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2021.07.16

帝王切開の費用の目安は?出産・入院でもらえる給付金をFPが解説

日本では、5人に1人の方が帝王切開で出産されています。帝王切開は、お腹と子宮を切開して出産する方法です。手術として扱われるため、自然分娩とは異なる部分が多々あります。すでに帝王切開での出産を予定している妊婦さんにとっては、痛いのかな?費用はどれぐらいだろう?など様々な不安があるでしょう。

今回は、気になるポイントの一つ、帝王切開にかかる費用について説明します。自然分娩を予定している妊婦さんも、赤ちゃんや妊婦さんの安全を優先し、緊急帝王切開となる場合もあります。この記事を読んで、ぜひ出産資金準備の参考にしてください。

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帝王切開にかかる費用【普通分娩との違いは?】

帝王切開の費用

 

まずは出産にまつわる費用についてお伝えしていきましょう。

 

普通出産にかかる費用

自然分娩の出産費用は、約51万円と言われています。こちらは厚生労働省から発表された令和元年のデータで、公的病院・私的病院・診療所等、出産施設全体を合わせた出産費用の中央値です。

51万円の中には、分娩にかかる費用や赤ちゃんや妊婦さんの入院費用、差額ベッド代等も含まれます。自然分娩は自由診療で行われているため、価格の設定方法も各病院や施設によってばらつきが大きいのです。また、自然分娩による出産は病気やケガではないため、健康保険の適用は受けることができません。

 

帝王切開の費用はプラス10~20万円

帝王切開での出産の場合、自然分娩の費用にプラスして、10~20万円程度かかると言われています。帝王切開は手術であるため、麻酔や薬による処置も必要です。さらに妊婦さんや赤ちゃんに何らかの懸念事項がある場合は、手術の内容が難しくなります。合計で20万~50万円程度の費用がプラスされることもあると認識しておきましょう。

 

手術費用は一律なの?

帝王切開の手術費用は地域や病院での差はなく、一律で以下の通りです。

 

選択帝王切開 201,400円

緊急帝王切開 222,000円

 

この手術費用に加えて、検査や薬、入院費用などがかかります。これらの費用については健康保険が適用され、3割負担となります。差額ベッド代や食費などは、健康保険の適応対象外となるので注意しましょう。

 

入院日数が増えると、その分費用もUP

帝王切開が自然分娩と大きく異なる点の一つが、入院日数。4~6日程度で退院となる自然分娩に比べ、帝王切開は7~10日ほど入院するのが一般的です。入院日数が増えれば費用はその分高くなります。

出産直後は歩くことも一苦労で、想像以上に体力が落ちているものです。予想外の出費となった場合、資金を準備するのも一苦労でしょう。

1日分の入院費用については、病院や母体の状態によって異なります。妊婦健診やパパママ教室の際に病院に確認して、余裕をもって資金を準備しておきましょう。

 

 

帝王切開の出産・入院で受け取れる給付金

帝王切開の給付金

 

健康保険が適用されるとはいえ、高額な費用負担が予想される帝王切開。この負担を軽くする制度についてご紹介します。

 

出産一時金

出産一時金は、健康保険に加入しているか、加入者の扶養家族であれば全員が受け取ることができ、出産方法を問いません。金額は、子ども一人につき一律で42万円場合により40.4万円)です。

直接支払制度を活用すると、病院と健康保険組合等が直接やり取りをするので、妊婦さんが退院時に支払う費用は、本来の金額から42万円を差し引いた額となります。

産科医療補償制度加算対象の病院であれば、直接支払制度について案内してくれるケースが多いです。妊婦さんがする手続きは、病院で合意書に署名をすることと、健康保険証を提示することです。

ただし、医療機関によっては、直接支払制度を導入していない場合や、独自の書面等が必要な場合もあります。分娩方法を問わず、事前に確認するようにしましょう。

 

帝王切開なら高額療養費制度を活用

高額療養費制度とは、高額な自己負担をした医療費全般で使える制度です。1ヶ月の間に、限度額を超えた医療費を自己負担した場合、その超過分が返還される仕組みです。この限度額とは、年齢や所得に応じて定められています。

どのような計算となるか、具体例で確認しましょう。

 

高額療養費制度の計算方法と具体例

例えば、30代で標準報酬月額が30万円のAさんが、帝王切開で出産した場合で、出産の保険適用部分の医療費が70万円だったとします。

 

自己負担割合が3割のため、Aさんが負担する医療費は70万円×3割=21万円。

一方、高額療養費制度ではこの場合、医療費の自己負担上限額は

80,100円+(医療費-267,000円)×1%

で計算すると定められています。

 

今回のケースですと、上限額は

80,100円+(70万円-267,000円)×1%=84,430円となり、これがAさんの自己負担額となります。

また保険適用後の医療費21万円から、上限となる84,430円を差し引いた125,570円が、高額療養費制度から支払われます。

 

年齢と標準報酬月額に応じた計算方法は、厚生労働省のホームページに記載されています。おおまかな自己負担額を知っておくことで出産費用をより具体的にイメージできますから、制度に関する知識を身に付けて、活用しましょう。

 

