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2023.01.23
【妊婦におすすめの靴】妊娠中にヒールはNG?安心な靴選びとは
妊娠するとお腹の赤ちゃんを守るため、生活で気をつけることが増えますね。妊娠して体型が変化すると、洋服だけでなく、靴選びも重要です。この記事では、妊婦さんにおすすめしたい靴の選び方や、靴選びが重要な理由について解説します。
目次
妊娠中に靴選びが大切な理由
妊娠中には、身体に合った靴選びが重要です。それはなぜでしょうか。
妊婦に合った靴を選ぶ理由1. 体型の変化
妊娠中に靴選びが重要な理由の一つが、体型が変わることによる重心の変化です。妊娠初期はまだ赤ちゃんは大きくなっていないので、目に見える体型の変化は実感しないでしょう。しかし妊娠中期以降には、だんだんとお腹が大きくなります。
お腹が大きく膨らむと、これまでとは重心が変わります。大きなお腹によって重心は前方に変わり、反り腰になり、これまで履いていた靴に違和感が出ることがあります。
妊婦に合った靴を選ぶ理由2. むくみやすさ
妊娠前はあまりむくむ経験がなかった人でも、妊娠中はむくみやすくなります。特に下半身にむくみを感じることが増え、今まで履いていた靴がきつくなる人がいます。
妊婦に合った靴を選ぶ理由3. 転倒の危険性
妊娠して体型が変化し、転倒のリスクが高まります。お腹が大きくなると重心が変わり、お腹の膨らみで足元が見えづらくなって、転倒の危険性が高くなります。もし転倒してお腹をぶつけてしまったら、赤ちゃんとママの体に問題がないか、確認する必要があるでしょう。
妊婦はヒールがある靴はNG?
妊娠がわかったら、ヒールのないフラットな靴を選びましょう。「妊娠初期はまだお腹が大きくなっていないし、ヒールを履いても問題ないのでは?」と思うかもしれません。 なぜヒールがNGなのか、順番に解説します。
ヒールはNG!転倒の危険性があるから
妊婦さんにヒールの靴がNGである大きな理由は、転倒の危険性があるから。妊娠初期は体型の変化はなくても、最も体調の変化が大きい時期です。
赤ちゃんを育てるため、ママの体内は大きく変化します。つわりや貧血になるママも多く、その影響でふらつきやめまいが起こることがあります。ふらつくと転倒する危険性が高くなるでしょう。実際に妊婦さんの転倒の大半は、妊娠初期に起こっています。
またかかとの細いヒールは踏み外す危険性もあり、動きづらいのでやめましょう。
ヒールはNG!むくみが悪化するから
妊娠前にヒールを履いていた人は、フラットな靴ではスタイルが悪く見えて嫌だと感じるでしょう。妊娠中はそもそもむくみやすいうえ、ヒールを履くと足首が動かず血流が悪くなり、よりむくみが強くなることがあります。
ヒールはNG!腰・膝の痛みにつながるから
妊娠してから、腰痛や膝の痛みなどマイナートラブルに悩む人は多いです。ヒールを履いているとどうしても骨盤が前傾になるため、姿勢が悪くなり、反り腰になります。その結果、腰痛が起こりやすくなるといえます。
おすすめ情報
妊婦さんにおすすめの靴の選び方
ここからは妊娠中にどのような靴がおすすめなのか、選ぶ基準を解説します。
すべりにくい靴を選ぶ
妊娠中は転倒の危険性が高くなるので、まずは安定して歩ける、靴底がフラットな靴がおすすめです。すべりにくい素材と形状の、安定した靴を選ぶようにしましょう。スニーカーや、足裏が薄すぎないフラットシューズがいいでしょう。
甲側が深いフラットシューズを選ぶ
パンプスやフラットシューズの中には、脱げやすいものもあるでしょう。そんな時におすすめなのが、モカシンやローファーなどの甲側が深いシューズです。途中で脱げてしまう心配がなく、歩行中に不意に脱げて転倒する危険性も低くなりますよ。
次に、妊娠時期別におすすめの靴の選び方を紹介します。
【妊娠初期】靴の選び方
前述したとおり妊娠初期は、ふらつきや転倒の危険性が高いため、安定して歩けるスニーカーなどがいいでしょう。スニーカーでも、靴紐を毎回結ぶタイプではないものがおすすめ。妊娠初期に転倒すると、赤ちゃんに悪影響がでる場合もあります。すべりにくい靴底のものを選ぶと安心ですよ。
【妊娠中期】靴の選び方
妊娠中期は徐々にお腹が大きくなり、体型が変化する時期。ただし体調は安定する場合が多く、妊娠中でも比較的動ける頃です。外出時はスニーカーだけでなく、ファッションを楽しみたい人もいるでしょう。
妊娠中期もヒールはNGですが、かかと部分が広くて低いパンプスであれば問題ありません。かかと部分の高さは3cm程度までであれば、安定して歩けますよ。
冬にブーツを履く場合、ロングブーツは避けましょう。むくみが出やすく、また着脱時の姿勢でお腹に負担がかかりがちなので、避けたほうが無難です。
【妊娠後期】靴の選び方
妊娠後期はお腹がかなり大きく膨らみ、足元が見えづらくなります。また足のむくみも起こりやすいです。靴紐がなくて着脱しやすいスリッポンタイプなど、履き口がしっかりとした靴がおすすめ。臨月のママはどんどん動くようにも指導されるため、やはり履きやすく動きやすいスニーカーが推奨されます。
妊娠後期には体重も増加し、疲れやすくなります。足が疲れにくい、クッション性のある素材がいいでしょう。
《まとめ》
妊娠すると体型が変化し、服だけでなく靴選びも重要になります。妊娠中は安全に過ごせるように心がけましょう。妊娠がわかったらすぐにヒールのある靴はやめて、安定したすべりにくい靴を選ぶようにしましょう。
※写真提供:PIXTA
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1999年愛知医科大学卒業
その後大垣市民病院にて研修、勤務を経て安城更生病院へ赴任
2006年日本産婦人科学会産婦人科専門医取得
2008年やまだ産婦人科院長就任
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