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2022.07.08

お七夜とはいつ何する?【お祝い】命名書の書き方・料理・服装・数え方

「お七夜」とは赤ちゃんが生まれて7日目に、初めて家族で行う行事を指します。初めての赤ちゃんの誕生であれば、お七夜の行い方や内容について、疑問に感じることも多いでしょう。今回はお七夜の意味や、お祝いの仕方を学んでいきましょう。命名書の書き方・料理・服装など、ママからよく寄せられる疑問についても、解説していきます。

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「お七夜」とはいつ?日にちの数え方と意味

お七夜の意味とは

 

赤ちゃんのこれからの健やかな成長を願って、誕生後7日目に行うお祝いを「お七夜」といいます。

 

お七夜の始まりは平安時代。その頃は栄養状態が今よりずっと悪く、医療も発展していなかったことから、生後間もなく命を落とす赤ちゃんも少なくありませんでした。そのためお七夜には、生後7日目を区切りとして、この日まで無事に育ってくれたお祝いの意味が込められています。

 

「お七夜」「お宮参り」「お食い初め」などの数え方は基本的に、赤ちゃんが生まれた日を1日目とします。お七夜の場合は生まれた日を1日目とし、7日目の夜に執り行うのが一般的です。

しかし地域や風習によっては、生まれた日を0日とし、8日目の夜に執り行うこともあります。自分が住む地域には、どのような習わしがあるか確認しておきましょう。お七夜では「命名式」が重要なイベントとされており、命名書を書いて赤ちゃんのお披露目をする場となっています。

 

 

【お七夜】お祝いは何する?

前述したように、お七夜の大切なイベントと言えば、赤ちゃんのお披露目と命名式です。ではどのようにお祝いをするのか、順に説明します。

 

お七夜のお祝い1. 初めのあいさつ

初めに両親から集まってくれた方へ、お礼の言葉、無事に出産を終えた感想、これまで支えてくれたことへの感謝の意を伝えます。カジュアルな言葉でかまいません。自分の気持ちを大事な人達に伝えてみましょう。

 

お七夜のお祝い2. 「命名書」で赤ちゃんの名前をお披露目

「命名式」では命名書に名前を書き込み、赤ちゃんと一緒にお披露目します。その名前に込めた思いなどを伝え、健やかな成長を願ってお祝いしてもらうことが目的です。

参加する最年長者に赤ちゃんの名前と生まれた日付、赤ちゃんの両親の名前を書いてもらい、「命名書」を作成しましょう。

 

そしてお宮参りまで赤ちゃんの枕元に飾る、という習わしの地域が多いです。正式な奉書紙でなくても、素敵なデザインの命名書もたくさん販売されています。お気に入りのものを見つけてもいいでしょう。

 

お七夜の命名書

 

お七夜のお祝い3. お祝い膳やケーキで食事会

赤ちゃんが無事に生まれたお祝いと、これからの成長を願って、命名式に参加してくれた方々と一緒にお食事会をするのが一般的です。

お七夜のお祝い膳は、鯛の尾頭付きとお赤飯、お造りやてんぷら、煮物、ハマグリのお吸い物が定番です。退院したばかりのママが手作りするのは大変ですので、ケータリングや宅配を利用してもいいでしょう。赤ちゃんは食べることができませんが、名前の入ったケーキを準備することもあります。

 

お七夜の料理

 

お七夜のお祝い4. 手形・足形をとる

無事に7日目を迎えた記念として、手形・足形をとるもいいでしょう。赤ちゃんの機嫌によっては、その時間に手形・足形をとるのが難しい場合もあります。事前にとっておいて、お七夜の際にお披露目してもいいでしょう。

 

 

ママが知りたい!お七夜についてよくある疑問

お七夜についての、よくある疑問をまとめてみました。初めてお七夜を執り行うママは、ぜひ参考にしてみてください。

 

