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2020.11.24
【産科医に聞く】妊娠したらまず注意するべき生活習慣とは?
妊娠発覚!まずは検査薬で妊娠がわかったけれど、何をしたらいいのかわからない。という妊婦さんやパートナーのために、妊娠したらやるべき事をまとめました。
妊娠がわかったその日から、ぜひ注意してほしい事もあるので、チェックしてみてください。
目次
妊娠したら?可能性に気づいたらすぐ気を付けること
妊娠の可能性に気づいたら、まずどんな事に気をつければいいのでしょうか。
お酒・たばこをやめる
お酒やたばこは、赤ちゃんにとって有害でしかありません。ただちに禁酒、禁煙しましょう。
飲酒が赤ちゃんの胎児性アルコール症候群をひきおこしたり、喫煙によって低出生体重児になったりする危険性も。
またママの血圧上昇や、流産や早産のリスクが高まるなど、何も良いことはないのです。
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✔妊娠初期に気づかずに飲酒したら?【産科医による】妊婦中のお酒のリスクを解説
ハードな運動・力仕事を避ける
妊娠中、激しい運動や力仕事によってお腹に力が入りすぎると、お腹が張りやすくなります。
それが原因で切迫流産となり、安静を指示されるケースもあるため、できるだけ避けるのが良いでしょう。
カフェインを摂りすぎない
カフェインの過剰摂取により、流産のリスクが高まるといわれています。ただし摂り過ぎなければさほど問題はありません。
コーヒーやお茶は1日1~2杯程度にしましょう。
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✔【妊娠中のカフェイン制限】飲み物別の摂取量を助産師が正しく解説!
どうかな?と不安に思ったら必ず確認!
風邪薬などの市販薬やサプリメント類は、妊娠中に服用できないものも多いため、自己判断で飲まないようにしましょう。
何かしらの疾患のため処方された薬を飲んでいる場合も、妊娠中に服用を続けて問題ないか、すみやかにかかりつけ医もしくは産婦人科医に確認してください。
また産婦人科以外での治療や、エステなど施術サービスを受けるときは、妊娠中であることを必ず伝えるよう徹底しましょう。
妊娠したら?病院で検査を&必要な手続きへ
妊娠検査薬で陽性が出たら、産婦人科での妊娠検査をうけ、必要な手続きへとすすんでいきます。
早めに病院で妊娠検査を受けよう
妊娠検査薬で陽性反応が出たからといって、必ずしも正常妊娠というわけではありません。
子宮外妊娠とも呼ばれる「異所性妊娠(いしょせいにんしん)」という病気があり、これは子宮内以外で妊娠してしまうこと(主に卵管内)。万が一そのままにしておくと大変危険な状態になるため、早めに産婦人科で超音波検査を受けておくことが重要です。
妊娠届出書を提出しよう
次に、妊娠検査を受けた産婦人科の指示にしたがって、市区町村へ妊娠届出書を提出しましょう。赤ちゃんの心拍が確認できる妊娠6週ごろには、母子手帳を受けとることができます。
母子手帳は妊娠中から産前産後の情報が記載され、赤ちゃんが生まれてからワクチン接種歴も記入していく、とても大切なものですよ。
周囲へ妊娠報告しよう
妊婦さんによっては、安定期に入るのを待ってから、周りに妊娠報告しようと思う人も多いでしょう。しかし必ずしもそれが良いとは限りません。
妊娠初期はつわりなどで体調がすぐれない時もあり、妊娠中であることを周囲に知っておいてもらうほうが安心できる事も多いでしょう。
もしひどいつわりや切迫流産の診断があれば、産婦人科で「妊婦健康連絡管理カード」を記入してもらうことにより、職場に対して勤務形態や時間変更のお願いができます。
母子手帳にも掲載されていますので確認してみましょう。
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出産へ向け確認していくこと
出産をむかえるまでの間には、どのようなことを考えておけばいいでしょうか。
■どこの病院で出産するか?
妊婦健診で通う産婦人科で出産するのか、または里帰りなどして出産する病院を変えるのか考えましょう。病院によっては、早い時期に分娩予約が必要になるケースもありますよ。
里帰りの場合も、出産を希望する産婦人科には早めに連絡し、いつごろ受診したらよいか確認しておきましょう。
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■仕事・働き方をどうするか?
職場へ妊娠報告したら、まず出産までどのように働いていくか考えておきましょう。
体調や妊娠の経過次第では、予定していた働き方が難しくなることもありえます。
その場合はかかりつけ産科医の指導のもと、職場とよく相談し、勤務時間や業務の変更などの対応をお願いすると良いでしょう。
それから出産後については仕事復帰をするのか、やるならばどのような働き方なのかなど、家族と相談しながら決めていく必要があります。
■出産費用はどのくらいかかるか?
妊娠から出産におよそいくら必要かを確認しておきましょう。主に産婦人科では妊婦健診にかかる費用と、出産にかかる費用があります。
◆妊婦健診は自治体からの補助があり、おおむね自己負担が必要ない
(妊娠経過により異なることもある)
◆出産費用は分娩、入院までを含み病院によってさまざま
健康保険に加入していれば、出産育児一時金として42万円受けとれる制度があるため、実際にいくらぐらい自己負担が必要になるかチェックしておいてください。
またマタニティ用品として下着やウェア、赤ちゃん用品として衣類やベビーベッドなど、出産準備に必要なものをリストアップして、どのくらいお金がかかるのか知っておくと良いですね。
《まとめ》
妊娠したかも?と思ったその日からまずは生活を見直し、すみやかに産婦人科を受診しましょう。
妊娠中は、周囲の理解や助けが必要になることも多いので、妊娠報告するタイミングは良く考え、いつでもサポートを受けられるようにしておくと安心です。この先の妊娠生活や産後に向けて、少しずつ計画を立てていきましょう。
※写真提供:PIXTA
1999年愛知医科大学卒業
その後大垣市民病院にて研修、勤務を経て安城更生病院へ赴任
2006年日本産婦人科学会産婦人科専門医取得
2008年やまだ産婦人科院長就任
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