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2024.09.05
【助産師監修】沐浴後は授乳すべき?水分補給のタイミングは?
新生児の赤ちゃんのお世話で欠かせない、沐浴と授乳。「沐浴の直前には授乳をしないほうがいい」と教わったママは多いことでしょう。では沐浴後の授乳はすべきなのでしょうか。この記事では、沐浴後の授乳の必要性と適したタイミング、おさえておきたいポイントを解説します。「沐浴後に赤ちゃんが寝てしまって、授乳できなかった」というときの対処法も説明しましょう。
目次
沐浴後に授乳は必要
水分補給、脱水症状予防のためにも、沐浴後に授乳は必要です。ただし沐浴直後の授乳は、赤ちゃんの胃腸に負担がかかるため、避けた方がいいと言われています。そこで、適切なタイミングや授乳量について、詳しく解説していきます。
沐浴後30分以上経ってから授乳を
沐浴後、30分~1時間以上経ってから授乳をするのがベストです。沐浴直後に赤ちゃんが泣いて母乳やミルクを欲しがることがありますが、できればあやして落ち着くのを待ちましょう。
沐浴をすると血液が体の表面に集まることから、胃腸への血液の巡りが悪くなり、胃液の分泌や胃腸の運動が鈍くなります。赤ちゃんの胃腸に負担をかけないためにも、30分~1時間以上経ってから授乳しましょう。
ただし、完全母乳で頻回な授乳の赤ちゃんの場合、時間を空けるのが難しい時は様子を見ながら母乳をあげても良いでしょう。
赤ちゃんが寝てしまったら起きてからでOK
もし、赤ちゃんが沐浴後に寝てしまったら、起きたタイミングで授乳をしてもよいでしょう。沐浴後、赤ちゃんはお腹が空いて泣く時もあれば、疲れて眠ってしまうこともあります。沐浴後に授乳する必要はありますが、無理のないように行ってください。
沐浴後の授乳の量
母乳とミルクそれぞれの場合において、授乳する量をみていきましょう。
母乳は欲しがるだけ
母乳の場合はいつも通り、赤ちゃんが欲しがるだけあげましょう。母乳は消化がよいため、たくさん飲ませても問題ありません。
ミルクは授乳タイミングに合わせて調整
沐浴後がミルクを飲ませるタイミングに近ければ、いつも通りの量をあげて構いません。もしまだミルクをしっかり飲ませる時間でない場合は、20~30ml程度与え、次のミルクのタイミングまで待ちます。
ただし少量のミルクをあげると、「もっと欲しい!」と泣き出す可能性があります。そのためできるだけ、ミルクの時間から逆算して、沐浴の時間を設定することをおすすめします。
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沐浴後に授乳するときの注意点
沐浴後に授乳するときは、注意すべきポイントがあります。赤ちゃんの体調に関わるため、しっかりチェックしましょう。
赤ちゃんの機嫌に合わせて授乳する
沐浴後の授乳は赤ちゃんの機嫌に合わせて行いましょう。機嫌が悪い時に授乳をしても、赤ちゃんはなかなか母乳やミルクを飲んでくれません。赤ちゃんに合わせて、無理がないように母乳やミルクをあげてください。
しばらく抱っこする
前述したように、沐浴直後の授乳は、胃腸に負担がかかってしまいます。しばらく抱っこをして赤ちゃんが落ち着くのを待ちましょう。
赤ちゃんが吐くのを予防するためにも、縦向きでの抱っこがおすすめです。沐浴後、30分~1時間後に授乳をすることがベストです。
赤ちゃんの体温の変化に注意する
沐浴後の授乳の時は、赤ちゃんの体温の変化に注意してください。赤ちゃんは、体温の調節機能が未熟です。容易に体温が上がったり下がったりします。
そのため、沐浴後に授乳をする際は、赤ちゃんの体温を気にかけ、部屋の温度や赤ちゃんの洋服を調整し、適切な環境に整えましょう。
母乳・ミルク以外に白湯での水分補給は必要?
母乳やミルク以外の、白湯での水分補給は必要ないとされています。
以前までは、赤ちゃんに白湯を与えるのが一般的でした。しかし現在WHO(世界保健機関)では、離乳食が始まる生後6ヶ月までは、母乳やミルク以外の水分は不要だと提言しています。母乳やミルクをしっかり飲ませて、水分補給をさせてください。
《まとめ》
沐浴後は水分補給のために、授乳が必要です。赤ちゃんの機嫌に合わせながら、胃腸に負担をかけないためにも、沐浴後30分~1時間くらい空けてから授乳しましょう。母乳やミルク以外の、白湯での水分補給は必要ありません。
※写真提供:PIXTA
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ママのお悩みの声
監修者
1955年に助産師独自の職能団体として社団法人として創立。
全国都道府県助産師会の会員にて組織されている。
2012年10月1日から公益法人制度改革により公益法人認定法に基づいて公益性を認定され、公益社団法人として新たにスタート。
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