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2022.02.24

【女性労働協会監修】つわりで仕事を休む目安や期間は?辛いときの対処法

妊娠はおめでたいことである一方、急な体調の変化に戸惑いを覚える妊婦さんも多いではないのでしょうか。吐き気や嘔吐などのつわりの症状は、個人差があるとはいえ、働いている妊婦さんにとってつらいもの。仕事に支障がでる人もいます。今回は、仕事をしながらでも妊娠生活を安全に過ごせるように、つわりでつらい時の対処法や、仕事を休む目安や基準についてご紹介します。

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つわりで仕事を休んでもいい?休んだ方がいいつわりの症状

 

つわりは、ママの身体の中で赤ちゃんが育っている証拠。しかしそうはいっても、いつ襲ってくるかわからない吐き気や嘔吐と闘うのは、仕事をしている妊婦さんにとってはとてもつらいのではないでしょうか。

仕事の責任と重圧に耐えきれず、このつわりの時期に退職を選ぶ妊婦さんもいます。働きながら妊娠生活を続けるということは、周囲の理解と協力を得る必要があるのです。

 

男女雇用機会均等法では、妊婦健診の際に医師又は助産師により、つわりのため仕事を休職するようにという指導があった場合は、事業主は指導に基づいて措置を講じる必要があります。これは雇用形態に関わらず取得でき、就業規則にない場合でも、男女雇用機会均等法で定められています。そのためつわりの症状が重い場合に、休暇の取得は可能です。

 

具体的にどういった場合に仕事を休むべきなのか、つわりの症状で注意しなければならない点を見ていきましょう。

 

仕事を休んだ方がいいつわりの症状

つわり症状がまったくない、もしくは軽い妊婦さんもいれば、日常生活に支障がでるほどひどい妊婦さんもいます。つわりの症状には個人差があるということを、妊婦さんも事業主も理解しておく必要があるのです。

 

嘔吐を繰り返して水分も食事も受け付けられない場合は、脱水症状を引き起こす可能性があり注意が必要です。無理せず、仕事を休んだ方がよいでしょう。

 

激しい嘔吐が続けば脱水症状を引き起こし、めまいや頭痛などの身体的な症状も現れ、胎児の成長に大きな影響を及ぼしてしまいます。「自分が仕事を休むと職場に迷惑がかかってしまう」と無理して出勤を続けると、胎児の発育遅延につながったり、最悪の場合は流産ということにもなりかねません。

嘔吐が増えてきた場合には、早めに職場に相談しましょう。つらくなったらいつでも休めるように、理解を得ておくことをおすすめします。

 

つわりの重症型である妊娠悪阻に注意

妊娠悪阻とは、つわりが悪化した状態のことを指します。つわりは全妊婦の約80%に起こるといわれています。なお妊娠悪阻として重症化し、入院治療が必要になるのは約1~2%といわれています。

妊娠悪阻は、きわめて強い吐き気と激しい嘔吐が起こって、脱水症状と栄養代謝障害を引き起こします。適切な入院治療を必要とし、ひどければ脳・肝臓障害の危険もあります。

万が一治療が遅れると、胎児死亡、他機能不全による母体死亡なども考えられます。つわりの重症化とはいえ、侮ることはできません。

 

 

つわりで仕事を休む期間

つわりは妊娠4~6週頃から始まり、妊娠7~12週頃がピークに。そして妊娠16週頃までには徐々におさまってくる、というパターンが一般的には多いといわれています。ただ、妊娠16週以降まで続き、長ければ出産まで続くという妊婦さんもまれにいます。

つわりには個人差があります。自分のつわりのつらさがどのくらいかを、主治医となる産科医に伝え、母性健康管理指導事項連絡カード(母健連絡カード)や、診断書を記載してもらう必要があります。どれくらい休むべきかについては、主治医の診断に基づき、会社側と相談することになるでしょう。

 

また妊娠初期はつわりを含め、流産などの危険性もあり、とても敏感な時期です。つわりの症状がひどいようであれば、安定期に入る妊娠15週までは、仕事が休めるのならば休んだ方がよいでしょう。特に妊娠12週までは流産リスクも高いため、決して無理はしないようにしてください。

 

 

つわりで仕事が辛いときの対処法

 

働く妊婦さんにとって、妊娠初期のつわりは本当につらいもの。「頑張りたいのに頑張れない…」「同僚に迷惑をかけてしまう…」と悩んでしまう方は大勢います。しかし、1人で悩んでいても何の解決にもなりません。

ここでは、つわりで勤務がつらい時に、どのような対応を取ればいいのかご紹介します。

 

