【専門家監修】
妊娠・育児を楽しく学べるママ向けメディア

お知らせ *★まなべび公式アンバサダー★*募集中です

専門家Q&A ママが知りたいギモン
妊娠・出産・育児に関する疑問や不安について専門家が詳しく回答

>専門家Q&A一覧

ししゃもを頭から丸ごと食べられるのは何歳から?食べる場合は何匹まで?

ししゃもは何歳から食べさせていいですか?子持ちししゃもの魚卵はアレルギーの心配もあります。ししゃもを頭から尻尾まで食べられるのはいつからで、一度に何匹くらい与えてもいいのか知りたいです。

ししゃもは丸ごと食べられるため、カルシウムやタンパク質が手軽に摂れる魚ですが、骨が多く塩分も含まれるので、赤ちゃんにはいつから与えてよいのか、どのくらいの量が適切なのか、悩む方も多いのではないでしょうか?ししゃもの特徴、アレルギーリスク、離乳食への取り入れ方、丸ごと食べられる時期や与える量についてお答えします。

 

ししゃもの栄養と特徴

ししゃもは、北海道の太平洋沿岸地域を主な産地とする魚です。近年は漁獲量が減少し、多くは輸入されたカラフトししゃも(別名:カペリン)で、本来のししゃもは「本ししゃも」と表示されます。

骨や皮、卵を丸ごと食べられるため、小さくても栄養豊富な魚です。特に注目すべき栄養素は以下の通りです。

 

カルシウム

骨や歯を丈夫にするのに不可欠な栄養素です。ししゃもは骨ごと食べられるため、効率よくカルシウムを摂取できます。

 

タンパク質

筋肉や血液など、体を作る上で重要な栄養素です。ししゃもは良質なタンパク質を豊富に含んでいます。

 

ビタミンB12

血液を作るのを助け、神経機能を正常に保つ効果があります。成長期のお子さんだけでなく、大人にとっても健康維持に役立つ食材です。

 

ししゃも

 

ししゃものアレルギーリスク

「子持ちししゃも」と呼ばれるししゃもには、魚卵が含まれています。 魚卵(いくら、たらこ、明太子など)は、一般的にアレルギーリスクが高い食材の一つとされています。子持ちししゃもに含まれる魚卵も例外ではなく、

・初めて食べるときはごく少量から

・体調の良い午前中に

・他の新しい食材と一緒に与えない

など、慎重に進めるようにしましょう。

 

また、家族に魚卵アレルギーの既往歴がある場合は、医師に相談してから与えることをおすすめします。万が一、発疹、下痢、嘔吐などの症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。

 

ししゃもは何歳から食べさせていいの?

ししゃもは小骨が多く、また塩分(ナトリウム)が含まれているため、離乳初期や中期には向いていません。 一般的には離乳完了期(生後12ヶ月以降)に、しっかり焼いて、骨や皮を取り除き、熱湯で塩抜きしてからスタートします。

離乳食後期(9〜11ヶ月ごろ)でも、与えられる場合もありますが、誤嚥やのどに刺さるリスクを避けるため、必ず身をよくほぐし、小骨を丁寧に取り除く必要があります。

 

頭から丸ごと食べさせるのは「奥歯が生え揃いしっかり噛める」ようになってから

ししゃもを頭から尻尾まで丸ごと食べられるようになる時期には、個人差があります。しっかり噛める奥歯が生え揃う時期(個人差はありますがおよそ3歳ごろ)になるまでは、基本的に丸ごとは避ける方が安全です。

 

ししゃもの頭や骨は硬いため、十分に咀嚼できない赤ちゃんや幼児が丸ごと食べると、喉に詰まらせる危険性があります。また、ししゃもの卵や内臓は苦味や食感の点でも小さな子に食べにくい場合もあるので、無理に食べさせる必要はありません。ししゃも以外の魚で慣れてきた段階で、様子を見ながら少しずつ挑戦しましょう。

小骨がとても多い魚なので、十分加熱して柔らかくし、初めは小さめにカットしてあげてください。

 