高額療養費制度の手続き

高額療養費制度の手続きには、一旦全額支払い、後日上限との差額の返還を受けるパターンと、上限額の支払いで済むパターンがあります。

高額療養費制度は、原則後払いとされています。出産後、窓口で自己負担額を全額支払った後、健康保険組合などに申請をすることで、後日払い戻しを受けます。妊婦さんが制度の利用を申請後、レセプトの確定を経て各医療保険で審査・支給決定します。

 

レセプト(医療機関から医療保険へ提出する診療報酬の請求書)の確定までに時間がかかるため、差額を受給できるまでの期間は3か月以上が一般的です。後払いとなった場合、資金がすぐ手元に戻るわけではない点に注意しましょう。

 

一方、限度額適用認定証の仕組みを利用した場合、病院の窓口で負担する額は上限までとなります。限度額適用認定証は、妊婦さんが加入している健康保険組合から交付されます。

保険証に書かれた健康保険組合に問い合わせをすれば交付手続きが受けられ、その限度額適用認定証と健康保険証を病院に提示すれば、手続き完了です。

 

高額療養費制度は、後日返還があるとは言え一時的に高額の費用負担をすることとなります。帝王切開となることがあらかじめわかっている妊婦さんは、こちらの限度額適用認定の仕組みを活用するといいでしょう。

 

高額療養費制度の注意点

この制度は、保険適用となる医療費部分のみを算入対象としています。差額ベッド代や食費、保険適用外の検査料など対象外となる内容に注意しましょう。

また月をまたいで出産や入院が行われた場合、自己負担額が増える可能性があります。高額療養費制度は、1か月の医療費について限度額を算出して負担する仕組みだからです。それぞれの月の医療費を別で計算することとなる点に注意しましょう。

 

帝王切開で使える医療保険を確認

帝王切開には民間の医療保険が使えます。出産前に、妊婦さんが加入する医療保険の内容を確認しましょう。加入の時期や条件によっては給付を受け取れない場合があるため、注意が必要です。

次の章では、民間保険について詳しく説明します。

 

 

帝王切開に民間の医療保険は適用される?

帝王切開での医療保険

 

前述したように、帝王切開は医療保険の給付対象となる場合があります。詳しく見ていきましょう。

 

こんな時に給付される!医療保険が役立つポイント

自然分娩は病気ではないため、民間の医療保険も適用対象外となります。しかし、帝王切開は医療行為とみなされるので民間の医療保険が適用されます。

具体的な内容について確認しましょう。

 

帝王切開手術でもらえる手術給付金

手術費用が保障される保険の場合に支払われます。一般的には5万円~20万円程度で、契約内容によって金額は異なります。

 

産後の入院でもらえる入院給付金

入院1日につき一定額が保障されています。こちらも契約内容によって金額が異なり、「日額×入院日数分」で給付額が計算されます。

 

民間の医療保険のチェックポイント

妊婦さんが既に加入している民間の医療保険があれば、次のチェックポイントを確認しましょう。

 

1. 加入のタイミングが重要

一番いい加入のタイミングは、妊娠前です。妊娠発覚後は保険に加入できなかったり、できたとしても帝王切開のための入院・手術については、保障されなかったりするからです。

帝王切開に関する条件がついていることもあるので、給付を申請する前に適用対象かどうか問い合わせましょう。

 

2. 女性疾病特約があるとさらに安心

女性疾病特約保障とは、女性がかかりやすい病気に対応した特約です。医療保険のオプションとして、保険料を上乗せして加入し、給付金を受け取る際には通常の入院給付金などに特約分を上乗せした額を受け取ることができます。妊娠前に、万が一の場合に備えたい場合は特約付きの保険も検討するとよいでしょう。

 

3. 生命保険の特約がある場合も

本人が亡くなった時に、遺族が給付を受けられる生命保険(死亡保険)。こちらに、入院や手術に関する医療特約や女性特約がついていることもあります。

この場合、帝王切開による手術や入院も給付金受け取りの対象となる可能性があります。医療保険だけでなく、生命保険(死亡保険)についても、入院や手術に対応した特約がついていないか確認しましょう。

 

4. 窓口に問い合わせましょう

そうは言っても「自分が加入した保険ではないからわからない」「保険をチェックする時間がない」とお悩みの妊婦さんも多いでしょう。わからないことや確認したいことは、保険担当者やサポートセンターに問い合わせをするのが一番です。

手元に加入日や保険番号がわかる保険証券や通知書を準備して、保険内容とともに手続き方法などについても問い合わせましょう。

産後の生活は、慣れないことばかりで慌ただしくなります。民間の医療保険についても、余裕のある時期に確認しておくことで保険給付金をスムーズに受け取ることができますよ。

 

 

《まとめ》

 

身体への負担だけでなく、費用面での負担も気になる帝王切開。今回は、出産一時金や高額療養費制度、民間の保険の活用方法をご紹介しました。高額な出産費用となった場合でも、いくらかは自己負担する必要があります。ご自身が使える制度や保険について、出産前に一通り確認しておきましょう。それらをうまく取り入れることで、余裕をもった出産資金計画ができますよ。

 

※写真提供:PIXTA

 

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監修者

服部 清和 先生

ファイナンシャルプランナー

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