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2023.09.08
【助産師にきく】布おむつのメリット・デメリット!紙おむつとの徹底比較
赤ちゃんのお世話に欠かせないおむつ。現代では紙おむつが主流ですが、布おむつ育児がいいと聞くこともあるかもしれません。しかし「布おむつは大変」というイメージが強く、使用をためらうママもいるでしょう。今回は、布おむつのメリット・デメリットについて学んでいきましょう。また紙おむつと布おむつを徹底比較し、それぞれの特徴を助産師目線で解説していきます。ぜひ今後の育児の参考にしてみてくださいね。
目次
「布おむつ」とは?
赤ちゃんの布おむつとは、何度も繰り返して洗うことができる、コットンで作られたおむつです。ゴミがかさばることがないため、環境にも優しく、さらには赤ちゃんの肌トラブルを起こしにくいことが特徴です。
また布おむつの場合、赤ちゃん自身はうんちやおしっこが出た違和感に気づきやすいと言われています。親はおむつの汚れがすぐにわかるようになり、頻回なスキンシップにもつながります。
布おむつのメリット・デメリット
布おむつ育児のメリット・デメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。
布おむつのメリット
布おむつのメリットは、以下のようなものが挙げられます。
■布おむつのメリット1. 節約につながる
布おむつのメリットは、何より経済的なところでしょう。
新生児の頃は、1日に10回以上もおむつ交換をすることがあり、どんどん買い足さなくてはいけません。紙おむつの価格はメーカーによって異なりますが、おおよそ1枚10~20円で販売されています。1日10枚のおむつを使うと、1週間で1,000円以上かかることになります。
それに比べて、布おむつは繰り返し使えるため経済的。何かと出費がかさむ新生児の時期、おむつのコストを抑えたい人にとっては布おむつがおすすめです。
■布おむつのメリット2. 環境に優しい
もう1つのメリットは、環境に優しい点が挙げられます。毎日の紙おむつのゴミはとても多く、匂いも気になります。しかし、布おむつは何といってもゴミがでません。環境に優しいというポイントでは、布おむつがよいでしょう。
布おむつのデメリット
布おむつのデメリットには、以下のようなことが挙げられます。
■布おむつのデメリット1. 洗濯が大変
新生児のころは特におむつが汚れる回数は多いため、何度も洗濯する必要があります。それも汚れがきれいに取れないことが気になったり、他の洗濯物と一緒に洗うことに抵抗を感じたりするママも多いでしょう。
やはり洗濯が大変というデメリットは、非常に大きいようです。
■布おむつのデメリット2. 最初に用意するものが多い
布おむつ育児では、初めの段階である程度の数と、おむつカバーなども別にそろえなくてはなりません。一気に準備するものが多いというデメリットがあります、また慣れるまでは必要数も分からないので、多めに買っておいて余らせることもあるでしょう。
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紙おむつのメリット・デメリット
一方で、紙おむつのメリット・デメリットは何でしょうか。
紙おむつのメリット
紙おむつのメリットはこのとおりです。
■紙おむつのメリット1. とても手軽に使用できる
紙おむつは使用後に捨てるだけなので、洗う手間がありません。育児で忙しいママにとって、紙おむつの手軽さに勝るものはないかもしれませんね。
紙おむつにはおしっこサインもついていて、汚れがわかりやすくなっています。また商品改良が進み、蒸れにくい構造になり、おむつかぶれも減ってきています。
■紙おむつのメリット2. 赤ちゃんの成長に合わせた創意工夫がされている
よく動くようになった赤ちゃんには、うんちやおしっこが漏れにくい構造の紙おむつが適しています。赤ちゃんの成長に合わせた創意工夫がされていて、とても便利です。
紙おむつのデメリット
紙おむつのデメリットは、以下のようなものがあります。
■紙おむつのデメリット1. コストがかかる
布おむつに比べて、圧倒的に非経済的で非常にコストがかかります。ネットスーパーでセール時期を見計らって購入すると安価ではあるものの、それでもコストがかさんでしまいます。
そしてサイズアウトした場合、買っておいたものが無駄になることもあるため、まとめ買いには注意が必要です。
■紙おむつのデメリット2. ゴミが増える
紙おむつは使い捨てなので、ゴミがとても増えます。匂いも気になり、捨てる場所に困ることも。匂いが漏れにくいゴミ袋も販売されていますが、それにもコストがかかるため、さらに非経済的というデメリットに繋がってしまいます。
布おむつと紙おむつはどっちがいいの?
布おむつと紙おむつのどちらがいいとは、一概に言えません。ママが大切にしたいポイントは何かをはっきりさせて、使用方法を考えるとよいでしょう。
布おむつ育児は経済的で魅力ですが、洗濯の手間がかかります。産後はママ自身が生活するだけでもかなり大変で、「洗濯する暇があれば寝てしまいたい」と思うのが現実。赤ちゃんには布おむつでこだわりたいママは、決して無理のない範囲で使用しましょう。ママが体調を崩しては、本末転倒です。
それから必ずしも、布おむつか紙おむつのどちらかを決めなければいけないわけではありません。家にいるときは布おむつ、出かけるときは紙おむつなど、用途に合わせて使いわけるとよいですね。
布おむつの洗い方・処理する方法
布おむつの洗い方と処理方法を解説していきます。
布おむつのうんちの処理
柔らかいうんちがついた布おむつは、つけ置き用バケツでつけ置きします。つけ置きした汚水はトイレに流しましょう。その後は石鹸で手洗いし、洗濯機で洗う直前まで再びつけ置きしましょう。
硬いうんちの場合は、まずできるだけうんちをトイレに流し、汚れた布おむつをつけ置きしましょう。その後は手洗いして、再度つけ置きし、洗濯機で洗うようにしましょう。つけ置きするときは布おむつ用の洗剤を使用すると、匂いが抑えられます。
おしっこで汚れたおむつの洗い方
おしっこで汚れた布おむつは、つけ置き用バケツにお湯か水を張って、手洗いですすぎます。その後は新しいバケツにお湯か水を張り、つけ置きをしましょう。つけ置きすることで、おしっこの匂いが取れやすくなります。その後は洗濯機で洗いましょう。
《まとめ》
布おむつと紙おむつには、それぞれメリット・デメリットがあります。布おむつ育児に興味があるママは、一度チャレンジしてみるのもいいですね。育児において自分が何を大切にしたいかを考えて、どちらか一方にこだわらず、うまく併用しましょう。
※写真提供:PIXTA
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監修者
1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。
2010年一般社団法人格を取得。
2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。
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