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2024.02.09

【助産師監修】妊娠超初期に38度以上の発熱はある?高熱は風邪や感染症?

「身体がだるい」「熱っぽい」など、妊娠初期症状と風邪症状はとてもよく似ています。妊娠による症状なのか風邪なのか、なかなか見分けがつかないでしょう。この記事では、妊娠初期症状と風邪の見分け方や、妊娠の可能性があるときの風邪への対処法を解説していきます。

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妊娠超初期症状で38度以上の発熱はない

妊娠初期の熱

 

通常の基礎体温は、排卵日を境に低温期から高温期にうつり、生理が来たら再び低温期に戻るというように、二相になっています。

妊娠した場合、基礎体温は低温期に戻ることなく、高温期が続きます。低温期と高温期の体温の差は、0.3~0.6℃くらいです。低温期が36.2℃の人であれば、36.5~36.8℃くらいに上がります。

 

妊娠してホルモンの影響で高温期が続き、微熱や体のほてり、だるさなどで身体のつらさを感じる妊婦さんもいます。とはいえ、妊娠による正常な体の変化で、39℃以上の高熱になることはまずありません。38℃以上の発熱があった場合、他の病気や感染症が疑われます。

特に39.5℃以上の発熱は流産、切迫早産、赤ちゃんの脳や脊髄の異常のリスクが高くなるので、適切な対処が必要です。すぐに産婦人科で相談しましょう。

 

 

妊娠初期症状と風邪症状の見分け方

妊娠初期症状と風邪症状はよく似ています。

妊娠すると黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響で、体温が上がり、だるさを感じるようになります。また、つわりで吐き気や食欲不振が起きることもあります。では、妊娠なのか風邪なのか、どのように見分けたらいいでしょうか?

以下のようなことをチェックしてみましょう。

 

□ 生理の遅れはない

□ 38℃以上の発熱

□ 熱がどんどん上がる

□ 関節の痛みや、喉の痛み、咳や鼻水、頭痛などの感冒症状

 

このような症状がある場合は、風邪や感染症の可能性が高いです。まれに風邪と妊娠が重なってしまうこともありますので、妊娠が疑わしいときには、妊娠検査薬でチェックしてみましょう。

 

 

妊娠超初期の発熱への対処法

発熱の対処法

 

妊娠初期の熱っぽさやほてりは、ホルモンの影響なので心配ありません。妊娠15週16週頃までには、自然に平熱に戻ります。不快に感じる場合には、衣服や空調を工夫してみてください。保冷枕や氷枕、冷却シートで頭を冷やすと気持ちがいいと感じる人もいます。

 

ただし、38℃以上の発熱がある場合は妊娠以外の原因が考えられますので、かかりつけの産科医に相談しましょう。また微熱であっても、感冒症状を伴う場合は受診しましょう。妊娠が確定していない場合にも、妊娠の可能性があることを医師に伝えましょう。

 

 

妊娠中に風邪をひいたらどうする?

お腹の赤ちゃんは、ママの体にとっては異物です。ママの体が赤ちゃんに対して拒否反応を起こさないように、妊娠中は免疫力が下がった状態になります。このために、妊婦さんは風邪や感染症にかかりやすく、重症化しやすくなっています。場合によっては、お腹の赤ちゃんに影響する感染症もあります。

ここからは妊娠中に体調を崩したときの、対処法を確認しておきましょう。

 

早めに受診

妊娠中は免疫力が低下し感染症にかかりやすくなります。また胎児への影響を考え服用できない薬もあります。そのため、自己判断で市販薬を飲むことができません。早めにかかりつけ医に相談しましょう。

 

ただし感染症で産婦人科を受診すると、他の妊婦さんにうつしてしまうかもしれません。まずは電話してから、指示を仰ぎましょう。内科の受診を勧められるかもしれませんので、それに従ってください。

内科での受診時には、妊娠していることと、妊娠週数を伝えましょう。母子手帳とお薬手帳は忘れずに持参してください。

 

水分補給はしっかりと

風邪の時には水分補給が大切ですが、つわりと重なると、さらに脱水のリスクが増えます。意識して、こまめに水分補給をしましょう。食事がとれていない場合には、スポーツ飲料など塩分や少しの糖分が含まれる飲料がおすすめです。自分にとって飲みやすいものを探してみましょう。

水分がまったくとれないときや、極端に尿量が減ったときには、脱水の危険がありますので、かかりつけ医に相談しましょう。

 

無理せず休息を

妊娠中は免疫が落ちていて、普段なら平気なことでも体調悪化しやすいことを覚えておきましょう。おかしいなと思ったら、早めに休息をとってください。

 

 

《体験談》妊娠超初期に38度以上の発熱!

妊娠中の発熱

 

(Aさん)妊娠超初期に39℃の熱が出た

まだ妊娠に気付いていなかった妊娠超初期に、39℃の熱が出た。内科を受診したところ細菌性の風邪との診断で、抗生剤をもらって内服。あとで妊娠に気付き、高熱が出たことと、薬を飲んでしまったことがとても心配に…。産婦人科の先生に相談したところ、問題ないと言われて一安心した。

 

(Bさん)妊娠3週に38℃の熱が出た

妊娠がわかる1週間ほど前なので、妊娠3週目の頃。真夏で、周りに風邪を引いている人もいなかったのに、突然38℃くらいの熱が出た。同時に眠気や倦怠感、下腹部の違和感、風邪のような症状、つわりのような症状、トイレが近くなるなどの症状がありました。いろいろな症状が重なっていて、妊娠超初期症状だったのかなと思う。

 

Aさんは細菌性の風邪と診断されましたが、Bさんは受診されなかったようですね。妊娠超初期症状だったのかもしれませんが、風邪症状もあったようなので、もしかしたら風邪と妊娠が重なってしまったということも考えられます。

免疫力が落ちる妊娠期には、風邪や感染症にかかる人が意外と多いです。妊娠中の病気や内服は、ママにとって不安も大きいです。医師とよく相談して、心身を安静にして過ごせる環境を整えてくださいね。

 

 

《まとめ》

 

妊娠初期は高温期が続き、人によっては37℃前後まで体温が上がることがあります。体温上昇や熱っぽさ、ほてりは、黄体ホルモン(プロゲステロン)によるもので心配ありません。妊娠15週~16週頃までには平熱に戻ります。ただし、38℃以上の発熱があることはあまりありません。風邪などの感染症や他の病気が考えられるので、早めに受診しましょう。

 

※写真提供:PIXTA

 

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1955年に助産師独自の職能団体として社団法人として創立。

全国都道府県助産師会の会員にて組織されている。

2012年10月1日から公益法人制度改革により公益法人認定法に基づいて公益性を認定され、公益社団法人として新たにスタート。

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