PICK UP!
育児 -> 生後1歳~ -> 生後1歳8~11ヶ月
1歳8ヶ月~1歳11ヶ月|【医師監修】赤ちゃんの成長と育児
小さくかわいかった赤ちゃんの時期が終わりに近づき、どんどん成長がみられます。幼児に入るこの時期にはますます発達が進み、成長の楽しみもより感じられるでしょう。この記事では、1歳8ヶ月〜1歳11ヶ月の赤ちゃんの、成長の目安とお世話について解説します。
目次
1歳8ヶ月~1歳11ヶ月の身長・体重や発達目安
生後1歳8ヶ月〜1歳11ヶ月の身長・体重の発達目安は以下のとおりです。
身長 | 体重 | |
男の子 | 75.6cm〜90.7cm | 8.70kg〜13.69kg |
女の子 | 73.9cm〜89.4cm | 8.05kg〜12.90kg |
運動能力の発達
1歳8ヶ月を過ぎるとほとんどの子が歩き始めていますが、この時期の赤ちゃんの運動機能の発達は個人差が大きいです。足腰の筋力が強くなり、下半身が安定することでスムーズに歩けるようになります。だんだんと小走りできるようになり、2歳が近づくにつれて走る子も増えます。
歩き始めが平均より遅くても、その後に運動が得意になる子もいるので、気にしすぎなくていいですよ。ただこの時期になっても歩き始めない場合は、かかりつけの小児科医に相談しましょう。
体の発達
歯の本数が増えてきて、12本程度は生えている子が多いです。生えるスピードが明らかに遅い場合は、かかりつけの小児科医へ相談しましょう。
また階段の上り下りやジャンプなど、家の中でも動きまわります。手先もどんどん発達し器用になるので、ドアや引き出しの開け閉めをするなど、ますます目が離せなくなります。
外出時は道路に飛び出したり、すべり台から落ちたりといった危険性も高くなります。赤ちゃんが起きている間はケガや事故を起こさないよう、常に目を離さないようにしてください。
家の中ではコーナーガードを使用する、引き出しにストッパーをつけるなど、事故が起きないような工夫をしましょう。
1歳8ヶ月~1歳11ヶ月で話せる言葉
この時期に気になることの一つは、どの程度言葉を話せるか?ではないでしょうか。この頃の赤ちゃんの言葉の発達について、詳しく見ていきましょう。
二語文を話す
二語文とは「ブーブー あっち」「ワンワン バイバイ」など、2つの言葉をつなげた文のことを言います。2歳前後になると、二語文を話し始める子が増えます。
会話を正しく理解し行動できる
これまでは「大人が話しかけても伝わっているのかな?」と思われていた子も徐々に、内容を理解する様子が大人から見てわかるようになります。
「コップとって」「おもちゃをお片付けしよう」など、大人が言っている内容を理解し、言われた通りの行動ができるようになってきます。伝えた内容を正しく理解し、行動できた時にはしっかりとほめてあげましょう。
気持ちを言葉で表現できる
今まではうまく言葉で表現できなかったことが、徐々に表現できるようになります。「ワンワンいるね」と話しかけると「ワンワン いた」と応えたり、「パパ行ってらっしゃいしようか?」と話しかけると「パパ バイバイ」と言ったり、会話ができます。
ただ、まだ自分の気持ちをすべて言葉で表現することは難しいです。うまく伝わらないとかんしゃくを起こしてしまうこともあるでしょう。
おすすめ情報
1歳8ヶ月~1歳11ヶ月の赤ちゃんのお世話
ここからは、この時期の赤ちゃんのお世話のポイントを解説します。
生活習慣を身につける
外でも家の中でも動き回り、活動する量が増えてきます。そのため食事もしっかり食べるようになり、夜もぐっすりと寝てくれる子が増えます。朝に起きて日中しっかり動き、3食しっかり食べるという生活リズムを、この時期にしっかり整えるよう心がけましょう。
また手洗いやあいさつ、着替えや片付けなどの生活習慣も、できるだけ自分でできるようにしましょう。自分でできない場合は声をかけてする、一緒にやってみることから始めて、徐々に自分でできるようになるといいですね。
体型や食事量はその子なりの成長があればOK
運動量が増え、体重よりも身長の増加率が高いため、これまでの赤ちゃんらしい体型から徐々にスリムになっていきます。この時期はみんなスラッとした体型になっていくので、痩せてしまったのではと心配になるかもしれません。しかし、食事を食べているのであれば心配ありません。
食事量に関しても個人差が大きく、食の細い子もいます。食事を食べていて、その子なりの成長があれば心配ありませんが、急激な体重増加や成長の停滞があればかかりつけの小児科医へ相談しましょう。
食事は徐々に幼児食へ