焼いたししゃも

 

ししゃもを食べさせる時のポイント

1. 塩分に注意する

ししゃもには塩分が含まれているため、必ず熱湯で塩抜きをしてください。赤ちゃんの腎臓はまだ十分に機能が発達していないため、塩分はできる限り控えましょう。

 

2. 骨と皮を取り除く

離乳食後期(9~11ヶ月頃)までは、骨や皮を丁寧に取り除き、身だけを細かくほぐして与えます。小骨が喉に引っかかる心配を防ぐためにも、しっかりチェックしましょう。

そのまま食べさせるだけでなく、お粥に混ぜるなど、食べやすい形にアレンジするのもおすすめです。味付けはせず、素材そのものの味を生かしましょう。

 

3. はじめは少量からスタート

ししゃもは魚卵を含む魚でアレルギーの心配もあります。初めて食べるときは、耳かき1杯程度のごく少量から始め、赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。

 

4. 丸ごと1尾あげるタイミングは咀嚼力に合わせて無理なく

幼児のかむ力には個人差があります。しっかりかんで食べられるようになる3歳前後を目安に、徐々に丸ごと食べる練習をしていきましょう。

 

食べる量の目安

幼児期の食事摂取量目安(厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」)によると、魚類の摂取量は12~18ヶ月で15~20gとなっています。これはおおよそシシャモ1尾分です。11ヶ月頃までは半身程度、1歳を過ぎたら1尾分くらいを目安にしてください。

一度にたくさん食べると塩分や脂質の摂りすぎになる可能性があるため、気を付けてあげて下さいね。

 

 

ししゃもは、カルシウムやタンパク質など成長に役立つ栄養がたっぷりつまった食材です。離乳食後期から、下処理をきちんと行い、少量ずつ取り入れていきましょう。

丸ごと食べられるようになるのは奥歯でしっかり噛めるようになる3歳前後が目安ですが、お子さんのかむ力や成長のペースに合わせて、無理なく進めることが大切です。塩分やアレルギーにも注意しながら、楽しく食事を広げていきましょう。

 

※参考・参照

授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)、厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」、日本食品標準成分表(八訂)

回答者

藤井 佑里子 先生

管理栄養士

公益社団法人 東京都栄養士会 栄養ケア・ステーション所属
食品会社で10年間勤務後に独立。栄養指導に加え、自治体・学校・企業向けにセミナー講師やレシピ提案を行っている。美容師資格も保有しており女性の美容と健康を包括的にサポートする提案が得意。

>詳しく見る
  • facebook
  • twitter
  • line
  • hatena

3

質問に対する答えはあくまでも「参考意見」としてお読みください。個人によって症状や対策は異なります。
また、詳しくは診察してみないと判断できない場合もあります。

イベント・セミナー
妊娠・出産について学べるイベントやセミナーを紹介

>イベント・セミナー一覧
  • オンライン(ライブ配信) プレゼント 無料

    8月27日開催 子育て世代のママ必見!かしこいお金の貯め方、ふやし方<初回参加者プレゼント付>(無料)

    開催日
    2025/08/27(水)
    10:00~11:00
    詳細
    開催日
    2025/08/28(木)
    14:00~15:00
    詳細
    開催日
    2025/08/29(金)
    20:00~21:00
    詳細
  • オンライン(録画配信) 無料

    8/21開催 赤ちゃんの眠り~夜泣き予防と改善講座~(無料)

    開催日
    2025/8/21(木) 
    10:00~10:35
    詳細
    開催日
    2025/8/22(金) 
    14:00~14:35
    詳細
    開催日
    2025/8/22(金) 
    20:00~20:35
    詳細
  • オンライン(録画配信) 無料

    9/11開催 パートナーと育児を楽しむ!夫婦でできる産前産後の準備(無料)

    開催日
    2025/9/11(木)
    10:00~10:30
    詳細
    開催日
    2025/9/12(金)
    14:00~14:30
    詳細
    開催日
    2025/9/12(金)
    20:00~20:30
    詳細