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2022.08.12
妊娠が分かる感覚ってどんな感じ?【先輩ママに聞く】妊娠超初期の症状とは
妊娠を望む女性にとって、月経前はそわそわしてしまう時期。月経が少し遅れたり体調変化が重なると、「もしかしたら妊娠かも?」と考えるかもしれませんね。ここでは妊娠超初期に「妊娠がわかる感覚」について、先輩ママの意見を参考にしながら解説します。また妊娠超初期の身体の変化や、妊娠の確認方法も助産師が紹介していきます。
目次
- 「妊娠超初期」とはいつ?
- 生理(月経)がこない原因は妊娠だけではない!
- 妊娠ではなく月経がこない原因!月経周期の変化
- ・ストレスによる排卵の遅れ
- ・過度なダイエット
- ・何らかの病気が隠れていることも
- 先輩ママに聞く!「妊娠がわかる感覚」はあった?
- ・「妊娠がわかる感覚」でよくある吐き気・だるさ・下腹部の違和感
- ・「妊娠がわかる感覚」で不思議な経験をしたママも
- 【妊娠超初期のよくある症状】思い込みの妊娠との違い
- ・【妊娠超初期】基礎体温は高温期が続く
- ・【妊娠超初期】よくある症状
- 「妊娠したかも」と思ったときの注意点
- ・妊娠検査薬で確認する
- ・負荷の強い運動は避ける
- ・葉酸を積極的に摂取する
- ・タバコ・アルコール・カフェインは控える
- ・サプリメントや薬は医師の判断を仰ぐ
- 妊娠の確認方法&受診のタイミング
- ・妊娠検査薬のやり方
- ・病院を受診するタイミング
- ・妊娠が分かったら?受診するときの準備・注意点
「妊娠超初期」とはいつ?
「妊娠超初期」とは、医学的な用語ではありません。妊娠が判明する前の「最終月経が始まった日~妊娠3週ごろ」を指します。なお、最終月経の初日が「妊娠0週0日」となるので、この時点では妊娠は成立していません。
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生理(月経)がこない原因は妊娠だけではない!
女性の月経サイクルは、基本的に約25日~38日周期で、卵巣から卵子が放出する「排卵」が起こります。受精卵が育つためには子宮内膜が厚くなり、ふかふかのベッドを作ります。もし受精しなかった場合は、この子宮内膜が剥がれ落ちて「月経」として排出されます。
妊娠すると子宮内膜が剥がれずに受精卵を受け止めるため、月経はきません。月経がある女性は性交渉をしたら、「月経が遅れる=妊娠成立」の可能性があります。
しかし月経が来ない時、実は妊娠だけではなく様々な理由があります。ここからは妊娠以外で月経がこない原因について、見ていきましょう。
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妊娠ではなく月経がこない原因!月経周期の変化
人による月経周期の違いは、月経から排卵までにかかる日数の差からくるもの。規則的に月経が来ている人は通常、排卵から14日で月経として出血します(妊娠しなかった場合)。つまり排卵するタイミングによって、月経周期は変化します。
ストレスによる排卵の遅れ
人間関係や仕事のストレスなどは、月経を司る脳下垂体に影響を及ぼしやすいです。するとホルモンバランスが崩れて、不規則な月経周期の原因となります。
過度なダイエット
過度なダイエットにより低栄養状態になると、排卵や女性ホルモン分泌に大きな影響を及ぼします。そして月経が止まってしまう可能性があります。結婚式などイベント前にダイエットをする人が多いですが、週に数kgも減らす過度な減量はしないようにしましょう。
何らかの病気が隠れていることも
月経がいつもの間隔で来ない場合は、病気が隠れていることも視野に入れましょう。甲状腺機能異常、卵巣機能低下、子宮筋腫や子宮内膜症など、脳から分泌する月経をコントロールするホルモンの異常、早期閉経なども考えられます。
このように月経が来ない、もしくは遅れる原因は様々。月経が来ないというだけでは、妊娠と断定できないことを覚えておきましょう。
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先輩ママに聞く!「妊娠がわかる感覚」はあった?
