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2024.06.06

赤ちゃんは昼間どこに寝かせる?お昼寝の場所と寝具の選び方

新生児期の赤ちゃんは、個人差はありますが1日あたり16~20時間とよく眠ります。生後数ヶ月でだんだん睡眠のリズムが整ってきて、夜に長く眠るようになりますが、昼間も細切れにお昼寝をします。すると「赤ちゃんを昼間どこに寝かせたらいいのか?」と、悩むママも多いかもしれません。この記事では、赤ちゃんがお昼寝する環境の整え方ついて、先輩ママの体験談も交えながら解説していきます。

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【アンケート】赤ちゃんは昼間どこに寝かせる?夜とは違う?

赤ちゃんの寝場所

 

まず、先輩ママ達へのアンケート調査の結果を紹介します。

 

Q. 赤ちゃんを寝かせる場所は、昼と夜で同じ?

アンケート結果

50%のママが「昼も夜も同じ」と回答しており、42%が「昼と夜は違う」と答えています。

 

低月齢は「昼夜同じ場所」で寝るケースが多い

赤ちゃんが低月齢の時期は特に、昼と夜は同じ場所に寝かせているママが多いようです。

 

生後3ヶ月だが、寝室に行くと寝る場所だとわかるみたい。安心感があるようでぐっすり寝てくれる。
昼寝の時間が2時間くらいあるので、この間に料理や洗濯を一気に済ませたい。そうすると赤ちゃんは寝室に寝かせたほうが、生活音を気にする必要がなくストレスが減るし効率的。
 

「昼はリビング・夜は寝室」と分ける人も多数

昼と夜は違う場所で寝かせる場合、「昼はリビングで、夜は寝室で」というママが圧倒的です。

 

昼間と夜間で寝る環境を区別することで、赤ちゃん自身が昼夜を理解しやすくなると思う。
いつでも自分の目の届くところに寝かせないと心配。寝室で昼寝させると、起きて泣き出したときにすぐに気づけない。
夜と同じ寝室で昼寝すると、寝すぎてしまう。昼はあえて自然光が入る明るいリビングで布団を敷いて寝かせ、体内時計を整えられるようにした。

 

昼寝はその日によって違う場合も

昼寝は日によって寝る環境が違う、という声もありました。

 

お散歩から帰ってベビーカーに乗ったまま寝たり、抱っこ紐で抱えたまま寝たりすることも多い。
1歳近くなってからは、車でドライブしないと昼寝しなくなってしまった。母としてはつらい。
昼はリビングのハイローチェアだったり、プレイマットでそのまま寝させてみたり、ベッドに運んでみたり…その時によって違う。

 

 

赤ちゃんの昼間の寝具は?

昼間に赤ちゃんを寝かせておくのは、ママの目の届く場所にしたいですよね。とはいえ忙しいママは、ずっと同じ部屋にはいられない時もあるでしょう。赤ちゃんの寝具は、安全面にも密接に関係するので、睡眠中の事故を防ぐためにも適切に選んであげたいですね。

ここでは、昼間に活用できる赤ちゃんの寝具の種類と、それぞれの特徴を紹介します。

 

1. ベビー布団

床にベビー布団を敷いて寝かせる、というママは多いです。敷き布団はしっかりと硬さのあるものを選びましょう。やわらかい敷き布団は体が沈み込んでしまい、正しい寝姿勢を保てません。

 

またやわらかい敷き布団では、窒息の危険性も高くなります。掛け布団も同様に、窒息事故の原因のひとつです。赤ちゃんがはねのけられる重さや大きさ、材質のものを選びましょう。月齢が低いうちは掛け布団を使用せず、おくるみやスリーパーを検討しましょう。

 

米国で行われた研究によると、大人用の寝具で一緒に赤ちゃんを寝かせると、赤ちゃんの突然死のリスクが上がると報告されています。赤ちゃん専用の布団を用意しましょう。

保育園でよく使われるお昼寝用の布団セットはやわらかいため、月齢の低い赤ちゃんには適していません。

 

【ベビー布団のメリット】

・ベビーベッドを置くスペースがなくても大丈夫

・添い寝で寝かしつけるのに便利

・寝室、リビング、仕事部屋など自由に持ち運べる

 

【ベビー布団のデメリット】

・赤ちゃんを抱き上げるときやおむつ替え時、ママの腰に負担が大きい

・大人の足音で赤ちゃんが起きてしまう

・上の子やペットがいると危ない

 

