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2023.06.02
母子手帳はいつ・どこでもらえる?手続きや必要書類をチェック
妊娠が発覚したらもらえる「母子手帳」。いつどこで受け取り、どのように使うのか、中には一体何を書くのか知っていますか?この記事では、母子手帳にまつわる知識、手続きや使用方法について解説します。
目次
母子手帳はいつ・どこでもらえる?
母子手帳とはいつ頃、どこでもらえるのでしょうか。またその役割は何なのでしょうか。
母子手帳の役割
母子手帳は妊娠中から出産、育児期まで、健康に関する重要な情報が1冊で管理されているものです。妊娠中から育児期まで、医療者だけでなく、保護者も記録や観察ができるように工夫されています。
産婦人科医の指示が出てからもらう
妊娠して赤ちゃんの心拍が確認できたら、産婦人科医から「妊娠届け出」を渡され、母子手帳を受け取るよう指示があります。妊娠初期は流産する可能性があるため、心拍確認できた後になる場合が多いようです。病院の方針や受診タイミングにもよりますが、妊娠6週〜11週頃に受け取るよう指示されるでしょう。
厚生労働省では、妊娠11週までの受け取りを推奨しています。医師から許可が出たら早めに受け取りましょう。
母子手帳を受け取る場所
母子手帳は、自分の住民票がある市区町村の役所、もしくは保健センターで受け取ります。自治体によって異なるため、事前にホームページなどで確認しましょう。妊娠届け出用紙の裏面には、受け取り場所や時間など、詳細が記載されていることが多いです。
母子手帳の中身は?何を記録する?
母子手帳の中身は自治体により少し違いはありますが、おおむね以下の内容を記載できます。
・妊娠中の記録
・出産の記録
・産後〜6歳頃までの成長記録
・予防接種の記録
・病気の記録(感染症など)
・自由記載欄
母子手帳は病院で妊婦健診の記録を書くだけでなく、自分で妊娠中の様子を記録する部分もあります。緊急連絡先を書く欄もあり、万が一の場合にも母子手帳を見れば、妊娠経過がわかるようになっています。またそれだけでなく、妊娠中や育児中に役立つ知識や、アドバイスが記載されたページもあります。
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母子手帳の使い方
母子手帳は妊娠中のママと赤ちゃんの記録だけでなく、以下のような成長の記録を行います。
・出産時の記録
・赤ちゃんの成長の様子
子どもが生まれてからも、健診や予防接種の記録で使い続けます。無くさないようにしましょう。小学校入学まで使用することが多いですが、それ以降も病院にて病気や予防接種の確認などをする場合もあります。
もし紛失してしまったら、再発行の手続きが必要になります。母子手帳交付先で相談しましょう。特に妊娠中から生後1歳頃までは、万が一に備えて、母子手帳を常に持ち歩くのをおすすめします。
母子手帳には自分で記入するスペースも
母子手帳には、自分で記入するスペースもあります。緊急連絡先以外にも、妊娠時期別の体調、出産後や育児中の記録がつけられます。
日々育児に奮闘していると、なかなか書く時間がないかもしれませんが、ぜひ自由欄へも記入してみてください。子どもが成長してから見返せる、思い出の品にもなりますよ。
母子手帳をもらう時の手続き・必要書類
母子手帳をもらうときに必要な持ち物や、手続きについて、流れとともに解説します。
母子手帳受け取り時に必要な持ち物
母子手帳の受け取り時に必要な持ち物は、自治体によって異なるため、事前に確認をしましょう。一般的に必要なのは以下のとおりです。
・顔写真つきの身分証明書(マイナンバーカード、運転免許証など)
・身分証明書がない場合は健康保険証などが必要
・妊娠届出書(大体はかかりつけの産科医より発行)
・個人番号が確認できるもの(マイナンバーカードや個人番号通知書など)
・印鑑
他にも、かかりつけの産婦人科の診察券や、妊娠証明証が必要な場合もあります。妊娠届出書は交付窓口にあるケースもあるため、自身の自治体に確認してくださいね。
母子手帳を受け取るときの手順
では、母子手帳を受け取る手順を説明します。
(1) 母子手帳を受け取るときは、まず必要書類の記入を行います。妊娠届出書に必要事項を記入すると、その場で母子手帳が交付されます。
(2) 母子手帳とともに、妊婦健康診査受診票などが入った冊子(公費券)、マタニティマークなどをもらいます。
(3) 母子手帳交付のタイミングで、保健師と面談をする自治体もあるようです。保健師との面談では、両親学級のお知らせや妊娠生活についての案内、書類の配布があります。
他にも自治体のサービスや必要書類の説明などがあり、所要時間は30分〜1時間程度となるようです。
母子手帳はいつまでに必要?取りに行けない場合は?
母子手帳の受け取りは、いつ頃までに行くべきでしょうか。もし自分で取りに行けない場合、代理人が受け取りできるのでしょうか。
母子手帳の受け取りに期限はない
母子手帳に受け取り期限はありません。また産婦人科医からの指示後、何日以内に行かなければならないという期限もありません。都合のいいタイミングで受け取りに行きましょう。
ただし母子手帳を受け取れば、同時に妊婦健康診査受診票(公費券)がもらえ、妊婦健診の費用が助成されます。助成の金額は自治体により異なり、遡って精算ができない場合もあります。母子手帳は早めに受け取っておくと、自己負担の金額が少なく済みますよ。
母子手帳は本人じゃないと受け取れない?
母子手帳を交付してもらう時期、つわりなど体調不良で受け取りに行けない人がいます。また平日は仕事があり、役所へ出向くのが難しい人もいるでしょう。そのような時は、家族が代理で手続きをして、受け取ることもできます。
その場合、委任状と代理人の身分証明証が必要です。他にも必要な書類があるかどうか、事前に自治体で確認してくださいね。
母子手帳交付時には、保健師もしくは助産師からの説明もあります。基本的には妊婦さん本人が手続きするのがおすすめです。どうしても難しい場合、代理人に手続きをしてもらいましょう。
《まとめ》
母子手帳は、ママと赤ちゃんの健康を願って作られたもの。妊娠中から育児まで長く、ママと赤ちゃんの健康をサポートするために使用します。必ず適切な時期に受け取るようにしましょう。自身で記録ができるスペースもあります。将来子どもと振り返ることのできる、大切な思い出の品にもなるので、大切に保管してくださいね。
※写真提供:PIXTA
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ママのお悩みの声
1999年愛知医科大学卒業
その後大垣市民病院にて研修、勤務を経て安城更生病院へ赴任
2006年日本産婦人科学会産婦人科専門医取得
2008年やまだ産婦人科院長就任
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