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2022.04.11
【リアル体験談】つわりはどんなふうに始まる?ピークはいつ?よくあるパターン紹介
初めて妊娠したママは、「つわりってどんなふうに始まるの?」と不安に感じるのではないでしょうか。つわりとはいつ頃始まって、どんな症状がでるのか、わからないことだらけでしょう。そこで今回は、先輩ママが体験した、つわりの始まり方をご紹介します。つわりがつらい時の過ごし方について、助産師のアドバイスもお伝えします。
目次
- つわりとは?原因について
- つわりはどんなふうに始まる?
- ・つわりの種類
- ・つわりのピークとおさまる時期
- 先輩ママに聞く「つわりはどんなふうに始まった?ピークはいつ頃?」
- ・つわりの始まりは妊娠6週ごろ~が多く感じ方は様々
- ・つわりのピークは妊娠14週ごろまでにむかえる
- ・つわりにまつわる辛いエピソード
- つわりが早い人・ひどい人の特徴
- ・つわりが悪化すると妊娠悪阻に
- つわりがつらい時期はどう過ごす?
- ・つわり中の過ごし方1. 周囲に頼ろう
- ・つわり中の過ごし方2. 職場の上司に報告
- ・つわり中の過ごし方3. 無理せずリラックス
- ・つわり中の過ごし方4. 食べ物&食事の工夫
- ・本当につわりがつらくなったら病院へ
つわりとは?原因について
つわりは、約5~8割の妊婦さんが経験するといわれています。しかしはっきりとした原因は、未だわかっていません。妊娠すると、身体が適応しようと変化していきます。ホルモンバランスの急激な変化に、身体がついていくことができずに、つわり症状を引き起こすと考えられています。
ヒト絨毛性ゴナトトロピン(hCG)という、着床後から分泌されるホルモンがあります。
このhCGは妊娠の継続のために、腸の働きを抑制する「プロゲステロン」や、吐き気や嘔吐を誘発する「エストロゲン」というホルモンの分泌を促す働きもあります。この分泌量がつわりの時期と一致しているため、つわりと関係が深いことがわかっています。
また身体的、心理的ストレスの多い環境など、外的因子も影響するといわれています。これらが複雑に絡み合って、つわりは起こるようです。
つわりはどんなふうに始まる?
つわりは妊娠5週目くらいから、吐き気や嘔吐、食欲不振など消化器症状を中心に引き起こされます。つわりの始まりとして一番多いのは、「胃のムカムカ」ではないでしょうか。
つわりの種類
つわりには、いくつか種類があります。吐き気や嘔吐が激しい「吐きづわり」、空腹を感じると気分が悪くなり、常に何かを口に入れておかないと気分が悪くなる「食べづわり」もあります。
その他、特定のにおい(ご飯が炊けたにおいや味噌汁のにおい)で気分が悪くなる「においづわり」や、唾液が止まらなくて気分が悪くなる「よだれづわり」も。また急激な眠気が襲い、寝ても寝ても眠くなる「ねむりづわり」も代表的です。
この他にも、味の好みが変わる、身体がだるい、イライラする、頭痛など、様々な不快症状が挙げられます。ですがその感じ方は、人それぞれ。どれかひとつだけではなく、複数が絡み合って症状として現れることがほとんどです。
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つわりのピークとおさまる時期
つわりは妊娠8週~10週でピークを迎え、胎盤が完成する妊娠16週くらいまでにはおさまってくるでしょう。しかし、これも個人差があります。妊娠後期もしくは出産するまで続く、「後期つわり」がある妊婦さんもいます。
後期つわりは胸やけ、食欲不振、吐き気などの消化器症状が中心です。
つわりは、いきなり症状がパタッとなくなることも。また次第に吐く回数が減っていき、気づいたら終わっていたという場合もあります。
つわりの時期や程度も個人差があり、全くつわりを感じない妊婦さんもいます。中にはまれに、入院して点滴治療が必要なほどにつわりが悪化し、妊娠悪阻(にんしんおそ)となる妊婦さんも。
このように、つわりの症状は個人差が大きいです。先輩ママたちのつわりの始まり方や、ピークはどのようなものだったのか、次でアンケート結果を紹介していきましょう。
