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2022.10.21
過酷なワンオペ育児!何が辛い?みんなはどう乗り切ってる?
「ワンオペ育児」と聞くと、家事・育児の負担と責任をママ一人で背負う、孤独で辛いイメージがありますね。ワンオペ育児では具体的に、どのようなシーンが大変なのでしょうか。今回は0歳児の育児に奮闘中の、3人のママに集まっていただきました。ワンオペ育児の乗り越え方や、大変な日常のなかで夫へ求めることなど聞いていきましょう。
【座談会メンバー】 ●あいさん 3ヶ月の男の子を育てる新米ママ。夫は仕事のほか趣味のサッカーにも忙しく、休日すらワンオペになることも。 ●ままちゃんさん 2歳女の子&10ヶ月男の子を育てながら、パート勤務もこなす。実家は遠方のため、平日は家事育児のほぼすべてワンオペ状態。 ●ちひろさん 5ヶ月の女の子を育児中。最近よく動くようになり、子どもを見ながらの家事がより大変に。夫は休日に仕事を持ち帰ることもある。 |
目次
現在の状況はどれくらい「ワンオペ育児」?
―はじめに現在の日常では、どれくらいワンオペ育児になっていますか?
●あいさん
平日は毎日朝から、家事・育児がだいたい終わる夜の時間までワンオペです。土日も夫が趣味のサッカーで出かけてしまうことが多く、子どもと二人での留守番もよくあります。
●ままちゃんさん
私も平日は朝7時~夜7時ごろまでワンオペ。子ども2人の夕飯もお風呂も、基本はすべて私がやっています。
●ちひろさん
我が家もだいたい同じです。夫は休日も仕事を持ち帰ることがあり、その量によっては予定外のワンオペ時間が増えています。
ワンオペ育児で最も大変なことは?
―毎日長時間ワンオペ育児を続けるなかで、特に大変だと感じることは何ですか?
●ままちゃんさん
寝かしつけが大変です。長女は背中をトントンして歌を歌ってほしい!長男は抱っこしてほしい!2人の寝付き方が違うので毎日へとへとです。また寝かしつけに限らず、子どもの機嫌が悪い時にワンオペだと、何をするにも辛いです。
●あいさん
夕方の忙しい時間帯は、ご機嫌斜めになりがち。ぐずられると夕食作りもできないし、お風呂に入れるのもひと苦労です。
●ちひろさん
私の娘はまだ夜中も頻繁に起きるので、寝不足が全然解消されないことです。やっとお昼寝したと思えばあっという間に起きてしまい、一緒に休む暇もありません。慢性的な寝不足と疲れの中、日中の遊びもワンパターンになってしまい…ワンオペの一日がすごく長く感じます。
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シーン別・ワンオペ育児の乗り越え方とは
―では具体的に、ワンオペ育児の乗り越え方をお聞かせください。家事・育児で工夫していることはありますか?
《お風呂》
●あいさん
お風呂は事前準備が最大のポイント!私の姿が見えなくなると泣くので、お風呂のドアは開けたまま自分のシャワーを済ませます。脱衣所では子どもの好きな音楽をかけながら待たせます。一緒にお風呂に入っている時間はご機嫌なので、お風呂上りはまた手際よくやる必要がありますね。あらかじめ用意しておいた服に着替え、保湿、ミルクを飲ませるまで、流れるように済ませていきます。
●ままちゃんさん
そうそう、お風呂上りに使うタオルや着替え、遊べるおもちゃなど、すべてを計算して準備してから入浴しなくちゃいけませんよね。
《料理》
●ちひろさん
キッチンに立つ間は、バウンサーやプレイマットに寝かせて遊ばせます。でも最近寝返りを覚えどんどん動いてしまうので、全く料理がはかどりません。もう少ししておんぶできるようになれば、おんぶをして夕食作りをしようと思います。
●あいさん
私は家の中でも抱っこ紐で家事をしています。料理はかなり時短を極めていて、手軽な調理で食べられる冷凍食品をストックしておくといいですよ。シリコン調理器や電気圧力鍋も駆使して、できるだけ手間をかけない自炊を心がけています。
《寝かしつけ》
●ままちゃんさん
時間になって急に寝かしつけするのではなく、眠くなるような雰囲気に誘導しています。現在は布団で絵本を読むのが我が家のルーティーン。読み聞かせはできるだけ眠気を誘うように工夫しています。
《その他》
●ままちゃんさん
うちは実家がどちらも遠方で頼れないので、地域の子育てサポートにはかなり支援してもらっています。親身になって相談にのってくれる先生達なしでは、現在の育児は成り立っていませんね。
―どれも日々のワンオペ育児からたどり着いた、ママしかできない技ですね。その他、ママ自身の気持ちの入れ替え方や、リフレッシュの方法はありますか?
●ちひろさん
支援センターなどの遊び場で出会うママを見て、「きっとみんなも辛い中ワンオペで頑張っているんだ!」と思うと元気づけられます。少しくらいは子どもにテレビを見せて、自分が休憩する時間を作ることもありますね。あとはコーヒーと甘いスイーツで癒されることでしょうか。
ワンオペ育児ママが夫・家族に求めること
―夫の家事・育児への参加状況はどうですか?夫や家族に求めることがあれば、それは何でしょうか?
●あいさん
夫は多忙な中でも、家事や育児を率先してやってくれています。もっと求めるとすれば、ワンオペ状態だった日々に少しだけ目を向け、「お疲れさま」とか「ありがとう」と言ってほしいのが本音。夫が知らない間にも、苦労したことが毎日たくさんあります。それを少しでも聞いてもらえたら、また頑張ろうという気持ちになれる気がします。
●ちひろさん
確かにそうですよね。当たり前のように日々ワンオペで何とかやっていますが、色々なことがうまくいかずに苦労したり、子ども以外の誰とも話さない一日に孤独を感じたり…精神的にも疲弊しますからね。
●ままちゃんさん
その通り、子どもはもちろん最優先だけど、ママの健康も大事ですよね。うちは長女のケアも必要になるので、休日はできるだけ長女と二人きりの時間を大切にしています。そのためにも夫は、積極的に長男を遊びに連れ出してくれるので助かりますね。私自身も気持ちにゆとりができるので、これからも続けてほしいです。
ワンオペ育児を頑張るママへのアドバイス
―では最後に、ワンオペ育児に奮闘するママへのアドバイスをお願いします。
●あいさん
一番大事なのは子どもで、家事は二の次。うまく手を抜く方法を探りながら、頑張りすぎないように育児を楽しみましょう。
●ちひろさん
毎日子どもと二人きりだと、「どうして私だけが大変なの」と孤独に思ってしまいます。でも絶対に一人じゃありません。支援センターなどで同じ境遇のママとつながってみると、大変な思いを共感しながら、前向きになれるものですよ。
●ままちゃんさん
子育て環境は家庭によってさまざまで、「あの人はワンオペじゃなくて良いな」と羨ましい時もあるかもしれません。しかしそれは比べても意味がないこと。子どもはママの顔をよく見ています。ママが無理しすぎず、周りを頼ったり、便利なものはどんどん取り入れたりして、楽しく過ごすのが一番です。
―現在の子育ての状況や、ワンオペ育児の乗り切り方について語っていただき、ありがとうございました。
文:まなべび編集部 写真提供:PIXTA
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