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2022.03.25

新生児の沐浴の手順【動画で簡単】赤ちゃんの保湿ケアもよくわかる

近年はアレルギーの発症予防の観点から、お肌を清潔に保つことが関係していることが証明されています。スキントラブルを予防し、炎症や乾燥を長引かせないことが大切と言われています。特に新生児期は新陳代謝が盛んなため、皮膚トラブルが起きやすいもの。トラブルを防ぐために、沐浴はとても大切です。今回は、新生児の沐浴の方法について理解を深めていきましょう。沐浴後のスキンケアについてもご紹介していきます。

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新生児の沐浴はいつからいつまで?

新生児の沐浴時期

 

新生児期は、免疫機能が不十分なため清潔なお湯で洗うことが大切。小さな湯舟を用意し、大人と分けて入浴させる『沐浴』という方法があります。

 

また沐浴だけにこだわらず近年では、「アウトバス法」と言って、浴室にマットを敷いて全身をよく泡立てた泡で優しく洗い、頭からシャワーでしっかり泡の成分を洗い流す方法を伝える産院もあります。泡できれいに汚れを落として、石鹸の成分をしっかり洗い流すことが、お肌の状態をよりよく保つ目的を叶える手段と考えられています。

このように沐浴のみならず、「アウトバス法」のようにベビーバスを使わない方法もあります。ベビーバスによる沐浴が絶対ではありません。

 

妊娠中のうちに、赤ちゃんの入浴に協力してくれるご家族と、ご自宅の間取りなど環境に合わせて準備すると良いでしょう。どんなものを準備すればよいか、両親学級や動画などで情報収集してみてください。

 

沐浴はいつまでするべきか

新生児の沐浴のスタイルは、いつまでなのでしょうか?目安として生後1ヶ月を過ぎれば、大人の浴槽での入浴が可能です。

 

 

新生児の沐浴で必要なもの

沐浴にはどんなものが必要なのでしょうか。新生児の沐浴で必要なものや便利グッズ、代用品などをご紹介します。

 

ベビーバス

ベビーバスには安定感のある床おきタイプ、折りたたみタイプ、エアータイプ、マットタイプがあります。沐浴をどこでするか、収納場所はどうするかを考えながら選ぶとよいでしょう。そのほか代用品として、衣装ケースやランドリーバスケットも使用可能です。

 

洗面器

ベビーバス内で洗った新生児の身体をきれいに洗い流すかけ湯用に、ひとつ洗面器を準備しておきましょう。ひとりで沐浴を行う場合は、大きめの洗面器を準備します。

 

石鹸またはボディソープ

固形石鹸や液体タイプ、泡タイプなど様々なものがあります。肌がデリケートな新生児は、摩擦による刺激に弱いため、きめの細かい泡で優しく洗ってあげることが大切です。自分が使いやすいものを探してみましょう。

 

タオル類

新生児の身体を覆う用の沐浴布、身体を洗う用のガーゼ、身体を拭くための大きめのバスタオルを1枚ほど用意しておきましょう。

 

ベビー服類

沐浴が終わってすぐに着替えができるように、洋服に肌着を通しておきましょう。

 

保湿剤

沐浴後は、肌トラブルを防ぎ、健やかな肌を保つためにも保湿が必要です。保湿剤には様々な種類があります。ローションタイプは水のようにサラサラしているので、伸びがよく広範囲に使用できます。クリームタイプはローションよりも保湿力が高いため、乾燥が気になる顔全体や口もとなど部分的に使用することもできます。

オイルタイプは皮膚に薄い膜を張るため、表面からの水分を逃しません。入浴後に水分をふき取ったら、なるべく早めに保湿してあげると効果が上がります。

保湿剤は大人の「1フィンガー1ユニット」。保湿剤を大人の第一関節くらいまで出した量が、手のひら1枚分の広さをカバーすると言われています。

 

 

動画で解説!新生児の沐浴の手順&洗い方のコツ

それでは実際の新生児の沐浴方法をご紹介します。

 

新生児の沐浴1. 事前準備と温度管理

妊娠中からあらかじめ、沐浴漕を置く場所を検討しておくと良いでしょう。転落にも注意が必要ですが、高さによってはママの腰痛が起きやすいです。

また沐浴後に慌てないように、事前に赤ちゃんの洋服などの着替えやおむつ、バスタオルを順番にセットしておくとスムーズです。濡れた赤ちゃんを抱いて移動するため、着替えを準備する場所の検討も大切です。