では実際に先輩ママ約280人に聞いた、「妊娠がわかる感覚」を紹介していきましょう。どのような予兆や体調の変化があったのでしょうか。
「妊娠がわかる感覚」でよくある吐き気・だるさ・下腹部の違和感
多くのママがこのような症状を感じ、妊娠に気づいたようです。
・吐き気がして食欲が急になくなった。胃腸がムカムカして、船酔いみたいな感覚。
・とにかくひどい眠気に襲われた。倦怠感も強く、一日中寝ていた。
・下腹部に痛みではない独特な違和感。そして着床出血と思われる出血があった。
・体がぽかぽかとして、体温が上がっているのがわかった。
・胸がチクチクする感じ。生理前とも少し違ったように思えた。
また少数ですがこのような予兆もあったそうです。
- 味覚が何となくいつもと違うことに気づいた。大好きなメニューが美味しいと感じなかった。
- 今まであまりないような肌荒れを起こし、その原因も妊娠以外思いつかなかった。
- なかなか寝付けない日が数日続いた。
- なぜかものすごく喉がかわいて、水を大量に飲み、ゲップが止まらなかった。
- 無性に旦那に対してイライラが止まらなくなり、自分で自分をおかしいなと思った。
「妊娠がわかる感覚」で不思議な経験をしたママも
先輩ママの中には、少し不思議な経験をして妊娠がわかったという声もありました。
- 説明できないが、なぜか直感で「妊娠した」と確信した。まるでお腹にいた娘がテレパシーを送ってくれたよう。
- 急に息子が教えてくれた。「ママのお腹に赤ちゃんいるね!」と。検査してみると陽性だったのでかなり驚いた。
- もともとあまり子ども好きではないのに、ふと電車で聞こえた赤ちゃんの声がすごく愛おしく感じた。
【妊娠超初期のよくある症状】思い込みの妊娠との違い
妊娠超初期症状にはどのような症状があるでしょうか。思い込みの妊娠(想像妊娠)と、どのような違いがあるのでしょうか。
【妊娠超初期】基礎体温は高温期が続く
妊娠を望む女性のなかには、病院の指示などで基礎体温を測っている人もいるでしょう。
基礎体温は月経後~排卵する前は低温期、排卵後は高温期となります。妊娠すると、妊娠を維持する「プロゲステロン」というホルモンの分泌増加から、高温期がしばらく続きます。正確ではありませんが、基礎体温の推移から、ある程度は妊娠を推測できます。
【妊娠超初期】よくある症状
さらに以下のような妊娠超初期症状が複数あると、妊娠の可能性は高くなります。
・おりものの量や色の変化
・少量の出血
・腹痛、下腹部痛、お腹の張り
・常に眠い
・食欲増進、食欲退行
・めまい、ふらつき
・熱っぽい
・イライラ、落ち込むなど情緒不安定
・便秘
・胸が張って乳頭がチクチクする
・風邪のような症状(倦怠感など)
・味覚や嗅覚の変化
ただし先述したように、排卵の遅れである可能性もあります。基礎体温の変化も、補助的な判断材料としましょう。正確に妊娠を知るには。月経予定日の1週間後から使用できる、妊娠検査薬が一番でしょう。
「妊娠したかも」と思ったときの注意点
月経の遅れや高温期の持続、さらには妊娠超初期症状にいくつか当てはまる場合、妊娠したと想定して日常生活に注意を払う必要があります。
妊娠検査薬で確認する
まずは妊娠検査薬で確認しましょう。結果が陽性となれば、妊娠の可能性が高いでしょう。またもしも妊娠していても、検査時期によって陰性と反応してしまうこともあります。検査をするタイミングも大切です。
負荷の強い運動は避ける
妊娠超初期から妊娠初期は、いつも通りの生活をして、普段やらない負荷の強い運動は避けましょう。
葉酸を積極的に摂取する
葉酸とは、細胞分裂や成長に非常に大きな影響を与える存在です。赤ちゃんの神経系や脳、脊髄に関する病気のリスクも減らします。妊娠を望むタイミングから、積極的に摂取しましょう。葉酸はブロッコリー、ほうれん草、枝豆などに多く含まれ、サプリメントでも簡単に摂取できます。
タバコ・アルコール・カフェインは控える
喫煙は、流産や発育遅延の原因になります。妊婦さん自身が吸わなくても、パートナーが吸っている場合は、副流煙の影響も大きく受けます。ぜひ禁煙、もしくは分煙をしてもらいましょう。
