顔の高さがそろっているか(ママの乳頭と赤ちゃんの鼻の高さがそろうくらいに抱っこします)

 

□ 乳輪までしっかり赤ちゃんの口に入っているか

 

□ 赤ちゃんが巻き舌になっておらず、おっぱいが舌の上にちゃんとのっているか

 

□ 赤ちゃんの顎がおっぱいに密着して、鼻呼吸ができているか

 

□ 赤ちゃんが短く吸い始め、徐々に深くゆっくり吸うようになっているか

 

このように授乳スタイルを見直したところ、「横抱きで飲ませると嫌がられたが、縦抱きにしたら飲むようになった」と語るママもいます。横抱き、縦抱き、脇抱きなど、体勢を変えて挑戦してみると、ちょうど合うスタイルが見つかるかもしれません。

 

また、「モロー反射の可能性もあるので、手足を抱えるように授乳してみたら落ち着いた」「クッションを使って手足がぶらぶらしないように、包み込むようにした」というママもいます。

 

関連ページ

助産師による【動画】正しい授乳の姿勢&赤ちゃんの抱き方のコツ

 

赤ちゃんの観察

授乳中に泣き出したときは、赤ちゃんをよく観察してみましょう。

「なんだか飲まないなと思ったら、大量にウンチをした!」という体験談も。赤ちゃんの必要を満たしてあげてから、また授乳してみましょう。「いったん抱っこであやすなど、コミュニケーションをとると、落ち着いて飲んでくれた」というママもいます。

もし母乳もミルクも拒否する、普段と違った様子がある場合には、赤ちゃんの体調不良かもしれません。よく観察をして、受診を考えてみてください。

 

おっぱいの状態を整える

赤ちゃんが母乳を嫌がるのには、何か飲みにくい理由があるのかもしれません。

例えば

・おっぱいが張りすぎている

・母乳の勢いが強すぎる

・乳頭が硬い

このような場合、授乳前の乳頭乳輪マッサージが効果的です。

 

【授乳の前に!乳頭乳輪マッサージのやり方】

・片手でおっぱいを支え、もう一方の手の親指、人差し指と中指で、乳頭をつまみます。

 

・乳頭をしごかずに、豆をつぶすイメージで圧迫し、緩めるという動作を繰り返します。

 

・位置や方向を変えながら、乳頭、乳輪を1分ほど圧迫します。

 

母乳が出にくいときは、マッサージで母乳が出やすいように促すと、赤ちゃんが楽に飲み始められます。逆に母乳分泌過多の人は、余裕があれば飲ませる直前に少し搾乳しておくことで、勢いを抑えることができます。

 

また日常では、バランスのよい食事と水分補給、心身の休息をとることが大切。しっかりと母乳が出るように生活を整えましょう。

 

 

母乳を嫌がるときの疑問

ママの疑問

 

赤ちゃんに母乳を嫌がられてしまう時の、よくある疑問にお答えします。

 

Q. 母乳の拒否が続いたら諦めて完全ミルクにするべき?

完全ミルクが悪いことは全くありません。しかし母乳をあげたい気持ちがママにあるならば、諦める必要はありませんよ。母乳を与えるメリットもたくさんあるからです。

新生児期はママも赤ちゃんも授乳に慣れておらず、うまくいかないのは当たり前。赤ちゃんは成長につれ吸う力が強くなり、ママの抱っこも上手になります。授乳がストレスでつらいママは無理しなくても大丈夫ですが、そうでなければ色々と工夫しながら挑戦してください。

少しずつ飲めるようになっていくでしょう。

 

母乳は赤ちゃんの必要に応じてつくられます。赤ちゃんが吸ったらその分がつくられ、吸わせるのをやめてしまうと、母乳は止まってしまいます。どうしても赤ちゃんが飲んでくれない場合には、搾乳することで母乳の量を保つことができます。

赤ちゃんの母乳拒否が続き、それでもうまくいかないときは、母乳外来など専門家に相談してみてください。

 

Q. ママのおっぱいよりも哺乳瓶乳首が好きな子もいるの?

哺乳瓶の乳首は、母乳を飲むときよりも力が要りません。母乳は口の筋肉をしっかり使わないと飲めませんが、哺乳瓶の乳首は母乳と比べて楽に飲めることが多いので、そちらを好むことがあります。

授乳の始めは母乳から先にあげることや、あらかじめ乳頭乳輪マッサージでおっぱいが出やすい状態にしておくことで対応できます。

 

また哺乳瓶の乳首を、少し吸いづらいものに変えてみるのも方法です。口の筋肉をしっかりと使わないと吸えないものを選び、利用してみましょう。

他にも搾乳やミルクを与えるときに、スプーンやカップなどを使い、哺乳瓶を使わないという方法もあります。

 

 

《まとめ》

 

赤ちゃんが母乳を嫌がり、授乳中に泣いて暴れると、ママは悲しくなってしまいますね。しかし実際によくあることで、多くの人が経験しています。赤ちゃんが嫌がる理由は様々あるため、ここで紹介した対処法をぜひ試してみてください。それでももし母乳拒否が続くようであれば、母乳外来など専門家に相談してみるといいでしょう。

 

※写真提供:PIXTA

 

関連ページ

【新生児の哺乳量】飲みすぎ?足りない?助産師が教える赤ちゃんのサイン

母乳育児のメリット【産科医】赤ちゃん&ママにとって母乳が良い理由

いつまで続く?新生児の育児が辛い時【助産師アドバイス】乗り越える方法

 

ママのお悩みの声

完全母乳のママが気を付けるべき食べ物は?

冷凍した母乳の賞味期限は?

             

1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。

2010年一般社団法人格を取得。

2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。

>詳しく見る

イベント・セミナー
妊娠・出産について学べるイベントやセミナーを紹介

>イベント・セミナー一覧
  • オンライン(録画配信) 無料

    5月9日開催 産後ヨガ~心身をリラックしながら骨盤ケアをしよう~(無料)

    開催日
    2024/5/9(木)
    10:00~10:30
    詳細
    開催日
    2024/5/10(金)
    14:00~14:30
    詳細
    開催日
    2024/5/10(金)
    20:00~20:30
    詳細

特別講座【アーカイブ配信】
過去実施した妊娠・出産・育児を学べる人気のセミナーを公開!(会員限定)