 

お湯の温度は、夏場は37~39度、冬場は38~40度くらいが適温です。湯温計がない場合は、温度を感じやすい部分(ママの肘など)でお湯が熱くないか確認しましょう。洗面用のお湯、ガーゼ、入浴後の保湿剤も準備します。

 

新生児の沐浴2. 沐浴をはじめる

(1) 赤ちゃんを裸にして沐浴布をかける

(2) 赤ちゃんをお湯の中にいれる

(3) 顔を洗う

(4) 頭を洗う

(5) 身体を洗う

(6) 背中・お尻を洗う

 

新生児の沐浴3. バスタオルで水分を拭く

洗う作業がすべて終わったら、バスタオルで身体を拭きます。赤ちゃんの肌はとても弱くて敏感ですので、優しく押さえ拭きをしてあげましょう。おへその水分も綿棒などでしっかり拭き取ります。

 

新生児の沐浴4. ベビー服を着せる

擦らないように多めの保湿剤で保湿してから、準備しておいたベビー服を着せましょう。着せるときは迎え袖で、赤ちゃんの腕を引っ張らないように気を付けましょう。着せ終わったら、綿棒でお鼻と耳の掃除をしてください。

ヘアブラシで髪をきれいに整えて完了です。沐浴後は母乳またはミルクを十分に飲ませてあげましょう。

 

 

沐浴後の赤ちゃんのスキンケアは重要

一見すべすべできれいな新生児赤ちゃんのお肌ですが、実はとても弱く、傷つきやすいのが特徴です。赤ちゃんの肌は大人の約3分の1の薄さしかなく、厚さは約0.1ミリです。汗を出す汗腺は大人の3倍あり、汗をかきやすい特徴もあります。水分も蒸発しやすく、皮脂が少ないので外からの刺激にも弱くなります。

肌を保湿してあげることで、赤ちゃんの肌に必要な水分や油分を補うことができます。そのため沐浴後のスキンケアはとても重要なのです。

 

スキンケアのポイントは、沐浴後出来るだけすぐに、たっぷりの保湿剤で保湿してあげることです。ママの片手の面積に対して、クリームタイプの場合は1センチが基本となります。ローションの場合は1円玉大くらいの量をとって、たっぷりと全身に乗せるように塗ってあげましょう。親子のスキンシップの時間にもなりますね。

 

 

新生児の沐浴の注意点

新生児の沐浴の注意

 

新生児の沐浴を行う上での注意点をご紹介します。

 

同じ時間帯に沐浴する

沐浴は新生児赤ちゃんの日常生活のリズムをつけるためにも、だいたい同じ時間帯にしてください。

体温の上昇から下降で眠気が起きるため、夕方くらいで授乳後約30分~1時間前後のタイミングがおすすめです。ただし産後のママの回復によって、一人では難しければ家族がいてくれる時間に合わせたり、睡眠のタイミングや日々のコンディションによって前後して構いません。授乳直前は赤ちゃんのお腹がすいていて機嫌が悪くなるため、避けた方が良いでしょう。

 

また沐浴にあまり長い時間をかけると、母子ともに体力の消耗が増します。15分程度を目標にしましょう。

 

沐浴する場所・部屋の温度調整

また新生児の赤ちゃんは、体温調節の力が未熟。外気温に左右されやすいため、部屋の温度は26度前後に設定しておきましょう。余裕をもって行うためにも、室温が暑すぎず寒すぎないことは大切です。すきま風やクーラーの風が直接当たらないように、注意してください。

 

新生児の沐浴を行う場所については、リビング、浴室、台所、洗面所など、温度調節しやすい場所を選ぶようにしましょう。温度調節が簡単にできる、後片づけが少ない、ママの腰に負担がかからない、赤ちゃんの転落の危険がない場所を選ぶと良いでしょう。

 

 

《まとめ》

 

新生児期のほんの少しの沐浴は、慣れないまま終えてしまうことかと思います。ですがかわいい光景ですので、余裕をもって楽しんでやれるといいでしょう。沐浴の手順を細かくお伝えしましたが、「泡で洗い、泡を落としてきれいにする」をしてあげれば十分です。もし湿疹がひどくなったりした場合は、清潔ケアの工夫とともに受診も検討し、お肌のコンディションを整えてあげましょう。

 

※写真提供:PIXTA

 

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1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。

2010年一般社団法人格を取得。

2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。

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