里帰り出産をしなかった理由は?「里帰りしない」と決めたのはいつ?
―「里帰り出産しない」を選択した理由を教えてください。またそれは妊娠中、いつ頃に決めましたか?
●のりさん
私の実家には兄の家族が住んでいるので、産後の私と赤ちゃんが過ごせる部屋がないという理由です。一人目も二人目も、妊娠が発覚したときから決めていました。代わりに母が自宅に来てくれました。
●かおりんさん
里帰りしないと決めたのは、妊娠直後から妊娠3ヶ月にかけて。自宅から実家へは30分程度で行けるため、里帰りの必要性はあまりないと判断しました。
●ユキさん
私の実家はかなり遠方で、両親は二人暮らし。父は介護が必要で、母はお世話と家事でとても大変でした。それに加えて産後の私の手助けまでできる状態ではなく、妊娠がわかった時から里帰り出産は無理だろうなと思っていました。夫の立ち会い出産のためにも、里帰りという選択は無かったです。
―みなさんそれぞれの理由で、里帰りをせずに出産を経験されたのですね。
「里帰り出産をしない」メリットは?
―里帰りをせずに出産することのメリットには、どんな事がありますか?
●かおりんさん
妊娠時から生活環境が変わらないので、赤ちゃんを産んだ後も早い段階で暮らしのリズムが掴めたように思います。里帰り先から自宅に戻る際の、移動の大変さがないですし。また近所の方たちが私の妊娠~出産のようすをよく認識してくれたことで、出産直後から色々なアドバイスや手助けをしてもらったことも。生活面で役に立つことが多々ありました。
●のりさん
私も同じく、出産後に環境が大きく変わらないことですね。それから新生児の時から旦那さんと一緒に育児をして、やるべきことを共有し試行錯誤したり、子どもの成長を感じられるところかな。また二人目出産のときには、上の子が普段どおりに保育園に行けたことも大きなメリットです。
●ユキさん
本当は里帰り出産をしたかったので、残念だったのいうのが本音。ただその中でも良かったと感じるのは、産院を変えなくていいという事。ずっと妊娠経過を見守ってくれていた産院で産む方が、安心感は大きいです。それに私の住まいの近くには医療機関が充実していて、出産した産院は綺麗な病室で料理も美味しく、皆さん優しくて最高の入院生活でした!
「里帰り出産をしない」ことで大変だったのは?
―里帰り出産をしないことで大変だった事、困難に感じた事は何ですか?
●かおりんさん
出産して初めての育児。しばらくはすべてが慣れないので、どうしていいか分からずにパニックになる事もありました。すぐに頼れる母がいないとなると、何から何まで自分でやらなければいけません。
●ユキさん
産後はあまり動かないで休むべきと言われましたが、退院してからはすぐに赤ちゃんとの生活がスタート。日中は子どもと二人きりなので、やはり動かない訳にはいきませんよね。私は帝王切開だったので、傷も痛みましたが、赤ちゃんのお世話も家事もやらざるを得ない状態でした。
―ではそれらをどのように乗り越えましたか?
●ユキさん
幸いなことに、近くの友人が助けてくれました!旦那さんも普段はやらない家事を手伝ってくれ、何とか産後の辛い時期を乗り越えられましたね。
●かおりんさん
赤ちゃんのことでわからない事は、手探り状態で実行しなければいけない時もたくさん。でも近所の方や保健師さんにアドバイスを受けて、なんとかやってこれました。
「里帰り出産をしない」ママに必要な準備とは?
―里帰り出産をしないと決めたママへ、準備しておくべき事や心構えがあれば教えてください。
●ユキさん
産後すぐは身体の調子が戻らず、慣れない赤ちゃんとの暮らしに戸惑い、とても一人の頑張りでは乗り切れないです。里帰りしなかったとしても、できるときは実家の力を借りること。実家が無理なら友人にも助けてもらう。また旦那さんにはあらかじめ、料理と洗濯くらいはできるようにしてもらうべき。あと買い物へも行けないので、宅配やネットスーパーなどのサービスを妊娠中に登録しておくのをお勧めします。
●のりさん
できるだけ身体を休めて自分のペースで過ごせるよう、手伝いをしてくれる家族には前もって、お願いしたい内容を整理して伝えておくといいですね。
●かおりんさん
退院後に備えて、必要な生活グッズは事前に準備しておいてください。特におむつ、おしりふきはすぐに無くなります、多めに用意しておいたほうがいいです。最低限の消耗品や、ガーゼなどもたくさん揃えておくと安心ですよ。
―住まいの環境や家庭の状況によって、産前産後の暮らしはさまざま。実際の体験をお話してくださり、ありがとうございました。里帰りをするママもしないママも、健やかな育児のスタートが切れるように、妊娠中できることから準備を始めていってくださいね。
文:まなべび編集部 写真提供:PIXTA