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2024.02.16

破水しやすい行動や体勢は?前期破水・高位破水など種類と違い

出産予定日が近づくと、いつ陣痛が起こるのか?もし破水したら自分は気づくのか?ドキドキするものですね。特に、外出先などで急に破水してしまうことを考えると、不安になる妊婦さんも多いでしょう。この記事では、破水の種類や症状、対処法について学びましょう。破水しやすい行動や体勢も合わせて解説していきます。

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破水とは?

破水とは

 

破水とは、子宮内で赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて、羊水が外に流れ出すことです。

赤ちゃんは、お腹の中で羊水に守られています。通常は、陣痛のピークで子宮口が全開くらいになると、赤ちゃんの出てくる道の準備が整ったことになります。

そのタイミングで卵膜が破れ、羊水が外に流れ出すことにより、赤ちゃんがスムーズに外に出るのを手助けします。しかし必ずしも、子宮口が全部開いてから破水するわけではありません。

 

破水にはどんな種類があるのでしょうか。破水する時期によって3種類、また破水が起こる位置によって2種類に分けられます。

 

 

【時期による】破水の分類3つ

まずは、時期によって分類される3種類の破水を解説します。

 

適時破水

「適時破水」とは、ちょうどよいタイミングでの破水をいいます。ここでいう適時とは、陣痛がピークになり、子宮口が全開になっているときです。出産の準備が整っており、破水による問題が起こりにくいタイミングです。このタイミングで破水すると、いきみたい感覚が強くなるのを経験するかもしれません。

 

早期破水

「早期破水」は陣痛が始まってから起こる破水ですが、子宮口が全開する前に起こります。この場合も、やがてお産になりますので、問題が起きることは少ないです。

破水した際の状態は、ママと赤ちゃんの安全のためにとても大切な情報です。入院している場合でも自宅にいる場合でも、破水したらすぐに医師に伝えましょう。

 

前期破水

「前期破水」は上記2種類とは違い、陣痛が来る前に破水してしまうこと。全分娩の5~10%にみられ、最も注意が必要な破水です。破水すると無菌状態で赤ちゃんを包んでいた卵膜が破れ、外の世界とつながってしまうことにより、細菌感染のリスクが上がります。

また、破水後は自然に陣痛が起こることも多く、妊娠37週未満での前期破水の場合は、早産のリスクも高くなります。

 

前期破水では、妊娠37週以降の正期産に起こる割合が70~80%ほどですが、妊娠中のどの時期にも可能性があります。

正期産に入っている場合には、破水後24時間以内に陣痛も来るので、問題なくお産を開始できることが多いです。もし妊娠37週よりも前(特に34週未満)で前期破水が起こると、赤ちゃんの状態によっては分娩を待つのか、早めに分娩に至らせるのか、医師が判断し必要な治療をします。

 

 

【位置による】破水の分類2つ

次に、破水が起こる位置によって分類される2種類を解説します。

 

完全破水(低位破水)

赤ちゃんの頭よりも低い子宮口付近の卵膜が破れることを、「完全破水(低位破水)」と言います。個人差はあるものの、高位破水より羊水がたくさん流れるので破水に気づきやすく、通常の破水と言えます。

 

高位破水 

子宮口から離れた高い位置で卵膜が破れることを「高位破水」と呼びます。完全破水よりも流れる羊水の量が少なく、気が付かないこともあります。「尿漏れかな」と思うママもいます。破水の場合は処置が必要になりますので、判断に迷う場合は必ずかかりつけ医に連絡しましょう。

 

関連ページ

破水したら赤ちゃんはどれくらいで生まれる?高位破水したら?出産までの流れ

 

 

破水しやすい行動と体勢

破水のタイミングは、妊婦さんがコントロールできるものではありません。前期破水したからといって、ママが自分を責める必要は全くありません。

 

前期破水は、感染によって卵膜に炎症が起こり、卵膜が弱くなることや、子宮に必要以上に圧力がかかることで引き起こされます。注意を要するのは以下のような場合です。

・双子や三つ子などの多胎妊娠

・子宮奇形がある

・羊水過多(羊水が通常より多い)

 

次に、破水しやすいと言われている行動、体勢を解説していきます。

 

お腹に力が入る行動

重い荷物を持ち上げることや、お腹に負荷がかかる運動をしないように気を付けましょう。転倒にも要注意です。咳やくしゃみも、お腹に力が入ってしまいます。性行為をする場合も、あまり負荷をかけないように、やさしくしましょう。

 

お腹への負担

 

お腹に圧がかかる体勢

前かがみや、お腹を下にして横になる姿勢は圧がかかってしまうので、できるだけ避けましょう。

 

感染症を予防する

産道からの感染により卵膜が炎症を起こすと、卵膜が弱くなり、軽い子宮収縮でも卵膜が破れてしまうようになり、前期破水のリスクが高まります。

妊娠中期以降に多い絨毛膜羊膜炎は、前期破水や早産のリスク因子とされています。性器周辺を清潔に保つように心がけましょう。性行為の際にはコンドームを使用して、性感染症を予防しましょう。

 

 

《先輩ママ体験談》破水が起きたとき

自分が破水に気づくかどうか、心配なママも多いでしょう。先輩ママが破水を体験したときの、エピソードを集めてみました。

 

大量に水が出た!

