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2024.06.14

【体験談】胸が小さくても母乳は出る!胸の大きさはこんな風に変わる!

出産を控えるママは、「赤ちゃんが生まれたら自分にもきちんと母乳は出るのかな?」と疑問に思うことでしょう。もともと胸が小さい人は特に心配になることもあるでしょう。この記事では、胸の大きさと母乳の関係について学んでいきましょう。妊娠から産後にかけての胸の変化、母乳を分泌させるために必要なことを解説します。また貧乳で悩んでいた先輩ママの体験談も紹介していきます。

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胸が小さくても母乳は出る?

貧乳と母乳

 

胸が小さくても母乳は出るのかという疑問は多くあります。結論としては、胸は小さくてももちろん母乳は出ますので安心してください。

 

胸が小さいのと母乳は関係ない

そもそも胸が大きいか、小さいかは脂肪の量で変化します。脂肪があまりついていない、痩せている人ほど胸は小さく、脂肪が多いふくよかな人ほど胸は大きくなるものです。

ただし母乳の出方に関係するのは、脂肪の量ではありません。乳腺という組織によるものです。

 

乳腺組織とは?

まず妊娠すると、産後の母乳育児に対応できるように乳房が変化してきます。乳房の中で母乳をつくる乳腺組織、母乳を通すための乳管が作られます。

妊娠していないときは、乳腺と脂肪の組織の量は同じくらいなのですが、妊娠するとホルモンの影響で身体が変化し、乳腺組織が発達していきます。そのため妊娠中は、少しずつ乳房が大きくなっていきます。

 

妊娠22週くらいまでには乳房の大きさは安定しますが、出産を経て授乳が始まるとさらに乳腺組織は発達、乳腺組織は脂肪の倍ほどになります。このように、産後は一段と乳房が大きくなるのです。

つまり、胸が小さい人も妊娠から産後にかけては、乳腺の発達で乳房は大きくなり、母乳も出始めます。

 

赤ちゃんが吸うことで母乳が出る

母乳は、出産しただけで自然に出るわけではありません。赤ちゃんの吸う刺激によってホルモンが分泌され、母乳が出るようになります。さらに、母乳が出ると身体はもっと母乳を増やそうとしますので、乳腺がさらに発達し、母乳が作られます。それを赤ちゃんが吸って、身体はまた母乳を作る、というループになっています。

 

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母乳が出ないのはなぜ?【産科医が教える】出ない人の原因&対処法

 

 

胸が小さくても産後は胸が大きくなる?

産後の胸の大きさ

 

胸が小さい人も、産後は胸がどんどん大きくなります。妊娠期からの変化を知っておきましょう。

 

妊娠~産後の胸の変化

出産すると、胸の大きさはかなり変化します。それは授乳によって乳腺が発達し、胸が大きくなるからです。妊娠中から出産準備として、授乳ブラを買う人も多いでしょう。

 

しかし産後はさらにサイズアップします。妊娠中にフィットしたものを準備すると、実際はもっと胸が大きくなり、授乳ブラの役目を果たさない可能性もあります。早くから授乳ブラを多く購入しすぎないようにしましょう。

 

胸が小さくても授乳ブラをしたほうがいい

「産後の授乳ブラは必要ないのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし産後の胸は大きくなり、ブラジャーをしていないと、大きくなった乳房を支えるクーパー靭帯が伸びて、切れてしまいます。

すると乳房は垂れてきてしまうので、産後にバストラインを保つためにもブラジャーはしておいた方がよいでしょう。

 

 

《体験談》貧乳で心配していた先輩ママの産後

胸が小さめの先輩ママたちは、妊娠から産後にどのような変化を経験してきたでしょうか。

 

大きな胸を見てワクワクがとまらない

ずっと貧乳で悩んでいた。妊娠中から胸が大きくなって、私じゃないみたいでとてもワクワクした。
もともと痩せ型で、遺伝要素もあるのか母親ゆずりの貧乳。全然期待はしていなかったけど、妊娠後期には2カップは上がった。
もともと胸が小さいので、たぶん母乳は出ないだろうと諦めていたが、赤ちゃんが母乳をよく飲んでくれたおかげか、気づけばAカップぎりぎりからCカップ!しかも、母乳育児のおかげで妊娠前より少し痩せたので、スタイルよく見えるようになった
妊娠中は正直、そこまで変わらなかったが、出産後は激変して驚いた。人生で初めて巨乳ってこんな感じなのか!と実感。全身鏡の前でポーズを決めたり、写真を撮ったり、今ではしぼんでしまった胸が当時はとても貴重な存在…。

 

