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2021.02.19

切迫早産とは?知っておくべき原因と症状【産科医が解説】

出産のトラブルとしてよく耳にする「切迫早産」とはどのような状態か知っていますか?切迫早産を引き起こす原因やその症状、また「早産」との違いについて正しく理解しましょう。

もしも切迫早産になってしまった時にはどのような治療が行われるのかも合わせて、説明していきます。

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切迫早産とは?

切迫早産とは

 

「切迫早産」とは、ひと言で言うと「早産しそうな状態にある」ことです。

「早産」とは、「妊娠22週0日から36週6日までの分娩」と定義されています。ちなみに、妊娠22週未満の場合には「流産」と言い、妊娠37週以降42週未満は「正期産」と言って、出産しても正常な時期になります。

 

早産になる前に早期発見を

早産で生まれてしまった赤ちゃんは、ママのお腹の外で生活するための身体の機能が未熟なので、長期の入院治療が必要になります。保育器という透明な箱に入って、点滴で薬を投与したり、胃に栄養チューブを入れたり、人工呼吸器をつけたりすることがあります。

 

早産の時期が早ければ早いほど高度な治療が必要となり、合併症のリスクも高く、後に重篤な障害が残る確率も高くなります。

新生児医療の進歩により早産の赤ちゃんの救命率は上がりましたが、発達障害などの早期発見のためにも専門医の長期フォローが必要となります。

 

また早産で生まれると、赤ちゃんの体重が2,500g未満の「低出生体重児」であることが多く、最近では小さく生まれる赤ちゃんには将来、生活習慣病の発症リスクが高くなるということも分かってきています。

早産になると、赤ちゃん自身はもちろんとても大変ですが、出産したママも家族も不安や心配を抱えながらの育児で、とても大変な思いをされます。

現在の日本では、20人に1人の割合で早産になっています。早産にならないためには切迫早産の状態で早期発見して、対処していきましょう。

 

 

原因は?切迫早産の危険因子

早産あるいは切迫早産の起こる仕組みはまだ不明な点も多いのですが、危険因子としては、次のようなものが挙げられます。

 

・これまでの出産で早産の経験がある

・前回の出産から半年以内の妊娠

・喫煙

・痩せ体型(BMIが18.5未満)

・細菌性腟症(腟内に有害な細菌が増えてしまうもの)

・多胎妊娠(双子や三つ子以上)

・子宮頸部円錐切除術後の妊娠

 

現在では、早産予測のために、妊娠中期に経膣エコーで子宮頸管長(子宮の出口の長さ)を測定することが多くなりました。

危険因子がある場合には、普段からお腹が張りやすくないか、気をつけながら生活してみてください。上の子どもの育児や家事、仕事などで忙しく生活していると、ついついお腹の張りや痛みに気付きにくいこともあります。

日頃から、お腹が冷えていないか、張っていないか、赤ちゃんに話しかけつつ、時々お腹に手を当ててみてください。そして、心身に無理のない生活を心がけましょう。

 

 

切迫早産の症状と対処方法

主な症状は、下腹部の張り(硬くなる感じ)や生理痛のような下腹部や腰の痛みです。

出産の時の陣痛のように、子宮が規則的に収縮すると、子宮の出口が開いてきてしまいます。子宮の収縮は、下腹部の張りや痛みとして感じます。

 

そのような症状がある場合には、まず横になって安静にしてみましょう。(赤ちゃんにとってはママが立っている時と座っている時は同じ状態ですので、必ず横になってください)

休んでいて治まるようでしたら、あまり心配はいりません。安静にしていても規則的にあるいは頻繁に張りや痛みが続く場合には、すぐにかかりつけの産院に相談してください。

また、赤い性器出血が少量でも続いている時や、破水したかもしれないという時、下腹部の張りや痛みがずっと続いている、という場合もすぐに産院に連絡しましょう。

 

下腹部の張りや痛みと言っても、とても感じやすい人もいれば、全然気づかなかった、という人もいますので自分で判断するのはやめましょう。

また子宮頸管無力症といって、下腹部の張りなどの症状がなく、子宮の出口が開きやすい状態の病気もあります。妊婦健診をきちんと定期的に受診し、気になる症状がある時には医師に相談するようにしましょう。

 

症状の程度別 切迫早産の治療について

切迫早産の治療

 

軽症の場合には、自宅で安静にしつつ生活します。安静度(どの程度の安静が必要か)については、医師に確認しましょう。

重い荷物を持たないようにすることはもちろん、身体(特に下半身)を温めると良いでしょう。子宮収縮抑制剤というお腹の張りを抑える内服薬が処方されることもあります。

 

中等症の場合には入院管理が必要となります。入院して安静、点滴による治療、症状が悪化しないかどうかの経過観察などが行われます。

入院期間は長期となる場合もありますので家族の精神的・物理的サポートがとても大切になります。

 

重症の場合には、近日中に早産になる可能性が高く、NICU(新生児集中治療室)のような設備のある大きな病院に救急搬送になります。

また、子宮頸管無力症の場合には、子宮頸管縫縮術といって、子宮の出口を糸でしばる手術をすることがあります。

 

 

《まとめ》

 

赤ちゃんとの生活をスムーズにスタートさせるためにも、早産にならないよう、日頃から身体を冷やさない、無理をしない生活を心がけましょう。

切迫早産の症状に気をつけ、早期発見して症状の軽いうちに対処し、できる限り早産しないことが大事です。

 

※写真提供:PIXTA

             

監修者

山田 勢 先生

医療法人尚生会 やまだ産婦人科

産婦人科医師

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