離乳食は終了し、ほぼ大人と同じ食事になります。ただしまだ消化機能が発達していないことが多いため、食材のかたさや味つけには気をつけましょう。
大人用に味つけする前に取り分けるなどして、薄味を心がけてください。味つけの目安は大人の半分程度です。2歳の終わりまでは離乳食の延長と考え、薄味や脂肪分・塩分を控えた食事にし、生卵やお刺身などの生ものは控えましょう。
■栄養を補う軽食としておやつが必要
1回の食事量は徐々に増えていますが、まだ胃の容量が小さく、1回の食事で必要な栄養を摂れません。また3回の食事だけでは、1日に必要な栄養素を十分に摂取できないため、おやつが必要になります。
そのため、おやつは「栄養を補うためのもの」と考えてあげましょう。果物や野菜を使ったおやつや、エネルギー補給ができる芋、おにぎりなどがいいでしょう。
気をつけたいのは、甘いものや甘い飲み物を与えすぎないこと。手軽であげやすいですが、内容には注意し、虫歯予防に努めましょう。
トイレトレーニングはいつから始めるか
多くのママが悩むトイレトレーニング。いつから始めるのか、どのように進めるのかと考えている人も多いでしょう。トイレトレーニングの開始時期について解説します。
トイレトレーニング開始の目安
トイレトレーニングの開始時期を年齢で考える人も多いですが、子どもの成長は個人差が大きいので、その子にあったタイミングで開始しましょう。
開始の目安には、以下が挙げられます。
・おしっこの間隔が2時間程度あく
・トイレに行きたいという意思表示ができる
・トイレをする一連の動作ができる
では、順番に解説します。
■おしっこの間隔が2時間程度あく
最初に重要なことは、おしっこの間隔が2時間程度あくことです。最低でも1時間半程度はあいてから始めるようにしましょう。おしっこの間隔が短いままトイレトレーニングを始めると、何度もトイレに行くことになり、赤ちゃんが嫌になってしまうことがあります。
■トイレに行きたいという意思表示ができる
自分でトイレに行きたいという意思表示ができないと、トイレに行くタイミングがわかりません。言葉で伝えられなければ動作でもいいので、伝えられるようにコミュニケーションをしっかりとることが大切です。
■トイレをする一連の動作ができる
自分でトイレをするためには、服をぬぐ、おまるに座る、終わったら服を着て手を洗う、という一連の動作をしなければなりません。そのため、自分である程度の動作ができるようになったタイミングで始めるといいでしょう。
1歳8ヶ月~1歳11ヶ月ごろにできる遊び
この時期にできる遊びをいくつかご紹介します。
絵本の読み聞かせ
「絵本の読み聞かせはいいと聞くけれど、あまり興味がないのかな?」と絵本から遠ざかっていた人もいるかもしれません。今一度、絵本の読み聞かせをしてみましょう。
この頃は言葉が理解できるようになり、少しずつ話せるようになっている時期。絵本を読むことで、興味を持っているなと実感できることもあります。絵本の対象年齢はあまり考えすぎず、子どもが興味を持てそうなものを選びましょう。
車などの乗り物が好き、動物が好き、おもちゃが好きなど、その子によって好みは様々です。学習の為と構えすぎず、子どもの様子をみながらお話するなど、絵本を楽しめるよう工夫しましょう。
ごっこ遊び
おままごとやお店やさんごっこなど、子どもが大好きなごっこ遊び。普段見ている何気ないことをまねすることで、想像力も育ち楽しめます。
手を使う遊び
お絵かきや、シールを貼ったり剥がしたりするような手を使う遊びは、子どもの集中力を伸ばします。はじめはクレヨンを使い、画用紙に自由に描くことから始めましょう。「描きたい」と楽しんでいるのであれば、枚数や時間を制限せず好きなだけ描かせてあげましょう。
2歳を過ぎると色鉛筆やサインペンなどでお絵かきできますが、この頃は握りやすく描きやすいクレヨンから始めるといいです。
《まとめ》
2歳が目前になり、少しずつ話せるようになったり、指示通り行動できたりとできることが増えます。また自分でしたい気持ちが強く、しかしうまくできないことにかんしゃくを起こすなど、お世話が大変な時期でしょう。すべて子どもが成長している証なので、ママやパパも時々息抜きしてリフレッシュしながら、子育てを楽しんでくださいね。
1999年愛知医科大学卒業
その後大垣市民病院にて研修、勤務を経て安城更生病院へ赴任
2006年日本産婦人科学会産婦人科専門医取得
2008年やまだ産婦人科院長就任
イベント・セミナー
妊娠・出産について学べるイベントやセミナーを紹介
-
オンライン(ライブ配信) プレゼント 無料
-
オンライン(録画配信) 無料