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2021.06.28
【戌の日の安産祈願】誰と行く?服装マナーなど気になるポイントまとめ
戌の日の安産祈願にはどのような意味があるのでしょうか。安産祈願のやり方、誰と行くのか、服装やマナーなど、参拝に必要な知識とポイントをまとめてみました。
目次
戌の日の安産祈願とは
妊娠すると戌の日に安産祈願をするという、昔ながらの日本の風習があります。
戌の日は12日に一度やってくる
日本では古来より、十二支で時刻や方角を示す方法があります。1年ごとに干支が割り当てられているように、日ごとにも干支が巡っています。つまり12日に一度、戌の日がめぐってくるため、1ヶ月に2〜3回あることになります。「戌の日カレンダー」で検索すると日にちがわかりますよ。
安産祈願は妊娠5ヶ月の最初の戌の日に
日本の古くからの風習で、つわりがおさまる時期でもある妊娠5ヶ月の最初の戌の日に、神社へ安産祈願のお参りをする「戌の日参り」、「帯祝い」というものがあります。
犬はお産が比較的軽く、多産であることから安産の象徴とされているため、戌の日となったようです。戌の日に腹帯を巻いて、安産を願い神様に参拝するというのは日本らしい風習ですね。
神社への戌の日参り・帯祝いのやり方
前述したように、妊娠5ヶ月の最初の戌の日に神社に参拝します。正式な安産祈祷を希望する場合は予約が必要な神社もありますので、祈祷料も合わせて確認しておくと安心です。
祈祷料はお財布からそのまま出すのではなく、のし袋や白い封筒に入れ準備しましょう。ふくさで包んでおくとより丁寧です。渡すタイミングとしては、受付の時に「お供えください」と手渡すのが一般的です。
帯祝いでは「岩田帯」というさらしでできた腹帯を神社から受け取るか、持参したものに祈祷してもらいます。持参する腹帯は現物そのものを渡すのではなく、風呂敷などで包んでおくのが礼儀です。
また、腹帯の種類も注意が必要です。岩田帯以外は受け付けてもらえないこともありますので、事前に確認をしましょう。その場で腹帯を着けてもらう神社もあれば、祈祷した腹帯をいただくだけの神社もあります。腹帯をいただくだけの場合は、帰宅後にでも腹帯を装着して安産祈願を締めくくりましょう。
安産祈願の日にちは体調を優先して
参拝の日は、必ず妊娠5ヶ月の戌の日である必要はありません。戌の日以外でも安産祈願をしてくれる神社は多く、また家族が代理でお参りできる所もあります。大安と戌の日が重なる場合は、混雑することが多いので待ち時間が長くなるかもしれません。
つわりで体調が優れないこともありますので、無理をせずに妊婦さんと赤ちゃんの健康を第一に考えて日にちを決めましょう。
戌の日の安産祈願は誰と行くか
戌の日の安産祈願に誰と行くべきなのか、決まり事はありません。一緒に行く候補をあげて考えてみましょう。
夫婦のみで安産祈願
戌の日に仕事のお休みがとれる場合は、夫婦で参拝するのもよいですね。記念にプロのカメラマンに撮影をお願いする人もいるようです。
実母・義母と安産祈願
妻の実家が腹帯を準備するという習わしもあるようで、実母と一緒にお参りに行くパターンもあります。状況によっては義母と行く場合もあるでしょう。出産の大先輩と一緒に安産祈願をして、お産の経験談など聞きながらよい時間が過ごせそうです。
ひとりで安産祈願
家族が忙しくて戌の日に集まれない場合、1人で参拝する妊婦さんもいます。赤ちゃんと2人だけ、神聖な気持ちで祈祷してもらうのも気が引き締まってよいかもしれません。1人のときは体調には十分気をつけて参拝しましょう。
両家両親と安産祈願
両家揃って参拝するのも、賑やかで安心できますね。昔は参拝が終わり、自宅で「祝膳」をいただく習慣があったようですが、今は料亭やホテルでお食事会をする家族が多いようです。このような機会がないと両家集まることは滅多にないので、親睦を深めるにはよいかもしれません。
おすすめ情報
戌の日の安産祈願で注意したい服装
戌の日の安産祈願では妊婦さんが楽な服装が一番ですが、神聖な場所なのである程度フォーマルな装いがおすすめです。
妊婦さんはゆったりした服装で安産祈願を
安産祈願ではカジュアルな服装は避け、シンプルなデザインのワンピースやマタニティフォーマルウエアがよいでしょう。椅子に座ったり、座敷に正座する場合もあるのでスカート丈の短いタイプは避けたほうが無難です。
ただ、妊婦さんなのでフォーマルな服装も大切ですが、健康管理が最優先です。待ち時間なども考えて、長時間でも体を締め付けずに楽に過ごせるデザインを選びましょう。
素足&露出は避け男性の服装はスーツで
フォーマルな場所で素足はマナー違反です。ストッキングや靴下を履きましょう。また、サンダルのようにつま先が見える靴もマナー違反。パンプスなどフォーマルな靴を選びましょう。
また男性はできればスーツで、上のお子様が同行する場合はよそ行きの服を選びましょう。
《まとめ》
妊娠5ヶ月の初めの戌の日には、神社へ安産祈願をする日本古来の風習があります。つわりなどで体調が優れない時には無理をせず他の戌の日にする、または体調がよいときに参拝するのもよいでしょう。誰と行くべきなのか決まり事はないので、妊婦さんが一番心地よいと思える方法を選びましょう。
参拝の時の服装は、神聖な場所なのでフォーマルなものがよいですが、健康を第一に考えて体を締め付けない楽なものを選びましょう。
※写真提供:PIXTA
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国立福山病院附属看護学校卒業後、看護師として勤務。
第二子出産後、岡山大学医療技術短期大学部専攻科助産学特別専攻に進学し、助産師免許取得。
大学の非常勤講師、産婦人科病院、不妊治療専門クリニックなどで勤務。
現在は助産院勤務しながら、自身の出張・オンライン専門のすまいる助産院を開業中。産前産後の身体と心をサポートしてます。
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