2. ベビーベッド

ベビーベッドの購入については、悩む人が多いでしょう

米国小児科学会(AAP)が、乳幼児突然死症候群(SIDS)を含む睡眠時の乳幼児死亡リスクを減らすために公表した声明では、少なくとも生後6ヶ月まで添い寝は避けて、ベビーベッドなど大人とは別の場所に寝かせることが理想的だとしています。

添い寝には事故リスクがあることを知っておきましょう。

 

ベビーベッドの場合も、マットレスはやわらかいものではなく、硬いものを使用します。月齢が低いうちは掛け布団ではなく、おくるみやスリーパーを活用しましょう。キャスターがついているベビーベッドは、さっと動かせて便利です。狭いスペースでも置ける、コンパクトなベッドも販売されていますので、部屋に合ったものを選びましょう。

 

【ベビーベッドのメリット】

・位置が高いので、抱き上げ・おむつ交換時の姿勢が楽

・床に多いホコリを避けられるので衛生的

・上の子に踏まれる心配がない

 

【ベビーベッドのデメリット】

・スペースを占領する

・添い寝ができない

・簡単に移動ができない

 

3. バウンサー

家の中で赤ちゃんを楽に移動でき、便利なバウンサー。しかし米国消費者製品安全委員会 (CPSC) は、生後5ヶ月未満の乳児を10度以上の傾斜がついた状態で寝かせることに、警鐘を鳴らしています。

10度以上の傾斜は、まだ気道や筋肉が発達していない赤ちゃんにとって危険で、SIDSを引き起こすきっかけになり得ます。

 

また寝ている間に寝返りをして、転落事故につながることも考えられます。赤ちゃんが起きていて、かつママの目の届く状態でバウンサーを使い、睡眠用は避けましょう。バウンサーは、起きている赤ちゃんをあやすことが主な用途です。

 

【バウンサーのメリット】

・移動させやすく、ママの側で赤ちゃんの様子が確認しやすい

・揺らして、赤ちゃんをあやせる

 

【バウンサーのデメリット】

・長時間の使用は赤ちゃんの体に負担がかかる

・赤ちゃんが眠った後、ベッドや布団に移動させなくてはいけない

・使用状況によっては転倒、転落の危険がある

・寝返りやハイハイを始めると動きたがるため、使用できる期間が短い

 

4. ハイローチェア

赤ちゃんの椅子、簡易ベッド、離乳食用の椅子とテーブルなど、幅広い用途のために作られたハイローチェア。高さ調節が可能で、リクライニングやスイング機能がついています。バウンサーと違い、赤ちゃんの簡易ベッドとしても使用できますが、長時間寝かせることは避けましょう。

 

ハイローチェアは、赤ちゃんに抱っこされているような安心感を与えるため、体にフィットするよう作られています。このため長時間寝かせると、体を自由に動かせない状態が続くので、負担になります。

またバウンサー同様、10度以上の傾斜がついた状態で寝かせることは、まだ気道や筋肉が発達していない赤ちゃんにとって危険だと覚えておきましょう。

 

加えて、赤ちゃんの体にフィットする形状のハイローチェアは、熱がこもりやすいです。汗をかいて、あせも・かぶれなどの皮膚トラブルをまねくこともあります。

 

【ハイローチェアのメリット】

・簡易ベッド、チェア、離乳食チェアなど用途が広い

・対象年齢の幅が大きい

・寝かしつけにも使える

 

【ハイローチェアのデメリット】

・大きくて重い

・高価なものも多い

・長時間の使用は赤ちゃんの体に負担がかかる

 

 

赤ちゃんを寝かせる環境づくりのポイント

赤ちゃんが寝る環境

 

ここからは、赤ちゃんを寝かせる環境作りのポイントを解説します。

 

安全面

赤ちゃんに何かあったときにすぐに対応できるように、必ず目の届く場所に寝かせましょう。昼間はリビングや仕事部屋に、夜は寝室内に赤ちゃん用のスペースを作るのが現実的かもしれません。

 

窒息・誤飲事故を防ぐために、赤ちゃんが寝ている場所の周りからは、おもちゃやタオル、ひも状のものを取り除きます。

・鼻や口を覆う恐れのあるもの

・首を絞めてしまうようなもの

・飲み込んでしまいそうなもの

は置かないようにしましょう。

 

