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2020.12.14

妊婦さんは毛が濃くなるって本当?【助産師監修】妊娠中に気になる体毛の処理

「妊娠したら毛深くなった」と感じるママもいるのではないでしょうか。妊娠中、赤ちゃんを守るためにママの皮膚や毛も変化していきます。

とはいえ、美容に関しては妊娠中も気がかりですよね。ママの悩みを解決すべく、体毛について説明します。

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濃いのは今だけ!妊娠中に毛が濃くなる理由

妊娠中に毛が濃くなる
 
 

妊娠中におへその周りやお腹全体、胸や背中など、今まで気にならなかった場所に体毛が生えてきたり、手足、ワキのムダ毛が濃くなったと感じるママは少なくありません。

ずっとこのままだったらどうしようと、人知れず悩んでいる方もいます。

 

体毛が濃くなるのは女性ホルモンバランスの変化によるもの

体毛が濃くなるのは、妊娠中に女性ホルモンのバランスが変化することで起こる現象と言われています。女性ホルモンはメラニンを増加させ、肌や毛の色素を濃くする働きがあります。

毛穴周りの皮膚の色が濃くなり、体毛自体もより濃くなるので、今までは気にならなかった産毛のような毛が目立つようになり、新しく生えてきたと感じるのかもしれません。

 

体毛が濃くなるのは妊娠中の一時的なものです。産後、ホルモンバランスが元に戻ると徐々に体毛も目立たなくなりますので、安心してくださいね。

 

産後は髪の毛が抜けることも

また、産後に髪の毛がたくさん抜けることがあります。髪の毛を洗うたびにごっそりと抜けるので、心配になるママも多いようです。

これも女性ホルモンの変化で起きることですので、そのまま抜け続けるわけではありませんから安心してください。産後1年くらいで元に戻ると言われています。

 

女性ホルモンのバランスを整えるにはタンパク質をしっかり摂取

体毛が濃くなったり、髪の毛が抜けたり、妊娠・出産による自然な現象とはいえ、女性としてはできるだけ避けたいというのが本音ですよね。

肌や体毛、髪の毛、女性ホルモンの全てはタンパク質でできています。妊娠中は赤ちゃんを育てるためにたくさんの血液が必要ですが、その血液の元もタンパク質です。

 

良質のタンパク質をしっかり摂取し、栄養バランスのとれた食事を心がけることが大切です。特に日本の女性は普段からタンパク質不足と言われていますから、意識して摂取しましょう。

 

タンパク質は肉類、魚介類、卵、大豆製品、乳製品に多く含まれていて、色々な食品から摂ることが効果的です。また、補助食品としてプロテインも利用すると、効率よく摂取できるのでおすすめです。

 

 

医学的根拠は?体毛の多さと赤ちゃんの性別の関係

妊娠中に体毛が濃くなると男の子が生まれる、という話は聞いたことがありますか?

体毛が濃くなる=男性ホルモンが多い=赤ちゃんは男の子。という連想からくるものなのでしょうが、医学的根拠はありません

 

体毛が濃くなるのは男性ホルモンが原因ではなく、女性ホルモンの変化によるものです。

ママの顔つきがきつくなったら男の子が生まれる、ママの雰囲気がふんわり優しくなったら女の子が生まれるなど昔から様々な迷信がありますが、どれも根拠のないものですので振り回されないようにしてくださいね。

 

赤ちゃんの性別は妊娠16あたりから、エコーで確認できるようになります。性別を早く知りたいママは、妊婦健診の時に医師に聞いてみましょう。

 

 

剃ったり脱毛したりはNG?妊娠中のムダ毛処理は最低限に

妊娠中でもムダ毛の処理はしておきたい、女性としていつでも美しく在りたいと考えているママは多いのではないでしょうか。

妊婦さんは肌のマイナートラブルが多くみられますので、ムダ毛処理は必要最低限にし、スキンケアをしっかりすることが大切です。

 

妊娠中のムダ毛処理

 

妊娠中の肌は敏感

 

妊娠中はホルモンバランスが変化することによって、肌がいつも以上に敏感になります。体毛が濃くなるのは妊娠期間中だけのことですから、処理するのはなるべく避けたほうが良いでしょう。

どうしても体毛が気になるというママはシェーバーか脱毛クリームを使用しましょう。安全で肌への負担が少ないと言われています。

ワックスは肌の負担が大きいのでおすすめしません。

 

また、脱毛サロンは妊婦さんの安全性を確保するため、また脱毛効果が薄れるため断られることがほとんどです。通っている途中の方は休会制度がないか確認しましょう。

 

安全で肌に優しい剃り方

 

一番手軽で安全なのは、かみそりで剃る方法でしょう。

石鹸の泡は皮膚の乾燥を促しますので専用のシェービングフォームを使い、毛の流れに沿って剃ります。一枚刃よりも刃が複数のシェーバーがお肌には優しいとされています。

剃ったあとは肌荒れしやすいので、しっかり保湿をしましょう。

妊娠中はお腹で下半身が見えにくく、剃りにくい場合がありますので、見えにくい部分のお手入れはやめましょう。

 

ムダ毛の処理は必要最低限に

 

周りの人に毛が濃いと思われるのが恥ずかしくて、ムダ毛を処理したくなる気持ちは女性として当然のことです。

しかし、濃い体毛は妊娠期間中の一時のことですし、ママになる女性は皆、経験していることですから気にしすぎないでくださいね。 

むしろ頻繁に剃ることで傷がつき、細菌感染の恐れもあります。妊娠中のムダ毛処理は必要最低限にし、健康な肌で過ごせると良いですね。

 

 

《まとめ》

 

毛が濃くなったからと言って心配することはありません。

自分の体の変化になかなかついていけないママもいるかと思いますが、これも今の時期だけのことと思って、丁寧にやさしくケアしていくようにしましょう。

 

※写真提供:PIXTA

 

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1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。

2010年一般社団法人格を取得。

2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。

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