また多量のアルコール摂取は、赤ちゃんの脳の発育に影響を与えます。妊娠の可能性がある場合は、アルコールの摂取を控えてください。
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サプリメントや薬は医師の判断を仰ぐ
妊娠超初期から妊娠初期は「臨界期」といい、胎児は薬の影響を非常に強く受けます。葉酸の摂取は推奨されていますが、サプリメントや薬は自己判断で飲まないようにしましょう。体調不良で薬が必要であれば、必ず受診して妊娠の可能性を伝えましょう。そして検査のうえ、影響が少ない薬を処方してもらいましょう。
また普段から内服が欠かせない人は、妊娠を希望する段階で医師に相談します。胎児への影響を確認し、処方薬の検討を依頼しましょう。
妊娠の確認方法&受診のタイミング
妊娠検査薬は薬局で購入でき、自宅で簡単に行えます。検査のタイミングは、月経開始予定日から1週間ほど経過してからが良いでしょう。ここでは妊娠検査薬による妊娠の確認方法と、受診するタイミングついて説明します。
妊娠検査薬のやり方
妊娠検査薬とは、妊娠時に分泌されるhCGというホルモン量を尿中で検知することで、妊娠しているか否かを調べるものです。このhCGは着床後に少しずつ分泌され、月経開始予定日を過ぎた頃にピークとなります。
ホルモン量に反応して陽性になるので、月経開始予定日から1週間後くらいが適しています。それ以前での妊娠検査薬では、陰性となることが多いので、検査時期の判断は大切です。
病院を受診するタイミング
妊娠検査薬で妊娠がわかると、受診して確定したくなりますよね。病院の受診タイミングは、月経予定日から約2週間後の妊娠6週くらいが良いでしょう。
受診では妊娠の確定はもちろん、異常な妊娠ではないかを判断する必要があります。ごくまれに、子宮以外で妊娠してしまうことがあります。治療せずに胎児が成長すると、その部分が破裂し、妊婦さんのお腹の中で多量出血する危険があります。
また、胞状奇胎というものがあります。hCGが高くなりますが、赤ちゃんではない腫瘤です。いずれも妊婦さんの健康のため、早急に治療処置をする必要があります。
妊娠が分かったら?受診するときの準備・注意点
初めての妊娠の場合、「どのような検査をするのだろう」「何を聞かれるのだろうか」と不安になるでしょう。基本的には問診と経膣エコー、妊娠検査薬での確認をします。
経膣エコーでは、子宮内の「正常妊娠」か、子宮外妊娠や胞状奇胎などの「異常妊娠」かどうかを確認します。また胎嚢の大きさを測るためにも必要です。診察台に乗るため、着替えやすい服装でナプキンを持参しましょう。
また問診表に記載するため、今までの病気や服薬の状況、最終月経日や生理周期、妊娠出産の回数、緊急連絡先などをはっきりしておく必要があります。初診の場合は自費扱いですので、1万~2万ほど持参すると安心でしょう。
《まとめ》
月経が遅れると妊娠の可能性を考え、気持ちが落ち着かないものでしょう。月経の遅れだけでは妊娠の判断はつかず、高温期の持続や妊娠超初期症状があれば、妊娠の可能性は高くなります。妊娠検査薬で早く確認したい気持ちもあると思いますが、検査に適した時期を判断し、正しい方法で妊娠を確認しましょう。月経サイクルや体調の観察を日頃からすることで、妊娠に気づき、然るべき対応ができるでしょう。
※写真提供:PIXTA
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監修者
1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。
2010年一般社団法人格を取得。
2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。
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