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2022.08.29
産後クライシスかも?【先輩ママ座談会】産後に夫婦関係はどう変化した?
出産という大仕事を終え、育児のスタートをきるママとパパ。生活は産前から一変し、不安や戸惑いも生じるでしょう。そんな産後の時期、夫婦の関係性はどのように変化していますか?「産後クライシス」という言葉もあるように、産後は相手に愛情がもてなくなったり、急激に関係が悪化するケースも多いといいます。そこで出産して1年以内のママ3人に、それぞれ夫婦仲の変化について話していただきました。
【座談会メンバー】 ●アニーさん 0歳の男の子をもつ新米ママ、現在は育休中。 ●マツさん 男の子を出産、0歳の現在は夫婦ともに育休中。 ●えりつぃんさん 7歳長女&0歳次女を育てる、専業主婦ママ。 |
産後の夫婦仲はどう?「産後クライシス」に陥っていると思う?
―赤ちゃんが生まれてから、夫婦関係はどのように変わったと感じますか?
●アニーさん
前まで当たり前だった、夫と一緒に過ごす散歩や買い物の時間。出産後は赤ちゃんのお世話ばかりで、2人きりの時間は全く無くなりました。私自身は子供が生まれたら当然だろうと覚悟していたのですが、夫にはストレスだったようで、イライラしている様子でした。そして現状を受け入れられない夫に対して、不信感や失望感がめばえ…「もっと大人になってよ」「自分勝手だな」とがっかりする事が増えましたね。
●えりつぃんさん
1人目出産後の私はまさに「ガルガル期」!ちょうど新居への引っ越しのタイミングも重なり、新しい環境での生活に慣れずとにかくイライラ。夫へ強く当たってしまい、よく夫婦喧嘩が勃発しました。
●マツさん
私の夫は現在、半年間の育休中。家事や育児は積極的にしてくれるのですが、毎日ずっと一緒にいすぎて逆に会話が無くなりつつあります。それに初めての育児で生活が激変し、夫も多少メンタルが不安定になったみたいで…。産後すぐは、私に対して攻撃的な発言をすることもありました。
―旦那さんの言動で、特に嫌だったエピソードはありますか?
●マツさん
沐浴など産院で習った方法を夫に伝えた時、「言い方がキツイ」と怒られたこと。子どものお世話に関わるものは、私もつい細かく注意してしまうので…。少しくらい多めに見てほしいと感じました。それ以来なんだか話しかけづらくなってしまうし。
●えりつぃんさん
夫は休日に自由に外出していってしまうこと。不満だと伝えると、「稼いでいるのは僕」「君は専業主婦だから」などと言い返されるので反論できません。
―それらの状況をふまえて、自身は「産後クライシス」に陥っていると思いますか?
●えりつぃんさん
長女の出産後はそうだったと思います。しばらくはずっと、2人目を欲しいという気持ちは正直なところありませんでした。
●アニーさん
このままでは良くない、産後クライシスになるのかも…と危機が予測できました。早めに何とかしなければ!という気持ちが起こりましたね。
産後におとずれた夫婦関係の悪化!どう乗り越えた?
―初めての出産では特に、劇的に変わる生活にママもパパも疲弊しがちですよね。その中でおこる夫婦のすれ違いや衝突は、どう乗り越えたのですか?
●アニーさん
夫とはきちんと話し合いをし、普段のコミュニケーションも意識しました。すると実は夫の中にも、様々なストレスの原因があったことがみえてきたのです。仕事も多忙ななかで、手伝いに来てくれる私の実母への気疲れ、今後の経済面での不安など抱えていました。それからは私も夫の立場で考えられるようになり、自然にお互いの態度が良く変わったように感じます。
●えりつぃんさん
家事でも育児でも、相手のやる事を否定せずに見守るように徹底しました。口出ししたくなる時もたくさんありますが、ぐっとこらえることを覚えましたね。あとは感謝の気持ちはきちんと口に出すのが大切だと痛感しました。
●マツさん
まだ完全に乗り越えられたわけではないですが…。我が家の場合は夫と、適度に距離を置いて過ごすようになりました。夫のやる事に口を出さない、伝えたいことは言葉に気を付けてやんわりと話すなど、注意しています。それからどちらかが子どもを見ている間に、交代で食事や家事をゆったり済ませたり、少しですが外出もできたりして、結構リフレッシュになります。あとは市の保健師さんに相談したことも。客観的に話を聞いてもらうと、案外冷静になれるものです。
―夫婦仲の改善へのアプローチも、それぞれの性格や環境によってさまざま。いずれのケースも時間の経過とともに、2人の距離感や接し方のコツをつかんできたのかもしれませんね。
おすすめ情報
現在の夫婦仲はどんな感じ?今後はどうなりたい?
―現在は夫婦でどのようなコミュニケーションをとっていますか?関係は良くなりましたか?
●アニーさん
子育てを通じて、自分だけでできることは限られていると痛感。意地を張ることをやめ、夫に頼り相談することが増えましたね。そしてお互い忙しく過ごした日も、寝る前の落ち着いた時間に「今日も頑張ってくれてありがとう」と言ってもらって、嬉しい気持ちになります。そういった言葉が、また頑張ろうと思わせてくれます。
●マツさん
必要な情報はカレンダーに書き込むなどして文字で共有し、ネガティブになりそうな会話はあえて避けます。できるだけストレスを感じないように、コミュニケーションを加減しています。
●えりつぃんさん
7歳になる長女がムードメーカーとなり、常に私たち夫婦を笑顔にしてくれるので、とても明るく楽しく過ごせています。そのおかげもあり2人目出産後の今は、1人目の時のような産後クライシスの悩みはありません。
―では今後こうなりたいと思う、理想の夫婦関係を教えてください。
●えりつぃんさん
夫は仕事をして家族を養う、私は専業主婦として家族の生活を維持するという、お互いの役割をきちんと理解する必要があると思っています。けれど家事・育児を完全に役割分担してしまうのは、少し窮屈。いつでも夫婦ともに、自然にフォローし合えるような関係が理想ですね。
●マツさん
もうすぐ夫は仕事復帰し、私もいずれそうなります。今とはまた別の生活スタイルが待っていると思いますが、夫には変わらず子どもとの時間をとって、育児に関わり続けてほしいです。
●アニーさん
赤ちゃんとの生活にも慣れてきて、夫婦の協力の仕方も軌道に乗ってきたところ。今後私が仕事復帰しても、お互いに得意分野で力を発揮し、助け合える夫婦でいられたら素敵だと思います。
―出産後は慣れない育児のなか、夫婦のすれ違いや衝突が起こるでしょう。とことん話し合って解決する人もいれば、程よい距離を保ちながら改善する人もいて、乗り越え方はそれぞれ違います。相手の性格やキャパシティ、得意不得意にも合わせて、家事・育児分担できてくると、関係悪化が防げるかもしれませんね。今回はみなさんの産後の夫婦仲についてお話いただき、ありがとうございました。
文:まなべび編集部 写真提供:PIXTA
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