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2023.09.08

【助産師】妊娠初期はおりものが少ない?急に減る?色・匂いの変化

妊娠初期に「おりものが急に減った気がするけどどうして?」と、疑問に思うママもいることでしょう。この記事では、妊娠初期におりものが減る原因を解説していきます。この時期のおりものの変化について、先輩ママの体験談も交えて紹介します。

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【妊娠超初期~初期】おりものが急に減ることはある?

妊娠初期のおりもの

 

そもそもおりものは、女性ホルモンの影響により増えたり減ったりします。

月経周期でいうと、

・「卵胞期」:生理直後はおりものの量は減り、排卵期にむけておりものの量が増えていく。

・「排卵期」:妊娠しやすい状態をつくるためにおりものは増加する。透明でとろみのある水のような状態。

・「黄体期」:おりものの量は落ち着いてくるが、白濁してどろっとした状態になるため目立ちやすく一番不快に感じる時期。

 

ここでもし妊娠が成立すると、女性ホルモンが妊娠を維持しようと働きかけ、その影響でおりものは分泌され始めます。

 

しかし妊娠超初期から初期にかけては、まだ女性ホルモン分泌がさほど追い付いていません。その結果、おりものが少なくなったり、急に減ったりもします。「おりものが急に減ったから妊娠している」とは言えませんが、妊娠初期の症状のひとつとして現れることはあります。

 

 

妊娠初期のおりものの変化

妊娠初期のおりものの変化は個人差があるものの、以下のようなものが挙げられます。量だけではなく色、性状、においなど様々な変化が見られます。

 

性状

妊娠初期のおりものはサラサラしており、白っぽくなることがあります。

 

におい

つわりの影響で嗅覚が変化し、自身では感じにくいかもしれませんが、においが酸っぱくなるような変化があります。

 

関連ページ

【妊娠初期症状】おりものの「量・色・におい」特徴&生理前との違い

 

 

《体験談》先輩ママは妊娠初期におりものが減った?おりものに変化は?

妊娠初期のおりものにまつわる、ママ達の体験談を紹介します。 

 

妊娠超初期はおりものが少ない

妊娠する前と比べて、妊娠超初期のおりものが少ないという声があります。おりものが減るのをきっかけに身体の変化に気づき、妊娠が発覚することもあるようです。

 

妊娠してからしばらくはおりものが本当にわずかで、カラカラだった。
妊娠超初期はおりものが急に減った。いつもだと生理前はおりものが増えるけれど、その半分もないほど。出てもかなり少量という感じだった。

 

妊娠初期のおりものは色や匂いが変わる

妊娠初期におりものの色が透明から白っぽく変化したり、粘り気が増したという声も。個人差はありますが、つんとした酸っぱい匂いに変わったというママもいました。

 

排卵後2週間あたりから、ほんのり黄色がかったようなおりものが出て、鼻につくような匂いがした。
下着についてもベタベタしないような、水っぽいおりものが数日続いた。

 

 

妊娠初期症状(おりもの以外)

妊娠初期症状

 

妊娠初期症状はおりものの変化のほかにもさまざまあり、以下のようなものが挙げられます。

 

1. 着床出血

受精卵が着床するときに少量の出血が起こることを、「着床出血」といいます。

生理予定日付近でみられることがあり、生理と間違えることもあるでしょう。出血はごく少量なので、気づかない人もいるかもしれません。着床出血は1~3日で治まる程度なので、心配はないでしょう。着床出血が起こる割合は25%以下なので、経験する妊婦さんはさほど多くないといえます。

 

2. 微熱

妊娠が成立すると、女性ホルモンの分泌が少しずつ増加していきます。これらのホルモンは、基礎体温を上げて妊娠維持する働きもあるため、熱っぽさや身体のほてりも続きます。汗をかくこともあります。

「風邪かと思っていたら実は妊娠していた」というケースもありますので、むやみに風邪薬を飲まないようにしましょう。

 

3. 便秘

もともと便秘の人はわかりづらいかもしれませんが、妊娠すると女性ホルモンの働きにより、腸のぜん動運動が抑制されます。そして便秘になることがあります。

つわりで水分摂取が不足する場合も多く、それによりさらに便秘を加速させてしまうことも。妊娠すると自律神経が乱れることも影響します。便秘で苦しい時は、まずかかりつけの産科医に相談しましょう。

 

4. 眠気

妊娠した身体の中では、赤ちゃんを育むために非常に大きなエネルギーを使わなければなりません。いつもより疲れやすい状態となり、眠気も出やすくなります。眠って体力を回復させようとするので、妊娠中は全期間において、眠気に襲われることがあります。

 

5. 腰痛

妊娠すると、出産に向けて靭帯が緩んでいき、骨盤周りが不安定になります。そのため、無理な体勢によって腰痛が発生することもあります。

 

6. 下腹部痛

妊娠していない時の子宮の大きさは10~50mlで、卵1個くらいです。そこから妊娠週数がたつにつれて、子宮容量は大きくなり、臨月には最大5Lまで増加します。その過程として妊娠初期にも、子宮収縮や下腹部痛が起こることがあります。

 

7. 胸の張り

妊婦さんの身体は、出産・産後に向けて準備を始めます。胸の張りが強くなり、乳腺も発達していきます。

 

 

妊娠初期症状(おりもの以外)

8. つわり症状

つわり症状としては、胃のむかつきや吐き気を感じる人が多くいます。最初は軽い症状から始まり、次第に明らかにつわりだとわかるほどへ変化していきます。

 

9. めまい・立ちくらみ

自律神経が乱れ、めまいや立ちくらみが起こることもあります。つわりによって貧血になりやすく、めまいや立ちくらみにつながります。

 

10. 生理が来ない

妊娠に気づくきっかけで多いのが、生理が始まらないことでしょう。基礎体温が上がっていて、生理予定日を過ぎても生理が来る気配がない時は、妊娠の可能性が考えられます。

 

11. 肌トラブルが起こりやすい

妊娠中は女性ホルモンの影響により、吹き出物ができやすい状態となります。肌は敏感になり、ニキビなどの肌トラブルが起こりやすいです。メラニン色素も増えるため、シミやそばかすもできやすいといえます。

 

12. 心理的に不安定になりやすい

妊娠するとホルモンバランスが崩れ、心理的に不安定な状態になりやすいです。特につわりがつらい時には、同時におしよせるさまざまな不安によって、さらに情緒が乱れてしまいます。

 

13. 身体がだるくなる

妊娠中はプロゲステロンという女性ホルモンの影響で、「何もする気が起きない」というように、意欲減退がみられます。身体もだるくて、横になりたくなるかもしれません。

 

 

このように妊娠超初期から妊娠初期にかけては、さまざまな症状が現れます。もちろん個人差があるため、必ずすべてを感じるわけではありませんが、よくある症状として知っておくといいでしょう。

 

 

《まとめ》

 

おりものとは、女性ホルモンの影響に左右されます。妊娠初期はまだホルモン分泌が追い付いておらず、おりものが減ることもあるでしょう。おりものの変化以外にも、妊娠するとさまざまな症状が起こりやすいです。もちろん個人差はありますが、妊娠初期症状の指標として参考にしてみてください。

 

※写真提供:PIXTA

 

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ママのお悩みの声

妊娠初期症状は性行為後いつから始まる?

どんな症状で妊娠に気付くもの?

         

1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。

2010年一般社団法人格を取得。

2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。

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