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2023.02.06

赤ちゃんの乳歯はいつ生える?前兆は?【助産師】順番とケア方法

赤ちゃんの口の中に見える小さい歯。ちょこんと生えたその歯は、何ともかわいらしいものですね。ここでは赤ちゃんの歯が生え始める時期や、その前兆について学んでいきましょう。歯が生えた後のケア方法も、助産師がわかりやすく解説します。ママのよくある疑問にも答えていきます。

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【赤ちゃんの乳歯】生える時期はいつ?前兆と順番

赤ちゃんの歯

 

赤ちゃんの歯、つまり「乳歯」は一度に生えるのではなく、いつ頃どの歯から生えてくるのか順番はおおよそ決まっています。また歯が生えてくる前兆もあります。

 

赤ちゃんの歯はいつ生えてくる?

赤ちゃんの歯が生え始める時期は、おおよそ生後6ヶ月8ヶ月です。そして乳歯がすべて生えそろうのは2歳半~3歳頃です。ただしこれは一般的な目安であり、歯が生え始める時期には個人差があります。近年では1~2ヶ月ほど早い傾向がみられ、生後4ヶ月5ヶ月で生え始める赤ちゃんもいます。

 

赤ちゃんの歯が生え始める前兆

赤ちゃんは歯が生え始める前に、歯茎の軽い痛みやむずがゆさなどの前兆を見せます。

 

前兆(1) なんでも噛むようになる

歯が生え始める時期には、歯茎がむずがゆく、痛むことがあります。それを和らげようとして、なんでも口に入れて噛んだりします。

 

前兆(2) たくさんよだれがでる

歯の生え始めは、離乳食が始まる準備と捉えることもできます。しかし口を閉じて食べ物を噛んで、呑み込むという一連の動作がまだできないため、口からよだれがあふれることがあります。口の周り、あごや首にかけて、よだれかぶれができやすいのも特徴です。

 

前兆(3) ぐずりやすく機嫌が悪くなる

赤ちゃんは口の中がむずがゆく、痛みを感じやすいです。ぐずりやすく、機嫌も悪くなりがちでしょう。夜泣きをしたり、何をしても泣き止まない時は、歯が生え始める前兆かもしれません。

 

前兆(4) 歯茎が膨らみ出血する

歯が生えてくる前兆として、まれに歯茎の腫れ・膨らみ・出血が見られることも。歯が生えきると症状はおさまるので、特に心配する必要はありません。

 

赤ちゃんの歯が生える順番

乳歯イラスト

 

赤ちゃんの歯はまず下の歯から生え始め、生後1歳前後で上の歯、下の歯が4本ずつ、合計で8本生えそろいます。この頃は離乳食後期にあたります。

 

最初は食べ物を舌や歯ぐきでつぶしますが、だんだん噛んで食べられるようになります。そして1歳6ヶ月頃を目安に、食べ物を噛むために重要な手前の奥歯である「第一乳臼歯」が4本生えて、合計12本に。さらに2歳頃には、食べ物を引き裂く役目のある「乳犬歯」が4本生え、全部で16本となります。

 

最後に生えるのは、一番奥の「第二乳臼歯」です。この第二乳臼歯が2歳半~3歳前後で4本生えると、乳歯20本がすべてそろいます。

 

 

【赤ちゃんの乳歯】正しいケア・歯磨き

生まれたての赤ちゃんの口には、虫歯の菌が存在しません。ママや家族とのスキンシップ、離乳食の口移しや噛み与え、スプーンの共用などによって、赤ちゃんの口に虫歯菌が移動するのです。するとまだ歯が生えていなくても、虫歯菌が口の中に存在することも。やがて歯が生え始めると、その表面に虫歯菌が付着するため、歯のケアは非常に大切です。

 

歯が生え始めたらケアを

赤ちゃんはまだ歯がない時、唾液による自浄作用によって口内が洗浄されます。それまでは、歯のケアに神経質になる必要はありません。歯が生えてきたら、しっかりケアを始めましょう。

赤ちゃんは口の中にものを入れられることに、抵抗が大きいです。まずは歯ブラシではなく、ガーゼなどで前歯を拭いてあげましょう。最初はその程度で大丈夫です。嫌がる時に無理やりケアをすると、さらに嫌いになってしまうので、機嫌がいい時を見計らうようにしましょう。

 

離乳食が開始したらしっかり歯磨きを

ミルクや母乳は粘着性がなく、サラサラしていて歯にくっつきません。しかし歯が生えそろい離乳食が進むと、食べ物が歯に残ってしまいます。しっかりと歯磨きを始めるタイミングは、離乳食がスタートしてからがいいでしょう。

 

赤ちゃんの歯磨きの方法

2歳頃になり自分でうがいができるまでは、歯磨き粉をつける必要はありません。赤ちゃんの機嫌がいい時をみて、歯ブラシでケアしてあげましょう。食事の後は意識して、水やお茶を飲ませるといいですね。