大きくなるが母乳トラブルに注意

産後の乳腺の発達で胸がかなり大きくなった。母乳の出方もとてもよかったが、乳管が細いためか、おっぱいが詰まりやすく乳腺炎を繰り返すことに。胸が見たこともないくらい腫れあがり、岩みたいになり痛くて痛くて…乳腺炎のたび泣いていた。胸は大きくなったが全くいい思い出ではない。
妊娠中期くらいにはもともとのAカップからCカップへサイズアップ!貧乳から急に大きくなった場合、産後に乳腺炎などのおっぱいトラブルになりやすいと聞いたことがあったので、おっぱいケアを丁寧にやった。
胸がコンプレックスだったので、産後に大きくなっていくことがとても嬉しかった。しかし実際は赤ちゃんは母乳を全然飲んでくれず、でも母乳はあふれ出てくる日々。需要と共有が合わず、がちがちのおっぱいと戦っていた

 

正直ほとんど変わらなかった

妊娠したら大きくなるとワクワクしていたが、私の場合は妊娠中も貧乳のまま。産後こそは!という思いも裏切られ貧乳のまま。しかし母乳の出には苦労しなかった。同じく貧乳のママ友も余裕で完全母乳育児をしている。どうやら胸の大きさと母乳はあまり関係ないらしい。
貧乳は母乳が出ないと思い込んでいたので、ミルク育児でいいかという感じだった。しかし助産師さんに促され母乳育児を開始。最初はにじむようにしか出なかったが、次第に胸が痛くなって張り出し、1回に10~20gずつ飲めるように。母乳はほぼあきらめていたので嬉しさはあったが、胸の大きさはさほど変化しなかった。

 

産後半年過ぎてからの現実

出産前から授乳中は豊満なバストに大喜び。ただし子どもが生後半年を過ぎたくらいから、だんだん萎んでハリがなくなってきて…ウワサには聞いていたが悲しい。これからさらに垂れてくるのかと思うとすごく心配。

 

 

母乳の分泌を増やす方法

胸の大きさと母乳の出方は比例しませんが、しっかりとケアをしないと母乳は出てきません。母乳の分泌を増やす方法を紹介します。

 

1. 授乳回数を多くする

なんといっても授乳回数を多くすることが重要。母乳とは、赤ちゃんがおっぱいを吸うことでどんどん作られます。

プロラクチンという母乳を作るホルモンが関係していますが、この濃度は赤ちゃんの吸啜刺激によってどんどん濃くなっていきます。何もしなければ7日後にはこのプロラクチン濃度は低下し、妊娠前と同じになってしまうといわれています。

 

最初は慣れない授乳も、次第に上手になるものです。諦めずに授乳回数を多くして、刺激を増やしていきましょう。24時間に8回以上授乳すれば、プロラクチン濃度は保てるといわれています。

なんらかの事情で、赤ちゃんがママのおっぱいを吸えない時は、搾乳機を使用したり、手で刺激したりして、おっぱいに刺激をどんどん与えていきましょう。

 

2. ミルクをむやみに足さない

ミルクをむやみに足してしまうと、母乳を飲む量が減ってくる可能性があります。刺激が減ってプロラクチンの濃度も下がりますし、赤ちゃんが乳頭混乱を引き起こす可能性もあります。母乳育児で頑張りたい場合は、安易にミルクを足すのは避けた方がよさそうです。

 

3. ご飯をしっかり食べる

母乳を作るのにも、出すのにもエネルギーが必要です。育児をしながらゆっくりご飯を食べるのは難しいでしょうが、できるだけ食事をしっかり摂りましょう。特にお米はエネルギー源となります。おにぎりの作り置きなどを活用して、しっかりとエネルギーを補給しましょう。

 

4. 水分をしっかり摂る

母乳は血液でできているので、水分をしっかり摂らないと母乳をつくれません。授乳中は水分不足になりやすいので、しっかりと水分補給しましょう。目安としては1日2Lです、こまめに飲む習慣にするとよいでしょう。

 

5. ストレスをためない

育児中にストレスをためないのは、なかなか難しいかもしれません。ストレスを感じると、母乳が低下するホルモンが分泌されてしまうので、できるだけリラックスしたいもの。自分なりのストレス解消方法を見つけて実践していきましょう。

 

6. 睡眠時間を確保

産後は3時間毎の授乳があり、睡眠時間を確保するのは難しいかもしれません。しかし睡眠がとれないとストレスにつながり、母乳の分泌低下の原因になってしまいます。

赤ちゃんと一緒に眠る、少しでも育児を誰かに代わってもらうなどして、自分の睡眠時間もできるだけ確保しましょう。

 

 

《まとめ》

 

胸が小さくて悩んでいるママは多いかもしれませんが、母乳の出方には影響しません。母乳分泌には乳腺の発達が関係しています。産後にしっかり体調を整えて、母乳育児に挑むようにしましょう。食事や睡眠など自分のケアもしつつ、家族に頼りながら健やかな育児をしてくださいね。

 

※写真提供:PIXTA

 

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ママのお悩みの声

胸が小さくて授乳できるか不安

大きい胸のほうが母乳はたくさん出る?

           

1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。

2010年一般社団法人格を取得。

2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。

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