まだ寝返りのできない赤ちゃんも、いつ寝返りを始めるかわかりません。手足をバタバタさせながら、大人が驚くほどの距離を移動していることもあります。

転落事故や衝突事故にも十分配慮しましょう。

 

衛生面

床の近くは、目に見えないホコリがたまりがちです。ベビーベッドで高い位置に寝かせると、ホコリ対策になります。

また赤ちゃんは汗をよくかくので、布団が湿ってカビが生えることもあります。できるだけ頻繁に洗い、布団はこまめに干して、清潔を保ちましょう。ベビーベッドを選ぶときには、通気性の良さに注目するといいかもしれません。

 

お世話のしやすさ

赤ちゃんが泣いたときに駆けつけられるよう、できるだけ大人のそばで寝かせるのが安全で、楽ですね。おむつ交換や抱き上げの際に、腰に負担をかけないためには、ある程度の高さもポイントです。

ベビーベッドの種類によっては柵を開閉できるタイプもあり、赤ちゃんの向きを変えずにおむつ交換ができます。

 

 

赤ちゃんの上手な寝かしつけのコツ

赤ちゃんの寝かしつけ法

 

赤ちゃんを上手に寝かしつけるコツを紹介します。

 

明るさ・温度を調整する

生活音や明るさ、温度の刺激で、眠いのに眠れないときもあります。暗くて静かな、眠りやすい環境を整えてあげましょう。赤ちゃんは大人よりも暑がりなので、熱がこもらないように衣類や掛物で調節したり、エアコンや扇風機等上手く使いながら、お部屋の温度を調整してあげてください。

また扇風機やエアコンの風は直接肌にあたらないよう、赤ちゃんの寝かせる場所の工夫も大切です。

 

音楽や子守歌

昼寝の時に静かすぎると、かえって周囲の音が気になることもあります。オルゴールの音色や胎内音、お腹の中で聞かせていた音楽など、寝つきやすい音楽をかけたり、子守歌を歌ってあげたりすると、リラックスして寝付ける子もいますよ。

 

ボディタッチや添い寝

頭をなでる、背中を優しくとんとんする、手を軽く握るなどのボディタッチで、安心感を覚える赤ちゃんも多いです。心地よいボディタッチはその子によって違うので、色々試してみてください。

赤ちゃんが安心して入眠するのには、添い寝も効果的です。しかし前述したように、大人用の布団やベッドで一緒に寝かせることは、乳幼児死亡リスクを高めるという報告があります。添い寝は入眠時だけにして、赤ちゃんが眠った後は別で寝ることをおすすめします。

 

 

赤ちゃんのうつぶせ寝に注意!

厚生労働省は、1歳までの赤ちゃんは仰向けに寝かせるようすすめています。うつぶせ寝のほうが、乳幼児突然死症候群(SIDS)の発症率が高いためです。仰向けで赤ちゃんの顔が見えるようにしておくことは、睡眠中の窒息事故を防ぐために有効です。米国小児科学会(AAP)は、横向き寝も避けるようすすめています。

 

しかしながら、うつぶせ自体は赤ちゃんの発達を促します。赤ちゃんが起きているときに、安全にうつぶせの時間をとるといいでしょう。うつ伏せの時間は、絶対に赤ちゃんから目を離さないよう見守ることが重要です。

 

新生児期から毎日2~3回ほど、短時間(3~5分)赤ちゃんをうつぶせにする時間を取り、ふれあうことは推奨されています。成長すると、もっと長い時間うつぶせで遊びを楽しめるでしょう。

ただし赤ちゃんがうつぶせの間は、決して目を離さないようにすること。赤ちゃんが眠るときには、必ず仰向けに戻してあげましょう。

 

 

《まとめ》

 

赤ちゃんは寝ている時間が長いので、安全の確保がとても大切です。乳幼児突然死症候群(SIDS)や窒息事故など、睡眠中の危険を避けられるよう、寝具や睡眠環境、寝かせ方を整えましょう。家族の生活スタイルに合った環境で、赤ちゃんが安心して寝られるようにしてください。

 

※写真提供:PIXTA

 

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1955年に助産師独自の職能団体として社団法人として創立。

全国都道府県助産師会の会員にて組織されている。

2012年10月1日から公益法人制度改革により公益法人認定法に基づいて公益性を認定され、公益社団法人として新たにスタート。

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