ベッドに横になった瞬間、大量の水が出る感じがした。予想をはるかに超えた量だったので、明らかに破水だとすぐにわかった。

 

尿漏れのような感覚

妊娠38週、お腹が頻繁に張っていたが痛みはなかった時期。夕食後に尿漏れのような感覚。それだけならスルーしていたかもしれないが、その後もチョロチョロずっと流れるのでトイレで確認してみると、うっすらピンク色で生臭いにおい。これは尿漏れではないのでたぶん破水だなと思った。

 

びしょびしょで大慌て

寝返りをした瞬間、経血が出たようなお漏らしをしたような感覚があって、体を起こすとそういう感覚を繰り返した。次に動こうとすると一気にズボンがびしょ濡れになり、布団や床までびしょびしょになっていった。動く度に流れ出てくるので、産褥パッドだけでは足りず、バスタオルを腰に巻いて病院に行きました。

 

チョロっと出た

明け方トイレで用を足した後、力を入れてないのに、チョロっと何か出た気がしたが、尿だと思いまた寝ました。朝トイレに行くと、また同じような感覚があり、病院に連絡を入れて受診。たまに何となくお腹が痛い程度で、赤ちゃんの心拍が弱めということで陣痛促進剤を使った。破水のせいなのか、38度台半ばの発熱もして辛かったが、無事に普通分娩でき、産後の経過も良好となった。

 

前期破水から早産へ

妊娠19週目頃からおりものが増え始め、20週目にはおねしょのような量の液体が出てきました。軽い生理痛のようなチクチクした痛みはあったが、ひどい痛みではなく、破水とも思わず産婦人科にも行かなかった。すると数日後の妊婦健診で、羊水がなくなっていると言われて緊急入院!妊娠25週で早産になった。もしこんな早い時期に破水が起こることを知っていれば、もっと早く受診したのにと後悔。

 

 

破水したときの対処法

破水の対処法

 

破水はいつでも起こり得ます。いざその時に慌てないように、破水したらすべきことを確認しておきましょう。

 

1. 尿漏れなのか破水なのかチェック

パチンとはじける感覚や、大量の羊水が出てくる感覚があればわかりやすいのですが、週数が早い前期破水や高位破水は羊水の量が少ないため、破水か尿漏れかわかりにくいことがあります。

 

判断するポイントは、におい、色、自分で止められるかどうかです。尿はアンモニア臭で、色は黄色っぽいことが多く、出ている最中に自分で止めることが可能です。一方で、羊水は無臭か生臭いにおいで、色は透明か白濁、血が混じることもあり、お腹に力を入れても自力で止めることができません。

とはいえ自分では判断が難しいので、少しでも違和感があるときは、必ずかかりつけ医に相談してください。

 

2. かかりつけの医療機関に連絡

破水した場合、必ずかかりつけ医に連絡を入れて、指示をもらいましょう。破水だと確信がなくても、少しでも可能性があれば必ず連絡をしてください。高位破水の場合は、尿漏れとの区別が困難なことが多いので、必ず医師の判断に任せましょう。

また妊娠初期でも破水は起こり、流産や早産につながります。正期産に入っているとしても感染のリスクを高めますので、少しでも違和感がある場合は、かかりつけ医に相談しましょう。

 

3. 安静にする

動き回るとどんどん羊水が出てしまうので、安静にしましょう。清潔な夜用の生理用ナプキンか、産褥パッドをつけ、バスタオルを下半身に巻いて羊水を受け止められるようにしておきましょう。

 

4. シャワー・入浴は禁止

破水すると、子宮内の感染が起こりやすくなります。シャワーや入浴は感染のリスクを増すので、避けるようにしましょう。

 

5. タクシーや車で医療機関へ

安静のために、たとえ近くても徒歩ではなく、車かタクシーで産婦人科に行きましょう。陣痛タクシーなどをあらかじめ登録しておくと、急な破水の時も安心です。

 

関連ページ

【助産師にきく】破水したらどうする?自宅・外出先での正しい対処法とは

【産科医にきく】もしも破水したら!救急車を呼んでもいいの?

 

 

破水の検査と治療とは

破水の可能性がある場合、病院では膣内の分泌物を検査して羊水かどうかを調べます。破水している場合には、感染症予防のために抗生剤の投与などの処置が行われます。

陣痛や赤ちゃんの心拍の状態を確認するため、お腹に機械を付けて検査します。また赤ちゃんにかかっているストレスを調べるため、羊水の性状などもチェックします。

 

正期産(妊娠37週以降)の前期破水であれば、多くの場合、破水して24時間以内には陣痛が始まり、出産に至ります。破水後に時間がたつと感染症のリスクが増すため、自然に陣痛が来ない場合は、陣痛促進剤を使ってお産を進めていくこともあります。

 

妊娠34週未満の前期破水の場合は入院して、赤ちゃんやママの状態をよく観察しながら、できるだけ赤ちゃんの成長を待ちます。感染症を予防しながら、赤ちゃんの肺や神経の発達を促す治療をすることもあります。出産をする方が赤ちゃんにとってメリットがある場合には、お産を進めていく場合もあります。

 

 

《まとめ》

 

破水は時期によってリスクが異なること、予防のためにできることや、破水した場合の対処法を確認しました。破水は妊娠中いつでも起こる可能性があり、場合によっては迅速な対応が必要になります。破水したときに慌ててしまうことがないよう、破水したらどうするかをイメージトレーニングしておきましょう。

 

※写真提供:PIXTA

 

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臨月にみられる出産前の兆候【産科医】おしるし・前駆陣痛・破水

【助産師監修】臨月・妊娠後期におりものが変化する原因と破水との違い

 

ママのお悩みの声

破水する前兆ってあるの?

破水した時の感覚は?寝ていたら気づく?

破水したら何時間以内に病院へ着くべき? 

     

1955年に日本助産師会東京都支部として、助産師相互の協力と助産専門職の水準の維持向上並びに利用者に対する質の保証を図り、母子保健事業を通じ、女性と子ども及び家族の健康・福祉の改善・向上に貢献することを目的として活動を開始。

2010年一般社団法人格を取得。

2014年公益法人となり、地域に根差した公共性の高い事業に取り組んでいる。

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