赤ちゃんは1歳を過ぎると、ママの真似をするのが好きになります。ママが歯磨きを見せたり、一緒にお茶を飲んだりすると、赤ちゃんも真似してスムーズにケアできるかもしれません。

 

赤ちゃんの歯磨き

 

歯ブラシの選び方

歯ブラシも歯磨き粉も、赤ちゃんに合ったものを選ぶことが大切です。歯ブラシは表示された月齢より、赤ちゃんの歯の本数を見て選ぶようにしましょう。歯が生え始める時期には個人差があるので、必ず赤ちゃんの口の中を見て確認してください。

 

生後1歳までは、シリコンタイプがおすすめ。まず赤ちゃんが歯ブラシに慣れるのが目的で、歯茎を傷つけないためです。また歯が生え始める時期の、むずがゆい気持ちを抑えるためでもあります。

歯が生えて離乳食が進み始めたら、しっかり磨ける歯ブラシタイプにしましょう。小回りがきくヘッドの形状のものは、安全に磨くことができておすすめです。毛先は柔らかいものを選ぶといいですね。

 

「自分で歯磨きをやりたい!」という気持ちがでてくると、歯ブラシを持って口に入れたがります。喉を突くことがないようにガードプレートつきを選ぶと、ひとりでも安心して歯ブラシを渡せます。最近では、万が一の場合も喉を突かないように、曲がる設計の歯ブラシもあります。合うものを探してみるといいでしょう。また赤ちゃんが歯磨きをする時は、大人がそばでしっかり見守ってあげましょう。

そして仕上げ用の歯ブラシも、必ず準備しておきましょう。少し柄が長く、毛先が長いものをおすすめします。仕上げ磨きの時は、よく言葉がけをしながらたくさん褒めましょう。

 

歯磨き粉の選び方

赤ちゃんが自分でうがいができるまで、歯磨き粉は不要です。ただしうがいが必要ないタイプの歯磨き粉もあります。

泡立ちのないジェルタイプであれば、うがいができない赤ちゃんでも使用可能。赤ちゃんの口に入る歯磨き粉は、配合成分に気を配ることも大切です。たとえば食品用・天然由来の成分配合のもの、無添加・無着色など、安全性に配慮した歯磨き粉は安心して使用できます。

 

虫歯予防を重視するなら、フッ素・キシリトール配合もいいでしょう。フッ素にこだわる場合は、500ppm程度が良いと言われています。ただしこれらは成分が強く、うがいが必須です。しっかりうがいができてから、使うといいでしょう。また赤ちゃんには、発泡剤や研磨剤を使用しているものは使わないようにしましょう。

 

赤ちゃんが虫歯にならないために!日常でできること

赤ちゃんは、大人から虫歯菌をもらうケースがほとんどです。かわいいからと口にキスをしたり、食べ物やスプーンを共有したりしないように注意。甘い食べ物の与えすぎや、だらだら食べにも注意が必要です。そして食べた後はできるだけ、お茶や水で口を洗い流しましょう。

 

 

【赤ちゃんの乳歯】ママのよくある疑問

赤ちゃんの歯について、よくある疑問にお答えしていきます。

 

Q. 歯が生え始めるのが遅いけど大丈夫?

歯が生え始める時期もスピードも、個人差があります。3歳半くらいまでに20本生えそろっていれば、特に問題ありません。もしも1歳3ヶ月ほどで歯が1本も生えてこないようであれば、歯科を受診した方がいいでしょう。

Q. 一般的に歯が生える順番と違うけど問題ない?

歯が生えそろう順番が異なっていても、特に問題ありません。ただし前歯よりも奥歯が先に生え始めたら歯科を受診して、生え方を診てもらうと良いでしょう。

Q. 赤ちゃんに歯固めは必要?

歯固めは、歯が生え始める頃のむずがゆさを解消するものです。歯茎の血液循環やあごの発達を促し、噛む練習にもなるのでおすすめです。

Q. 歯磨きは1日何回?どのタイミングがいい?

歯磨きのタイミングとしては、基本的に食事の後がベストです。食べた後に歯を磨くという習慣がつけられます。1日1~2回を目安に、寝る前にも必ず磨くようにしましょう。

《まとめ》

 

赤ちゃんの頃からしっかり歯のケアを行うことで、虫歯の予防ができます。歯が生え始めたら、歯磨きに慣れることから始めてみましょう。まずはママやパパが歯磨きを見せてあげると、興味を持って真似したくなるでしょう。無理やりではなく、たくさん褒めて楽しくできると、歯磨きを好きになってくれるかもしれませんね。

 

※写真提供:PIXTA

 

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1955年に助産師独自の職能団体として社団法人として創立。

全国都道府県助産師会の会員にて組織されている。

2012年10月1日から公益法人制度改革により公益法人認定法に基づいて公益性を認定され、公益社団法人として新たにスタート。

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