妊娠がわかったらすぐに上司に報告を

もし妊娠に気づいて体調に変化がみられれば、まずは上司に相談しましょう。

仕事をしながら妊娠期間を送るためには、周りの理解も重要です。妊婦さんが安心して仕事を続けられる環境づくりを行うことは、会社側にとっても大切なこと。ぎりぎりまで一人で我慢するのではなく、早めに会社に報告するようにしてください。

中途半端な報告の仕方をした場合、今後仕事を続けていく上で、信頼を失うことにもなりかねません。

 

母健連絡カードを利用する

「母健連絡カード」は、妊娠中に医師や助産師が行った妊娠に関する指導内容を、妊婦である女性労働者から事業主へ適切に伝えるためのカードになります。

これは男女雇用機会均等法で定められています。妊娠中の通勤緩和、妊娠中の休憩に関する措置、妊娠中または出産後の症状等に対応する措置など、労働者から提示があったときは、事業主は必要な措置を講じなければなりません。

 

妊娠中の通勤緩和を活用する

交通機関の混雑は、つわりの悪化だけでなく、流産や早産などの危険性もあります。そのため、男女雇用機会均等法に定められている妊娠中の通勤緩和によって。ラッシュアワーを避けて通勤をすることもできます。

これは公共交通機関を利用している場合に限り、時差通勤や勤務時間の短縮、交通手段や通勤経路の短縮が認められています。

 

妊娠中の休憩に関する措置を活用する

休憩に関する措置は、休憩時間の延長、休憩回数の増加、休憩時間帯の変更などがあります。つわりの落ち着いている時間帯は仕事を行い、ひどい時間帯は休憩時間に充てるなどが可能です。立ち仕事の場合は、すぐそばで休憩できるように椅子を置いておくなどの、配慮も必要となってきます。

 

妊娠中又は出産後の症状等に対応する措置を活用する

妊娠中、そして産後1年を経過していない女性労働者が対象となります。女性労働者が健康診査等の結果、医師等からその症状について指導を受けた場合に、事業主は医師の指導に基づき、その女性労働者が指導事項を守るための必要な措置を講じなければなりません。

 

措置の具体的な内容として、作業の制限(重いもの、外勤、階段の昇降が多い、腹部の圧迫を伴う仕事を軽作業に変更)ができます。妊娠中の経過により、1日1時間程度の勤務時間の短縮も可能です。

妊娠悪阻や切迫流早産などの症状で、主治医等より休業の措置の指示が出て、母健連絡カードや診断書の提出などにより女性労働者から申し出があった場合、事業主は休業させなければなりません。

 

仕事中でも出来る自分のつわりのタイプにあわせた対策をとる

まずは、自分のつわりのタイプを認識しましょう。吐きづわりなのか、食べづわりなのか、匂いづわりなのかによって、対策の方法が変わってきます。

 

吐きづわりの場合は、こまめにトイレに行けるような環境を作ってもらいましょう。

食べづわりの場合は、お腹を膨らませるために炭酸水を飲むのもおすすめです。飴やグミなどでもいいでしょう。食後に気分が悪くなるようであれば、昼食を一気に食べず、小分けにすると吐き気を抑えることができます。

匂いづわりはマスクをして、この香りならOKというものがあればアロマなどをプッシュしてもよいでしょう。自分のつわりはどんなタイプなのか、どのような時に気分が悪くなるのか、自分の身体と向き合ってみることも大切です。

 

傷病休暇を利用する

傷病休暇は、病気やケガをした時のための休暇です。1年以上勤務していれば、雇用形態に関わらず利用できます。また傷病休暇を利用すると、条件を満たせば傷病手当金を受け取ることができます。

一般的には、妊娠による体調不良で休業していること、体調不良で業務に就けないこと、連続する3日間を含む4日以上仕事に就けないこと、休業期間に給料が出ないことなどがあります。

 

手当金がもらえる期間としては、連続して休んだ3日間の翌日から最長1年6ヶ月で、月収の3分の2が取得できます。ちなみに3日間連続して休暇を利用しない場合は、欠勤扱い、有給休暇があれば有休扱いとなります。

 

 

《まとめ》

 

働きながら安心・安全に妊娠を継続させるためには、職場の理解と協力が必要不可欠です。「迷惑がかかるから」といってギリギリまで我慢はせずに、周囲に理解を求める行動も大切です。職場に必要な措置を講じてもらいながら、無理せずにつわりの時期を乗り切りましょう。

 

※写真提供:PIXTA

             

監修者

一般財団法人 女性労働協会

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