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先輩ママに聞く「つわりはどんなふうに始まった?ピークはいつ頃?」
ここからは先輩ママ約300名に聞いた、「つわりの始まり方」「症状のピーク」についてご紹介しましょう。
つわりの始まりは妊娠6週ごろ~が多く感じ方は様々
・妊娠6週目くらいに、それまで大好きだった甘いもの(チョコレートなど)を急に拒否するようになった。
・通勤時に突然ひどい吐き気に見舞われた。吐き気があるのにコンビニでおにぎり買ってを食べると落ち着き、これが食べづわりの始まり。
・いつもより眠たい感じがしたのが最初。それから眠りづわりが始まり、午後もずーっと眠たかった。
・心拍が確認できたあたりから。冬でもないのに震えるほど寒がり、立ちくらみが続いた。
・朝なかなか起きられない、寝ていないと体調が悪くなるなど、いつもと少し違うなと思ってたいたら妊娠発覚。
・いつものお味噌汁を臭いと感じ、豚肉の匂い、食器用洗剤の匂いなどあらゆる匂いを不快に感じ始めた。
・妊娠6週目に空腹で気持ち悪くなるところから始まり。通勤の電車やバスにも酔うようになった。
・最初は匂いが気になり出し、お米が食べられなくなったり、梅干しが食べたくなったりした。
・検査薬で陽性とわかった3日後、仕事中に文字を見ていると気持ち悪くなり嘔吐。さらにその翌日から洗剤、柔軟剤、お出汁など色んな香りが駄目になった。
・妊娠3ヶ月に入ったくらいで、突然歯磨き中に気持ち悪さを感じた。
・妊娠7週頃に眠気が強くなり、旦那さんの匂いがダメになった。街中の匂いはマスクでだいぶ防げるが、旦那さんの匂いはしばらく受け付けなかった。
つわりのピークは妊娠14週ごろまでにむかえる
- 吐きづわりは安定期に入るまで続き、ほぼ毎日おう吐。ピーク時は妊娠10~12週ごろで、1日5回は吐いた。
- ピークは妊娠11~14週くらい。この期間は連日、仕事を早退したり、事務の仕事に回してもらったり、とにかく生活しているだけで辛かった。お風呂あがりもしばらく横になって休憩が必要だった。
- あまりピークは感じなかったが妊娠4ヶ月を過ぎると落ち着いてきた。車酔いのような感覚は、安定期に入ってからもしばらく続いた。
- 妊娠発覚後すぐから始まったつわり。妊娠22週あたりまで、毎週今がピークかと思うほどだった。
つわりにまつわる辛いエピソード
- 吐き気やおう吐が長期間続き、本当に何も食べられない日々だった。5㎏ほど痩せ、定期的に病院で点滴を受けていた。
- 胃痛で妊娠に気付き、妊娠4~20週までだんだんとつわりがキツくなった。その後少しましな時期を過ごしたと思ったら、後期つわりでまた気持ち悪くなり、出産まで治まらなかった。
- よだれづわりだったので、急に何していてもよだれが止まらなくなった。マスクから垂れるほどで、すごく気持ちが悪かったのを覚えている。
- 1人目妊娠時はごく軽いつわりだったため、余裕に思っていた2人目の妊娠。妊娠9~21週まで長い間、ひどいつわりに悩まされた。ピークは妊娠12~18週ごろで、逆流性食道炎までなった。その子によって本当に違うと痛感。
つわりが早い人・ひどい人の特徴
つわりとは前述したように、体内における急激なホルモンの変化に、身体が適応できないことが原因の一つと言われています。
つわりが早い人は感受性が高く、自分の身体の変化を敏感に感じ取ってしまうことで、早くからつわりとして認識し始めると考えられます。また妊娠による体内環境の変化に、よく反応する体質ということもあるでしょう。
つわりがひどい人は、なかなかホルモン環境に適応できずに、時間がかかっているといえるでしょう。身体的・精神的ストレスが、つわりを悪化させる要因として挙げられます。人間関係や家事・育児、仕事でのストレスなどが強い場合は、つわりがひどくなる可能性があります。
つわりが悪化すると妊娠悪阻に
さらにつわりがひどくなり、妊娠悪阻として入院治療が必要になるケースは、おおよそ全体の1~2%といわれています。妊娠悪阻の症状としては、尿の回数が減る、1日に何度も吐いてしまう、元の体重よりも5%以上減少、食事や水分を全く受け付けないなどがあります。
妊娠悪阻は、第2子以降の経産婦や双胎・多胎妊娠の時に起こりやすいとされています。脱水や栄養状態・体力の回復まで、入院治療が必要になります。
つわりがつらい時期はどう過ごす?