Q. お七夜とは誰を招待する?

「誰を呼ばなければいけない」という正式な決まりはありません。昔は親戚も招待していたようですが、現在は赤ちゃんの両親と祖父母で行うことが多いようです。実家が遠い場合は、両親と赤ちゃんだけで行うこともあります

Q. お七夜とはどこで行う?

昔は結婚そのものの考え方の影響で、パパ側の実家で行われることが多かったようです。現代は里帰り出産が多いことから、ママの実家で執り行うのがほとんど。里帰りしない場合は、家族だけで自宅で行うケースもあります。産後7日目はまだ、ママの体調が安定していません。外食は非常に負担になりますので、避けましょう

Q. お祝いは簡単でもいい?

生後7日目とは、多くの場合で退院日か翌日です。ママはかなり疲労が強く、まだ赤ちゃんのお世話に慣れない頃でしょう。お祝いはもちろん、簡単に済ませても問題ありません。赤ちゃんとママの体調を第一に考えて、無理のない範囲で行いましょう

Q. お七夜の服装とは?

服装に関して、特に決まりはありません。産後なので、身体を締め付けないカジュアルな格好で構いません。母乳育児のママはすぐに対応できるよう、前開きか授乳口がついたものにしましょう。赤ちゃんは退院時に使用した、セレモニードレスを着用するのもよいでしょう。もしセレモニードレスがなければ、少しフォーマルなロンパースもおすすめです

Q. 命名書はどのような紙に書く?

命名書は奉書紙(和紙の一種)、もしくは半紙に書きますが、現在はキャラクターものなど紙の種類も豊富です。筆で書かなくても、印刷されたものでもかまいません

Q. お七夜のお祝い金・お祝い返しの相場は?

お七夜に招待されると、お祝い膳のおもてなしがあるので、お祝い金を贈るのがマナーです。お祝い金の相場は、5,000~10,000円ほど。身内だけで行うものですので、招待された人は周りと相談して金額を決めましょう
またいただいたお祝いに対し、お祝い返しは必要ありません。基本的には、お七夜でおもてなしをしましょう。もし当日参加できない方からお祝い金だけ受け取ったら、3~5割でお返しをするといいでしょう

Q. お七夜はしなくてもいい?

生後7日目にまだ入院中であったり、体調面からも、お七夜をするのが難しい場合もあります。ママと赤ちゃんの体調が一番ですので、その日にお祝いができなくても問題ありません。せっかくの記念のため、タイミングをみて命名書を作成したり、手形や足形をとったり、写真だけでも残すことをおすすめします
 

【お七夜】お祝いの注意点とは

お七夜をする際は、何に気をつければいいでしょうか。注意点を紹介していきます。

 

お七夜はいつ・何するかは体調を考慮して

出産後、ママは相当な体力を消耗しています。その後は休む暇もなく、赤ちゃんのお世話を24時間しなければいけません。赤ちゃんにとっても、外界での生活に適応していく大事な時期。

まずはママと赤ちゃんの体調を考慮し、本当にその日に行うことがベストかどうか、家族で話し合い判断しましょう。お祝いは大切ですが、ママと赤ちゃんを一番に考えましょう。

 

お七夜のお祝いは短時間で

赤ちゃんもママも、日々の生活にまだ慣れていません。疲れが溜まっていることも考えられますので、お祝いは短時間で切り上げるようにしましょう。

 

命名書の書き方・料理など地域の風習を確認

今回紹介したお七夜の方法は、あくまでも一般的なもの。地方によっては、お祝いの方法が厳密に決められている場合があります。

たとえば命名書の書き方・料理の内容・開催日の数え方など、通常と異なることもあります。しっかりこだわってお七夜を行いたい場合は、その地域の風習を事前に確認しましょう。

 

 

《まとめ》

 

お七夜は、赤ちゃんと家族にとって重要なイベント。一生の記念になるため、ぜひ赤ちゃんのためにもお祝いしたいですよね。伝統や風習があるかもしれませんが、赤ちゃんとママの体調を一番に考慮して、できる範囲で進めてくださいね。

 

 

文:まなべび編集部 写真提供:PIXTA

 

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