つわりでつらい時期は、ひとりで抱え込むことが一番よくありません。ここでは、つわりでつらい時期の過ごし方についてご紹介していきます。
つわり中の過ごし方1. 周囲に頼ろう
体調が悪い時は、パートナーや家族など周囲の人に、つわりがつらいことを伝えましょう。
ひとりで悩む必要はありません。食事がつらいときはデリバリーを活用したり、買い物がつらいときは宅配業者に頼んだり、掃除がつらいときは地域のヘルパーや家事代行に頼んだり、誰かにヘルプを求めることも大切です。
家事を一つ頼むだけで、負担やストレスを減らせるものです。家のことを誰かに任せることに気が乗らなくても、一度ためしてみてくださいね。
またつわりで吐いたりすると、肩や背中が凝ってしまい循環が悪くなっています。パートナーや家族に優しく背中をさすってもらったり、胃の後ろあたりを温めるのも良いでしょう。
つわり中の過ごし方2. 職場の上司に報告
職場でも、つわりに対して理解を得ることが必要です。妊娠していることを、安定期まで話さない妊婦さんもいます。できるだけ妊娠がわかったらすぐに、上司には伝えるようにしましょう。
つわりで仕事を休む時や、もし何かあった時に、誰かに代わってもらえるように調整するのが上司の役割でもあります。自分の置かれている状況をしっかりと伝え、迷惑をかけるかもしれないと話しておきましょう。すると何かあった時にも、スムーズに対応してもらえるはずです。
部署の移動や時短などの措置を希望する場合、必要であれば「母子健康管理指導事項連絡カード」を活用するとよいでしょう。
つわり中の過ごし方3. 無理せずリラックス
日常生活においては、決して無理をしないようにしてください。頭痛や吐き気、嘔吐などがあればすぐに横になること。家事も無理はせず、好きな音楽を聴く、友人と話す、買い物に行く、趣味の時間を作るなどして、自分がどうすればリラックスできるのか考えることが大切です。
つわり中の過ごし方4. 食べ物&食事の工夫
つわり中、おすすめの食べ物はつわりの種類によっても変わってきます。
■吐きづわりのとき
のどごしのいいゼリーなどは食べやすく、すっきりした後味なのでおすすめです。酸味があるトマトやレモンには、胃のむかつきを抑えるクエン酸が含まれています。つわり中の吐き気への効果が期待できます。
そのほか果物、つるっとして食べやすい豆腐、そうめんなどがおすすめです。飲み物では、野菜ジュースや果物ジュースは、吐いてしまっても後味が残らないのでいいでしょう。
■食べづわりのとき
食べづわりは、空腹時に症状が悪化します。食事の量を少なくし、回数を増やすという食べ方がおすすめです。飴やガムをなめて空腹を紛らわせ、とにかく空腹を感じないようにするといいでしょう。
ただ、注意しなければいけないのはカロリーです。1回の食事の量を変えずに回数を多くすれば、体重増加につながります。食べるものは、カロリーが低いものの方がよいでしょう。
ミニおにぎりをたくさん準備して、冷凍しておくこともおすすめです。
起床時は血糖値が下がっているため、気分が悪くなりがち。枕元に軽食を準備しておくと、気分不良を防ぐことができます。
■においづわりのとき
においづわりは、ごはんの炊きたての匂いや味噌汁の匂いで気分が悪くなります。そのため食事を冷まして、匂いをなくしてから食べるといいでしょう。食事の準備がつらい時は、総菜やデリバリーなどを上手に活用しましょう。
本当につわりがつらくなったら病院へ
割合は少ないですが、つわりが悪化して妊娠悪阻となると、入院治療が必要になってきます。
もし本当につわりがつらく感じたら、我慢せずにかかりつけの産科医を受診。外来などで点滴治療をしてもらうことをおすすめします。必要であれば漢方薬も処方してもらえるので、我慢せずに受診しましょう。
《まとめ》
一般的につわりの始まりは、消化器症状が多いようです。先輩ママの意見を参考にしながら、いずれ訪れるつわりに、対処できるようにしましょう。つわりを悪化させる一番の原因は、ストレスです。ゆったりのんびり、どうすれば自分はリラックスできるか、考えておくといいかもしれませんね。
※写真提供:PIXTA
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監修者
1955年に助産師独自の職能団体として社団法人として創立。
全国都道府県助産師会の会員にて組織されている。
2012年10月1日から公益法人制度改革により公益法人認定法に基づいて公益性を認定され、公益社団法人として新たにスタート。
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